タントの歴史とは?進化したダイハツの軽スーパーハイトワゴンの特徴を紹介
軽自動車の中でも高さがあるハイトールワゴンの魅力は、開放的な車内空間と利便性の高さです。このような広々とした軽自動車は、毎日の買い物や週末のドライブなどの幅広い目的で購入をお考えの方もいるのではないでしょうか。
ダイハツでは2003年より軽トールワゴンのタントを販売しています。2019年には4代目モデルを発売しており、デザインや走行性能に改良が加えられました。
そこでこの記事では、タントの歴史や現行モデルの特徴についてご紹介します。新車販売価格や中古車販売価格もまとめているので参考にしてください。
※目次※
・タントは2003年に発売された軽スーパーハイトワゴン。2019年には4代目モデルを販売している
・タントの特徴は開放的な車内空間。収納性に優れたインテリアやミラクルオープンドアをはじめとした便利な機能も魅力のひとつ。
・タントやタントカスタムを購入するなら中古車がお買い得。豊富な在庫台数や充実の保証を用意したネクステージなら車選びがしやすい
タントは約20年の歴史を歩むダイハツの軽自動車
ダイハツの軽自動車は、全高が高く設計された軽ワゴンのムーヴが1995年に登場し今もなお販売が続いています。そのような中で、タントは軽スーパーハイトワゴンという新しいジャンルを生み出し、一風違った軽自動車として現在でも安定した販売を続けています。
タントのスタートは2003年11月でした。コンパクトなショートノーズや広い車内空間を持った軽自動車としてデビューしています。ここでは、初代モデルから3代目モデルまでの歴史を振り返りましょう。
2003年:初代モデルが誕生
タントの初代モデルのコンセプトは「しあわせ家族空間」です。アクティブキッズファミリーをターゲットにしており、利便性の高さを意識したデザインになっています。
初代モデルの室内長は2,000mm、前後の乗員間距離は1,040mmです。バックドアの開口部の高さは1,020mm、最大幅は1,120mmに設計されました。乗降性や収納性に優れているのが特徴です。
初代モデルは発売当初から人気を集め、発売から1か月で目標販売台数を大きく上回る1万500台の受注を達成しました。
2005年:タントカスタムを新設定
タントの発売から1年半が経過した2005年6月には、上級モデルであるタントカスタムの販売を開始しました。
エクステリアでは大型エアロバンパーやディスチャージヘッドランプを搭載しており、スタイリッシュで力強いデザインになっています。
インテリアは、ブラックを基調としたデザインやスエード調のフルファブリックシートを取り入れた質感の高い車内空間が特徴です。一方でタントのコンセプトである快適性や利便性は継承しています。
2007年:2代目モデルを発売
2代目が登場したのは2007年12月です。「驚きの広さを超えた感動の空間」をテーマに掲げており、パワートレインや安全装備の改良に加えて車内空間の追求を図りました。
2代目モデルで採用された新しい機能はミラクルオープンドアです。センターピラーレスのスライドドアになっており、ドアの開口は1,480mmとなっています。乗降性が向上しており、小さな子どもでも楽に乗り降りができるようになりました。
2007年のフルモデルチェンジでは、タントカスタムのフルモデルチェンジも同時に実施しています。
2009年:タントエグゼが誕生
2009年にはタントの派生モデルであるタントエグゼの販売を開始しました。大人のタントをコンセプトに掲げており、上質な車内空間を特徴にしています。
車内はベージュとブラックのツートンカラーになっており、シートには光沢のある素材が採用されました。
収納性にも優れており、大型シートアンダートレーやグローブボックスなどが搭載されています。タントエグゼもタントと同じように高い人気を誇り、2014年まで販売が続けられました。
▼こちらの記事もおすすめ
2013年:3代目モデルの発売を開始
2013年に3月には2回目のフルモデルチェンジを実施します。3代目モデルでは低燃費や低価格に加えて、パーツの見直しが図られました。
