ヤリスクロスの納期はどのくらい?納期を左右する可能性がある要素とは
近年、多くの車種で新車の納期が長引く事態となりました。ヤリスクロスを新車購入する場合、納期はどのくらいかかるのか最新情報を知りたい方もいるのではないでしょうか。
本記事では、最新のヤリスクロスの納期や納車までの流れ、納期を左右する可能性がある要素についても解説します。購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
※目次※
6.購入前なら新車のヤリスクロスより短い納期で手に入る中古車もおすすめ
・ヤリスクロスの納期は、トヨタ公式Webサイトの工場出荷時期プラス1か月が目安。
・ヤリスクロスの納期は、おおよそガソリン車3か月以内、ハイブリッド車6か月以内。
・ヤリスクロスの注文から納車までの流れを把握すると納期のイメージが付きやすい。
ヤリスクロスの納期(2025年2月28日時点)
ヤリスクロスの購入から納車までの納期がどのくらいかかるのか、おおよその目安が知りたい方もいるでしょう。工場の稼働停止によって納期に遅れが出た昨年よりも、2025年は短めの傾向です。ここでは、ヤリスクロスの納期について詳しく解説します。
ヤリスクロスの納期はどのくらいかかる?
ヤリスクロスの納期は、販売店に到着してから、ディーラーオプション装着、納車前整備、登録手続きで1か月ほど見込んでおくと安心です。
2025年2月28日時点でメーカーが公表する工場出荷時期目処は、ガソリン車1か月~2か月程度、ハイブリッド車4か月~5か月程度です。そのため、ガソリン車3か月、ハイブリッド車6か月が納期の目安と考えられるでしょう。
ハイブリッド車はガソリン車に比べ部品数が多く調達に時間がかかるため、納期がより長引く傾向があります。
ヤリスクロスの納期は昨年よりも短めの傾向
ヤリスクロスに限らず、納期は生産状況や在庫状況によって変動する他、販売店によっても異なります。なお、グレードやオプションの有無も影響しますが、新車の納期はこれまでおおよそ3週間~5週間、人気の高い車種で2か月程度が一般的といわれていました。
2024年には6か月~12か月待ちであった時期もあったことから、2025年現在は納期が短くなったといえるでしょう。
工場の稼働停止による納期の遅れ
2024年はヤリスクロスを含む複数車種の不正が発覚し、国土交通省から出荷停止を指示された他、台風10号によって国内全ての工場の稼働が停止した時期もあります。これにより、納期が大幅に遅れる事態となりました。
2025年現在は稼働率が平常時の水準に回復したことで、納期の遅れは回復しています。
需要と供給のバランス
ヤリスクロスは、取り回しのしやすいサイズ感でありながら、たくましさを感じるコンパクトSUVです。優れた走行性能と燃費性能を両立しており、エントリーモデルであれば100万円台から購入できるコストパフォーマンスの良さも人気の理由といえるでしょう。
以前ほどの納期までに短縮しない理由には、ヤリスクロスは人気が高く生産が追い付かないという側面もあるようです。
ヤリスクロスの購入から納車までの流れ
ヤリスクロスを購入する上で、事前に流れを知っておきたい方もいるでしょう。自分がやること、ディーラーがやることをおおまかに知っておくと購入から納車までのイメージが湧きます。これから、ヤリスクロスを購入する方はぜひ参考にしてください。
ヤリスクロスの購入から納車までの流れ(自分がやること)
ヤリスクロスを購入すると決めたら、ローンを利用するかどうかを検討しましょう。必要であれば、この段階でローンの仮審査に進みます。
また、購入したヤリスクロスを登録して車検証の交付を受ける手続きのために、車庫証明を取得しなければなりません。駐車場を確保しておく必要があるため、必要な方は購入契約を結ぶ前に駐車場を契約しておくのが一般的といえます。
ローンを利用せず一括で購入する場合は、販売店で手付金を支払い、残額を銀行振込で支払うパターンが多いようです。
あとは、必要書類を渡してヤリスクロスの納車を待ちましょう。
ヤリスクロスの購入から納車までの流れ(ディーラーがやること)
契約を交わしたディーラー(販売店)はトヨタの生産工場へ、ヤリスクロスの生産オーダーを出します。車が完成したら生産工場から出荷され、海上輸送または陸送輸送でディーラーへ運ばれた後、新車点検やオプション装備が取り付けられる流れです。
納車準備が整ったら陸運局へ登録手続きを行い、車検証・ナンバープレートの交付を受け、顧客にヤリスクロスを届ける仕組みとなっています。
ヤリスクロスの納期を延ばす可能性がある要素
ヤリスクロスの納期が昨年に比べ短くなったと分かっていても、少しでも早く手に入れたいと思う方は少なくないでしょう。大幅に納期を縮めることはできなくても、納期を延ばす要因を避けることで少しでも早く手に入れられるかもしれません。
