軽自動車のオイル交換時期と料金の目安は?オイル確認時のチェックポイントも
エンジンオイルは、軽自動車のエンジンを守る重要な役割を果たします。
特に軽自動車はエンジン負担が大きく、普通車よりも交換頻度が高めです。
オイル交換の目安
・ ノーマルエンジン車 … 1万kmまたは6か月ごと
・ ターボエンジン車 … 5,000kmまたは6か月ごと
交換費用の相場
・ カー用品店・ガソリンスタンド … 約2,000円~4,000円
・ ディーラー … 約3,000円~1万円
・ オイルエレメント交換 … 1,000円~3,000円(別途工賃あり)
この記事では、オイル交換のタイミングや費用、簡単なオイルチェック方法を解説します。愛車を長持ちさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
※目次※
9.エンジンオイルを含めたカーライフに関することならネクステージへ
・エンジンを正常に作動させるためには、エンジンオイル交換が欠かせない
・軽自動車は構造上エンジンオイルにかかる負担が大きいため、普通車よりも交換サイクルが早い
・オイル交換時期の目安は、車やエンジンの種類によって異なる
軽自動車だけじゃない!車のオイル交換が必要な理由
エンジンオイルの交換経験がない方や、車の知識に自信がない方はエンジンオイルの役割を把握することから始めると良いでしょう。交換しないまま長期間放置した場合、トラブルを引き起こす可能性が高まります。エンジンオイルの役割を知ると、定期的な交換を意識できるようになるでしょう。基本的な仕組みと交換を怠るリスクについて解説します。
エンジンオイルはどんな役割を持つ?
車のエンジンを安全に作動させるため、内部の正常性を保つのがエンジンオイルの役割です。具体的には、以下のような作用があります。
- ・潤滑:金属部品による摩擦を抑制
- ・密封:ピストンリングとシリンダーの気密を保持
- ・冷却:過度な加熱を抑制して熱を放散
- ・洗浄:エンジン内部のゴミ(スラッジなど)を包み込む
- ・防錆・腐食防止:水分によるサビや劣化による腐食を防止
主に挙げられるのは潤滑作用ですが、ほかにも多くの役割を担っている点を理解しておきましょう。
エンジンオイルは交換しないと劣化する
エンジンの始動や停止を繰り返すと、内部に微細なホコリ(スラッジ)が蓄積します。エンジンオイルにはこれを吸着する作用もありますが、無制限に取り込めるわけではありません。
スラッジは粘度が高いため、金属のスムーズな動きを妨げる要因となります。エンジンオイルの劣化に気付かず放置した場合、性能の低下につながる点に注意が必要です。エンジンそのものの寿命にも影響します。車が故障する可能性もあるため、定期的なチェックが重要といえるでしょう。
軽自動車のオイルの状態をチェックしよう!確認項目と目安
エンジンの良好なコンディションを維持するためには、日頃から確認を重ねる意識が大切です。方法が分かれば困難なものではないため、大まかなポイントや確認作業の流れを把握しておきましょう。オイルレベルゲージに関する知識も必要です。3つの項目に分け、状態チェックの方法やポイントを詳しく解説します。
エンジンオイルの確認方法
直前までエンジンを稼働させていた場合は、やけどを防ぐために数分間放置しましょう。熱が収まった後、以下の流れで確認作業を進めます。
- 1.エンジンを切る(エンジンオイルの温度を下げる)
- 2.ボンネットを開けて「オイルレベルゲージ」を引き抜く
- 3.表面の汚れをウエスで拭き取る
- 4.オイルレベルゲージを元の位置に戻す
- 5.再度引き抜く
- 6.エンジンオイルの状態を確認する
オイルレベルゲージには余分な油が付着しているため、拭き取った後再度引き抜く工程が必要です。汚れの有無を判断できるよう、新しいエンジンオイルを入れた直後にも確認しましょう。
【確認項目】エンジンオイルの量
オイルレベルゲージを引き抜くと、「エンジンオイルがどのくらい入っているか」が確認できます。多くの場合は同線上に2つの点があるため、点の間に収まっている状態であれば問題ありません。オイルレベルゲージを差し込んだとき、上側になるほうが上限、下側が下限です。
下限よりも下の位置になっている場合は、エンジンオイルの量が足りない状況を意味します。減少スピードは運転環境にも左右されるため、下限を下回らないよう定期的にチェックしましょう。
【確認項目】エンジンオイルの汚れ
汚れ具合は、オイルレベルゲージを引き抜いた後に確認します。先端に付着したエンジンオイルをウエスに滴下し、目視でチェックしましょう。キッチンペーパーでも確認できますが、可能であればウエスがおすすめです。
