ミラジーノの初代・2代目の特徴やスペックを解説!3つの特別仕様車も紹介
ダイハツ車のミラジーノは、現在販売されていませんが、個性的なエクステリアなどに魅力を感じ気になっている方もいるでしょう。ミラジーノは、1度フルモデルチェンジをしており、初代と2代目で外観の印象が異なります。
この記事では、初代ミラジーノと2代目モデルの特徴を、項目別に解説します。乗用車のミラジーノや、特別仕様車についても紹介するので中古車選びの参考にしてください。
※目次※
・ミラジーノは1999年に登場し、約10年間販売されたクラシカルな軽自動車
・ミラジーノは2004年にフルモデルチェンジしており、初代と2代目が存在する
・中古車を探す場合は、初代と2代目の違いだけでなく、特別仕様車もチェックしよう
ミラジーノの初代・2代目・各モデルの違い
軽自動車は小回りが利き維持費が安いため、各メーカーから多くの車種が販売されています。その中でダイハツから発売されたミラジーノは、かわいらしい見た目の魅力的な軽自動車です。ここでは、ミラジーノの概要と、各モデルの違いについて紹介するので、参考にしてください。
軽乗用車「ミラジーノ」とはどのような車?
ミラジーノは、1999年に登場し2009年まで販売されていたダイハツの軽自動車です。2004年にフルモデルチェンジを実施しているため、初代と2代目の2つのモデルが存在します。
クラシカルな雰囲気のフロントマスクが特徴的で、丸目のヘッドランプを採用したレトロでかわいらしい見た目が特徴です。ダイハツのエントリーモデルにあたるミラの派生車種で、クラシックモデルを好む層に向けて開発されました。
L700SとL710Sの違い
初代ミラジーノの型式には、L700SとL710Sがあります。この2つの違いは駆動方式であり、L700Sが前輪駆動の2WDモデルで、L710Sは4WDモデルです。その他装備などの仕様に関しては、大きな違いはありません。
ただし、2WDと4WDでは、車両重量に違いがあります。4WDは後輪を駆動するためのパーツが必要なため、30kg~50kgほど重めです。
ミラジーノとミラジーノターボの違い
初代ミラジーノが発売された際、自然吸気モデルとターボモデルが用意されました。ミラジーノターボは、通常のミラジーノよりハイパワーです。
また、ミラジーノとミラジーノターボというグレード名で、ターボ付きかどうか分かりやすくなっています。ターボは力強く加速するため、高速道路をよく利用する場合や、勾配のきつい道路が多い場合に活躍します。
小型乗用車「ミラジーノ1000」とは?
ミラジーノが発売されてから約3年後の2002年8月に、ミラジーノ1000がシリーズに加わりました。軽自動車の規格では、エンジン排気量が660cc以下と定められていますが、ミラジーノ1000の排気量は約1,000ccの989ccあるため、軽自動車ではなく乗用車となります。
排気量がアップとともにボディサイズも若干大きくなっていますが、さほど変わりません。排気量に余裕があるため、乗りやすいモデルといえるでしょう。
ミラジーノの初代はどのような特徴を持つ車?
初代ミラジーノは、2代目よりもクラシカルな印象が強いといえるでしょう。ここでは、初代ミラジーノの概要と、外観・内装・走行性能・安全性能の4つの項目に分けて特徴を解説します。中古車の購入を検討する前に、初代の魅力を押さえておきましょう。
初代の概要
ミラジーノは、セダンタイプのミラをベースに開発されました。当時はクラシックカーのようなデザインに人気が集まっており、ダイハツもそれに追随した形です。ダイハツは安全性を高めた新規格の車種を販売しており、初代ミラジーノはその第3弾となります。
初代ミラジーノには、全車にUVカットガラスやキーレスエントリーなどの便利機能や快適機能が備わっています。車名にある「GINO(ジーノ)」は造語であり、イタリア語の「GIUNONICO(ジュノニコ)」に由来したネーミングで、意味は「容姿端麗な」です。
(参考:『ミラジーノ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
外観
ミラジーノの外観で目を引くのが丸目のヘッドランプです。周囲をメッキで加飾しているため、おしゃれな雰囲気を感じさせます。メッキパーツは、グリルモールやバンパーモールなどにも使用されており、全体の質感を高めている点が特徴です。
ボンネットとフロントフェンダーは、ミラとの差別化を図るために専用設計となっています。
内装
ミラジーノの内装は、落ち着きのある雰囲気にまとめられています。ミラのインテリアを踏襲しつつ、メータークラスターとステアリングホイールをウッド調にしたレトロなデザインです。また、メッキのインナーハンドルで上質感を表現しています。
内装の装備に関しては、抗菌処理タイプのクリーンエアフィルター付スクロールエアコンが標準装備され、フロアコンソールなどの収納ポケットを用意しています。
走行性能
初代ミラジーノの走行性能は、他の軽自動車と比べて突出しているわけではありませんが、十分な性能も持っています。自然吸気モデルのエンジンスペックは、最高出力が58ps/7,600rpm、最大トルクは6.5kg・m/4,000rpmです。
そしてターボモデルは、最高出力が64ps/6,400rpm、最大トルクは10.9kg・m/3,600rpm発揮します。トランスミッションは、各グレードに5MTと4ATを設定していました。
安全性能
初代ミラジーノの安全性は、現在販売されている軽自動車と比べた場合、当然見劣りしてしまうでしょう。自動ブレーキなどの先進装備はありません。ブレーキ時の安全性で重要となるABSに関しても、発売当初はオプション設定でした。
