CX-5のビッグマイナーチェンジこと「大幅改良」の内容を徹底チェック!
CX-5はマツダが販売する人気のSUVです。現行型のCX-5は何度か商品改良を実施しており、大きく仕様を変更したビッグマイナーチェンジの内容は要注目と言えます。ビッグマイナーチェンジの詳細や時期について知りたい方もいるでしょう。
この記事では、CX-5のビッグマイナーチェンジの内容を深掘りします。また、ビッグマイナーチェンジで追加された特別仕様車の特徴や中古車相場なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
1.CX-5のビッグマイナーチェンジこと「大幅改良」はいつ実施された?
3.CX-5のビッグマイナーチェンジ時に特別仕様車のラインアップを拡充
5.CX-5はビッグマイナーチェンジでダイナミクス性能を向上
6.CX-5はビッグマイナーチェンジで使い勝手や安全性能を向上
・2代目となる現行CX-5は2017年2月に発売され、細かに商品改良を重ねている
・現行CX-5のビッグマイナーチェンジは、2021年12月に実施された
・ビッグマイナーチェンジは、デザインだけでなく基本性能や使い勝手など多くの点を変更し魅力を高めている
CX-5のビッグマイナーチェンジこと「大幅改良」はいつ実施された?
自動車メーカーは、発売した車の仕様を変更することがあります。仕様変更は一部改良や部分改良、商品改良など、メーカーごとに呼称は異なりますが、総じてマイナーチェンジと言うのが一般的です。そして、大幅に仕様が変更されるケースを大幅改良やビッグマイナーチェンジなどと表す傾向にあります。(以降はビッグマイナーチェンジの呼称で解説します)
現行型のCX-5は、2017年2月にフルモデルチェンジした2代目のモデルです。マツダが大幅改良とするCX-5のビッグマイナーチェンジは、2021年12月に実施されました。
CX-5は改良を重ね成長してきたマツダの基幹車種
初代CX-5がデビューしたのは2012年2月です。ミドルサイズのSUVであり、マツダを支える基幹車種と言えます。発売以来、マツダはCX-5の商品改良を小まめに実施してきました。
現行型のCX-5の場合、2017年のフルモデルチェンジ後の翌年3月に、新技術を採用したエンジンを搭載するなどのアップグレードを施しています。そして、2018年11月、2020年1月と12月と、ビッグマイナーチェンジ以前に多くの商品改良を実施しているのです。
CX-5のビッグマイナーチェンジ時に特別仕様車のラインアップを拡充
2021年12月のビッグマイナーチェンジ時に、3つの特別仕様車がラインアップに追加されました。Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)とField Journey(フィールドジャーニー)、Sports Appearance(スポーツアピアランス)の3つです。
2023年11月現在、3グレードとも特別仕様車ではなく通常グレードとしてラインアップされています。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)
特別仕様車のエクスクルーシブモードは、上質感を高めたモデルです。エクステリアで特徴的なのは、バンパーロアやサイドスカート、ホイールアーチ部分の塗装がボディカラーと同色になっている点です。また、高輝度塗装の専用ホイールが採用されています。
インテリアは、質感の高いナッパレザーを使用したディープレッドのシートが魅力的です。また、インパネとドアトリムに本杢を採用し、上質な空間を演出しています。
Field Journey(フィールドジャーニー)
フィールドジャーニーは、アウドドアを楽しみたい方に適した特別仕様車です。フィールドジャーニーのエクステリアでは、バンパーロアとサイドのガーニッシュがシルバーに塗装され、グレーメタリックの17インチホイールが採用されています。
インテリアでは、エアコンルーバーやシートにライムグリーンをアクセントとして取り入れており、アクティブな印象を与えます。また、リバーシブルのラゲージボードとサブトランクは、防水加工されている点が特徴です。
そして唯一、オフロードモード付きのドライブセレクト(Mi-Drive)を搭載しています。
Sports Appearance(スポーツアピアランス)
スポーツアピアランスは、スポーティーな印象を強めた特別仕様車です。スタイリッシュなエクステリアは都市部でも存在感があり、日常シーンを彩ります。フロントグリルやマツダ特有のシグネチャーウィング、ホイールアーチ、ドアミラーカバーなどがブラックとなっている点がスポーティーさをイメージさせるポイントです。
インテリアにおいては、カラーがブラックでまとめられており、シートに赤のステッチが施すなど、スポーティーな空間を作り上げています。
CX-5のビッグマイナーチェンジで進化したデザイン面
ここでは、ビッグマイナーチェンジにおけるエクステリアデザインの変更点や、新たに追加されたボディカラーについて解説します。エクステリアの印象がビッグマイナーチェンジ前と異なっているため、特に中古車での購入を検討している方はチェックしておきましょう。
エクステリアデザイン・新色追加
マツダは独自のデザイン思想である「魂動デザイン」をより深化させており、ビッグマイナーチェンジでCX-5のエクステリアをさらに洗練しました。エクステリアをよりシンプルな造形とし、SUVらしい塊感を演出しています。特にフロントグリルとヘッドランプの形状がエクステリアの主な変更点です。
また、新色のボディカラー「ジルコンサンドメタリック」もビッグマイナーチェンジで追加しました。アースカラーで、アウトドアシーンによく似合います。
フロントグリル
フロントグリルのデザイン変更は、ビッグマイナーチェンジで注目したいポイントです。グリルの下に配置された「翼」をイメージさせるシグネチャーウィングのデザインが、ワイドで立体的な形状に変わりました。
このデザイン変更により、SUVらしく力強い印象を表現しています。また、スッキリとしたフロントマスクとなりました。
ヘッドランプ・リアコンビランプ
ビッグマイナーチェンジでは、ヘッドランプとリアコンビランプの意匠も変更されています。発光の仕方が大きく変わっており、よりアグレッシブで先進性を感じさせるデザインです。L字のような横長楕円の4つのスモールランプが特徴的と言えるでしょう。このスモールランプの発光の仕方はリアコンビランプでも同様で、ワイドな印象が高まりました。
