ポルテの誕生から販売終了までの歴史とは?特徴やグレードごとの違いも紹介
トヨタ ポルテは2004年に登場し、予想販売台数を大きく上回るほどの受注を獲得した人気車種ですが、トヨタの販売戦略の変更により2020年12月に生産を終了しています。ポルテの使い勝手やその愛らしいデザインに今でも魅力を感じ、その歴史や人気の秘密を知りたい方もいるでしょう。
そこでこの記事では、ポルテの特徴、グレードの違いを解説します。中古車相場も紹介しますので、ポルテの特徴から中古車の購入方法まで詳しく把握できるでしょう。
※目次※
・初代ポルテは2004年に販売開始!発売から1か月間の受注が予想販売台数を4倍も上回るほど注目されていた
・ユーザーの使い勝手を徹底的に追求し、革新的なデザインを採用
・子どもから大人まであらゆる世代のニーズに応える柔軟性と高い走行性能を持っている
ポルテの誕生から販売終了までの歴史
ポルテは2004年に新しいコンセプトの車として誕生し、発売して1か月間で予想をはるかに上回る人気を博しました。その後マイナーチェンジとフルモデルチェンジを行い、スタイルが異なる「スペイド」も登場しています。
残念ながら、トヨタの販売戦略の変更により2020年にポルテ・スペイドともに生産が終了しています。まずは、ポルテの誕生から販売終了までの歴史を見ていきましょう。
初代が2004年に誕生
ポルテは「Smart Life Supporter」をコンセプトに、車を通じてユーザーの生活が楽しく快適になることを目標としたモデルです。2004年に販売を開始した初代モデルは、月販販売台数を4,000台と見積っていましたが、発売後1か月の受注台数は予測を4倍も上回る約1万6,000台でした。
ポルテの主な特徴は、子どもからお年寄りまで誰でも乗り降りを容易にするワイヤレス電動スライドドア、段差のないフラットフロアと室内移動を自由にするウォークスルー構造、多彩なシートアレンジです。
マイナーチェンジモデルは2007年に登場
ポルテは、2007年6月にマイナーチェンジを実施しています。ヘッドライトやリアコンビネーションランプ、タイヤホイールの樹脂キャップなどのデザイン変更により、洗練された外観に変わりました。ボディカラーには、新たに「ベージュメタリック」と「ライトグリーンメタリック」が追加されています。
インテリアでは、インストルメントパネルを刷新しました。オプティトロンメーターを採用し、情報の視認性を向上させています。シートには撥水加工を施した新シート表皮を採用し、新内装色・シート色が登場しています。
2012年に行われたフルモデルチェンジで2代目が誕生
2代目ポルテは2012年に登場し、同時に新型車「スペイド」もリリースしました。ポルテはリラックス感のあるデザイン、スペイドはシャープで存在感を醸し出すデザインに仕上がっています。
1代目同様、大開口ワイヤレス電動スライドドアによる乗降性や広い室内空間に加えて、多彩なシートアレンジ、収納スペースの充実など快適な装備を備えています。また、アイドリングストップ機能をオプションで選択可能となり、燃費を向上させました。1.5Lの2WDモデルは、JC08モードで20.6km/Lです。
(参考:『ポルテとスペイドの魅力や違いを解説!グレードを把握して中古車を購入しよう|新車・中古車の【ネクステージ】』)
2020年に生産が終了
ポルテとスペイドは、ともに2020年12月に生産終了となりました。トヨタはディーラーごとに専用車種を製造・販売していましたが、全ての販売店で全ての車種を製造・販売することが決まったことも理由のひとつです。
なお、ポルテやスペイドの他にも、中型のアリオンとプレミオなど複数の車種が生産を終えています。
(参考:『ポルテ(トヨタ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
使い勝手の良さを追い求めたポルテ
ポルテの開発は、ユーザーの生活を楽しく快適にする目的でスタートしています。ポルテは、そのコンセプトを実現するため使い勝手の良さを徹底的に追求した仕様になっています。ここでは、ポルテの使い勝手を支える4つの特徴について詳しく見ていきましょう。