SRSエアバッグに関しては、運転席に標準装備され、助手席はオプション設定です。他には、衝突時ドアロック解除機能を含む、衝撃感知安全システムは標準で装備されています。
ミラジーノの2代目は初代の魅力を踏襲しつつ進化
2代目ミラジーノは、初代の特徴を受け継ぎつつ、丸みのあるボディに生まれ変わりました。外観以外に、初代とどのような点が異なるのか、気になる方もいるでしょう。ここでは、2代目ミラジーノの概要と、外観や内装などの特徴を解説します。
2代目の概要
初代から2代目へとフルモデルチェンジしたのは、2004年11月です。女性からも選ばれやすいミラジーノは、「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)」をユーザー層と捉え、「こだわりの新上質感」をキーワードに開発されました。
グレードは、「L」「X」「X Limited」「MINILITE」の4つを設定し、エンジンは自然吸気でトランスミッションには4ATを採用しています。また、環境性能と安全性能を向上させました。
(参考:『ミラジーノ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
外観
2代目ミラジーノは、丸目のヘッドランプとメッキグリルなどを初代から受け継ぎ、丸みを帯びたシルエットになってより親しみやすくなっています。ボディカラーは、光沢感にこだわっており、新開発のクリア層を採用している点が特徴です。ボディカラーのバリエーションは全部で9色用意されました。
またMINILITEというグレードは、メッシュグリル・エアロパーツ・15インチ専用ホイールを装備しており、ヘッドライトはディスチャージヘッドランプとなります。
内装
インテリアは統一感と仕立ての良さがテーマとなっており、インパネやシートなどの収容パーツに「丸」を取り入れることで優しい雰囲気の空間を作り上げています。
オプション装備ですが、ウッドパックを選択するとインパネクラスターとシフトノブがウッド調となり、MOMOのウッドステアリングホイールが装着されます。
MINILITEのグレードは、MOMO革巻きステアリングホイールと2眼メーターが採用され、内装は黒を基調としたカラーとなりスポーティーです。
走行性能
2代目ミラジーノには、ターボモデルが設定されていません。エンジンはすべて自然吸気となります。また、トランスミッションは4ATとなっているのが初代と大きく異なる点です。
エンジンスペックは、最高出力が43kW(58PS)/7,600rpm、最大トルクは64N・m(6.5kg・m)/4,000rpmで初代とかわりません。ただし、走り出し時の加速感を改善しています。燃費性能は、2WDが20.5km/L(10・15モード)、4WDは18.8km/L(10・15モード)です。
安全性能
2代目ミラジーノの安全性能は、初代よりも高められています。まず、新骨格構造により、剛性の強化と軽量化を図った衝突安全ボディ「TAF」を採用したのがポイントのひとつです。エアバッグは運転席と助手席ともに標準装備されています。
また、ボディのボンネットなどのパーツに衝撃緩和装置を採用して、歩行者に与えるダメージを軽減しています。
ミラジーノの初代に設定された特別仕様車もチェックしよう
多くの自動車メーカーは、特別仕様車を設定することで、販売のテコ入れを図ります。ミラジーノも例外ではなく、いくつか特別仕様車が発売されました。ここでは、初代ミラジーノの設定された特別仕様車を3つ紹介します。数は少ないかもしれませんが、中古車でも狙えるかもしれません。
Sエディション
ミラジーノのSエディションは、デビューしてから約1年後の2000年5月に追加された特別仕様車です。安全性とオーディオシステムを充実させました。Sエディションは、ミラジーノを含む5車種(ムーヴ・オプティ クラシック・ネイキッド・テリオスキッド)同時に設定されています。
ミラジーノ Sエディションの場合、助手席エアバッグを専用装備とし、他にもドアミラーやリアセンタークラスターなどにメッキを採用しています。また、インテリアでは、センタークラスターがウッド調となっています。
メモリアルエディション
ミラジーノの特別仕様車メモリアルエディションは、2001年5月に追加されました。ミラジーノのだけでなく、ムーヴ・ミラ・オプティ・ネイキッド・テリオスキッド・アトレーワゴンの計6車種が対象となっています。
ミラジーノに専用装備されたのは、MDを使用できるカロッツェリアのオーディオ、メッキ加飾のドアミラー、メッキサイドロッカーモール、ウッド調センタークラスターです。
ミラ ジーノ ハローキティ
初代ミラジーノは、ハローキティとコラボしています。2001年12月に特別仕様車の「ミラジーノ ハローキティ」を発売しました。「ミラジーノ ミニライトスペシャル」というグレードをベースにしており、ハローキティデザインをエクステリアとインテリアのパーツに取り入れています。
例えば、エクステリアの場合、ボンネットのフードマークやアルミホイールのセンターキャップなどです。インテリアでは、フロントシートやメーターなどが専用デザインとなっています。
まとめ
初代ミラジーノは、自然吸気モデルとターボモデルが販売されていました。ミラジーノの中古車を購入したい場合は、初代と2代目の特徴を押さえつつ決断することをおすすめします。ただし、年式が古いほどコンディションが重要となるため、しっかりとチェックしましょう。
また、ミラジーノは特別仕様車も多く販売しています。そう数は多くありませんが、気になる方は中古車で探してみるとよいでしょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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