歴代のプリウスの燃費情報!プリウスを買うならどの年代?
より環境性能に優れた車の需要が求められている中で、燃費に優れたハイブリッドカーの普及が進んでいます。そんなハイブリッド車のなかで人気車種の筆頭に挙げられるのがトヨタのプリウスです。これまで4代のプリウスが世に送り出されましたが、年代によって燃費がどう違うのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、主に歴代プリウスの燃費について注目しています。カタログ燃費と実燃費についての比較や、それぞれのハイブリッドシステムの性能面での違いなども検証しました。
また中古車でプリウスを購入するときに注目したいポイントも紹介しているので、購入の際の参考にしてみてください。
※目次※
・フルモデルチェンジごとにより低燃費になっている歴代プリウスのカタログ燃費と実燃費を比較
・プリウスのライバル車を燃費面で比較してわかった性能差とおすすめ車種は?
・中古車でプリウスを購入するときの価格相場を検証、手頃な価格でおすすめなのは2代目プリウス
4代目プリウス(50系)のカタログ燃費と実燃費
2015年末フルモデルチェンジした現行モデルの4代目プリウス(50系)は、乗り心地や運転時の静寂性の追求など走行性能の面でも、先代モデルから大きく改良された車として知られています。
ここからは4代目プリウスのカタログ燃費と実燃費についての検証や、大きく向上したハイブリッドシステムの特徴についてチェックしましょう。
(参考: 『プリウス 4代目(50系)(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カタログ燃費と実燃費
プリウスは大きく分けてEグレード,Sグレード,Aグレードの3つのグレードが用意されています。搭載されているパワートレインシステムは全車共通の直列4気筒DOHC 1.8リッターエンジンとモーターのハイブリッドシステムを採用していますが、グレードにより異なる使用バッテリーと2WD/E-Four(4WD)と駆動形式の違いなどから、各モデルの燃費は若干変わるので注意しましょう。
プリウスのモデルごとのWLTCモードのカタログ燃費と、実燃費データを収集しているサイト「e燃費」による各グレードの実燃費は以下のとおりです。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
Aプレミアム”ツーリングセレクション”2WD |
27.2km/L |
25.34km/L |
Aプレミアム”ツーリングセレクション”E-Four(4WD) |
25.4km/L |
22.58km/L |
Aプレミアム2WD |
30.8km/L |
25.34km/L |
AプレミアムE-Four |
28.3km/L |
22.58km/L |
A 2WD |
30.8km/L |
25.34km/L |
A E-Four(4WD) |
28.3km/L |
22.58km/L |
S"ツーリングセレクション” 2WD |
27.2km/L |
24.42km/L |
S"ツーリングセレクション” E-Four(4WD) |
25.4km/L |
25.34km/L |
S 2WD |
30.8km/L |
24.42km/L |
S E-Four(4WD) |
28.3km/L |
22.58km/L |
E |
32.1km/L |
25.34km/L |
(2020年11月時点での情報です)
ハイブリットシステム
基本は先代の3代目プリウスを踏襲しながら、走行性能などを改善したのが4代目プリウス(50系)です。
特筆すべき点は、ハイブリッドシステムの小型化とそれまで全グレードで採用されていたニッケル水素電池バッテリーが、Sグレードを除く全グレードでリチウムイオン電池に変更された点は大きな変更点として挙げられます。
そのほかにもEグレード以外のグレードで2WDと4WD(E-four)を選択できるようになりました。
3代目プリウス(30系)のカタログ燃費と実燃費
2009年に発表された3代目プリウス(30系)は、先代モデルからハイブリッドシステムを90%刷新し、燃費性能も大幅に改善されています。また2012年にはプラグインハイブリッド版のプリウスPHVも発売されました。
ここからは3代目プリウスのハイブリッドシステムの特徴と燃費の検証を行います。
(参考: 『プリウス 3代目(30系)(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カタログ燃費と実燃費
3代目プリウスは基本グレードから順に、Sグレード,Gグレード,Lグレードと3つのグレードが用意されています。