長円形モチーフのデザイン
直線と円弧を組み合わせた長方形「スクエアオーバル」を織り込み、機能的ながらシンプルで親しみやすいデザインに仕上がっています。ヘッドランプやバンパーのデザインにもスクエアオーバルを採用し、フロントビューは親しみのあるフォルムです。
丸みを持たせたバックドア回り、スクエアオーバルのバンパーやリアコンビネーションランプにより、リアビューは機能的な印象を与えます。
助手席側に標準装備した電動スライドドア
初代モデルからユーザーに好評なのが、助手席側に標準装備されているワイヤレス電動スライドドアです。ドアの開閉は、ワイヤレスリモコンキーの他、運転席や後部座席からワンタッチでできます。
また、低い地上高(300mm)や室内のフラットフロアにより、子どもやお年寄りも快適に乗降できます。両手に荷物を抱えているときでも、ドアの開閉と荷物の積み込みが容易になるでしょう。
(参考:『トヨタ ポルテはおしゃれな内装が魅力!グレードごとの特徴も解説|新車・中古車の【ネクステージ】』)
自由な組み合わせが選べる設計
ポルテは、多様なニーズに応じてボディや内装カラー、シート構成など仕様を自由に組み合わせられることも魅力のひとつです。ポルテで選択可能なボディカラーは全8色、内装は2色です(Vグレードはボディカラー4色、内装1色)。
フロントシートは4種類から選択可能で、肩まで温まる「快適温熱シート」や撥水シート表皮も好みに応じて選べます。ナノイーパッケージ、ドレスアップパッケージなど、装備の異なる6つのアップグレードパッケージも選択可能です。
1.3Lと1.5Lのエンジンを採用
ポルテに搭載されているエンジンは、1.3L 1NR-FEエンジンと1.5L 1NZ-FEエンジンです。どちらのエンジンもトランスミッションに「Super CVT-i」を組み合わせ、高い燃費性能と走行性能を実現しています。
アイドリングストップ機能はグレード別となり、Xグレードの1.3Lモデルは標準装備、その他はオプションで追加可能です。1.5L アイドリングストップ機能付車(2WD)のカタログ燃費はJC08モードで20.6km/Lと高い燃費性能を備えており、環境負荷低減にも貢献しています。
(参考:『ポルテ(トヨタ)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ポルテのグレードごとの違いとは?
ポルテには「G」「F」「Y」「X」の4つのグレードがあります。Xは標準グレード、Gは最上級グレードです。FとYは特徴が似ていますが、内装に違いがあります。また、それぞれのグレードで2WDと4WDが選択可能です。ここでは、各グレードの主な特徴と、それぞれの違いを解説します。
Gグレード
「G」は、ナノイーパッケージとスーパーUVカットパッケージを標準で搭載した最上級グレードです。ナノイースイッチをONにしてエアコンのファンを回すと、吹き出し口から肌や髪に良いとされるナノイーが発生します。
Gグレードのシートは起毛加工を施したトリコット生地で、シートカラーはブラックのみです。ステアリングホイールとシフトレバーには、本革を採用しています。オプションでステアリングヒーターも装着可能です。
他にも運転席には快適温熱シートを搭載するなど、豊富な装備により車内で快適に過ごせます。
Fグレード
「F」は撥水タイプの表皮シートで、シートカラーは「フロマージュ」と「プラム」の2種類から選択可能です。Gグレードにある快適温熱シートやステアリングヒーターは選択できません。また、ステアリングホイールの素材はウレタンです。エアコンはマニュアルタイプで、メッキリング付きのダイヤル式コントロールパネルを採用しています。
ナノイーやスーパーUVカットなどは、メーカーセレクトパッケージの追加により装備可能です。
Yグレード
「Y」は、シートにトリコット生地を採用しています。また、シートカラーは「プラム」のみとなり、GとFにある「プラム」は選べません。
フロントシートはベンチシートタイプで、運転席にクッショントレイとアームレストがあります。ナノイーパッケージなどのセレクトパッケージは、オプションで追加可能です。
