ポルシェのタイカンの国内販売価格とは？最高速度やスペックはいかに
1931年に創業した長い歴史を持つポルシェは、洗練されたデザインと高い技術力で知られているスポーツカーのメーカーです。これまで数多くの人気車種を生み出してきましたが、2019年11月にポルシェ初となる電気自動車、タイカンの日本導入が発表となり、注目を集めています。そこで今回は、タイカンの概要や魅力と一緒に、気になる価格やスペックなどをご紹介しましょう。
※目次※
4.ポルシェ「タイカンTurbo（ターボ）」の販売価格やスペック
5.ポルシェ「タイカンturbo(ターボ）S」の販売価格やスペック
・伝統を大切にしながら新しいエッセンスをプラスしたポルシェ初の100％電気自動車
・充電は、自宅とすでに日本全国に設置してある充電スポットの中にも対応可能な場所が多数
・2021年には欧州でさらにパワーアップしたタイカンが登場予定
2020年6月発売！ポルシェのevタイカン
数々の人気スポーツカーを生み出してきたポルシェが手掛けた電気自動車とはいったいどのようなものなのか、まずは概要をご紹介します。タイカンの日本導入が公になったのは、2019年11月です。2020年6月には価格などの詳細が公表され、話題となっています。そんな注目を浴びているタイカンの概要や特徴をチェックしていきましょう。
タイカンはポルシェ初100％電気自動車！
タイカンは、ポルシェが1931年に創業してから初めてとなる、100％電気のパワーで走行する自動車です。ポルシェのエンブレムに描かれた馬の名前が車種名として採用されました。
電気という新しい原動力を取り入れ、ポルシェの伝統的なシルエットである前方から後方にかけて流れるようなシルエットを採用しているタイカンは、まさにポルシェの次世代を担う車とも言えます。
内装は初代911を参考にしてクラシカルな要素を残しつつ、デジタルな機能をふんだんにプラスした、伝統的な中にも新たな風を感じるデザインです。また、計器類はドライバーの使いやすさと見やすさを重視した配置で、運転する人のために作られた車とも言えます。
あまりパワーがないと思われがちな電気自動車ですが、ポルシェのタイカンはスポーツカーらしく、パワーやスピードにも長けている車です。
3モデルがラインナップ
「タイカン4S」と「タイカンターボ」、「タイカンターボS」の3つのモデルがあります。タイカン4Sが最も手ごろなグレードで、タイカンターボはミドルグレード、タイカンターボSが最高グレードです。グレードが高くなるのと同時に、走行スタート時の加速パワーがアップするのも特徴のひとつと言えます。
一般的な電気自動車の電圧は400Vのものが多いですが、タイカンは800Vと、2倍ものパワーが備わっています。どのモデルもボディの前後にひとつずつ、計2つのモーターを搭載した、パワーあふれる作りとなっているのも魅力的なポイントです。
また、オプションとして追加料金を支払い装備することが多いブレーキやアクセルを自動操作し安全をサポートするための機能などが、どのモデルにも標準装備してあります。スポーツカーとしては大型のタイプで、日本で販売するタイカンはすべて右ハンドル仕様、4ドアタイプです。
販売価格は充電器の価格も含まれている
先ほどご紹介したように、オプションで追加装備しなくても高機能なシステムが標準装備されているタイカンには、電気自動車の要とも言える充電器の価格も含まれていす。専用の充電器が手元にあれば、自宅でも手軽に充電可能です。
自宅に充電器を設置するには、事前に設置可能かどうかをチェックする必要があります。公式サイトなどで基本要件が事前にチェックできるので、まずは確認しておくといいでしょう。自宅に充電器を設置する際には、正規販売店と提携しているサービス業者が、充電器を自宅に取り付けられるかどうか検査を行い、その後細かい設定をするのが基本的な流れです。
充電器を設置するにあたって、中には構造変更に該当するケースもあり、その場合は自治体や電力会社、自宅オーナーなどと相談する必要があることを覚えておきましょう。
100％電気自動車タイカンを充電する方法とは？
タイカンは、どのような方法で充電が可能なのか、詳しくチェックしてきましょう。さらに、どこで充電できるのかといったことや、気になる航続距離なども一緒にご紹介します。充電方法やモデルによって違う航続距離などをしっかり把握しておくことで、より快適なカーライフが楽しめるでしょう。
タイカンの充電方法は2通り