車体の空力性能の向上をはじめ、高速域の燃費向上や排気熱を車内ヒーターやエンジンの暖気へと再循環させることで燃費を抑える仕組みにも注力したモデルです。その他にもモーターのみの走行によるEVドライブモードなど選べる走行モードの採用など、発売当時は世界トップの燃費性能を誇るエコカーとしても注目されました。
3代目プリウスのモデルごとのWLTCモードのカタログ燃費と、「e燃費」による各グレードの実燃費は以下のとおりです。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
G“ツーリングセレクション” |
30.4km/L |
20.56km/L |
G |
30.4km/L |
20.56km/L |
S“ツーリングセレクション” |
30.4km/L |
20.56km/L |
S |
30.4km/L |
20.56km/L |
L |
30.4km/L |
20.56km/L |
(2020年11月時点での情報です)
ハイブリットシステム
3代目プリウスでは「リダクション機構付のTHS Ⅱ」というハイブリッドシステムを採用しています。1.8Lのガソリンエンジンとモーターのハイブリッドにより、高出力化・小型・軽量化を実現したこのシステムは、リダクションギヤというモーターのトルクを増幅することで大きな駆動力を生み出すことに成功しました。
3代目プリウスはよりパワフルなハイブリッドシステムと、車体全体のエレルギー効率の向上のトータルパッケージで低燃費を実現したモデルです。
2代目プリウス(20系)のカタログ燃費と実燃費
2003年に登場した2代目プリウス(20系)は、動力と電気両面で出力の向上を実現したハイブリッドシステム「THS Ⅱ」を投入した進化発展型のモデルです。
出力向上とともに制御系の改良によって環境性能と心地よい走行を両立しました。
ここからは2代目プリウスのハイブリッドシステムの特徴と燃費の検証を行います。
カタログ燃費と実燃費
2代目プリウスは、基本グレードのSグレードと上級のGグレードの2グレード展開に、走行性能向上やオプションを追加したTOURING selectionなどが販売されました。
燃費性能については旧モデルから大幅な高出力化を行ったにもかかわらず、発売当時の「10・15モード燃費」で世界でもトップレベルの35.5km/Lを実現し、車体全体の軽量化など細部に渡り低燃費を目指したモデルです。
そんな2代目プリウスのモデルごとのWLTCモードのカタログ燃費と、「e燃費」による各グレードの実燃費は以下のとおりです。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
S |
29.6km/L |
20.96km/L |
G |
29.6km/L |
20.96km/L |
(2020年11月時点での情報です)
ハイブリットシステム
2代目プリウスは、初代モデルの「THS(トヨタハイブリッドシステム)」の発展形となる「THS Ⅱ」を採用したモデルです。
THS Ⅱは初代モデルと同じ1NZ-FXE型エンジンの回転数を増加させ、モーターの出力も33kWからから50%増しの50kWと向上しました。この相乗効果により優れた走り低燃費の両立に成功しました。
初代プリウス(10系)のカタログ燃費と実燃費
世界初の量産ハイブリッドカーとして初代プリウスは1997年に誕生しました。
ガソリンエンジンとモーターを併用した駆動ユニット「THS(トヨタハイブリッドシステム)」とコンピューター解析による空力向上により、従来のガソリン車並の走行性能とCO2排出量半減と低燃費を実現した21世紀に先駆けた画期的な車です。
カタログ燃費と実燃費
初代プリウスは、従来のガソリン車と同じ走行性能を維持しながら、低燃費とCO2排出量を削減する目標のもとトヨタが開発を進めた21世紀の自動車です。
ハイブリッド専用に開発されたエンジン「1NZ-FXE」は、モーター駆動のアシストが得られるハイブリッドのシステムにより従来の車の実に約2倍の燃費性能を達成しCO2の排出量を約1/2に削減することに成功しました。
そんな初代プリウスのモデルごとのWLTCモードのカタログ燃費と、「e燃費」による各グレードの実燃費は以下のとおりです。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
プリウス 初代(NHW11) |
29.0km/L |
20.17km/L |
(2020年11月時点での情報です)
ハイブリットシステム
初代プリウスに搭載された「THS(トヨタハイブリッドシステム)」は、低燃費と排出ガス低減のためにエンジンと電気モーターを組み合わせた駆動システムです。
