タイヤの空気圧の基本ガイド!定期的に点検・調整するのが重要な理由とは?

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タイヤの空気圧の基本ガイド!定期的に点検・調整するのが重要な理由とは?

タイヤの空気圧の基本ガイド!定期的に点検・調整するのが重要な理由とは?

多くのドライバーが見落としがちなのが、タイヤの空気圧管理です。適切な空気圧を保つことは、安全運転や燃費向上だけでなく、タイヤの寿命にも大きく影響します。しかし、やり方やどの程度の頻度で充填すればいいのか、分からないという方もいるでしょう。

 

この記事では、タイヤ空気圧の重要性から具体的な点検方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。空気圧以外のタイヤの点検ポイントも要注目です。正しい空気圧管理と点検で、安全で快適なカーライフを手に入れましょう。

 

※目次※

1.タイヤ空気圧の基礎知識と重要性

2.タイヤ空気圧の正しい点検手順

3.日常的な空気圧管理のポイント

4.空気圧以外のタイヤのチェックポイント

5.まとめ

 

■POINT

・タイヤの空気圧不足は、燃費悪化だけでなく、走行安定性の低下やスタンディングウェーブ現象につながる。

・タイヤの空気圧は、セルフ式のガソリンスタンドなどで調整することが可能。

・空気圧以外にも、タイヤの残り溝や偏摩耗、サイドウォールに異常がないかを定期的に確認しよう。

 

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タイヤ空気圧の基礎知識と重要性

バーストしたタイヤ

タイヤの空気圧は、車の燃費や走行安全性に大きく影響を与える重要な要素です。空気圧不足は走行安定性の低下やスタンディングウェーブ現象の発生リスクを高め、最悪の場合はバーストなどの重大事故につながる可能性があります。

 

一方で空気圧過多も、乗り心地の低下や偏摩耗を引き起こす原因のひとつです。ここでは、これらの問題を防ぐために必要な空気圧管理の基本知識について解説します。

 

タイヤ空気圧が車の安全運転に与える影響

タイヤの空気圧管理は、安全運転に大きな影響を与える重要な要素です。JAF(日本自動車連盟)の実験によると、タイヤの空気圧が適正値から30%不足すると燃費がおおよそ4.6%悪化し、60%不足では約12.3%も悪化することが判明しました。

 

これを年間走行距離1万5,000kmで計算すると、燃料価格165円/Lの場合、空気圧30%不足で年間約9,240円、60%不足では約2万6,730円もの余分な燃料代がかかります。

 

また、走行性能にも大きな影響があります。JAFの惰性走行実験では、適正空気圧で90.1m走行できたところ、60%不足では62.2mまで低下しました。これは、タイヤの変形が大きくなることで転がり抵抗が増加し、エネルギーロスが発生するためです。

 

このように、適切な空気圧管理は燃費向上だけでなく、走行安定性の維持にも重要な役割を果たしています。

 

空気圧不足・過多による具体的なトラブル事例

空気圧の異常は、重大な事故につながる危険性があります。空気圧が不足すると、タイヤの接地面積が増加し、さまざまなトラブルが発生します。燃費が悪化するだけでなく、走行安定性の低下が懸念事項です。

 

また、タイヤの過度な変形による「スタンディングウェーブ現象」を引き起こすリスクが高まります。これは、タイヤが大きくたわんで波打ち、過熱によってバーストを引き起こす危険な状態です。さらに、タイヤの過熱によってトレッドが剥がれる「ヒートセパレーション」も発生する可能性があります。

 

一方、空気圧が高すぎる場合も問題です。クッション性が失われ、乗り心地の低下やロードノイズの増加、縁石や段差での衝撃によるタイヤダメージの増加につながるでしょう。また、中央部分に集中した偏摩耗などが発生します。

 

車両ごとの適正空気圧の見方と確認方法

タイヤの適正空気圧は、車両によって異なる重要な数値です。確認方法として最も確実なのは、運転席のドアを開けた部分やセンターピラー、給油口付近に貼られている車両指定空気圧ラベルを見ることです。

 

空気圧の単位は、現在ではkPa(キロパスカル)が一般的に使用されています。前輪と後輪で適正値が異なる場合もあるため、ラベルの表示をよく確認することが大切です。

 

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タイヤ空気圧の正しい点検手順

STEPと書かれたブロックと矢印

タイヤの空気圧管理において、適切な点検と調整は安全運転の基本です。ここでは、ガソリンスタンドでの測定方法から自宅でできる電動空気入れの使用法、さらにスペアタイヤの管理まで、実践的な手順とコツを解説します。

 

空気圧測定・充填の具体的な手順とコツ

タイヤの空気圧点検は、セルフのガソリンスタンドで手軽に行えます。まず、運転席のドア付近や取扱説明書に記載された推奨空気圧を確認しましょう。測定前にタイヤが冷えた状態であることを確認し、エアバルブキャップを外します。

 

デジタル式の充填機を使用する場合は、ディスプレイに表示される推奨空気圧を設定し、ホースの先端をエアバルブに確実に押し当てます。空気圧が自動で調整され、終了音が鳴ったら完了です。ダイヤル式の場合は、メーター横のダイヤルで推奨値を設定し、同様にホースを取り付けます。「シュー」という音が止まれば調整完了のサインです。

 

電動空気入れを使用した調整も可

ガソリンスタンドに行けない場合でも、自宅でタイヤの空気圧管理ができる電動空気入れが便利です。選び方のポイントは、最大圧力が300kPa以上あること、デジタル表示で数値を確認できること、そしてタイヤバルブに合わせやすいアタッチメントが付属していることです。

 