フロントフェンダー、バックドア、レールカバーなどに鉄製のパーツが使われていましたが、樹脂素材に変更されています。歴代モデルと比較した場合、約10kgの軽量化に成功しました。
安全性能についても見直しが図られており、予防安全機能のスマートアシストや急ブレーキを後続車に伝えるエマージェンシーストップシグナルが全グレードに搭載されています。
▼こちらの記事もおすすめ
進化を遂げたタントの魅力
タントは2019年に3回目のフルモデルチェンジを実施し、「新時代のライフパートナー」というをキーワードに掲げた4代目のモデルが発売されています。
新型タントはDNGAの第1弾モデルとして登場したモデルです。軽自動車の開発を小型車と同一の規格で開発する取り組みのことで、コストをかけずに高パフォーマンスの車を開発できるようになりました。ここでは、新型タントの魅力を4つの項目に分けてご紹介します。
安心感とメリハリが特徴のエクステリアデザイン
新型タントのエクステリアは初代モデルを継承したデザインです。シンプルながらも優しさや親しみを与えるフロントやシームレスのボディが採用されました。
一方でタントカスタムのエクステリアは攻撃的なデザインです。前後には大型のエアロバンパーを装着しており、フロントグリルにはメッキ加飾を施した大型グリルが採用されました。
ボディカラーはタントとタントカスタムで異なります。タントは明るいカラーが中心ですが、タントカスタムのカラーバリエーションはダーク系が中心です。
▼こちらの記事もおすすめ
タントの色を選ぶポイントは?最新カラーバリエーションを全色解説!
機能性や収納性を意識したインテリアデザイン
新型タントのインテリアでは利便性や収納性が意識されました。Aピラーを細く設計しており、視認性が向上しています。
運転席にはインパネアッパーボックス、助手席にはグローブボックスが取り付けられており、500mlのペットボトルが入るカップホルダーも装備されました。ラゲッジスペースの広さに加えて、収納スペースも充実しているのがタントの魅力です。
インテリアのカラーはタントとタントカスタムで異なります。タントはグリーンやネイビーがアクセントカラーとして使われていますが、タントカスタムではブラックが基調としたデザインです。
▼こちらの記事もおすすめ
タントの内装の魅力とは?グレードごとの違いやアレンジとライバル車種との比較
新開発のプラットフォームを採用
新型タントでは新開発のプラットフォームが採用されました。骨格を最適な位置に配置したことで衝突安全性、静粛性、ボディの強度などが大幅に向上しています。
高張力鋼板のハイテン材をボディに使用したことで、高剛性と軽量化の両立に成功しました。先代モデルと比較した場合、ボディ骨格全体で約40kg軽くなっています。
新開発のプラットフォームでは、サスペンションアレンジを最優先して設計されました。操縦安定性や居住性が向上しており、快適なロングドライブが可能です。
優れた環境性能が備わったパワートレイン
新型タントのパワートレインは自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類が設定されました。
新型モデルのエンジンの特徴は優れた環境性能です。複数回点火の採用や燃料噴射方式の改良によって燃焼効率が向上しています。CVTにはスプリットギアを組み込むことで伝導効率がアップしました。
タントとタントカスタムは燃費性能にも優れています。WLTCモードによる燃料消費率は以下の通りです。
|
2WD |
4WD |
L |
22.7km/L |
21.4km/L |
X |
22.7km/L |
21.4km/L |
Xターボ |
21.2km/L |
19.6km/L |
カスタムX |
21.9km/L |
21.4km/L |
カスタムRS |
21.2km/L |
19.6km/L |
(2022年10月)発売モデル)
(参考:『タント(ダイハツ)の燃費情報』)
▼こちらの記事もおすすめ
タントは燃費が魅力!実燃費やライバル車は?徹底調査しました!