加速時にはモーターのアシストを利用することでガソリン車と同等の加速を可能にし、燃費を抑えることができます。また初代プリウスのバッテリーは外部からの充電は必要なく通常の走行時に発電機の駆動により余剰電力を充電するシステムを採用していました。
PRお買得なプリウスの中古車
86.6 万円
S
純正ナビ バックカメラ Bluetooth再生 ETC ドラレコ HIDヘッドライト スマートキー オートライト オートエアコン アイドリングストップ 禁煙車
59.8 万円
G LEDエディション
純正ナビ ETC スマートキー バックカメラ ステアリングスイッチ シートヒーター
129.9 万円
E
禁煙車 SDナビ バックカメラ ETC ドライブレコーダー 衝突軽減 レーダークルーズコントロール オートハイビーム LEDヘッドライト オートエアコン プッシュスタート
74.9 万円
S
禁煙車 純正ナビ バックカメラ ドラレコ ETC スマートキー デジタルインナーミラー オートライト オートエアコン 電動格納ミラー CD/DVD再生可 ドアバイザー プライバシーガラス
299.9 万円
Aツーリングセレクション・ブラックエディション
衝突軽減 禁煙車 前席シートヒーター 純正8型オーディオディスプレイ LEDヘッド&フォグ ドラレコ ETC バックカメラ レーダークルーズ ブラインドスポットモニター 皮巻きステアリング
212.3 万円
A
純正ナビ レーダークルーズコントロール ETC スマートキー ドライブレコーダー ステアリングスイッチ ヘッドアップディスプレイ 純正15インチアルミホイール
159.9 万円
A
禁煙車 純正9型ナビ バックカメラ セーフティセンス スマートキー レーダークルーズコントロール クリアランスソナー 純正15インチアルミホイール LEDヘッドライト ETC アダブティブハイビーム
225.9 万円
SセーフティプラスII
後期 純正9インチナビ 全周囲カメラ 禁煙車 トヨタセーフティセンス レーダークルーズ ETC Bluetooth フルセグ ブラインドスポットモニター LEDヘッド&フォグ オートハイビーム
もっと見る >
※価格は支払総額
プリウスのライバル車と燃費比較
ここからは、4代目プリウスとライバル車との燃費比較をご紹介します。今回は国土交通省の「自動車の燃費ランキング」でプリウスに次ぐ2位となったトヨタ・アクアとの燃費の差を比較していました。
さらに他のメーカーのハイブリッド専用車種から、ホンダ・インサイトを例にプリウスと燃費の差がどれくらい違いがあるか確認してみましょう。
アクア(トヨタ)
ここからは4代目プリウスとトヨタ・アクアをカタログ燃費と実燃費で比較します。カタログ値では10%プリウス、実燃費では10%アクアが燃費性能で優れているという結果出ました。
ともに同じトヨタのハイブリッドカーで燃費は非常によいので、車選びに迷ったときは価格面などのコストパフォーマンスなどで比べてみるのもよいでしょう。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
4代目プリウス E |
32.1km/L |
25.34km/L |
4代目プリウス A 2WD |
32.1km/L |
25.34km/L |
アクア L・S・Gハイブリッド(2017年モデル) |
34.4km/L |
24.74km/L |
(2020年11月時点での情報です)
(参考: 『アクア(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
インサイト(ホンダ)
次は、4代目プリウスとホンダ・インサイトをカタログ燃費と実燃費で比較してみましょう。
プリウスとインサイトの実燃費を比較すると、標準グレードのインサイトLXハイブリッドは10%ほど4代目プリウスより燃費で落ちる結果となり、上位グレードのEXハイブリッドは8%ほどプリウスより燃費性能で優れているという結果となりました。
車を選ぶ際にはコンパクトなプリウスとミドルセダンのインサイトなど、サイズ感なども決め手となりそうです。
モデル名 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
4代目プリウス E |
32.1km/L |
25.34km/L |
4代目プリウス A 2WD |
32.1km/L |
25.34km/L |
ホンダ インサイトLXハイブリッド |
28.4km/L |
28.27km/L |
ホンダ インサイトEXハイブリッド |
25.6km/L |
22.54km/L |
(2020年11月時点での情報です)
(参考: 『インサイト(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プリウスを中古車で買うなら?
