トヨタの4代目シエナとは?特徴やグレード展開と大型ミニバン4選
日本の道路は狭い場合が多いため、小回りが利くコンパクトサイズの車が人気です。一方で、大型の車が好きという人も一定数います。広い室内と積載量を誇るトヨタ シエナは、大型ミニバンを求めている人の心をつかむボディサイズです。
北米市場で人気が高いトヨタ シエナは、残念ながら日本では発売されていません。どのような特徴があるのでしょうか。シエナの主な特徴を解説するとともに、現在国内で購入可能な大きめのミニバンを紹介します。
※目次※
1.2021年に中国でも発売開始となったトヨタの4代目シエナ
・日本未発売のトヨタ シエナは、北米市場で人気が高い全車ハイブリッドの大型ミニバンで全長は5mを超える
・現行シエナは、2020年にフルモデルチェンジした4代目で、アメリカや中国で発売されている
・シエナのような大きめサイズのミニバンを比較検討したい場合はネクステージを利用しよう
2021年に中国でも発売開始となったトヨタの4代目シエナ
トヨタ北米市場で1997年にデビューしたシエナは、ミッドシップレイアウトのエスティマの後継車的存在として登場しました。巨大なボディサイズを好むアメリカ向けに開発された大型ミニバンです。
2021年8月には、中国市場への投入が開始されました。どのような特徴を持ち合わせた車なのかチェックしてみましょう。
10年ぶりのフルモデルチェンジ
シエナは、フルモデルチェンジが10年ぶりの2020年5月に行われました。初代は1997年に発売され、その後3度形を変えて販売されています。今回が4度目のフルモデルチェンジです。
今回発表された新型シエナは、北米トヨタ社が製造します。そのため、残念ながらアメリカを中心とした海外での販売のみです。2021年には中国で、北米仕様とほぼ同じ4代目シエナが発売開始されました。日本でシエナを手に入れる場合は、個人や業者を通して並行輸入する必要があります。
全長5m超えの大きなミニバン
トヨタ シエナのボディサイズは、全長5,180×全幅1,995×全高1,765~1,786(mm)です。日本国内各地にある平地コインパーキングや機械式立体駐車場などには、利用条件が定められています。
業者ごとに違いがあるものの、代表的な大手駐車場では、車両全長5.0m以下・全幅1.9m以下の車両が利用可能です。そのため、大型ボディのシエナは利用できません。車両ボディの大きさが想像できるのではないでしょうか。
トヨタ シエナの特徴を見てみよう
トヨタ シエナの特徴は、ボディサイズの大きさだけではありません。エクステリア・インテリア両面で、海外市場のニーズを考慮に入れたトヨタのこだわりが詰まったデザイン・仕様が採用されています。具体的な魅力をチェックしてみましょう。
エクステリア
4代目シエナのエクステリアで注目すべき部分は、フロントマスクやヘッドライトなどのデザインです。
ハニカムグリルが特徴的なフロントマスクは日本の新幹線をモチーフにされていて、ダイナミックで抑揚のあるモダンなデザインとなっています。ヘッドライトは、高めの位置に設置されているのが特徴です。高めに設置することで、横長の見た目を演出させる効果があります。
デザインは、カリフォルニア州「キャルティ・デザイン・リサーチ」とミシガン州アナーバーにある「デザインスタジオ」が共同で手掛けました。新型シエナは、スタイリッシュで新しいトヨタをイメージしたデザインです。
インテリア
インテリアで注目すべき点は、シート・スピーカーおよびマイク・カメラ式ルームミラーの3つです。
北米仕様のシエナは乗車定員が7/8名で、中国仕様は7人乗りとなっています。シートは3列で、1列目と2列目には独立したシートが設置されており、ゆったりとした肘掛け付きのシートが魅力です。3列目はベンチシートが設置されていて、大人3人が座ってもくつろげる余裕があります。
また、スピーカーとマイクを搭載しており、広い車内でも会話がしやすいように配慮されているのも特徴的です。ルームミラーに搭載されているカメラにより、目視で確認ができない箇所も映像で映せるため、安全な運転走行ができます。
安全装備
シエナには、トヨタの先進安全技術である「Toyota Safety Sense 2.0」が搭載されています。主な機能は、歩行者検知機能付きプリコリジョンシステム・ステアリングアシスト付き車線逸脱警報・フルスピードレンジのダイナミックレーダークルーズコントロールです。
他にも、レーントレーシングアシスト・オートマチックハイビーム・道路標識アシストなど、運転しやすく事故を未然に防ぐために役立つ機能が搭載されています。
トヨタ シエナのグレード展開とは?