タントとタントカスタムのグレード展開
タントの新型モデルのグレードはタントが3つ、タントカスタムが2つとなっています。ボディサイズは全グレード共通ですが、パワートレインや搭載されている機能や装備は異なります。
購入を検討する際には、あらかじめグレードによる違いをチェックしておくと良いでしょう。ここでは、タントとタントカスタムの新型モデルの基本スペックをご紹介します。
タントのグレード
タントのグレードはL、X、Xターボの3つです。このうち、LとXは3気筒自然吸気エンジン、Xターボは3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載しています。
Lはタントのベーシックグレードです。フードガーニッシュやピラーブラックアウトなどのエクステリアが未装備ですが、スマートアシストは標準装備になっています。
|
L |
X |
Xターボ |
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,395mm×1,475mm×1,755mm~1,775mm |
3,395mm×1,475mm×1,755mm~1,775mm |
3,395mm×1,475mm×1,755mm~1,775mm |
総排気量 |
0.658L |
0.658L |
0.658L |
最高出力 |
38kW |
38kW |
47kW |
最大トルク |
60N・m |
60N・m |
100N・m |
タントカスタムのグレード
タントカスタムのグレードはカスタムXとカスタムRSの2つです。このうち、カスタムXは3気筒自然吸気エンジン、カスタムRSは3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載しています。
タントカスタムの魅力は充実の装備です。エアロパーツやレザー調のファブリックシートなどが搭載されています。カスタムRSのステアリングホイールやインパネセンターシフトは本革巻きです。
|
カスタムX |
カスタムRS |
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,395mm×1,475mm×1,755mm~1,775mm |
3,395mm×1,475mm×1,755mm~1,775mm |
総排気量 |
0.658L |
0.658L |
最高出力 |
38kW |
47kW |
最大トルク |
60N・m |
100N・m |
タントの相場はどのくらい?
車を購入する際には初期費用のチェックが重要です。主な初期費用として車両代金、法定費用、諸費用などがあります。車両代金は車種に加えて、グレードやオプションなどによって変わるのです。
ここでは、タントとタントカスタムの新車販売価格や中古車販売価格を見ていきましょう。ネクステージでのタントの買取相場もご紹介します。
タントとタントカスタムの新車販売価格
タントとタントカスタムの新車販売価格は138万6,000円~199万1,000円です。それぞれのグレードに2WDと4WDがありますが、4WDは2WDよりも12万円ほど高く設定されています。タントとタントカスタムの新車販売価格は以下の通りです。
|
2WD |
4WD |
L |
138万6,000円 |
151万2,500円 |
X |
154万円 |
166万1,000円 |
Xターボ |
165万円 |
177万1,000円 |
カスタムX |
178万2,000円 |
190万3,000円 |
カスタムRS |
187万円 |
199万1,000円 |
(2023年1月時点)
上記に加えてタントやタントカスタムではオプションパックが用意されています。また、一部のボディカラーについてはオプションでの設定です。
▼こちらの記事もおすすめ
タントの新車が欲しい方必見!中古車購入とどっちがおすすめなの?
