【3代目】60系ハリアーのグレード詳細!特別仕様車や基本情報も解説
高級クロスオーバーSUVの先駆者とも言えるハリアーは、1997年に登場した車種です。3度のフルモデルチェンジを実施して、現在4代目が販売されていますが、先代モデルの60系ハリアーが気になる方もいるでしょう。中古車を購入する際、グレードを把握しておくことが大切です。
この記事では、60系ハリアーのグレードの種類や特徴をメインに解説します。また、60系ハリアーの押さえておきたい基本情報も確認できるので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
1.ハリアーはこれまでに10系・30系・60系・80系を展開
・60系ハリアーは、2013年12月に発売された3代目となるモデル
・基本グレードが3つ用意されており、それぞれパワーユニットや駆動方式が選べる
・内外装の質感を高めた特別仕様車が発売されていた
ハリアーはこれまでに10系・30系・60系・80系を展開
1997年にデビューしたハリアーは、2022年に25周年を迎えた息の長い車種です。高級クロスオーバーSUVというジャンルを確立した、画期的なモデルと言えるでしょう。初代の10系から数えて現行型は、4代目の80系となります。2代目ハリアーは30系で、3代目が60系です。
当初、ハリアーは日本における車名であり、北米では「レクサスRX」の名で販売され人気を集めました。ただし、国内でもレクサスRXが販売されてからは、3代目ハリアーは国内専用モデルの別ブランドとして展開されています。
60系ハリアーのグレードは大きく分けて3種類
3代目となる60系ハリアーでは、大きく分けて3つのグレードが展開されていました。グレード名は、ELEGANCE・PREMIUM・PROGRESSです。ここでは、各グレードの特徴を解説しつつ、スポーツモデルや特別仕様のパッケージについて紹介します。(以降の内容は2019年のカタログ情報に基づいています)
ELEGANCE
ELEGANCEは、もっとも安価なグレードです。ガソリン車(NA)とハイブリッド車は、17インチのアルミホイールが装備されます。ただし、ターボ車は18インチのアルミホイールで、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装の専用デザインです。
ガソリン車(NA)とハイブリッド車のELEGANCEには、LEDシーケンシャルターンランプ・LEDコーナリングランプ、LEDデイライトは省かれています。ただし、LEDフロントフォグランプは標準装備です。ステアリングホイールについては、ディンプル加工の本革巻きとなります。
PREMIUM
PREMIUMは、中間グレードで、ELEGANCEよりも装備がワンランク上です。ガソリン車(NA)とハイブリッド車のPREMIUMに関しては、スーパークロムメタリック塗装の18インチアルミホイールとなり、黒木目×幾何学柄のステアリングホイールが装備されます。
また、ELEGANCEには無かったLEDのシーケンシャルターンランプなども標準装備です。ヘッドランプもハロゲンからLEDとなり、メッキ加飾が施されます。
PROGRESS
最上級グレードとして設定されているのがPROGRESSです。ELEGANCEとPREMIUMはオーディオレス仕様でしたが、PROGRESSには純正ナビが装着されます。9.2インチのワイドタッチディスプレイで、T-Connect対応です。
また、JBLプレミアムサウンドシステムを搭載し、11スピーカーにアップグレードされます。他にも、駐車時に車両周辺を上方視点で確認できるパノラミックビューモニターが標準装備です。
ELEGANCEには「GR SPORT」を設定
通常グレードのハリアーはラグジュアリーな雰囲気を味わえますが、ELEGANCEをベースにしたスポーツグレードのGR SPORTは、内外装ともにスポーティーです。まず、前後にGR SPORT仕様のバンパーとなり、エンケイ製の19インチアルミホイールが装着されます。
インテリアはブラックでまとめられ、専用デザインの小径ステアリングホイール、シルバーとレッドを組み合わせたオプティトロンメーターが魅力的です。また、フロントスポーティシートが標準装備されるなど、スポーティーな雰囲気が楽しめます。
さらに専用チューニングサスペンションを採用し、ボディ剛性を向上させるなど、走りにもこだわっています。
