WRCで活躍したインプレッサの特徴とは?WRCに投入された車種も紹介
モータースポーツの中でも過酷といえるのがWRC(世界ラリー選手権)です。知名度はF1よりも低いかもしれませんが、世界の競技であり、参戦している各自動車メーカーはWRCで得た知見を市販車に落とし込んでいることもあるようです。スバルのインプレッサも過去にWRCで活躍しており、インプレッサがどのような車か知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、WRCについて紹介しつつ、インプレッサの魅力を解説します。インプレッサ以外のWRCで名を残したモデルについても紹介していますので、走行性の高い車に興味がある方は、ぜひご一読ください。
※目次※
・WRCは市販車ベースの車で一般道を限界走行する過酷な競技
・初代インプレッサはWRCで勝つために開発された名車
・WRCで活躍した日本車はインプレッサ以外にもある
WRCで活躍したインプレッサとは?
近年、トヨタがヤリスで参戦しているWRCについて気になった方もいらっしゃるでしょう。どのような競技なのか知ることで、WRCの魅力に気付けます。
現在インプレッサはWRCに参戦していませんが、過去には優勝を飾るなどしたスバルを代表する車種です。まずは、WRCとインプレッサの概要について見ていきましょう。
WRCは一般道を舞台にした競技
WRC(FIA World Rally Championship)は、世界各地の一般道を全開走行で駆け抜け、タイムを争う競技です。市販車ベースの車を改造している点がモータースポーツで有名なF1とは異なります。
よくあるレースのようにライバル車を追い抜くシーンはありませんが、狭く滑りやすい路面を巧みなコントロールで突っ走る姿が最大の魅力といえるでしょう。
インプレッサはスバルが産んだ名車
スバルは1990年に、WRCへ本格的に参戦しました。その当時はインプレッサではなくレガシィで出場しており、経験を積んでトップチームへと成長しています。
レガシィで1993年にWRC初優勝を飾り、1992年に発売したインプレッサへバトンを渡しています。その後、インプレッサはデビュー戦で2位となり、1994年のアクロポリスラリーで初優勝してポテンシャルを示しました。ここから初代インプレッサの活躍がはじまり、スバルを代表する名車として認知されています。
WRCで活躍した歴代インプレッサの特徴
WRCに参戦していた時代のインプレッサについて知りたい方もいらっしゃるでしょう。ここでは、初代と2代目、そして3代目の特徴について解説します。それぞれ特徴的な見た目をしており、好みが分かれるところです。中古車でも購入できる可能性があるので、チェックしておくと良いでしょう。
初代
初代インプレッサはWRCで勝つために開発されました。スバルの代名詞とも言える水平対向エンジンを搭載しており、低重心でレガシィよりもコンパクトです。また、軽量かつ革新的な4WDシステムにより、まるでFR車のような「車を操る楽しさ」があります。
このモデルで何度も優勝したことから車好きに一目置かれており、スバルファンであれば一度は憧れる存在なのではないでしょうか。
2代目
2代目のインプレッサは2000年8月に発売が開始されました。初期型のヘッドライトは丸く、ファンからは「丸目」と言われています。走行性能は初代同様に過激で、一般道では持て余してしまうパワーが魅力です。
2002年の年次改良で、ヘッドライトは涙目と呼ばれる形状に変更されました。さらに、2005年の改良では鋭い目つきへと変貌し、鷹目と呼ばれ親しまれています。このように、ヘッドライトの形状が大きく変わった点が2代目の特徴です。
3代目
WRCで勝つためにハッチバックスタイルとなったのが、3代目のインプレッサです。開発にはラリードライバーの意見が取り入れられています。また、リアサスペンションをダブルウィッシュボーン式に変更した点も3代目の特徴です。
3代目のインプレッサは2007年6月に登場し、同年の10月にWRX STIが発売されましたが、惜しくも2008年12月にスバルはWRCから撤退することとなりました。そのため、WRCでの活躍をあまり見られなかったモデルです。
WRCからは撤退したがインプレッサは魅力的なモデル
インプレッサは2023年に6代目へフルモデルチェンジしました。新型インプレッサの魅力について知りたい方もいるでしょう。ここでは、6代目インプレッサとの特徴と、独立したモデルの「WRX S4」について紹介します。
2023年に6代目へ
新型インプレッサは、3代目のハッチバックスタイルを継承し、エクステリアはシャープな顔つきになっています。インテリアには大型のセンターディスプレイが搭載され、ボタン類が少なく先進的なデザインです。
水平対向エンジンを搭載し、モーターアシスト付きのグレードも用意されています。2023年6月時点で新型モデルの中古車はありませんが、ネクステージのインプレッサの中古車相場は13万9,000円~439万9,000円です。
(参考:『インプレッサ(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
WRCをイメージさせるのは「WRX S4」
現在ラインアップされているスバル車の中で、WRCの遺伝子を感じられるのが「WRX S4」です。水平対向4気筒の直噴ターボエンジンが搭載され、最高出力が202(275)/5,600[kW(PS)/rpm]を誇ります。
ただし、トランスミッションはATで、MTモデルは設定されていません。駆動方式はAWDです。ネクステージにおけるWRX S4の中古車相場は、130万円~529万9,000円です。
(参考:『WRX S4(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
インプレッサ以外のWRCに投入されたモデル4選
WRCに挑戦した日本車は、インプレッサ以外にも多くあります。ここでは、その中から4車種紹介します。どれも高い運動性能を持ち、スポーツ走行をしたくなる点が魅力です。現在WRCに参戦しているヤリスについても把握できるので、ぜひ参考にしてください。
レガシィツーリングワゴン
レガシィはスバルがWRCで初優勝を飾ったモデルです。セダンタイプのB4とツーリングワゴンがあり、現在はレガシィ アウトバックという車名で販売され、車高が上がったクロスオーバーモデルとなっています。