ネクステージにおける歴代モデルの中古車販売価格
タントやタントカスタムを購入する際には、中古車販売価格もチェックしておきましょう。中古車は車両ごとに価格が異なっており、新車よりも安く販売されている傾向にあります。ネクステージでの2023年1月時点における中古車販売価格は以下の通りです。
|
中古車販売価格 |
4代目モデル |
89万6,000円~209万9,000円 |
3代目モデル |
39万9,000円~160万9,000円 |
2代目モデル |
18万7,000円~91万7,000円 |
初代モデル |
21万9,000円~35万9,000円 |
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧』)
新車なら100万円以上するタントやタントカスタムですが、中古車なら新型モデルでも100万円以下で購入できる可能性があります。
▼こちらの記事もおすすめ
タントの買取相場の目安
ネクステージにおけるタントやタントカスタムの買取相場は4,000円~180万8,000円です。過去の買取実績では、2021年式で走行距離が23kmのタントXが139万8,000円でした。また、2021年式で走行距離が4,124kmのタントXについては151万8,000円の買取価格となっています。
タントカスタムの買取実績では、2020年式で走行距離が1万5,027kmのタントカスタムRSが144万3,000円でした。また、2020年式で走行距離が1万3,718kmのタントカスタムRSの買取価格は144万3,000円です。タントやタントカスタムの場合、高価買取も期待できます。
タントと比較するなら軽トールワゴンも視野に入れよう
タントやタントカスタムの購入を検討する際には、他のモデルもチェックしておきましょう。複数のモデルを比較しながら検討すれば、ライフタイルや使用目的に合った1台が見つかる場合もあるからです。
タントやタントカスタムのライバル車としてダイハツ・ムーヴやホンダ・N-BOXがあります。ここでは、それぞれのモデルの特徴について見ていきましょう。
ダイハツ・ムーヴ
ムーヴはダイハツが販売するトールワゴンタイプの軽自動車です。1995年に販売を開始しており、現在では2014年にフルモデルチェンジした6代目モデルを販売しています。
ムーヴの特徴は利便性です。開放的な車内空間と操作性に優れています。燃費性能にも優れており、維持費を抑えられるのもポイントです。
ムーヴとタントとの違いとしてサイズがあります。タントの全高は1,755mm~1,775mm、ムーヴの全高は1,630mmです。開放感で選ぶならタント、取り回し性能で選ぶならムーヴがよいでしょう。
▼こちらの記事もおすすめ
ムーヴとタント、買うならどっち?ダイハツの人気軽自動車を徹底比較!
ホンダ・N-BOX
N-BOXはホンダが販売するスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。高い人気を誇っていたタントに対抗する車として2011年に発売されました。現在では2017年にフルモデルチェンジした2代目モデルが販売されています。
N-BOXの魅力は優れた安全性能です。安全運転システムの「ホンダセンシング」が全グレードに搭載されています。ホンダでは初となる後方誤発進抑制機能が採用されており、急な後退加速の抑制が可能です。N-BOXの全高は1,790mm~1,815mmとなっており、タントよりも高く設計されています。
▼こちらの記事もおすすめ
軽自動車タントの魅力に迫る|軽自動車なのに車内は普通車に匹敵?
タントの中古車を購入したい方はネクステージへ
タントをお得に購入したい方には中古車がおすすめです。一方で中古車は車両ごとに販売価格や品質が異なっており、購入に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
中古車を購入する際には販売店選びをしましょう。価格の安さだけで選ぶのではなく、選択肢の多さや購入後の保証などを加味した上で選ぶのがおすすめです。ここでは、ネクステージの強みについてご紹介します。
3万台の車両の中からお気に入りの1台を選べる
ネクステージは全国に200以上の店舗があり、在庫台数は3万台です。豊富に在庫を用意しており、同一のモデルに異なるグレードやカラーバリエーションの車両を取りそろえています。軽自動車から輸入車まで取り扱っているので、他のモデルとの比較が可能です。
ネクステージでは他店舗からのお取り寄せにも対応しています。遠方の店舗に保管している場合でも、最寄りの店舗で購入が可能です。リーズナブルな設定になっており、気軽に利用できます。
遠方でも不具合時の保証対応が受けられる
ネクステージで提供している保証は無料保証と有料保証の2種類です。無料保証は全ての中古車に付帯しており、国産車については3か月または3,000kmの保証期間を設けています。
有料保証は無料保証よりも保証期間が長く、保証範囲が広いのが特徴です。トラブル時のロードサービスなどの特典も用意しています。
ネクステージでは遠方に住んでいる場合にも保証の適用が可能です。一定の条件を満たしていれば、最寄りの工場で修理した際にも保証が受けられます。
まとめ
タントはダイハツが販売するスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。開放的な車内空間や充実の装備で高い人気を集めてきました。
タントやタントカスタムをお得に手に入れたい方には中古車がおすすめです。ネクステージでは豊富な在庫数や充実の保証という強みがあり、気軽に車選びができます。お気に入りの1台を検索できる車両検索サービスも用意しており、細かな条件の設定が可能です。タントやタントの中古車をお探しの方はネクステージにお任せください。