CX-5はビッグマイナーチェンジでダイナミクス性能を向上
CX-5にはビッグマイナーチェンジにおける注目ポイントは、特別仕様車の追加やデザインの変更だけではありません。他にも車の基本性能を高めており、乗り心地や走りの面でのにこだわりも要チェックです。ここでは、ダイナミクス性能に関して解説します。
SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの思想を適用
マツダは、走りに関しても妥協しない自動車メーカーと言えるでしょう。CX-5のビッグマイナーチェンジでは、マツダが考える「走る歓び」を実現させるために次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を取り入れています。
この技術は、人間のバランス保持能力に着目した点が特徴です。その能力を活かすため、シート・ボディ・タイヤなど全体的な構造を見直しています。これにより、自然な感覚で運転することができ、走る楽しさと共に疲れにくい環境を整えているのです。
MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(Mi-Drive)を採用
CX-5には、走行シーンによってモードを切り替えられる「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(Mi-Drive)」が、ビッグマイナーチェンジで搭載されました。3つのモードが用意されており、NORMALモードは燃費と出力のバランスを重視した普段使いの走行モードです。
そしてSPORTモードは加速の応答性を高めたもので、走りを楽しみたい場合に最適と言えます。3つ目のOFF-ROADモードはフィールドジャーニーのみ装備され、悪路で高いグリップ力を得られるモードです。
ボディ・サスペンション・シート・ノイズ低減
ビッグマイナーチェンジでは、ボディやサスペンションなど、多くの部分に手が入りました。まず車体フレームには、減衰構造が導入されました。剛性を高めつつ、路面からの入力を早く抑え込む点が特徴です。
サスペンションにおいては、スプリングとショックアブソーバの特性を変更し、乗り心地を改善しています。また、砂利道などの荒い路面を走行した場合のノイズを低減しています。
そして次世代車両構造技術の採用にともない、自然な姿勢で着座できるようシート形状を見直している点も注目ポイントです。
CX-5はビッグマイナーチェンジで使い勝手や安全性能を向上
ここでは、ビッグマイナーチェンジで改良されたラゲージスペースの使い勝手や、安全性能の向上について解説します。アウトドアなどで荷室をよく使用することがあるSUVは、使い勝手が重要です。また遠出するケースも多いでしょう。安全性のチェックしておきたい項目です。
よりアクティブに使えるようになったラゲージスペース
CX-5のラゲージスペースは、ビッグマイナーチェンジでより使いやすくなりました。まずフロアボードの高さが2段となった他、さらに前後分割式となっています。これにより、荷物の量や形状に合わせてスペースの有効活用が可能です。
また、車載工具などの配置を変更し、サブトランクボックスの容量を拡大しています。そしてフィールドジャーニーは、フロアボードがリバーシブルで片面は防水加工されているため、よりアクティブにラゲージフロアを使用可能です。
ワイヤレスで手軽に充電が可能に
ビッグマイナーチェンジでは、ラゲージルーム以外にも使い勝手の良い機能が装備されました。それは、Qi規格に対応したスマートフォン用のワイヤレスチャージャーです。ワイヤレス充電器はシフトノブの前側に装備されています。充電スペースは、前方に傾斜しているため走行中にスマートフォンが落ちにくく便利です。一部のグレードに標準装備されています。
ALHの進化・CTSの採用で安全性能が向上
ビッグマイナーチェンジでは、ALH(アダプティブLEDヘッドライト)を進化させ、夜間の視界を改善しています。ALHのハイビームのLEDをより細分化させたのが変更点です。
また、高速走行時に便利な運転支援機能のクルージング&トラフィック・サポート(CTS)を採用しています。ステアリングのアシスト機能のことで、特に長距離ドライブで重宝するでしょう。
CX-5の最新価格・中古車相場はどのくらい?
ビッグマイナーチェンジでは、CX-5のあらゆる点が変更・改良されました。これにより魅力を高めています。新車と中古車、どちらを購入しようか迷っている方もいるでしょう。ここでは、CX-5の2023年11月時点における新車価格と中古車相場を紹介します。
CX-5の新車価格(2023年11月時点)
マツダの基幹車種であるCX-5には、多くのグレードが用意されており、ビッグマイナーチェンジで追加された特別仕様車は通常グレードとしてラインアップされています。2023年11月時点におけるCX-5の新車の価格帯は、ガソリンエンジンモデルが290万9,500円~381万2,600円で、ディーゼルエンジンモデルは322万8,500円~422万5,100円です。
CX-5の中古車相場
CX-5は人気のあるSUVモデルのため、多くの中古車が出回っています。選択肢が多く、先代モデルや前期型など好みの1台が見つかりやすいでしょう。マツダは商品改良を小まめに実施しているため、中古車を購入する際は仕様をしっかり確認することが大切です。
CX-5のネクステージにおける中古車相場は、64万円~370万8,000円です。2023年11月時点において600台近くと多くの在庫車があるため、予算とニーズに合った車両が見つかるでしょう。
(参考:『CX-5(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
現行モデルのCX-5は、2017年12月にビッグマイナーチェンジが実施されました。その主な内容は、エクステリアデザインの変更と特別仕様車の追加、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの採用によるシートやボディなど各部の改良です。
ネクステージでは、約3万台の在庫を用意しています。SUVの仕入れにも力を入れており、CX-5の在庫車が豊富です。ネクステージのWebサイトから簡単に検索できるので、ぜひアクセスしてみてください。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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