電動スポーツカー「タイカン」のグレードや価格、中古車の最新情報を解説
タイカンは、ポルシェの電動スポーツカーです。2020年にポルシェ初の電気自動車のスポーツカーとして販売されてから、2024年にアップグレードしました。新型タイカンは従来のモデルと比べて、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、新型タイカンの新車価格やグレードラインアップを紹介します。初代よりもレベルアップした性能や、室内外の特徴、乗り心地も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・ポルシェのタイカンが4年ぶりにアップグレード!2024年2月7日に販売開始
・新型タイカンのグレードは「タイカン」「クロスツーリスモ」「スポーツツーリスモ」の3つに分けられる。
・初代モデルから加速力や航続距離の向上や車体の軽量化など、さまざまな面でパワーアップしている。
タイカンはポルシェの電動スポーツカー!
タイカンは、ポルシェ初の電動スポーツカーとして2020年に登場しました。EVとは思えないパワフルな走りと、滑らかな流線型のボディが特徴です。それから4年を経て、2024年にアップグレードモデルが販売されています。
ここでは、タイカンの概要と国内販売台数を見ていきましょう。
タイカンは4年ぶりのアップグレードで新型へ
新型タイカンは、初代が発売された2020年から4年後の2024年にアップグレードが施されました。2024年2月7日から全国のポルシェ正規販売店で、新型モデルが販売されています。
改良の主なポイントは、航続距離を大幅に伸ばしたこと、加速性能が向上したこと、装備を改良して車体を軽量化したことです。
また、充電にかかる時間を大幅に短縮し、ほとんどの領域で性能の向上が見られます。さらに、シャシーを改良することで安定感のある走りを実現しました。
(参考:『ポルシェ初のフル電気自動車「タイカン」が大幅改良?特徴と改良予測|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タイカンと命名された理由
タイカンという名前の由来は「元気の良い馬」や「若い跳ね馬」という意味のトルコ語です。この名前は、ポルシェのエンブレムの「跳ね馬」をイメージしており、新しい時代に合うスポーツカーへの期待を表現した車にふさわしい名前といえるでしょう。
ポルシェの車名には、タイカンだけでなく他にも動物の名前が由来になっているものがあります。例えば、同じスポーツカーの「ケイマン」です。ケイマンは、中南米に生息する「カイマンワニ」の俊敏な動きをイメージして付けられたといわれています。
(参考:『ポルシェ初の100%電気自動車タイカンの魅力に迫る!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タイカンの国内販売台数は?
公式プレスリリースの情報によると、世界で2023年に販売したタイカンは4万629台です。これは前年比17%の増加であり、特に欧州や北米で好調な売れ行きを見せています。
日本におけるポルシェの2023年度販売台数は8,002台で、前年の7,193台から増加傾向です。なお、以下の表は2022年と2023年の北米でのポルシェのモデル別販売台数です。
車名 |
販売台数(2022年) |
販売台数(2023年) |
911 |
1万204 |
1万1,692 |
718 |
3,484 |
4,526 |
タイカン |
7,271 |
7,570 |
パナメーラ |
4,224 |
4,205 |
カイエン |
2万1,194 |
2万475 |
マカン |
2万3,688 |
2万6,947 |
新型タイカンの新車価格/グレードラインアップ
新型タイカンには、スポーツセダンやクロスツーリスモ、スポーツツーリスモの3モデルがラインアップされ、それぞれに4種類のグレードが設定されています。ここからは、3種類のモデルの新車価格とグレードラインアップを見ていきましょう。
タイカン
スポーツセダンには「タイカン」「タイカン4S」「タイカンターボ」「タイカンターボS」がラインアップしています。新車価格は、1,370万円~2,746万円です。
後方に向けて下向きに傾斜して流れるようなラインが特徴で、ワイド&ローなスタイルからスポーツカーらしさを感じさせます。サイド部分に重厚な彫刻が施されたような形状は、ポルシェの特徴ともいえるデザインです。