PREMIUM・PROGRESSには「Metal and Leather Package」を設定
ハリアーには、インテリアの質感を高めた「Metal and Leather Package」のモデルが用意されています。
PREMIUMとPROGRESSに設定されたグレードで、シート表皮がプレミアムナッパ本革となり、夏に快適なシートベンチレーションと冬に重宝するシート―ヒーターが運転席と助手席に標準装備されます。また、フロントコンソールやシフトパネルに専用の加飾を施すなど、快適性と質感を向上させた点が特徴です。
60系ハリアーは全グレードで駆動方式・エンジンが選べる
60系ハリアーは、グレードによってエンジンの排気量や駆動方式に違いを設けていません。ガソリン車は、ターボとNA共に2WDと4WDから選択可能です。ハイブリッド車の駆動方式は、4WD(E-Four)のみとなります。どのグレードを選んでも、エンジンやモーター出力に違いがないため、装備を吟味して選ぶことになるでしょう。
60系ハリアーの基本情報をチェックしよう
グレード設定だけでなく、60系ハリアーの総合的な特徴を知りたい方もいるでしょう。ここでは、エクステリアやインテリア、走行性能など項目別に60系ハリアーの魅力を解説します。中古車を探す前に特徴を把握しておくと、選びやすくなるでしょう。
エクステリア
60系ハリアーのエクステリアは、重厚感のあるデザインとなっています。初代や2代目と異なり、横長なヘッドランプが採用されました。厚みのあるフロントフェイスで、「鷹」のマークが施されたグリルが象徴的です。前傾姿勢のプロポーションにより、スポーティーな雰囲気もまとっています。
ボディサイズに関してはレクサスRXと切り離されたことから、先代よりも若干小さくなっており、道幅が狭い日本でも取り回ししやすくなっています。
インテリア
60系ハリアーのインテリアは、落ち着きのある空間が広がっており、一方でスポーティーにも感じられる仕上がりとなっています。インパネは、助手席から運転席にかけてアーチ状のデザインが印象的です。ステッチのあるソフトパッドを使用することで、高級感を演出しています。
内装色は、ターボ車がブラック×レッドで、ガソリン車(NA)とハイブリッド車はブラックを基本にディープボルドー・ダークサドルタンが設定されていました。
コックピット
ラグジュアリーな雰囲気とともに、安心感を覚えるコックピットが60系ハリアーの特徴です。インパネからドアまで続いた統一感のあるデザインで、包まれるような感覚が味わえます。
全車にシーケンシャルシフトが搭載されているため、スポーツ走行を楽しめます。エアコンの操作部には、静電式のスイッチが採用されており先進的です。高級感とスポーティーさが融合しています。
走行性能
走行性能は、搭載されているパワートレインによって大きく異なります。自然吸気のガソリンエンジン車は、ハイパワーではありませんが自然な加速感で、燃費とのバランスを取ったモデルです。
一方でターボエンジン車は、ターボによる力強い加速が味わえます。ただし、燃費は期待できません。そしてハイブリッド車は燃費性能に優れているだけでなく、低回転から発生する太いトルクも強みです。
収納・ラゲージ
60系ハリアーの収納スポットは、まず小物用としてアームレスト部のコンソールボックスが用意されています。雑誌や書類などを収納するのに便利なのが、フロントコンソールサイドポケットです。ドリンクホルダーはシフトノブの後方に2つ、リアセンターアームレストに2つあり、前後左右のドアポケットにも設けられています。
ラゲージスペースはゴルフバッグが4つ入る程度確保され、デッキボード下にも収納スペースが用意されています。リアシートは6:4分割で、前方に倒すとラゲージスペースを拡張可能です。
安全性能
60系ハリアーには、トヨタセーフティセンスが標準装備されています。ミリ波レーダーと単眼カメラを利用した自動ブレーキのプリクラッシュセーフティ、ステアリング制御付きのレーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロールなどが主な装備内容です。
また、ハイブリッド車には、周囲に車の存在を知らせる車両接近通報装置が備わっています。駐車時の周囲確認が容易なパノラミックビューモニターは、PROGRESSのみの装備です。
60系ハリアーに設定された特別仕様車を紹介