トヨタ シエナは、グレードごとに内外装デザインやパフォーマンスが異なります。シエナの購入を検討する際は、用意されているオプションパッケージなどを確認の上、グレード選びをしましょう。どのような展開になっているのか、大まかに紹介します。
LEをはじめとする7グレードを展開
現行モデルの4代目シエナは、7つのグレードを展開しています。ベースグレードはLEで、装備内容によりXLE・XSEの順です。さらに、Woodland Edition・25th Anniversary Edition・Limited・Platinumを設定しています。
ベースグレードLEでも、デュアルパワースライドドアをはじめ基本装備が標準搭載です。XSEでは、20インチのダークホイール採用など、プレミアム感が増しています。
25周年記念モデルが登場
グレードラインアップにある25th Anniversary Editionは、シエナの誕生25周年記念車として設定されました。2022年5月に発表された2023年モデルです。
スポーティーなXSEグレードをベースとし、LImitedグレードのラグジュアリーな室内装備を追加しています。専用のエクステリア・インテリアを採用した25周年記念モデルは、限定台数2525台の生産・販売です。
トヨタ シエナのライバル!大型ミニバン4車種
日本でも、大型ボディでプレミアム感漂うミニバンのシエナに魅力を感じている人は多くいます。現在はまだ日本で未発売のため、並行輸入という方法でのみ購入可能です。
並行輸入に不安を感じる場合は、シエナと似たようなコンセプトを持つ国産ミニバンを探すのはいかがでしょうか。ライバル車ともいえる大きめサイズのミニバン4車種を紹介します。中古車相場は、2023年8月時点のネクステージにおける価格です。
トヨタ アルファード
高級感のあるインテリアが特徴です。エグゼクティブラウンジシート採用グレードもあり、リクライニングを電動で調節できるため移動中もリラックスできます。ハイブリッド車はエンジン音も静かで落ち着いたドライブを楽しむことが可能です。
新車価格 |
540万円~872万円 |
中古車相場 |
59.9万円~699.9万円 |
【Z ハイブリッド】
全長×全幅×全高(mm) |
4,995×1,850×1,935 |
乗車定員(名) |
7 |
最小回転半径(m) |
5.9 |
WLTCモード燃費(km/L) |
16.7~17.7 |
(参考: 『アルファード(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ オデッセイ
低い全高で安定した操作性を実感できる車です。フロントウィンドウなどに採用している遮音ガラスにより運転中の雑音を徹底的にカットし、快適な運転を実現してくれます。充実した運転中の安全対策機能も特徴です。2022年9月をもって生産終了しました。
新車価格 |
349万5,000円~458万円 |
中古車相場 |
29.9万円~419.9万円 |
【e:HEV ABSOLUTE】
全長×全幅×全高(mm) |
4,855×1,820×1,695 |
乗車定員(名) |
7/8 |
最小回転半径(m) |
5.4 |
WLTCモード燃費(km/L) |
20.0~20.2 |
(参考: 『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ エスティマ
ミニバンとしては比較的低く抑えられ、走行安定性の高さが魅力です。幅広いニーズに合わせた豊富なグレードラインアップが設定されています。2019年10月をもって生産終了しました。
新車価格 |
327万1,418円~495万7,887円 |
中古車相場 |
34.9万円~325.9万円 |
【AERAS SMART ハイブリッド】
全長×全幅×全高(mm) |
4,820×1,810×1,760 |
乗車定員(名) |
7 |
最小回転半径(m) |
5.7 |
JC08モード燃費(km/L) |
18.0 |
(参考: 『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ヴォクシー
運転時の視界が広いことが特徴です。上方への視界を広げインパネの形状を工夫することで、ミニバンを意識させない快適な運転を実現しています。加速にストレスがかからず、スムーズな運転が可能です。
新車価格 |
309万円~396万円 |
中古車相場 |
25.9万円~479.9万円 |
【S-Z ハイブリッド】
(参考: 『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
シエナに近い中古車探しならネクステージで!
大型ミニバンを探している人にとって、トヨタ シエナは魅力的な車です。現時点では国内未発売のため、似たような広い居住性を持つミニバンを探してみましょう。
中古車なら、エスティマやオデッセイのような生産終了モデルも選択肢に入れられます。在庫が豊富なネクステージがおすすめです。
条件に合う中古車を見つけやすい!
ミニバンと一言で言っても、ボディサイズや特徴がさまざまです。どのような条件を重視するかにより、車種の選択肢が絞られます。ネクステージのweb検索ページでは、希望条件を細かく指定した検索が可能です。
トヨタなどのメーカーを絞ったり、価格やボディタイプから探したりできます。キーワードを入力した検索も便利です。年式・グレード・エンジンタイプなども指定できるため、探す時間の短縮になります。
豊富なラインアップでお取り寄せにも対応!
ネクステージの魅力は、圧倒的な在庫数です。全国に200以上店舗を構えており、総在庫台数3万台のバリエーション豊かな車両を取り扱っています。車両状態が良い生産終了したモデルも多数取り扱っているため、自分らしさを表現できる車で出会える環境です。
気になる車は、ネクステージの全国店舗から最寄りの店舗までお取り寄せして、実車を自分の目で確かめられます。納得して購入できるため安心です。
まとめ
圧倒的な存在感を放つ大型ミニバンには、高級感やラグジュアリー感が漂います。北米市場で人気があるトヨタ シエナは、ゆとりある上質な居住性を求めている人のニーズに応えた車です。
残念ながら、日本では未発売のため、通常のように気軽にディーラーから購入できません。日本デビューを心待ちにしている間、似たようなコンセプトのミニバンをネクステージで探してみましょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。