Xグレード
「X」はエントリーモデルです。主要機能は他のグレードと変わりませんが、内装は異なります。シート表皮はジャージ生地、シートカラーはプラム1色です。フロントシートはFグレードと同じセパレートタイプですが、運転席のアームレストはありません。
他のグレードのリアシートは6:4の分割可倒式ですが、Xグレードでは一体可倒式です。(4WD車は6:4の分割可倒式)また、オーディオスピーカーの数は4個となり、他のグレードよりも少なくなります。
ポルテの売買価格をチェック
ポルテは2020年に生産を終了し、新車販売は行っていないため中古車でしか購入できません。中古車は年式や走行距離などの要因により価格が変動するため、定期的な相場の確認が大切です。ここでは、ポルテの中古車販売価格と買取相場をチェックしていきましょう。
ポルテの中古車販売価格
ネクステージでは、現在36台のポルテを扱っています。ポルテ全体の中古車相場は、29万9,000円~112万9,000円です。グレードごとの中古車相場は、以下の表からご確認ください。
グレード |
税込み価格 |
X |
29万9,000円 ~ 69万9,000円 |
Y |
54万9,000円 ~ 65万9,000円 |
F |
39万9,000円 ~ 112万9,000円 |
G |
39万9,000円 ~ 92万9,000円 |
(2024年1月時点の情報です)
(参考:『ポルテ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ポルテの買取相場
ネクステージでは、2024年1月現在で189件の買取実績があります。2011年~2020年までの年式が取引されており、最も多いのは2013年式です。
直近では、走行距離2,828km・2020年式のGグレードで135万3,000円、走行距離5,186km・2019年式のFグレードで103万9,000円、走行距離2万4,153km・2017年式のFグレードで105万1,000円で取引されています。
(参考:『ポルテ(トヨタ車)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ポルテの中古車はネクステージで探そう!
ポルテはすでに生産を終了しているため、新車では購入できません。そのため、中古車の購入を考えている人もいるでしょう。中古車は、新車よりも安く購入できるメリットがありますが、状態を見極める難しさや購入後のメンテナンスにも考慮が必要です。
全国に店舗展開するネクステージは品ぞろえが豊富で、サポートも充実しています。ここからはネクステージの特徴を紹介します。
豊富な品ぞろえから探せる
ネクステージは全国に300店舗を展開しています。総在庫台数は3万台と豊富で、希望の車をすぐに見つけられるでしょう。最寄りの店舗から遠い店舗にある車も取り寄せ可能で、現地まで見にいく必要はありません。また、納車にも時間がかからず、在庫があれば購入後すぐに使用できます。
ウェブサイトに掲載していない車もありますので、気になる車を見つけたらお気軽にお問合せください。在庫確認や見積もりなどは、ネクステージのウェブサイトからも可能です。
低年式車への保証サービスもある
ネクステージでは、国産車・輸入車問わず全ての車に無料保証が付帯しています。エンジンやトランスミッション、ブレーキなどさまざまな機構が保証対象です。
また、年式が古い車も安心してお乗りいただける保証付きのメンテナンスパック「Nextageサポート」もご用意しています。Nextageサポートは、33機構318項目の保証に加え、2回の無料点検、2回のオイル交換がセットになった有償保証です。万が一のトラブルが起きても、ネクステージがしっかりサポートします。
まとめ
ポルテは、スライドドアやフラットフロアなどの新しい要素を取り入れ、子どもから大人まで快適に過ごせます。多様なライフスタイルとニーズに応えてきました。
2020年に生産を終えたポルテは新車購入できないため、購入するには中古車しかありません。ネクステージは、豊富な在庫と充実した保証をご用意しています。中古車をお探しの方は、ぜひご相談ください。