当日車検は便利だけど高くつく?迷っている人のためのメリット・デメリット
車検とは、車が保安基準に適合しているかどうかを検査するためのものです。定期的に受けることが義務付けられていますが、普通であれば車検に出しても当日で完了しないケースがほとんどです。そのため、車が欠かせない人にとって悩みの種となっているかもしれません。
しかし、即日で車検をしてもらえるのであれば、その悩みも解消されます。そこで今回は、当日車検のメリット・デメリットについてご紹介します。この記事を最後まで読めば、誰でも満足できる車検の受け方が分かるようになります。
※目次※
4. 「早い車検=いい車検」ではない。車検はクオリティで選ぼう!
・当日車検は即日完了が可能な場合もあるが、通常の車検より品質が劣る可能性も
・当日車検はその場で見積もりを出すため、値段交渉をするのが難しい
・車検は早さや安さも大事だが、トラブルを防ぐためにクオリティで選ぶのがおすすめ
当日車検のメリットとデメリット
車検を少し面倒だと感じているドライバーは多いのではないでしょうか。そのため、即日で車検が完了できないかと考えている人もいるでしょう。そんな時に活用できるのが「当日車検」ですが、当然デメリットもあります。「当日車検」のメリット・デメリットについてご紹介します。
当日車検は早い!
なかなか車検の予約が取れず期限が迫っている場合や、忙しくて車検に出したり取りに行ったりすることができない場合、「当日車検」という方法があります。
どうしても早く車検を終わらせたいという人にとっては、スピードの面で大きなメリットがあると言えるでしょう。しかし、その分下記のようなデメリットも考えられます。
普通の車検より品質が劣る可能性がある
どこの業者に車検を依頼しても、車検で行う項目に違いはありません。しかし、どうしても即日で終わらせるという観点から、作業を簡単に終えてしまう傾向にあります。整備に時間をかける他の業者と比べると、どうしてもその点は避けられません。
通常の車検なら数日間かかってしまうものの、メンテナンスや整備などをしっかりと行います。その一方で、当日車検の場合は短時間で済ませてしまうため、大事な部分を見逃してしまうかもしれません。
値段交渉ができない
即日対応が可能な当日車検を受け付けているところも増えてきましたが、その一方で値段交渉ができないという大きなデメリットについて知っておく必要があります。車検といえば、費用面で悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
事前にスケジュールを組んで行う通常の車検であれば、じっくりと交渉の場を設けることができます。しかし、当日急に持ち込んでそのまま車検に出すといった方法では、値段交渉をする余裕がなく、値引きなしの通常料金となることがほとんどです。
代車がない可能性があり、しかも当日完了しないケースもある
代車にも限りがあるため、当日車検では代車が用意できないことがほとんどです。即日完了するのであれば代車がなくても困らないかもしれませんが、車の状況によっては数日間かかることもあります。
この「数日間かかる」というのは、修理が必要だった場合です。このような場合には、修理に必要な部品の取り寄せで時間がかかってしまうこともあり、当日中に車検を終わらせることが難しいため、注意が必要です。
当日車検Q&A申し込みからキャンセルまで
当日車検について、まだまだ知りたいことがたくさんあるのではないでしょうか。普段の生活の中で車が欠かせない人だけでなく、車検の有効期限が近い人にとっても当日車検は魅力的に感じるはずです。当日車検について頻繁に寄せられる質問内容をピックアップして、それに詳しく回答していきます。
当日キャンセルしたらどうなる?
急遽仕事や家の用事などで当日キャンセルをしなければいけないことがあるかもしれません。基本的には、どの業者でも車検の予約をキャンセルすることが可能です。予約やキャンセルが分かった時点で、すぐに連絡を取りましょう。
また、当日キャンセルをすると違約金などが発生するのかという質問も少なくありませんが、大手のチェーン店などでは、キャンセルを無料とするところも多いようです。しかし、すべての業者では共通しているわけではないため、事前に確認しておきましょう。
申し込みに必要なものは?必要な持ち物とは。
通常の車検ではしっかりとスケジュールを組んで、担当者から当日必要なものを言い渡されることがほとんどですが、当日車検の場合は事前に打ち合わせをすることができません。
車検当日に必要なものは、主に以下の4つです。
- ・自動車検査証(車検証)
- ・自動車納税証明書
- ・自賠責保険証明書
- ・印鑑
この中でも特に忘れがちなのが、自動車納税証明書です。毎年5月に送られてくる自動車納税通知書に添付されているものですが、不要なものだと勘違いし捨ててしまう人もいるでしょう。車検当日バタバタしないためにも、車検証と一緒に保管しておきましょう。
当日車検の予約は何日前から?ネット予約や当日予約は?
