三菱の自動車の車検基本料金はいくら?車種別の料金相場から内訳まで解説
公道で車を走行させるにあたって、車検は避けては通れません。車検を受けるにはまとまった費用が必要なため、どの程度の金額を用意しておけばよいのか事前に知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、カーディーラーの三菱自動車で車検を依頼する場合、料金はいくらくらいかかるのかをご紹介します。車検料金の内訳や車種ごとの料金相場を把握しておけば、慌てることなくスムーズに車検の準備ができるでしょう。三菱自動車の車検料金について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・三菱自動車の車検料金は受ける業者によって異なる。ディーラーが一番安いというわけではない!
・基本料金の内訳は基本点検料金、基本整備料金、消費税がある。基本整備料金は選択プランによって異なることを覚えておこう
・車検費用を安く抑えるならネクステージがおすすめ。割引予約や早期入庫予約を利用すればよりお得な費用で車検が可能!
車検を受ける必要性とは?
車検は安全に車を乗り続けるために必要な検査ですが、なぜ義務とされているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。車検とは何なのか、なぜ受ける必要があるのかといった基本的な項目から確認していきましょう。ここでは車検の意味や、車検が切れるとどうなるのかについて解説します。
車検は国が定めた点検義務
車検は正式には「自動車検査登録制度」といいます。定期的に車の検査を行い、安全性をチェックする制度です。
車検は道路運送車両法によって義務付けられており、車を公道で走行させる方は避けては通れません。道路運送車両法では保安基準を設けており、車検に受かるにはこの基準をクリアする必要があります。道路運送車両法は、車の安全性や環境保全などのためにある制度です。
車検を受けると運輸支局から車検証と検査標章が発行されます。これらに記載された有効期限が切れている車は公道を走らせることができないので、有効期限内に更新しましょう。
一般的なのは継続検査
車検には「継続検査」「新規検査(新車)」「新規検査(中古車)」「構造等変更検査」「予備検査」の5種類の検査があります。一般的に「車検」といえば継続検査のことを指すことがほとんどです。
継続検査では、車の安全性や保安基準が道路運送車両法の規定条件を満たしているかを定期的に検査します。自動車検査証に記載されている有効期限が過ぎても引き続きその車を使用するには、再度継続検査を受けなければなりません。
車検が切れるとどうなる?
車検切れの車を公道で走らせると道路交通法違反となり、罰則が科されます。また、加入が義務付けられている自賠責保険は車検時に更新することが多く、車検切れの車はこれらの強制保険が無加入になることがほとんどです。無車検や無保険で車を使用すると、以下の罰則が科されます。
違反項目 |
違反点数 |
罰則 |
無車検運行 |
6点 |
6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金 |
無保険運行 |
6点 |
1年以下の懲役、または50万円以下の罰金 |
無車検・無保険の両方に該当する場合は、合計ではなく点数の高い違反が適応されるため、違反点数は6点となります。しかし罰則は併合罪が適応されるため、無車検・無保険を合わせると「1年6か月以下の懲役、または80万円以下の罰金」となるので注意が必要です。
三菱自動車の車検にかかる料金項目
三菱自動車のディーラーで車検を受ける場合、どの程度費用がかかるのかをご説明します。三菱の車を所有している方のなかには、ディーラーで検査や整備を受けたいと考えている方もいるでしょう。支払いの段階になって慌てることがないように、事前に料金相場を確認しておくことが大切です。
基本料金
三菱自動車のディーラーで受ける車検の基本料金は、基本点検料金・基本整備料金・消費税の内訳で構成されています。基本料金は車検を受ける上での基本的な内容にかかる費用です。
基本点検料金は24か月定期点検と事務手数料にかかる費用となります。24か月定期点検は、車の故障を防ぐために行う定期的な法定点検です。消耗・劣化した部品の交換などを行い、車の性能を維持する役割があります。基本整備料金は三菱独自の整備プランにかかる費用です。
追加整備料金
三菱自動車の追加整備料金は、部品交換代や別途作業代がかかるケースで支払います。利用者が車検とは別に作業を依頼したときや、車を快適に乗れるようにするための作業代、保安基準を満たすために部品の交換が必要な場合は追加で料金が必要です。