レガシィツーリングワゴンはスバルが開発した名車のひとつで、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDのメリットを認知させたモデルといえます。ネクステージにおける中古車相場は、29万7,000円~209万9,000円と比較的安価です。(2023年6月時点の情報です)
(参考:『レガシィツーリングワゴン(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ランサー・エボリューション
三菱のランサー・エボリューションもWRCで有名になったモデルです。インプレッサの最大のライバルで、最盛期には何度も比較されました。インプレッサと同等の性能を有しており、最終型のランサー・エボリューションXは、電子制御による高い旋回性能が魅力です。
ベースモデルのランサーとともに三菱の現行ラインアップから外されているため、中古車でしか購入できません。出回っている数が少なく、ネクステージでは2023年6月時点において在庫は一台のみ、価格は669万9,000円でした。
(参考:『ランサー(三菱)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スイフトスポーツ
スズキが販売する乗用車の中で、もっともスポーティなモデルといえるのがスイフトスポーツです。コンパクトカーに属し、インプレッサよりもエンジン出力は落ちますが、軽快な走りが味わえます。JWRCではチャンピオンになった経歴を持つ車種です。
現在もスズキでラインアップされており、ターボエンジンが搭載され魅力を増しています。ネクステージにおける中古車相場は、61万9,000円~189万9,000円です。(2023年6月時点の情報です)
(参考:『スイフトスポーツ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
GRヤリス
GRヤリスは近年WRCで大活躍しています。コンパクトかつハイパワーなため、強烈な加速が魅力です。排気量は1.6Lで、2.0Lのインプレッサよりも小さいですが、同等、グレードによってはそれ以上の出力を発揮します。2021年のWRCでは12戦で9勝するなど、圧倒的なポテンシャルを見せつけています。
車両重量も1,280kgと軽く、軽快な運転が楽しめます。ネクステージにおける中古車相場は、389万9,000円~469万円と高額な価格帯です。(2023年6月時点の情報です)
(参考:『GRヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージでインプレッサの中古車を探そう!
現行のインプレッサは6代目となり、水平対向エンジンなどを受け継いでいますが、WRCをイメージさせるようなグレードは設定されていません。したがって、中古車で探すのがおすすめです。ネクステージは全国に店舗を展開する中古車販売店です。ここでは、ネクステージを利用するメリットについて紹介します。
魅力的な過去モデルが見つかりやすい
ラリーのイメージをけん引する歴代インプレッサは、まだまだ中古車で出回っています。魅力的な過去モデルを探す際は、ぜひネクステージのWebサイトから検索してみてください。全国200店舗にある車両にアクセスでき、約3万台ある在庫から検索可能です。
初代や2代目モデルも多くヒットするでしょう。スマートフォンやパソコンからいつでも車探しが可能です。
PR希少なインプレッサも品ぞろえ豊富
WRX STI
HKS製マフラー D2製車高調 ZEROsports製吸気パーツ タワーバー burembo製ブレーキキャリパー 6速MT HIDヘッドライト フロントフォグ スマートキー プッシュスタート
ST-G
前期A型 バックカメラ 17インチアルミ 禁煙車 アダプティブクルーズコントロール スマートキー LEDヘッド パワーシート パドルシフト アイドリングストップ 横滑り防止 オートエアコン
WRX STI
後期E型 RECAROシート STIフロント・リヤエアロ 禁煙車 SDナビ バックカメラ ETC ドラレコ HIDヘッド スマートキー 純正18インチアルミ SI-DRIVE 革巻きハンドル
S-GT スポーツパッケージ
ターボ 純正ナビ ETC バックカメラ HIDヘッドライト 革巻きステアリング 純正17インチアルミホイール ステアリングスイッチ フォグライト CD DVD 盗難防止装置 プライバシーガラス
2.0i-S
禁煙車 純正ナビ ドライブレコーダー ETC HIDヘッドライト オートエアコン プッシュスタート 電動格納ミラー バニティミラー
1.5i-L
SDナビ ETC HIDヘッドライト スマートキー オートエアコン 革巻きステアリング フォグライト 地デジ プライバシーガラス
WRX STI
禁煙車 純正パナソニックナビ ETC スマートキー パワーシート 6MT 大型リヤスポイラー HIDヘッドライト 純正18インチアルミホイール SI-DRIVE フォグランプ バックフォグ
1.5i-S リミテッド
純正ナビ バックカメラ HIDヘッドライト オートエアコン 純正16インチアルミホイール オートライト フルセグTV ETC 電動格納ミラー プライバシーガラス 盗難防止システム シートリフター
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保証が充実している
ネクステージは保証プランが充実しているため、年式の古い中古車を購入しても安心してカーライフを始められます。3か月または走行距離3,000kmまでの保証は無料です。
有料の保証プランも用意しており、サービスサポートに加入していただければオイル交換が無料(回数に制限あり)となります。また、低年式車用のNextageサポートがある点もネクステージの強みです。
まとめ
WRCに参戦したインプレッサは、初代から3代目までです。現行型は6代目となり、WRCのイメージは薄れていますが、先進的な装備やデザインが新たな魅力となっています。
WRCで活躍していた旧型のインプレッサを購入したい場合は、ぜひネクステージで検索してみてください。限定者など掘り出し物が見つかるかもしれません。
■この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。