一般的に当日車検を可能としている業者では、事前にスケジュールを組んだうえで作業を効率化しています。そのため、当日車検はインターネットや電話などで予約しておくことが大切です。
当日車検、車を持ち込みしてからの流れは?
当日車検の予約をしてからの実際の流れは以下の通りです。
- インターネットまたは電話で予約
- 車検チェックイン(必要書類の提出)
- セーフティチェック(診断説明)
- 見積もりや整備内容の決定
- 法定点検の実施
- 車検整備
- 完成検査
- 簡易室内清掃・外装洗車
- 車検チェックアウト
当日車検の場合は普通の車検とは違い、見積もりや整備などはその日にその場で行われます。ですから、詳しい相談や、値段の交渉をしている時間があまりありません。そのために、値引きなしの通常料金に近い形で支払わなければいけないのが当日車検のデメリットともいわれています。
当日車検にかかる時間はどのくらい?
仕事などで車が欠かせない人にとって、いかに車検を早く終わらせることができるのかが気になるのではないでしょうか。通常の車検だと数日間かかってしまいますが、当日車検ならば当日に終わります。
自社に認証整備工場しか完備していないところだと2~3日かかってしまいますが、指定整備工場を設けているところであれば数時間程度で完了することもあります。もちろん車の状態によっても変わりますので、事前に確認するようにしてください。
当日車検を受け付けている業者はどんなところ?
当日車検はどの業者でも受け付けているわけではありません。たとえば、ディーラーだと当日持ち込みを受け付けていないところがほとんどです。基本的に当日車検は、全国に指定整備工場を完備しているフランチャイズ車検やカー用品店といった車検専門業者などで受けることができます。
車検を安く抑えたい場合にやっておきたいこと
定期的に受けることが義務付けられている車検ですが、最低でも数万円かかってしまうため、その費用に悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。しかし、ある裏ワザを使うことで車検費用を最小限にできるかもしれません。車検を安く抑えたい場合にやっておきたいことについてご紹介します。
必要のない項目を削除する
見積もり内容を確認してみると「本当に必要なのか不安」と感じるような項目があるかもしれません。特にディーラー車検では「念のため」に厳密や点検を行ったり、部品交換をおすすめしてきたりすることがあるでしょう。
たとえば、ファンベルトやLLC(冷却水)の交換、車の下回り洗浄などは、次回の車検時に行っても大丈夫な場合もあります。ただし、その提案はプロの判断で行っていることもあるため、しっかりと確認を取ることも大切です。
「早い車検=いい車検」ではない。車検はクオリティで選ぼう!
車検とはタイヤ交換やオイル交換の時期など、車の安全性に関わることをプロにしっかりと見てもらう重要な機会です。車検費用を安くしたいという気持ちだけにこだわらず、安心感の持てる点検をしてもらいましょう。
また、「早い車検=良い車検」とは限りません。当日車検は通常よりも質が劣ってしまうこともあるため、不具合が生じやすくなることもあります。有効期限が近いなどの緊急性がない限り、車検はクオリティで選ぶことをおすすめします。
仕事などで車が欠かせないという人であれば、代車サービスを活用すると便利です。すべての業者で代車を貸してくれるわけではありませんが、代車があると車検に数日間かかっても困ることがないため、見積もり時に確認してみると良いでしょう。
まとめ
即日で完了する当日車検は時間が足りないという人には大きなメリットですが、安全面から考えるとあまりおすすめできる内容ではありません。車検後のトラブルが発生しないためにも、高品質の車検を受けられるようにしましょう。
中古車販売店のネクステージでは、お客さま一人ひとりのご希望に合わせて車検プランをご提案されていただいております。また、早期予約で車検費用割引などお得なサービスも行っておりますので、お近くの店舗までお気軽にご相談ください。