滴下したエンジンオイル全体が黒くなっている場合は交換時期であると判断します。判断しづらい場合は、プロに相談すると安心です。
軽自動車のオイル交換頻度の目安
軽自動車を運用するにあたってエンジンオイル交換は欠かせません。普通車と同様にオイル交換が重要で、ベストなコンディションを維持するためには、適切な交換時期を把握する必要があります。軽自動車の寿命を延ばすためにも、オイル交換頻度の目安を知っておきましょう。
軽自動車のオイル交換時期の目安
交換時期を判断する上で把握しておきたいのは、普通自動車・軽自動車で目安が異なる点です。軽自動車は普通車よりも劣化を早めやすい傾向にあり、ターボ車の場合はさらに交換頻度が早くなります。以下の一覧表は一つの例です。
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走行距離 |
使用期間 |
ガソリンエンジン |
1万km |
6か月 |
ターボエンジン |
5,000km |
6か月 |
凹凸の多い悪路や坂道など、エンジンの動かし方によってはさらに早まる可能性もあります。1万kmや6か月がすべての軽自動車に該当するものではないため、取扱説明書の確認をした上で判断しましょう。
軽自動車は普通自動車よりも交換サイクルが早い
軽自動車は限られた排気量で走行に必要なパワーを生み出さなければならないため、エンジンの回転数が高く、普通車よりもエンジンオイルにかかる負担が大きいという特徴があります。ボディサイズが小型でスペースが限られているため、エンジンルームが狭く、熱がこもりやすいことも負担をかける原因の一つです。
エンジンオイルに負担がかかると劣化が促進されるため、コンディションの維持に必要なオイル交換回数が多くなります。このことから、軽自動車のオイル交換サイクルは普通車よりも早くなるのが一般的です。
普通自動車のオイル交換時期の目安
適切とされるオイル交換時期は、車の種類によって異なります。普通車と軽自動車の違い以外に搭載しているエンジンの種類でも違いが出るので、まずはオイル交換時期を知りたい車のスペック(排気量やターボの有無)を確認しておきましょう。ここではガソリン車とディーゼル車の場合に分けて、普通自動車のオイル交換時期の目安を解説します。
ガソリン車の場合
交換時期を判断する上で把握しておきたいのは、ガソリン車・ディーゼル車で目安が異なる点です。エンジン内部の構造や燃焼の仕組み、燃料の違いが交換時期に影響しています。ガソリンエンジン車については、以下の一覧表を参考に適切な時期をチェックしましょう。
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走行距離 |
使用期間 |
ガソリンエンジン |
1万5,000km |
1年 |
ターボエンジン |
5,000km |
6か月 |
パワートレインのスペックによって異なるケースもあります。普段から長時間運転する方や、舗装が十分ではない場所を走る方は高頻度の交換が適切といえるでしょう。
ディーゼル車の場合
燃費性能の向上が期待できるディーゼルエンジンは、ほかの車と異なる性質を持っています。燃料(軽油)の成分が影響し、劣化を早めやすい点を理解しておきましょう。一般的に推奨される目安は以下のタイミングです。
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走行距離 |
使用期間 |
ディーゼルエンジン |
5,000km ~1万km |
6か月~1年 |
エンジンへの負担が大きい走行環境にある場合は、5,000km・6か月の時期を目安とした方がよいでしょう。
車のオイル交換を怠ると起こる症状
エンジンオイルを交換しないまま走り続けると劣化が進んでいきますが、具体的にどのようなデメリットがあるのか気になる方もいるでしょう。エンジンオイルはエンジンを正常に稼働させるために必須であり、劣化を放置するとエンジントラブルの原因となります。その主な症状について、以下の3つの解説をご覧ください。
燃費の悪化
交換せずに使い続けて劣化が進行したオイルは「潤滑」や「密封」能力が低下しています。機能低下したオイルではエンジンがスムーズに動かなくなるため、車を動かすパワーを生み出すにはより多くのエネルギーが必要になり、燃費の悪化を招きます。
普段と同じように走行させていても燃費が低下していると感じたら、オイルの交換を怠ったことが原因かもしれません。
