マセラティ シャマルの概要やスペックを解説！マセラティへの理解を深めよう
マセラティ シャマルは有名なデザイナーが手掛けた2ドアクーペです。個性的なスタイリングで、高い走行性能を持っていますが、具体的な特徴について知りたい方もいるでしょう。
この記事では、シャマルの特徴やスペックを解説しつつ、マセラティのエンジンのこだわりや歴史について紹介します。代表的な4つの現行モデルも把握できるので、ぜひご覧ください。
※目次※
・マセラティ シャマルは、1990年に発売された2ドアクーペのハイパフォーマンスカー
・マセラティはV8エンジンを積極的に投入しており、シャマルにも搭載されている
・シャマルの生産台数は少なく手に入れるのが難しい
マセラティ シャマルとは？
マセラティは多くのラグジュアリースポーツカーを生み出してきました。その中でも、2ドアクーペのシャマルが気になる方もいるでしょう。ここでは、シャマルの特徴的なポイントやスペックについて解説します。シャマルにどのような魅力があるのか把握できる内容です。
シャマルの概要
2ドアクーペのマセラティ シャマルは、1990年に登場し、1996年まで販売されていたモデルです。シャマルという車名はメソポタミアの風に由来しており、ランボルギーニ・カウンタックなど数ある名車生み出したマルチェロ・ガンディーニがデザインに関わっています。
コンパクトで角張ったボディが特徴で、高速走行時にフロントワイパーを守る目的で装着されているボンネットのスポイラーが印象的です。2ドアクーペですが、後部座席を持つ5人乗りとなっています。
シャマルのスペック
シャマルのデザインは魅力的ですが、スペックが気になる方もいるでしょう。コンパクトな車体にV8エンジンを収めており、そのパワーは驚異的です。以下の表をご覧ください。
|
エンジン構成 |
V8 DOHCツインターボ |
|
エンジン排気量【cc】 |
3,217 |
|
エンジン最高出力【PS/rpm】 |
326/6,000 |
|
車両重量【kg】 |
1,417 |
エンジン構成から、パワフルで伸びのある加速を味わえることが容易に想像できます。エンジンスペックだけでなく、最高速度も注目ポイントです。なお、シャマルのトップスピードは時速270kmと、デザインに見劣りしない性能を持ち合わせています。
シャマルにも搭載されたマセラティのV8エンジン
V8エンジンは、マセラティの主力となったパワートレインで、最初に搭載されたのは5000GTです。そして初代ギブリやメキシコなどにも搭載され、この4.9LのV8エンジンは1990年まで生産されました。その後、ダウンサイジングされたV8エンジンがクアトロポルテやシャマルに搭載されています。
さらに、マセラティはフェラーリと共同で新たなV8エンジンを開発します。しっかりと設備に投資し生産準備を進め、ハイパフォーマンスなエンジンが生み出されました。その後、燃費に配慮しつつ自然吸気からツインターボへ仕様を変更しています。
マセラティ シャマルの中古車は入手可能？
マセラティやクラシックカーが好きな方は、秀逸なデザインで高性能なシャマルを入手できないか気になるところでしょう。ただシャマルの生産台数はわずか369台で、手に入れるのが難しいクラシックカーといえます。
国産車や輸入車問わず、中古車を豊富に取り扱うネクステージでも、2023年9月時点においてシャマルの在庫はありません。中古車市場全体で見ても、簡単には見つからないため、根気よく探す必要があります。
（参考：『マセラティの中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
シャマルを生み出したマセラティの歩み
シャマルを生み出したマセラティがどのような自動車メーカーなのか知りたい方もいるでしょう。長い歴史を持つメーカーであり、ここですべてを網羅することは難しいですが、1980年を基準とし、主要な出来事を挙げつつ解説します。
1980年以前のマセラティ
マセラティが創業したのは1914年で、100年以上続く伝統的な自動車メーカーです。象徴的なトライデントのロゴを生み出したのは、マセラティ兄弟のひとりでした。マセラティは市販車を販売していたわけではなく、始めはモータースポーツへ進出しています。
そしてモータースポーツで輝かしい成功を収めつつ市販車を手掛けますが、時代の影響もあって経営難となり、1970年代に公的金融機関ゲッピに買収されます。その際、アレッサンドロ・デ・トマソがCEOとなりました。
1980年以降のマセラティ
1980年代、アレッサンドロ・デ・トマソのアイデアで6気筒ターボエンジンを搭載したビトルボを発売し、マセラティ史上最高となる3万7,000台を販売します。そして、1990年代にフィアットグループに買収されます。それをきっかけとし、フェラーリと手を組むことになりました。
新体制となったマセラティは、高性能なフェラーリのエンジンを搭載した流麗なクーペフォルムの3200GTを発売します。そして、2000年代にモータースポーツへ復帰を果たしました。この年代に、マセラティはさまざまなレースで輝かしい結果を収めています。そして、2010年代は、初のディーゼルエンジンを導入するなど、新たな挑戦も始めています。