タイカン クロスツーリスモ
クロスツーリスモもスポーツセダンと同じグレード設定ですが、日本では「ターボS」以外の3グレードを展開しています。新車価格は、1,507万円~2,308万円です。
外観はオフロード仕様で、ホイールアーチカバーやサイドスカートを取り入れています。室内で特徴的なのは、ゆとりのある後部座席の天井です。CUV(Cross Utility Vehicle)らしく、荷室容量は1,200Lを超えます。
タイカン スポーツツーリスモ
スポーツツーリスモは、スポーツセダンやクロスツーリスモと同じグレード設定です。公表されているグレード設定は海外のみで、日本仕様はアナウンスされていません。
スポーツツーリスモは、クロスツーリスモを街中で楽しみたい、スポーツセダンのパワフルな走りを楽しみたいユーザーに向けて作られました。クロスツーリスモのようなスポーティーな形状と、後方にかけて傾斜したルーフを持っています。一方で、オフロードデザインは取り入れられていません。
(参考:『ポルシェのタイカンの国内販売価格とは?最高速度やスペックはいかに|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アップグレードした新型タイカンの性能とは?
新型タイカンは、性能と効率を同時に向上させるため、初代から幅広いアップグレードを行いました。初代と比べて加速力や航続距離が向上し、最新の装備を取り入れながらも軽量化しています。
ここからは、新型タイカンの性能を初代と比較しながら見ていきましょう。
システム出力の増加により向上した加速力
新型タイカンは、全てのモデルで加速度が大幅に向上しています。0-100km/h加速では、ベーシックグレードのタイカンで4.8秒、タイカンターボSで2.8秒を実現しました。これは初代モデルと比較して、0.6秒~0.4秒の短縮です。
加速力の向上にはシステム出力の増加が関係しており、ベーシックグレードで比較したときのタイカンの出力は、初代よりも60kW向上し、ローンチコントロール時には140kWが追加されます。
また、スポーツクロノパッケージに装備される「プッシュトゥパス」機能は、ボタンに触れるだけで最大70kWのブーストが10秒間可能です。
先代モデルより35%以上向上した航続距離
航続距離は、先代モデルの数値から175km延ばした「最大678km」です。これは、先代モデルと比較して35%以上も向上していることになります。新型タイカンでは、航続距離が向上しただけでなく、長距離を走行したときの充電回数が少ないことも特徴です。
充電回数が少なく済む理由は、パフォーマンスバッテリーの総容量が93kWhから105kWhに向上したことに由来します。電気化学によって最適化されたバッテリーがエネルギー密度を高め、性能の向上につながりました。
(参考:『ポルシェ タイカンの魅力とは?航続距離や走行性能など実力を徹底チェック|新車・中古車の【ネクステージ】』)
より最適化されたシャシー
新型タイカンには、アダプティブエアサスペンションが全モデル標準装備です。アダプティブエアサスペンションには「スマートリフト機能」を備えているため、特定の場所で自動的に車高を調整します。
4WDには、パナメーラにも装備されている「アクティブライドサスペンション」がオプションで追加可能です。アクティブライドサスペンションは、ホイール荷重をバランス良く調整し、運転の快適性と安定性を高めます。
また、運転者や乗客に作用する加速力を軽減し、乗り心地も快適です。
性能と効率を同時に向上させるための対策
新型タイカンは、走行性能だけでなく電気効率も同時に向上していることが特徴です。相反する性能の向上には、多くの要因が関係しています。
例えば、初代モデルの出力を上回るパワートレインやソフトウエアの最適化によるパルスインバーター、強力なバッテリー、サーマルマネジメントの改良などです。
このシステムにより、高速走行から減速する際の回生性能は初代から30%向上し、290kWから400kWになりました。また、路面とタイヤの摩擦を考慮し、転がり抵抗を抑えたタイヤと最適化されたホイールが標準装備されています。
装備アップグレードと軽量化を実現
初代モデルから装備がアップグレードしているのに関わらず、約15kgの軽量化を実現しました。この軽量化には、電力の効率化により容量の増加に成功したバッテリーなどが関係しています。