使用時は、まず電源を接続し、目標の空気圧を設定します。タイヤバルブにノズルをしっかりと固定し、空気漏れがないことを確認してから作業を開始します。設定値に達すると自動停止する機能付きの製品を選べば、過充填の心配もありません。

 

スペアタイヤの空気圧点検と管理方法

スペアタイヤの空気圧管理は、緊急時に備えて欠かせません。通常のタイヤの空気圧が220kPaなのに対し、スペアタイヤは約2倍の420kPaが推奨されています。これは、長期間使用しない状態でも適切な空気圧を維持するためです。

 

点検は通常のタイヤと同様、月1回程度の頻度で実施することが望ましいでしょう。長期間点検を怠ると、空気圧が大幅に低下し、緊急時に使用できない事態を招く可能性があります。ただし、現在はスペアタイヤを装備していないケースが多いので、一度車を確認してみてください。

 

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日常的な空気圧管理のポイント

人差し指を立てた女性

空気圧の管理には、点検頻度や適切なタイミング、最新のモニタリングシステムの活用など、重要なポイントがあります。タイヤの空気圧は自然に低下する性質があるため、月1回程度が定期点検の目安です。

 

ここでは、日常的な点検から最新技術の活用まで、効果的な空気圧管理の方法について、それぞれの特徴や注意点を解説します。

 

空気圧点検の推奨頻度と最適なタイミング

タイヤの空気圧点検は、一般的に月1回程度の頻度が推奨されています。これは、タイヤの空気圧が自然に低下する性質があるためです。タイヤの空気圧は1か月で約5%(10kPa~20kPa程度)自然に低下します。

 

点検のベストなタイミングは、タイヤが冷えている状態です。走行直後は熱で空気が膨張しているため、走行終了から2時間以上経過した冷間時に測定することで、正確な空気圧を把握できます。なお、自然低下を見越して空気圧を調整する場合は、指定空気圧から0kPa~20kPaの範囲内で高めに設定することが推奨されています。

 

タイヤ空気圧センサーの活用方法

最新のタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)は、運転中のタイヤ空気圧を常時監視する機能を備えています。センサーには、ABSの回転数から空気圧低下を検知する間接式と、バルブに取り付けて直接測定する直接式があります。

 

直接式は、各タイヤの空気圧をリアルタイムで数値表示し、急激な空気圧低下時には警告を発する機能を備えています。これにより、走行中のパンクや空気圧不足を早期に発見することが可能です。ぜひ活用してみてください。

 

プロによる定期点検サービスを活用する

タイヤの空気圧の点検は、プロのサービスを活用することで、より安全・確実に実施できます。専門店では空気圧点検に加え、偏摩耗や外傷、残溝の確認など、タイヤの総合的な安全点検を実施してくれるでしょう。また、オイル・バッテリー・ワイパーブレードなど、車全体の安全点検も無料で受けられる店舗が多くあります。

 

タイヤの状態や使用環境に合わせた最適な対処方法を提案してもらえるため、安心感があります。多くの店舗では、スマートフォンやパソコンからオンラインで予約が可能です。希望の日時に合わせて点検を依頼しましょう。

 

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空気圧以外のタイヤのチェックポイント

摩耗した状態のタイヤ

タイヤの性能を維持し、安全運転を実現するためには、空気圧以外にも重要な点検ポイントがあります。残り溝や偏摩耗、サイドウォールの状態など、タイヤのコンディションを総合的にチェックすることが大切です。

 

ここでは、3つの重要な点検箇所とその確認方法について解説します。

 

残り溝

タイヤの残り溝は、安全運転の重要な要素です。タイヤの側面に表示された三角形のマークの位置に設けられた「スリップサイン」は、残り溝の確認に役立ちます。

 

日本の法律では、溝の深さが1.6ミリを下回るタイヤの使用が禁止されています。特に雨天時の高速走行では、残り溝が不足すると排水性能が低下し、タイヤが路面から浮き上がる「ハイドロプレーニング現象」が発生する危険性が高まるので注意しましょう。

 

偏摩耗の有無

タイヤの偏摩耗は、トレッド部分が均一に摩耗せず、特定の箇所だけが異常に減る現象です。例えば、空気圧不足による両肩べり摩耗や、空気圧過多によるセンター摩耗などがあります。

 

偏摩耗が進行すると、タイヤの寿命が大幅に短くなるだけでなく、走行中の振動や騒音の原因となります。過度な偏摩耗を防ぐには、5,000kmを目安に定期的なタイヤローテーションがおすすめです。また、アライメントの狂いやホイールバランスの不良といった足回りの整備不良にも注意を払う必要があります。

 

サイドウォール

タイヤのサイドウォールは、タイヤの側面部分を指し、重要な点検箇所のひとつです。サイドウォールに局部的な膨らみが見られる場合は、タイヤ内部のコードが切れている可能性があり、即座に交換が必要です。

 

サイドウォールには、ひび割れやカット、深い傷がないかを注意深く確認する必要があります。これらの損傷は、走行時の衝撃や紫外線、経年劣化により発生することがあります。

 

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まとめ

空気圧を測定する女性

タイヤの空気圧管理は、自動車の安全性と燃費に直結する重要な要素です。適正空気圧は車両ごとに指定された値があり、取扱説明書やドア部分のステッカーで確認できます。点検は月1回以上の頻度で実施し、調整は走行前の冷間時に行いましょう。

 

空気圧の不足や過多は、偏摩耗や燃費悪化、最悪の場合バーストなどの重大事故につながる可能性があります。空気圧の点検と同時に、タイヤの外観や溝の深さなども確認することが大切です。

 

▼ライタープロフィール

タイヤの空気圧の基本ガイド!定期的に点検・調整するのが重要な理由とは?

小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。

 

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