歴代タントの特徴を知ろう!ダイハツの歴史やラインアップもご紹介
ダイハツは、軽乗用車をメインに展開しているトヨタ自動車傘下の自動車メーカーです。約100年続く老舗企業として、数多くの名車を生み出してきました。
ダイハツの歴史をもっと知りたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。この記事では、ダイハツの歴史を振り返りつつダイハツの名車を紹介します。
歴史やラインアップを知ることは、自分に合うメーカーを探すことにもつながるため、タント以外のダイハツ車を選択肢に入れている方はぜひご覧ください。
※目次※
4 .歴代タント以外も注目!ダイハツの軽自動車のラインアップ
・純国産エンジンを搭載した「ダイハツ号」がダイハツの自動車メーカーとしての最初の一歩。
・シャレードやビー、コペンなど、タント以外にもダイハツの名車は数多く登場している。
・現行のダイハツは福祉車両や商用車、特装車など様々な用途に対応した車を販売している。
ダイハツが歩んだ歴史とは?
ダイハツの歴史は明治時代からはじまります。現在はタントやムーヴなど、名の知れた車種を多数販売していますが、創立時は自動車メーカーではありませんでした。
どのような過程を経て、自動車メーカーとして成功を収めたのでしょうか。まずこの項目ではダイハツの歴史を段階的に振り返りましょう。
発動機の国産化を目的に創立
ダイハツの原点は、1907年(明治40年)に大阪で創立された「発動機製造株式会社」にさかのぼります。当時、輸入に頼っていた発動機(エンジン)の国産化を目的として、大阪高等工業学校(現・大阪大学工学部)の学者や技術者が一団となりました。
実際に吸気ガス発動機や小型ディーゼルエンジンなどを開発・生産し、日本産業の発展に大きく貢献しています。
三輪車「ダイハツ号」が発売
ダイハツ(発動機製造株式会社)は、1930年(昭和5年)にはじめて自動車を生産しました。ここで誕生した自動車が「ダイハツ号」という名の小型オート三輪車です。純国産化したエンジンを搭載したモデルとして、当時の自動車業界で大きな注目を集めました。
「ダイハツ」の名前の由来は大阪の大(ダイ)と、発電機の発(ハツ)の組み合わせです。当時の取引先から愛称でダイハツと呼ばれていたため、ダイハツ号と名付けられました。
ダイハツ工業株式会社の誕生
ダイハツ号の躍進を経て、1951年(昭和26年)に現在の「ダイハツ工業株式会社」に社名変更されました。自動車メーカーとして研究を続ける中、1957年(昭和32年)に軽三輪自動車「ミゼット」を発売します。ミゼットは国内で大ヒットを記録し、インドネシアやタイなど他国にも輸出されました。
ミゼット成功の秘密は戦略にあり?
ミゼットの大ヒットは、ダイハツの広告戦略が要因と考えられています。「街のヘリコプター」という効果的なキャッチコピーでテレビCMを放送しました。当時、高視聴率であったテレビ番組のスポンサーにもなっています。ミゼットの使いやすさ・経済性も相まって、商店や小口配送業者を中心に売上を伸ばしました。
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歴代タントはダイハツの中でも歴史が長い!