タイカンの充電方法には、モバイルチャージャーとターボチャージャーの2通りあります。
モバイルチャージャーは、主に自宅などで充電する際に使用するもので、最大8Kwの出力が可能です。9時間ほどかけて充電することで80％以上充電することができます。モバイルチャージャーでの充電は、すでに日本国内に設置してある電気自動車専用の充電スポットで使用可能なので、比較的多くの場所で充電をすることが可能です。
一方、ターボチャージャーは、最大150Kwの出力が可能で、世界的に見てもレベルの高い技術と言えます。気温や車の状態によっても違いがありますが、たった30分足らずで80％ほどまで充電可能なので、スピーディーなパワーチャージを望む方にはぴったりな方法です。ターボチャージャーは、正規販売店をメインに順次設置が進む予定で、2020年内に21カ所の設置を目指しています。
航続距離はどれくらい？
走行する場所や気温などのさまざまな環境によっても違いはありますが、3つのモデルの航続距離はどれも350km以上と、充実しています。
最もお手ごろなグレードのタイカン4Sの航続距離は、407 km~463kmとなっており、比較的長距離のドライブを楽しむことも可能です。ミドルグレードであるタイカンターボは、少なくとも381kmほどが航続距離で、環境や車体のコンディションが良ければ最高450kmほどの航続距離が目指せます。
最も、グレードの高いタイカンターボSでは、航続距離が388km~412kmと、モデルの中では1番航続距離が短いですが、それだけパワーがあるということです。
国内で充電できるスポットはどこ？
すでに日本で設置済みの電気自動車専用の充電スポットの中には、タイカンに対応している場所も多く、モバイルチャージャーを使用すれば高速道路や道の駅など、さまざまな場所で充電することが可能です。すでに公共施設などに設置済みの20,000基以上のスポットで充電することができるので、安心してカーライフを楽しむことができます。
また、東京や名古屋、大阪に150Kw級の都市型充電ステーションを設置し、よりスムーズなパワーチャージを目指します。最新の技術を使ったタイカンの充電システムは、充電できる場所が少ないのではないかと不安に感じている方が多いかもしれませんが、実は充電可能なスポットは意外と豊富です。
さらに、ポルシェ独自の充電インフラも徐々に整備する予定なので、それほどパワーチャージに対しての心配はいらないでしょう。都市型の充電ステーションのほかに、ボルシェユーザーであれば、誰でも無料で利用できるスポットも展開していく予定です。
ポルシェ「タイカン4S」の販売価格やスペック
ポルシェから登場した注目の電気自動車、タイカンの価格はいかほどなのかをモデル別に詳しくご紹介します。価格以外にも、スペックや最高速度など気になる情報も一緒にお届けするので、今後の参考にしてみてください。
タイカン4Sの販売価格
最も手ごろなグレートである、タイカン4Sの価格は、1,448万1,000円です。充電器や安全機能なども標準装備してあります。また、モーターも前後ひとつずつ搭載され、4輪駆動車に分類でき、申し分ないつくりです。
ほかのグレードとの違いは主にスペックです。最高出力やタルクなどは、1番小さく作ってあります。そのぶん、航続距離が3つのモデルの中で1番長く、デイリーに使う車としては十分すぎるほどのスペックを持っているでしょう。
タイカン4Sのスペック
最高出力は530psで、エンジンの回転数を表すトルクは640Nmです。最高速度250km/hで、タイカン4SとタイカンターボS同様に、リアアクスルには2段のATが装備されています。タイカンは、スタートダッシュのパワーも大きく、タイカン4Sの場合でも時速100kmまで到達するのに必要な時間はたった4秒と驚異的なパワーも注目ポイントのひとつです。
4ドアデザインで、ハンドルは右仕様になっています。走行環境や車体のコンディションなど、さまざまな条件が整えば、ヒートポンプのオプションをプラスすることで、車体が効率的に温められ、航続距離をある程度長くすることが可能でしょう。
ポルシェ「タイカンTurbo（ターボ）」の販売価格やスペック
続いては、ミドルグレードであるタイカンTurbo（ターボ）の価格や特徴をご紹介してきます。タイカン4Sとの違いやどんな魅力が隠れているのかチェックしてみてください。グレードが違えば、やはりスペックもそれなりに異なります。ミドルグレードでは、どの程度の機能が備わっているのかを詳しく見ていきましょう。