エンジンの不調
劣化して清浄作用が低下したエンジンオイルのまま車を使用していると、エンジン内の汚れが取り除けなくなり汚れがたまっていきます。スラッジなどで汚れたエンジンは正常な働きができなくなり、作動不良を起こす可能性があります。
エンジンがかかりにくい、アクセルペダルを踏んでも反応が悪いといった不調を感じたときは、可能な限り早く点検を受けましょう。そのまま車の使用を続けると、エンジン内部に致命的なダメージを負い走れなくなってしまいます。最悪のケースだと、エンジンそのものの交換が必要です。
エンジンの焼き付き
エンジンの焼き付きとエンジンオイルには深い関係があります。エンジンオイルにはエンジンパーツ同士の摩擦を緩和する「潤滑」の機能がありますが、劣化したオイルでは摩擦を低減できなくなって高温の摩擦熱が発生し、焼き付きの原因になります。
走行中にエンジンルームから異音や異臭が発生したら、エンジンの焼き付きが起こったサインかもしれません。そのまま放置すると走行できなくなる危険性もあるので、早急に対処が必要です。
車のオイル交換が必要なケース
エンジンオイルの交換時期は走行距離や使用期間で判断するのが一般的ですが、全ての車が一律で適用されるとは限りません。交換のタイミングは車の使用状況によって変動するため、個別の判断も必要です。以下のような状況では、距離や期間にこだわらずにオイル交換をした方がよいでしょう。
シビアコンディションでの走行が多い場合
シビアコンディションとは、車にとって負担の大きい使われ方をしている状況を指します。過酷な環境にある車はエンジンオイルの劣化が進みやすいため、通常よりも高頻度で交換が必要です。下記のような車の使い方をしている方は、シビアコンディションに該当する可能性があります。
・短距離走行を繰り返すことがよくある
・アイドリングを長時間することがよくある
・坂や山道をよく登る
・悪路を走ることがよくある
・平均よりも極端に走行距離が多い
・雪道や低気温での運用が多い
エンジンオイルの警告灯が点灯した場合
エンジンオイルの警告灯は、エンジンにトラブルが発生したことを知らせてくれる重要なシグナルです。エンジンオイルの警告灯は「ランプ」のような形状をしており、オイルの油圧が低下したときに点灯します。
油圧が低下する原因は、オイルが不足しているときや、オイルポンプの故障したときなどが挙げられます。警告灯が点灯したまま放置するとエンジンの故障につながる危険性もあるため、速やかに点検を受けることが大切です。
軽自動車のオイル交換ができる場所と工賃の目安
オイル交換作業を自分で行うユーザーも見られますが、故障や失敗のリスクを考えるとプロに任せたほうが安心です。ディーラーだけでなく、カー用品店など複数の選択肢があります。依頼先によって価格も異なるため、相場や目安を把握しておきましょう。3種類の依頼先と、それぞれの特徴・工賃相場をご紹介します。
ガソリンスタンド
オイル交換の依頼先として選択しやすいのが、ガソリンスタンドです。車の保管場所からアクセスしやすい場所を選ぶと、往復移動の手間も省けるでしょう。エンジンオイルの費用にプラスされる工賃は、1,000円~2,000円が目安です。
店舗によっては、点検や整備などオイル交換以外のサービスを促すケースもあります。全て任せると予想より高額な費用になる可能性があるため、オイル交換の段階で必要と思えるものに絞って依頼しましょう。
ディーラー
メーカーの信頼性を得たい方は、ディーラーのオイル交換サービスを活用する方法もあります。工賃の目安は1,000円~2,000円で、エンジンオイルの費用が上乗せされるかたちです。メーカーによって変動する可能性もあるため、依頼前に相談してみるとよいでしょう。
所有しているモデルのグレードが高い場合、ベースグレードや軽自動車に比べると高額になる傾向にあります。場合によっては2,000円を上回る価格も考慮しておきましょう。
カー用品店
オイル交換のサービスを提供する業者の中でも、カー用品店は特に価格が安い傾向にあります。工賃を抑えたい方にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。店舗によって変動するものの、500円程度の工賃で受け付けている店舗もあります。
ディーラーに比べて数が多く、場所を選びやすい点もメリットです。信頼性の観点で不安を感じる方は、規模の大きい業者に絞って選定するとよいでしょう。普段利用している店舗への相談もおすすめです。
> エンジンオイル以外のオイル交換についてさらに知りたい方はこちら!