タントは、ダイハツが提供している車の中でもとくに歴史のある車です。ここでは、タントがどのような車なのか、その歴史についても解説します。現行タントのスペックについても解説しますので、タントを知りたい方はぜひご覧ください。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タントについて
軽自動車には、トールワゴンというカテゴリーが存在します。タントは、その中でも車高1,700mmを超えるスーパートールワゴンとして注目を浴びている車です。
軽自動車にもかかわらず、室内が広くゆとりある空間を楽しめる点はタントの魅力のひとつといえるでしょう。
イタリア語で「とても広い・たくさんの」という意味を持ち、幸せをもたらす車であることを願って作られています。
タントの歴史
タント初代は2003年に登場しました。室内の広さは視界の良さにもつながり、運転しやすい車としても注目されています。女性モニターの声が取り入れられ、使い勝手が良い点も特徴のひとつです。
フルモデルチェンジは、2007年・2013年・2019年に行われています。2代目は使い勝手と室内空間の広さのブラッシュアップが行われ、大口スライドドアによりさらに乗り降りしやすく進化した点が特徴です。
3代目も同様に室内空間のブラッシュアップが行われています。「e:Sテクノロジー」によって燃費の向上にも力が入れられている点が特徴です。
現行タントのスペック
現行タントスペックは、次のとおりです。
新車価格 |
124万3,000円~166万6,500円 |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,755~1,775mm |
室内長 |
1,910~2,180mm |
室内幅 |
1,350mm |
室内高 |
1,370mm |
燃費(WLTCモード) |
18.8~21.0km/L |
助手席側はセンターピラーレスであるため、後席スライドドア開口時の乗り降りがしやすく、荷物の積み下ろしも容易です。
近づくだけでスライドドアが自動で開くパワースライドウェルカムオープン機能は、利便性をさらに高めてくれます。
タントを販売しているダイハツの歴代の名車とは?
ここでダイハツの歴代の名車をご紹介します。旧車ならではのクラシックな魅力が備わっていますが、いずれも中古車の流通量はそれほど多くはありません。4車種の特徴を以下から解説しますので、中古車で販売されていた際は、ぜひ早めの購入をご検討ください。
シャレード
ダイハツ シャレードは、コンソルテの後継モデルとして1977年11月に発表されたモデルです。ヨーロッパでの小型FF車の流行を取り入れて開発されました。
シャレードは2ボックスタイプで、フロント部分に3気筒エンジンが搭載されています。全高を少し上げているため、スモールサイズでありながら広い室内空間を確保しました。
ビー
ビーは、ダイハツがはじめて開発したセダンタイプの乗用車です。1951年に発売され、当時の関西ではタクシーにも使用されていました。ビーの名のとおり、ミツバチを意識したスタイリングのオート三輪車です。後輪駆動のRRを採用し、日本初の空冷水平対向エンジンをリヤに搭載していました。
コペン
ダイハツ コペンは2002年に誕生しました。コペンに搭載された「JB型」エンジンは当時の軽自動車最強レベルの4気筒ターボエンジンです。
軽自動車の域を出ないサイズ感、価格帯でありながらオープンドライブを楽しめます。ラゲッジスペースも広く確保されているため、実用性にも秀でたライトなスポーツカーを求める方におすすめです。
コンパーノ
ダイハツのコンパーノは乗用車市場への進出を目的として、1961年秋の第8回全日本自動車ショウにプロトタイプが発表されています。この時点ではフロント部分のアンバランスさが際立っていました。
しかし、大きく改良し1963年に発売したコンパーノ ライトバンは、イタリアのデザインを取り入れた美しいシルエットで注目を集めています。
歴代タント以外も注目!ダイハツの軽自動車のラインアップ
ここからダイハツの現行車種のラインアップを確認しましょう。ダイハツは特に軽自動車モデルを豊富に取り扱っています。軽自動車の中でもSUVやハイトワゴンなどボディタイプはさまざまです。以下からボディタイプごとのラインアップと価格・燃費をご紹介します。
SUV
ダイハツ タフトは軽自動車の唯一のSUVモデルです。街乗りからアウトドアまで幅広く使用できます。無骨なアウトドアに映える外観が魅力です。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
タフト |
19.6~20.5km/L |
135万3,000円~167万2,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
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ハイトワゴン
ダイハツの軽ハイトワゴンは以下の4種類です。ハイトワゴンは実用性に優れていますが、ダイハツはターボエンジンを搭載したスポーティなモデルも選択できます。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
キャスト |
18.5~21.0km/L |
131万4,500円~173万8,000円 |
ムーヴ |
18.8~20.7km/L |
113万5,200円~150万1,500円 |
ムーヴカスタム |
18.8~20.7km/L |
141万9,000円~178万2,000円 |