追加整備料金は必要になったときに発生する費用であるため、車検を受けるときにすべてのユーザーが支払うわけではありません。場合によっては追加整備が全く発生しないこともあるでしょう。
車検諸費用
三菱自動車の車検諸費用は、車検の法定費用にあたる部分です。自動車重量税・自賠責保険料に加えて、印紙代や代行手数料が該当します。
安さを売りにしている車検業者に依頼すると、提示されている料金に法定費用が含まれておらず、実際に車検を受けると想定以上に費用がかかることもあるでしょう。三菱自動車のディーラーでは法定費用込みの料金を提示しているので、安心といえます。
三菱自動車の基本点検料金相場と内訳
車検にかかる費用は、車種や車の状態などによって変動します。三菱自動車の車検は「車種」「重量」「整備プラン」の項目が設定されており、それぞれの料金の組み合わせで基本点検料金が決まる仕組みです。実際にどれくらいの料金になるのか、相場をご紹介します。
法定24か月点検料の料金相場
法定24か月点検料は「軽自動車」「乗用車」「小型貨物車」の3種類のカテゴリーが設定されています。「乗用車」カテゴリーはさらに小型車・中型車・大型車に分けられ、それぞれ料金が異なることを把握しておきましょう。軽自動車と乗用車の料金は以下のとおりです。
車種 |
該当モデル例 |
料金 |
|
軽自動車 |
ekワゴン・パジェロミニ・ミニカなど |
2万2,210円 |
|
乗用車 |
小型車 |
コルト・ミラージュ・パジェロイオなど |
2万6,130円 |
中型車 |
アウトランダー・ギャラン・エアトレックなど |
2万8,740円 |
|
大型車 |
デリカD:5・パジェロ・チャレンジャーなど |
3万2,660円 |
小型貨物車は車種別に分かれており、ランサーカーゴとリベロカーゴが2万6,130円、デリカカーゴとデリカバンは3万2,660円です。
完成検査料の料金相場
完成検査料は、点検を行った車が国に定められた保安基準を満たしているかをチェックする際にかかる料金です。三菱自動車の車検では基本料金に含まれています。車種やサイズ・重量による料金の違いはなく、全車一律で1万450円です。
車検代行料の料金相場
車検代行料は車検を依頼する際に必要な代金です。車検の代行を依頼した手数料として、車種やサイズ・重量を問わず必要になります。料金は一律1万1,000円です。車検代行料は法定費用ではないため、請け負う業者によって料金が異なります。
基本点検の検査項目
法定24か月点検は56項目の検査項目が定められています。10個の点検箇所にそれぞれに基準が設定されており、これらの項目を点検することによって不備の整備を行う制度です。
点検箇所 |
主な点検項目 |
かじ取り装置 |
ハンドル、ギヤ・ボックス、パワー・ステアリング装置など |
制動装置 |
ブレーキ・ペダル、駐車ブレーキ機構、ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シューなど |
走行装置 |
ホイール |
緩衝装置 |
取付け部及び連結部、ショック・アブソーバ |
動力伝達装置 |
クラッチ、トランスミッション及びトランスファ、プロペラ・シャフト及びドライブ・シャフトなど |
電気装置 |
点火装置、バッテリー、電気配線 |
原動機 |
本体、潤滑装置、燃料装置、冷却装置 |
ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガスなどの発散防止装置 |
ブローバー・ガス還元装置、燃料蒸発ガス排出抑止装置、一酸化炭素等発散防止装置 |
エグゾースト・パイプ及びマフラ |
-- |
車枠及び車体 |
-- |
三菱自動車の基本整備料金相場と内訳
基本整備料金は、車検の基本的な内容に含まれている三菱自動車独自の整備プランによって異なる料金です。整備プランはいくつか種類が用意されており、車の状態や予算に合わせて選択できます。各プランの料金相場をチェックしましょう。
東日本三菱自動車の整備プランは全4種類
東日本三菱自動車では「エコノミー」「スタンダード」「デラックス」「デラックスプラス」の全4種類の整備プランが用意されています。各整備プランの整備内容は以下のとおりです。
プラン |
整備内容 |
エコノミー |
・ブレーキの分解・清掃・調整・給油 ・スロットルバルブの清掃・調整 |
スタンダード |
エコノミープランの内容のほかに、 ・ブレーキフルード交換 ・下回りのスチーム洗浄 ・タイヤローテーション |
デラックス |
スタンダードプランの内容のほかに、 ・各ベルト類交換 ・ブレーキパッド交換 ・クーラント交換 ・タイヤ窒素ガス交換 |