マセラティが好みの方は現行モデルもチェックしてみよう
マセラティ シャマルは手に入れるのが難しい車種です。マセラティが気になるという方は、現行モデルをチェックするのがおすすめです。ここでは、マセラティの代表的なモデルの「ギブリ」「レヴァンテ」「クアトロポルテ」「グラントゥーリズモ」について紹介します。
マセラティ ギブリ
初代ギブリは、多くの車を手掛けてきたジョルジェット・ジウジアーロによりデザインされました。初代のデザインのエッセンスは、現行モデルにも継承されています。緩やかに張り出したフェンダーや鋭い目つきのLEDヘッドランプ、そしてマセラティを象徴するエレガントなグリルが印象的です。
3つのエンジンが用意されており、その構成は直列4気筒・V6・V8です。V8エンジンはトロフェオに搭載されており、最高出力580ps・最大トルク730Nmを発生します。
ギブリの新車の本体価格は1,233万円~2,160万円で、ネクステージにおける中古車相場は355万4,000円~1,838万円です。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『ギブリ（マセラティ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
マセラティ レヴァンテ
マセラティ レヴァンテは、迫力のある大型のグリルとブーメラン型テールランプが特徴的なSUVです。そのたたずまいは気品がありつつも、ダイナミックでスポーティーな印象を与えます。特にホイールアーチが力強さを感じさせるポイントといえるでしょう。
430psのV6エンジンと580psを発揮するV8エンジン、そして直列4気筒エンジンが用意されています。あらゆる路面を走行できるよう、車高が調整できるアクティブエアサスペンションを搭載しており、6つの設定から選択可能です。
レヴァンテの新車価格は1,318万円~2,349万円となっており、ネクステージにおける中古車相場は519万9,000円~2,103万2,000円です。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『レヴァンテ（マセラティ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
マセラティ クアトロポルテ
他のモデルと比べて少し落ち着いた雰囲気を見せるのがクアトロポルテです。3連のウイングダクトなど、随所にマセラティを象徴する要素が取り入れられており、上質な車であることを感じさせます。
インテリアにはラグジュアリーな空間が広がっており、細部までこだわっていることが伝わってきます。クアトロポルテにはV6とV8エンジンが設定されていますが、直列4気筒エンジンを搭載したモデルはありません。
クアトロポルテの新車価格は、1,515万円~2,569万円です。ネクステージにおける中古車相場は369万9,000円~2,025万6,000円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『クアトロポルテ（マセラティ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
マセラティ グラントゥーリズモ
グラントゥーリズモは、低く抑えられたノーズとボンネットが特徴的で、これによりフェンダーの張り出しが強調され瞬発力を感じさせるデザインです。フロントからリヤにかけてのフォルムが美しく、スポーティーな印象を持つのはもちろんのこと、高い質感があります。
パワートレインにV6のガソリンエンジンを用意しており、V8エンジンが搭載されたモデルはありませんが、BEVモデルのフォルゴーレを設定しています。4輪駆動のフォルゴーレの最高出力は脅威の760psで、最大トルクは1,350Nmです。0kmから100kmまでの加速にはわずか2.7秒しか要しません。
価格情報が公開されていないフォルゴーレを除き、グラントゥーリズモの新車価格は2,444万円~2,998万円です。そしてネクステージにおける中古車相場は、1,000万4,000円~1,289万円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『グラントゥーリズモ（マセラティ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
まとめ
マセラティ シャマルは、1990年に発売された希少な2ドアクーペのモデルです。マセラティを象徴するV8エンジンを搭載し、圧倒的な動力性能を持っています。入手したい場合は根気よく探さなければなりません。
マセタティは誰もが憧れる高級車です。シャマルが見つからない場合は、現行モデルをチェックするとよいでしょう。どのモデルもマセラティらしいデザインが特徴的で、内装や走行性能も申し分のないレベルです。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック！
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。
PRマセラティ中古車の最新在庫状況をチェック