新型タイカンには、カメラ付きのリバースアシストやパーキングアシスト、サラウンド照明付きの電動ドアミラーなどが標準装備です。また、車内にはワイヤレス充電用スマートフォントレーや運転席と助手席に充電ポートも装備しています。
新型タイカンは何人乗り?室内外の特徴や乗り心地
タイカンの初代モデルの乗車人数は4人~5人でしたが、リニューアルによって変化はあるのでしょうか。
ここからは新型タイカンの乗車人数と、インテリアやエクステリアデザインの特徴、乗り心地を紹介します。デザイン性も重視したい方は、ぜひ参考にしてください。
エクステリアデザイン
新型タイカンのエクステリアは、ヘッドライトとテールライトが改良されています。初代モデルのヘッドライト周りのデザインは、バンパーのインテークとヘッドライトをつないだ逆L字型でした。
新型モデルのタイカンとタイカン4Sでは、インテークとヘッドライトが分離して、幅広い印象のフロントフェイスに変更されています。
ターボとターボSのグレードでは、初代モデルの逆L字型のデザインをそのままに、ヘッドライトのデザインを改良しました。新しいフロントフェンダーを採用し、新型タイカンのワイドな見た目を引き立てています。
インテリア
以下の表では、新型タイカンのインテリアを「タイカン(スポーツセダン)」と「クロスツーリスモ」で比較しています。
|
スポーツセダン (タイカン) |
クロスツーリスモ |
乗員人(人) |
4~5 |
4~5 |
フロントラゲッジ容量(L) |
84 |
84 |
リアラゲッジ容量(L) |
407 |
446 リアシート折り畳み時:1,212 |
クロスツーリスモのラゲッジ容量は、リアシートを折り畳むことで407Lから1,212Lへ変更可能です。タイカンは通常だと4人乗りですが、リアシートのオプションで「4+1シート」を選択すると5人乗りに変更できます。
ポルシェ タイカンの買取と中古車相場
買取・中古車市場では、年式が新しく走行距離の短い車両ほど高額で買取され、高く販売される傾向です。
ここからは、タイカンの買取相場と中古車相場を紹介します。タイカンを手放す予定のある方や、タイカンを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
買取相場
初代タイカンの買取相場は、37万3,000円~857万2,000円です。2021年式の「タイカン4S」は、走行距離が約1万km、ボディカラーはシアン、買取価格876万2,000円で取引されています。
2022年式の「タイカン」は、走行距離が9,900km、ボディカラーはブラック、買取価格は37万3,000円です。
買取価格は、年式や走行距離だけでなく車両の状態でも左右されます。ボディカラーは白・黒・グレーの需要が高いため、他のカラーに比べ買取価格が高くなる傾向です。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『タイカン (ポルシェ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車相場
2024年3月時点で、ネクステージではタイカンの中古車を取り扱っていません。そのため、同じポルシェの代表的なスポーツカー「911」の中古車相場を紹介します。
ポルシェ911の中古車の販売価格は、1,889万9,000円~3,149万2,000円です。年式は、2018年~2021年と比較的新しいものがそろっています。最も高額な車両は、ツートーンレザーインテリアや、ポルシェクレスト付きスポーツシートを搭載した「ターボS」です。
(参考:『タイカン(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『911(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
ポルシェ初の電気自動車であるタイカンは、2024年にリニューアルし、新型モデルが販売されました。
新型タイカンは、初代モデルと比べて航続距離や加速性能の向上やシャシーが最適化されています。また、バッテリーなどの軽量化と装備の充実により、快適性も向上しました。
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