ムーヴキャンバス |
19.6~20.6km/L |
143万円~158万4,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
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スーパーハイトワゴン
ダイハツの軽スーパーハイトワゴンは以下の2種類です。室内空間が広く、大開口のミラクルオープンドアなど使い勝手に優れた装備が施されています。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
タント |
18.8~21.0km/L |
124万3,000円~166万6,500円 |
ウェイク |
16.1~17.4km/L |
137万7,200円~187万5,500円 |
(2022年4月時点の情報です)
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ハッチバック
軽ハッチバックは以下の2種類で、ダイハツの中でも安価で燃費に優れたモデルがラインアップしています。特にミラ イースは大胆な軽量化で低燃費と軽々な走りを両立しました。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
ミラ イース |
23.2~25.0km/L |
86万200円~124万8,500円 |
ミラ トコット |
21.5~22.6km/L |
116万2,700円~138万6,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
ミニバン
ミニバンのラインアップは以下の2種類です。軽自動車でありながら、ミニバンらしい安定した走りと大容量のラゲッジスペースを確保しました。アトレーデッキバンはオープンデッキを装備しているため、さまざまな荷物を配送できます。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
アトレー |
14.7km/L |
156万2,000円~182万6,000円 |
アトレーデッキバン |
14.7km/L |
191万4,000円~206万8,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
コンバーチブル
ダイハツのコペンは、オープンカーへの切り替えも可能なコンバーチブルモデルです。2002年に誕生したコペンが現代水準にふさわしい性能にアップデートしているため、スポーティで気持ちの良い走りを楽しめます。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
コペン |
18.6km/L~19.2km/L |
188万8,700円~244万8,200円 |
(2022年4月時点の情報です)
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ダイハツは軽自動車以外も販売している!
次に、ダイハツの軽自動車以外のラインアップをチェックしましょう。ダイハツは普通自動車や福祉車両、商用車なども販売しています。あらゆる目的に合った車種を購入可能です。以下からそれぞれのラインアップと価格・燃費をご紹介します。
普通自動車
ダイハツの普通自動車は以下の4種類です。ブーンはハッチバック、ロッキーはSUV、トールはワゴンタイプに当たります。いずれも走り、室内とも実用性に秀でた設計です。
中でもアルティスは洗練されたデザインや高出力・低燃費なハイブリッドシステムなど、フラッグシップモデルにふさわしい性能を備えています。お手軽な価格帯が多いダイハツモデルの中では高価ですが、上質なドライビングを体感したい方におすすめです。
ラインアップ |
燃費(WLTCモード) |
新車価格 |
ブーン |
19.0~21.0km/L |
126万5,000円~172万7,000円 |
ロッキー |
17.4~28.0km/L |
166万7,000円~234万7,000円 |
トール |
16.8~18.4km/L |
155万6,500円~186万4,500円 |
アルティス |
21.6~24.3km/L |
405万3,000円~427万3,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
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福祉車両
ダイハツの福祉車両のラインアップは以下のとおりです。車いす移動車は荷室にスロープを備えているため、車いすに乗ったまま車内に移動できます。
昇降シート車は座席が乗り降りしやすい高さまで昇降、回転シート車はドア側にシートを回転させて乗り降りの負担を軽減する仕組みの車です。利用者の年齢や介護レベルに合わせて選択できます。
|
ラインアップ |
新車価格 |
車いす移動車 |
タントスローパー |
143万5,000円~152万5,000円 |
アトレースローパー |
206万円~220万円 |
|
ハイゼットスローパー |
168万5,000円~182万5,000円 |
|
昇降シート車 |
タントウェルカムシートリフト |
160万5,000円 |
ムーヴフロントシートリフト |
125万6,000~143万1,000円 |
|
トールシートリフト |
176万7,000円~192万7,000円 |
|
回転シート車 |
タントウェルカムターンシート |