デラックスプラス |
デラックスプランの内容のほかに、 ・フロントガラス撥水コート ・室内消臭除菌加工 ・洗車簡易ボディコーティング |
エコノミープランの料金相場
エコノミープランはブレーキの分解・調整やスロットルバルブの清掃などを行う、もっとも価格が安いプランです。料金相場は車種で料金が変動します。エコノミープランの料金相場は以下のとおりです。なお、こちらはあくまで概算であり、正確な料金を知るには見積もりを取る必要があります。
車種 |
軽自動車 |
乗用車(一律) |
小型貨物車 |
料金相場 |
9,405円 |
1万1,495円 |
1万1,495円 |
スタンダードプランの料金相場
スタンダードプランは、エコノミープランの内容にブレーキフルード交換や下回りのスチーム洗浄、タイヤローテーションを追加したプランです。全体的にエコノミープランよりも1万5,000円程度高くなりますが、エコノミープランでは物足りないという方には向いているでしょう。スタンダードプランの料金相場は以下のとおりです。
車種 |
軽自動車 |
乗用車(小型車) |
小型貨物車 |
料金相場 |
2万4,035円 |
2万8,215円 |
2万8,215円 |
デラックスプランの料金相場
デラックスプランはスタンダードプランの内容に加えて、各ベルト類やブレーキパッド、クーラント、タイヤ窒素ガスの交換を行うプランです。年間走行距離が1万km以上の方におすすめのプランとなっています。デラックスプランを利用する場合の料金相場は以下のとおりです。
車種 |
軽自動車 |
乗用車(小型車) |
小型貨物車 |
料金相場 |
3万5,530円 |
4万2,845円 |
4万2,845円 |
デラックスプラスプランの料金相場
デラックスプラスプランは、デラックスプランの内容にフロントガラスの撥水コーティングや室内消臭除菌加工、洗車簡易ボディコーティングを加えたプランです。快適に車に乗りたい方におすすめのプランとなっています。デラックスプラスプランの料金相場は以下のとおりです。
車種 |
軽自動車 |
乗用車(小型車) |
小型貨物車 |
料金相場 |
4万1,800円 |
5万1,205円 |
5万1,205円 |
車検諸費用の内訳と料金
車検諸費用は車検の際に発生する法定費用です。自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料の3つを指します。基本的には車検を受ける際に支払わなければならない費用です。金額は車種ごとに定められているので、それぞれの料金について解説します。
自動車重量税
自動車重量税は車の重さや区分で支払う額が決まる税金です。新規登録や車検の際に納めます。自動車重量税は~0.5tを下限として、以降0.5tごとに税額が上がっていくのが特徴です。
区分 |
軽自動車 |
0.5t以下 |
~1t |
~1.5t |
~2t |
~2.5t |
~3t |
2年ごとの税額 |
5,000円 |
5,000円 |
1万円 |
1万5,000円 |
2万円 |
2万5,000円 |
3万円 |
自動車重量税はエコカー減税が適用されるため、車種によっては減税や免税を受けられるでしょう。
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者すべてに加入が義務付けられている保険です。正式名称は「自動車損害賠償責任保険」といい、加入が義務とされていることから強制保険とも呼ばれています。車検の有効期間分を区切りに再加入する必要があるため、車検費用の一部として扱われるでしょう。
自賠責保険料は車種ごとに異なります。2020年4月には引き下げが行われ、軽自動車と自家用乗用車の保険料が安くなりました。
車種 |
2年契約の保険料 |
軽自動車 |
2万1,140円 |
自家用乗用車 |
2万1,550円 |
検査手数料
車検の際には検査手数料が必要です。検査手数料の内訳は自動車検査登録印紙と自動車審査証紙で、これらの合計費用を印紙で支払います。自分で車検を行うユーザー車検や指定工場の業者では料金が異なり、指定工場に依頼したほうが安く抑えられるでしょう。指定工場に依頼した場合の手数料は以下のとおりです。
軽自動車 |
1,100円 |
|
普通自動車 |
OSS申請の場合 |
1,000円 |
窓口申請の場合 |
1,200円 |
OSSはワンストップサービスの略で、オンラインで各種手続きの申請ができる便利なシステムです。ただしOSSのシステムを使えるかはエリアによって異なるので、事前に確認しておきましょう。
古い車の車検料金が高い理由とは?