60系ハリアーは、通常グレードも十分魅力的ですが、より個性的なモデルを求めている方もいるでしょう。ここでは、60系ハリアーに設定されていた特別仕様車を3つ紹介します。中古車で出回っている可能性があるので、ぜひチェックしておきましょう。
PREMIUM “Style NOIR”(ノアール)
特別仕様車のPREMIUM “Style NOIR”(ノアール)は、2019年7月に発売されました。通常グレードのPREMIUMがベースモデルで、ブラックをメインに使用した内外装の特別仕様となります。
エクステリアに関しては、専用の切削光輝18インチアルミホイールやスモーク調の加飾を施したヘッドランプエクステンションを採用し、フードモールとサイドプロテクションモールは漆黒メッキです。
インテリアでは、インパネやドアトリムなどがダークシルバーの配色となり、シフトパネルなどにピアノブラックを採用しています。
PROGRESS “Style BLUEISH”(ブルーイッシュ)
PROGRESS “Style BLUEISH”(ブルーイッシュ)は、2018年9月に設定された特別仕様車です。モデル名から分かる通り、ブルーをアクセントに加えています。
インテリアではシートカラーがブラックとブルーでコーディネートされ、ステアリングホイールなどにブルーステッチを使用するなど、クールな印象に仕上げています。
エクステリアに関して、スモーク調メッキのヘッドランプエクステンションなど、先程紹介した特別仕様車ノアールと同様の仕様です。ボディカラーには、スパークリングブラックパールクリスタルサンシャインと特別色のブラックマイカが設定されました。
PREMIUM“Style ASH”(アッシュ)
PREMIUM“Style ASH”(アッシュ)は、通常グレードのPREMIUMをベースとして採用した特別仕様車です。2016年6月に発売されました。インテリアでは、内装パーツのステッチやシートカラーにライトグレーを取り入れているため、明るい雰囲気の車内空間となっています。
また、運転席・助手席がパワーシートとなり、シートヒーターを採用するなど快適性を向上させた点もPREMIUM“Style ASH”(アッシュ)の特徴です。ボディカラーには、特別設定色としてブルーメタリックが設定されました。
60系ハリアーのおすすめグレードを紹介
60系ハリアーのグレード選びで迷ってしまう方もいるでしょう。自身が求める装備と車両価格を考慮して選ぶことが大切です。中古車ではコンディションなども購入する上で重要となってきますが、ひとつの観点として以下のおすすめグレードを検討してみてください。
価格を重視する方におすすめのグレード
60系ハリアーをできる限り安く手に入れたい場合は、ELEGANCEグレードを検討すると良いでしょう。LEDのランプ類が省かれていたり、内装の加飾が少なかったりしますが、ステアリングホイールに本革が使用されているなどチープさは感じさせない仕様と言えます。
装備の充実を重視する方におすすめのグレード
内外装の質感を重要視する場合や純正ナビが欲しい場合は、最上級グレードのPROGRESSがおすすめです。価格は高めの傾向にありますが、快適装備も充実しているため、満足度の高いカーライフが送れるでしょう。また、JBLプレミアムサウンドシステムにより、音楽を気持ち良く楽しめます。
60系ハリアーの中古車情報
60系ハリアーは先代モデルとなるため、中古車でしか購入できません。そのため、相場が気になる方もいるでしょう。まず、ハリアーのガソリンエンジンモデルの中古車相場を紹介します。中古車販売店のネクステージでの相場は、130万4,000円~439万円です。そしてハリアーのハイブリッド車は、175万1,000円~448万7,000円となります。
PR60系ハリアーの中古車相場をチェック
※価格は支払総額
まとめ
60系ハリアーには、ELEGANCE・PREMIUM・PROGRESSの3つが基本グレードとして用意されていました。それぞれ装備に違いはありますが、エンジンや駆動方式の選択肢に違いはありません。個性的なモデルが欲しい場合は、特別仕様車を探してみると良いでしょう。
ネクステージでは、SUVを含め中古車の在庫を豊富に取りそろえています。Webサイトから検索をかけることができ、年式に条件を設定すると60系ハリアーを簡単に探し出せるでしょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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