軽自動車のオイル交換するときの注意点
交換時期の目安はあくまでも参考となります。すべての車に該当するものではありません。周囲の環境や走行距離など、複数の要素に左右される点を理解しておきましょう。運転する頻度が低い車にもオイル交換は必要です。ユーザーがあらかじめ把握しておきたい注意点を2つご紹介します。
オイル交換時期は使用方法によって異なる
エンジンの種類や車の大きさに関わらず、オイル交換の要否を判断する要素はさまざまです。特に道路状況はエンジンオイルの劣化に影響する点を理解しておきましょう。以下のような環境で運転する機会が多い場合、目安よりも早い交換も視野に入れる必要があります。
- ・上り・下りの多い坂道
- ・一度に走行する距離が長い
- ・信号などで発進・停止を頻繁に行う
- ・山道などカーブが多い場所
- ・温度や湿度が極端に高い・低い
- ・砂やホコリが多い道路
あまり乗らない車でもオイル交換は必要
ホコリやゴミは稼働させることで蓄積するため、運転しなければ汚れもほとんど溜まりません。ただし、エンジンオイルそのものの劣化は利用頻度を問わず進行します。運転する頻度が極端に低い車でも、1年に1回のタイミングを目安に交換したほうがよいでしょう。
長年放置したままエンジンを動かした場合、容量の不足や劣化によって部品が故障するリスクもあります。走行距離の短さだけでなく、前回交換してからの経過日数も明確にできると安心です。
エンジンオイルを含めたカーライフに関することならネクステージへ
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ネクステージでは購入いただいた車両について、車の種類に応じ最適化した保証サポート(有償)をご用意しています。無料のエンジンオイル交換や無料点検をご利用いただける軽自動車用の保証プランもご用意していますので、オイルにまつわるトラブルを未然に防止できます。
軽自動車のカーライフを楽しみたい方は、ぜひネクステージの中古車を検討してみてください。ネクステージのWEBサイトから簡単に在庫車両をチェックできます。
オイル交換サービスや車検もリーズナブル!
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まとめ
軽自動車のエンジンオイルは普通車よりも劣化しやすいため、交換サイクルが早いという特徴があります。オイル交換をせずにいると燃費の悪化やエンジンが故障する原因になる可能性があるため、注意が必要です。車のコンディションを良好に保つためにも、使用状況に合わせて定期的に交換することを心掛けましょう。
ネクステージでは、お気軽にご利用いただけるエンジンオイル交換サービスをご提供しています。他にも車探しや、車検はネットからの利用が便利です。ぜひお気軽にお申し込みください。
よくある質問
Q.一般的なオイル交換の費用はいくらですか?
A.オイル交換の費用は、オイルの種類と車のサイズによって異なります。一般的な価格は1Lあたり1,000円~1,500円程度で、軽自動車は2.5L~3L、普通自動車は3L~4.5L必要です。したがって、オイル代だけで軽自動車が2,500円~4,500円、普通自動車では約3,000円~7,500円が目安となっています。
Q.エンジンオイルは何か月持ちますか?
A.エンジンオイルの持ち期間は車種や使用状況によって異なりますが、一般的な目安として通常使用の場合は1万5,000km、または1年が交換時期とされています。ただし、車種によって差があり、軽自動車では1万kmまたは6か月、ターボ車ではさらに短く5,000km~1万kmまたは3か月~6か月で交換が必要になるでしょう。 また、山道や短距離走行が多いといったシビアコンディションでは通常より早い交換が必要です。
Q.オイル交換せずに何キロ走れますか?
A.オイル交換せずに走れる距離について、理論上は2万km以上走行できる場合もありますが、車に重大な悪影響を及ぼす可能性が高まります。長期間オイル交換をしないと「オイル下がり」が起こり、エンジンオイルが燃焼室に移動して量が不足し、エンジンへの負担が増大するでしょう。 また「オイル漏れ」や燃料の燃えかすによるスラッジの蓄積、最悪の場合はエンジン焼き付きなどの深刻な故障にも繋がります。
Q.オイル交換をしないとどうなりますか?
A.オイル交換をしないと、エンジンオイルが劣化してしまい、本来の「潤滑機能」「冷却機能」「密封機能」といった重要な性能が発揮できません。 エンジン内部にはスラッジと呼ばれる汚れが堆積し、オイルの流れを阻害します。その結果、エンジンの動きが悪くなり、過剰なガソリン消費につながるため、燃費の悪化や加速性能の低下が生じるのです。最終的には重大なエンジントラブルを引き起こす恐れがあります。