古い車は新しい車よりも車検料金が高くなるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。古い車は整備費用や税金の関係で車検料金が高額になる傾向があります。なぜ料金が高くなるのか、どのようなタイミングで高くなるのかを確認しましょう。
整備費用や交換部品代がかかるから
古い車はダメージが蓄積していることが多く、整備に手間がかかるため費用が高くなる傾向があります。部品が故障したり耐久限界になったりした場合は交換が必要になるため、より多くの費用が必要です。
日本の車は生産終了後も数年間は部品が供給されることが多いため、生産終了から数年後の車なら部品を確保できるでしょう。
生産終了から10年以上経過している車は部品が手に入りにくくなるので、その分部品代が高額になるケースが考えられます。安い社外品が売っていなければ高い社外品を購入する必要があるためです。
法定費用の課税対象になるから
年式の古い車は新しい車よりも環境性能が低いため、環境保全の観点から重課措置がとられています。具体的には、初年度登録から13年が経過した車は自動車税(種別割)と自動車重量税が重課の対象です。
自動車税(種別割)は自家用乗用車の場合は15%重課され、軽自動車は一律で1万800円から1万2,900円となります。自動車重量税は乗用車が39%、軽自動車は20%重課されるので、13年のタイミングで買い替えを検討するのもよいでしょう。
車検料金を抑えるならネクステージへ!
ディーラー車検のメリットは、そのメーカーの車に詳しい専属の整備スタッフによる質が高い整備を受けられることです。一方で料金は高くなるので、費用を抑えたいときにはほかの場所での車検を検討することをおすすめします。
ネクステージではさまざまな割引を用意しており、すべて適用された場合、車検基本料金から最大1万円の割引で車検を受けることが可能です。車検後も安心して乗れるアフターフォローが充実した高品質な整備を提供しているので、ぜひお問い合わせください。
まとめ
三菱自動車のディーラーで受ける車検はエコノミープラン・スタンダードプラン・デラックスプラン・デラックスプラスプランの4つから選べます。それぞれ整備内容や料金は異なるので、事前に確認しておくことが重要です。
ディーラー車検はメーカーの専門スタッフに整備を任せられるメリットがある一方で、料金は高額になる傾向があります。ディーラー以外でも質の高い車検を受けられる場所があるので、費用を抑えたい方はチェックしておきましょう。
ネクステージでは、低価格で質の高い車検サービスを提供しています。お得な料金で利用できるよう各種割引を用意しているので、まずは無料見積もりからお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.三菱の安心点検の費用はいくらですか?
A.三菱自動車の安心点検には、エンジンオイルやブレーキ、タイヤ周りといった車の重要箇所の確認が含まれています。費用は地域や店舗、車種によって異なりますが、軽自動車は4,400円~、乗用車は5,500円~を目安にするとよいでしょう。
Q.三菱の安心点検はどのくらい時間がかかりますか??
A.三菱自動車の安心点検は、通常約60分程度が目安です。この点検では、エンジンの状態やブレーキの効き具合など、車の重要な箇所を熟練の整備士が丁寧に確認します。 ただし、整備工場の混雑状況によっては、時間がかかる可能性もあるでしょう。予約時に所要時間の目安を確認しておくのがおすすめです。
Q.車検を頼むといくらくらいかかりますか?
A.三菱自動車の車検費用は、大きく分けて「車検基本料」と「法定費用」の2つで構成されています。車検基本料は、24か月点検や代行手数料などを含むと、2万円~6万円が目安です。整備が必要な際には、プラスで料金が発生します。 法定費用は、自賠責保険(17,540円~)、重量税(5,000円~)、印紙代(1,600円~)を合わせた金額です。最終的な費用は車種や依頼先によって異なるため、複数の業者に見積もりを依頼するとよいでしょう。
Q.三菱の車検に必要な書類は?
A.車検を受けるために必要な書類は3つあります。はじめに「車検証(自動車検査証)」を用意しましょう。これは車両の基本情報を証明する重要な書類です。次に「自賠責保険証」と「自動車税納税証明書」も用意します。 ひとつでも書類が不足すると手続きができない可能性があるため、車検の前に全ての書類がそろっているか確認しておきましょう。