145万円 |
(2022年4月時点の情報です)
商用車
ダイハツの商用車は以下のラインアップです。前述のミライースとアトレーは商用車としても販売されています。
その他、フロントシート以外のスペースをすべて荷室とする「ハイゼットカーゴ」やトラックタイプの「ハイゼットトラック」など、さまざまなボディタイプの選択が可能です。
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ラインアップ |
燃費 (WLTCモード) |
新車価格 |
軽商用車 |
ミライース |
23.2~25.0km/L |
86万200円~124万8,500円 |
アトレー |
14.7km/L |
156万2,000円~182万6,000円 |
|
ハイゼットトラック |
15.6~16.5km/L |
90万2,000円~145万2,000円 |
|
ハイゼットカーゴ |
14.7~15.6km/L |
104万5,000円~170万5,000円 |
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小型商用車 |
グランマックス |
11.3km/L~12.6km/L |
187万5,000円~234万7,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
特装車
ダイハツの特装車のラインアップは以下のとおりです。工場・土木作業に適したダンプ・リフトシリーズ、食品の運搬に適した保冷・冷凍シリーズなど、幅広く販売しています。
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ラインアップ |
新車価格 |
ダンプシリーズ |
多目的ダンプ |
143万円~160万6,000円 |
ローダンプ |
132万円~146万3,000円 |
|
土砂ダンプ |
150万7,000円~157万3,000円 |
|
清掃ダンプ |
148万5,000円~162万8,000円 |
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リフトシリーズ |
垂直式テールリフト |
144万1,000円~171万6,000円 |
コンパクトテールリフト |
125万4,000円~152万9,000円 |
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保冷・冷凍シリーズ |
カラーアルミ中温冷凍車 |
184万8,000円~211万2,000円 |
カラーアルミ保冷車 |
144万1,000円~170万5,000円 |
|
FRP中温冷凍車 |
207万9,000円~228万8,000円 |
|
FRP保冷車 |
161万7,000円~188万1,000円 |
|
カラーアルミ低温冷凍車 |
234万3,000円~260万7,000円 |
|
配送シリーズ 回転シート車 |
アトレーデッキバン |
191万4,000円~206万8,000円 |
ハイゼットデッキバン |
||
パネルバン |
126万5,000円~152万9,000円 |
|
カーゴシーター カーゴ2シータークリーン |
107万8,000円~128万7,000円 |
|
カーゴセパレート2シーター |
126万5,000円~141万9,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
歴代タントなどのダイハツ車はネクステージで探そう!
タントの購入を検討する場合は、現行モデルのタントであれば新車と中古車どちらも選択できます。ただし、過去のモデルの購入を検討する場合は、新車ではなく中古車を探す必要があるでしょう。ここではその選択肢として、1代目~4代目のタントの中古車相場について解説します。
タントの中古車相場
ネクステージにおけるタントの中古車相場は、次の通りです。
|
中古車相場 |
1代目 |
在庫なし |
2代目 |
24万9,000円=89万7,000円 |
3代目 |
39万9,000円~59万7,000円 |
4代目 |
99万9,000円~190万9,000円 |
(2022年4月時点の情報です)
タントは、初代から室内空間の拡張や使い勝手の良さの向上に挑んできました。そのため、初代の次世代である2代目が最もリーズナブルな価格で取引されています。
4代目は発売後まだ時間が経っていないため、新車価格に近い価格で取引されている点が特徴です。
全国の在庫からお気に入りの一台を見つけよう
ネクステージは、全国に店舗を構えてさまざまな中古車を販売しています。2022年時点で取り扱っている中古車の在庫数は3万台以上です。在庫車の管理は徹底して行われ、遠方の車も最寄りの店舗への取り寄せができます。
ネクステージ公式サイトからは、全国の在庫に対して条件を指定した検索が可能です。圧倒的な在庫車から自分の希望に合った一台を見つけられますので、タントの中古車をお探しの方はぜひ公式サイトの検索をご利用ください。
PRダイハツで人気の中古車
まとめ
ダイハツは、タントやコペン、ビーなどさまざまな名車を生み出してきました。初期の頃でもエンジンの純国産化で自動車業界の注目を集めるほどの企業です。
使い勝手の良いコンパクトカーを数多く生み出しているため、車を探している方におすすめのメーカーといえるでしょう。
ネクステージでは、タントを含めたダイハツ車を豊富に取り扱っています。試乗もできますので、ダイハツに興味をお持ちの方はぜひネクステージまでお越しください。