続いては、プリウスを中古車で買う場合にどのようなポイントに注目して車選びをするのがよいかについてご紹介します。
人気車種ということで、プリウスの中古車は多く中古車市場にも出回っています。特に気になる走行距離での燃費性能への影響や、中古で買った際の維持費などについてなど以外と知らない予備知識があるので参考にしてみてください。
走行距離によって燃費変わるのか
車の燃費は、走行距離や長年乗ったことによる経年劣化などで大きな差がでるものです。経年劣化についても、車種によってもスポーツカーなどは使用年数以上に酷使されている場合もあるので、一概に新しい年式でも注意が必要でしょう。
プリウスのような車種の場合でも、中古車の燃費に影響してくるのは、整備の有無や前のオーナーの走り方が大きく関係します。古い年式の車でもしっかり整備されていれば、良い燃費性能を維持することは十分可能です。その他にも、アクセル・ブレーキの踏み方など日頃からの乗り方でも燃費性能差は変わってきます。
中古車は壊れやすい?
中古車を買う際に最初に注目したいのが車の走行距離です。年式が古い車も経年による故障が心配ですが、やはり走行距離の長い車はあらゆるパーツの摩耗や劣化による交換などで、より修理費がかかってしまう可能性が高くなります。
中古車を購入する前にまずチェックしたいポイントとして、過去に事故などで修理した形跡など修復履歴の確認を必ず行いましょう。故障につながりやすい要素などはなるべく避けて中古車選びを行い、さらに保証があるかなども大事なポイントとなるので、中古車販売店での購入前にチェックしてみてください。
中古車の維持費について
プリウスに代表される環境性能の高い車は、いわゆる「エコカー減税」など税制面で優遇され維持費の面でもメリットが大きいと言われています。しかし新車での減税がほとんどで、中古車でプリウスを購入する際にはあまり税金の引き下げが望めないのが現状です。
そんな中、中古車のエコカーで唯一「自動車税環境性能割」については適用対象となります。環境性能割は環境性能に優れた自動車への税金優遇措置で、プリウスのようなハイブリッドカーは2020年度燃費基準+20%達成車は非課税に、2020年度燃費基準+10%対象車が1%課税、2020年度燃費基準は2%の優遇が受けられます。
プリウスの中古車価格相場
では、歴代プリウスの中古車価格の相場をチェックしていきましょう。発売からほぼ10年以上経過している2代目プリウスは100万円以下で購入可能です。人気の高かった3代目プリウスは120万円〜140万円が相場で、複数のグレードから豊富に選ぶ事ができる点では中古車の選択の幅は広い車種といえるでしょう。
4代目の最新プリウスは140万円から200万円が相場で、最新モデルとはいえ中古車価格としては割高な印象があります。より安い値段でハイブリッドカーに乗りたい方は2代目プリウスの後期版などは70万円を目安に手頃に購入できるのでおすすめします。
(2020年11月時点での情報です)
まとめ
ここまで歴代プリウスの燃費についての検証や、進化したハイブリッドシステムについて解説してきました。プリウスは国土交通省が発表した「令和元年の燃費のよい乗用車ランキング」でも1位を獲得し、燃費性能の評価非常に高い車種です。現行の4世代目以前のモデルでも燃費の良さは実証されているのでエコカーをお探しの方は選択肢のひとつとして検討してみてください。
なおハイブリッドカーをお手頃の価格で乗りたいという方には中古車がおすすめです。ネクステージではプリウスの品ぞろえも豊富で各グレードや年式からもご希望の車を探すことが可能です。良い中古車をお探しの方は、ぜひネクステージにご相談ください。