タイカンターボの販売価格
タイカンターボの販売価格は、2,023万1,000円と、タイカン4Sよりも575万円ほど高い設定です。タイカン4S同様に、前後どちらにもモーターが搭載され、しっかりとしたパワーがあります。
モデル名にターボとありますが、一般的にターボエンジンと呼ばれるものを実際に搭載しているわけではありません。おそらく、ターボエンジンに相当するほどのパワーを持っているという意味で名付けたものでしょう。もちろんタイカン4Sよりもハイスペックなパワーを備えているモデルなので、加速スピードにこだわりたい方やより力強い乗り心地を好む方におすすめです。
タイカンターボのスペック
タイカンターボのスペックは、最高出力が680psで、最大トルクが850 Nmです。時速100 km/hに到達するのにかかる時間は、およそ3.2秒と、タイカン4Sを上回るパワーを持っています。
最高速度は260km/hで、タイカン4Sよりも若干速い走りを実現したモデルです。航続距離は381 km~450kmと、やはりスペックが大きいぶんタイカン4Sにくらべ短くなっていますが、走りの力強さと安定感には定評があります。
ポルシェ「タイカンturbo（ターボ）S」の販売価格やスペック
続いては、ポルシェのタイカンの中でも最もグレードの高い、タイカンturbo（ターボ）Sの価格や特徴などをチェックしていきましょう。なにがどのように違うのか、最高グレードらしい魅力に迫ります。
タイカンターボSの販売価格
やはり最高ランクのグレードとあって、価格は3つのモデルの中で最も高い2,454万1000円です。タイカン4Sと比較すると1,000万円ほど差がありますが、それだけスペックが大きいと言えます。
こちらのモデルにも「ターボ」というワードがありますが、もちろんターボエンジンは搭載しておらず、他モデル同様に、前後にひとつずつパワーあふれるモーターを搭載した4輪駆動車です。
充電時間などもほかの2モデルとはほとんど変わりありませんが、やはり大きな違いはそのスペックだと言えます。加速スピードやエンジンの回転数などはピカイチです。
タイカンターボSのスペック
最高出力が761psで、最大トルクが1,050Nm と3モデルの中で最もパワーを持っています。最高速度はタイカンターボと同じ260 km/hですが、時速100 km/hに到達するまでの加速スピードはなんと2.8秒と、凄まじいスタートダッシュを実現したモデルです。
2.3ｔほどという車体の重さを忘れるほどの力強い発進力も魅力のひとつで、アクセルのコントロールもしやすいという声も多くあります。よりスピード感や力強さを感じたいなら、タイカンターボSを選ぶのがおすすめです。
2021年型が欧州で発表！
2020年に日本導入が発表されたばかりのポルシェタイカンですが、同年8月19日には、2021年型のタイカンが欧州で発表となりました。日本モデル同様に4ドアと4つのセパレートシートを装備しており、4輪が駆動する仕様です。日本モデルの最もグレードの高いタイカンターボSのパフォーマンスを引き上げたタイプが2021年型欧州モデルの特徴で、加速性パワーがよりパワーアップしています。
さらに、ポルシェのカイエンなどにすでに搭載されている最新技術カラーヘッドアップディスプレイもオプションで付けることが可能です。道路などの段差から車体を守るために、車高を自動で調整するスマートリフトも新たにプラスされ、高速道路などを走る際にも役立つ革新的な機能も加わります。
また、タイカンの2021年モデルは購入後さまざまな機能をオンデマンドでアップデートできるようになるほか、カードやアプリを使用することなく、充電や支払いが可能になる点もポイントのひとつです。
まとめ
ポルシェの伝統的な良さを残しつつ、新たな魅力をたっぷり搭載したタイカンは、まさに次世代を担う革新的な電気自動車です。電気自動車でありながら、ポルシェならではのデザイン性とパワーを持っており、快適なカーライフを楽しむことができるでしょう。2021年には欧州で新たなモデルが発表となり、さらに目が離せなくなります。決して安い買い物ではないため、新古車から中古車まで取り揃えているネクステージで購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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