ここでは、ヤリスクロスの納期を延ばす可能性がある要素について解説します。
グレードは納期を延ばす可能性がある
ヤリスクロスに限らず、人気の高いグレードは優先して生産される傾向があります。なるべく納期遅延を拡大させないようにするためです。また、人気の高いグレードは在庫の処分に困ることがないため、予定よりも多めに生産しているともいわれています。
2025年3月時点におけるヤリスクロスの人気グレードは「HYBRID Z URBANO(2WD・4WD)」に次いで「HYBRID Z(2WD・4WD)」です。少しでも納期を縮めたい方はこれらのグレードを選んでみてはいかがでしょうか。
ボディカラーは納期を延ばす可能性がある
グレードと同じ理由で人気の高いボディカラーも優先して生産される傾向があります。
例えば、HYBRID Z URBANOでは、オプションカラーの「ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ(2PU)」が1番人気です。次いで「ブラックマイカ×マッシブグレー(M23)」が人気となっています。
少しでも納期を縮めたい方はこれらのグレードを選んでみてはいかがでしょうか。
メーカーオプションは納期を延ばす可能性がある
新車購入時に選択できるオプションは「メーカーオプション」と「ディーラーオプション(アクセサリー)」の2種類です。このうち、メーカーオプションは新車製造時に装着されるため、納期に影響を与える可能性があります。
一方、ディーラーオプションは納車後に後付けすることも可能ですが、メーカーオプションは後付けできないため、納期短縮のために妥協すると後悔するかもしれません。長い納期を待つに値する、納得のいく仕様になるよう十分に検討しましょう。
販売台数の割り当て状況は納期を延ばす可能性がある
各ディーラーはメーカーから販売台数を割り当てられる仕組みですが、地域や販売店ごとに台数が違います。そのため、同日に同じ注文をしても、A店とB店では納期が異なることがあるようです。
販売台数が多いディーラーほど割り当て台数が多いといわれており、他の販売店よりも短い納期で済む可能性があります。少しでも納期を縮めたい方は、販売台数が多いディーラーを選ぶと良いでしょう。
ヤリスクロスを購入する際の必要書類
ヤリスクロスを購入する際の必要書類には、すぐに取得できるものと時間を要するものがあります。必要書類が揃わなければ納車が遅れてしまうため、計画的に進めましょう。
新車購入時に必要なものは、以下の通りです。
・実印と印鑑証明書(取得から3か月以内に登録手続きが必要)
・車庫証明書
・委任状
印鑑証明書は、登録可能な印鑑があれば即日の取得が可能です。事前に印鑑登録を済ませている方は、役場窓口の他、条件が合えばマイナンバーカードを使用してコンビニエンスストアのマルチコピー機でも発行できます。(2025年3月5日時点:市区町村1,724のうち1,365が対応)
車庫証明書の取得をディーラーに依頼する場合は、事前に保管場所を確保しておけば問題ありません。自分で取得する場合は、一般的に2日~4日程度、場合によっては1週間ほどかかることもあるため、登録手続きに間に合うように計画を立てましょう。
委任状はディーラー側が用意するのが一般的です。署名・実印を押して提出するだけなのですぐに用意できます。
ヤリスクロスの納期を確認する方法
ヤリスクロスの納期がいつになるのか分からず、不安を抱く方もいるでしょう。ここでは、ヤリスクロスの納期を確認する方法について解説しますので、これから購入を検討している方、すでに注文した方は参考にしてみてください。
トヨタの公式Webサイトを確認する
トヨタの公式Webサイトでは、工場出荷時期の目途が掲載されています。随時更新されているため、自分の注文した車種がどのくらいで工場から出荷されるのか、おおよその予測が可能です。
ただし、販売店に到着してからオプションの装着、点検や納車準備を経て納車されるため、上記に約1か月多く見込んでおくとより実際の納期に近いものになります。
(参考:『工場出荷時期・納車時期の目処について』)
自分が購入したディーラーへ直接確認する
工場から輸送されたヤリスクロスが、各販売店に到着してから納車されるまでにかかる期間は販売店によって異なります。
トヨタの公式Webサイトで確認できる工場出荷時期の目途で確認するよりも、直接自分が購入したディーラーへ確認したほうがより詳しい納期の情報が分かるでしょう。また、担当者から状況を聞くことで安心感が得られます。
購入前なら新車のヤリスクロスより短い納期で手に入る中古車もおすすめ
ヤリスクロスの納期が長いと感じる場合は、中古車を検討するのもおすすめです。登録済未使用車であれば、新車同様の車が短い納期で手に入ります。
ヤリスクロスにこだわりがなければ、他の車種も含めて中古車を探すと選択肢が広がるため、より条件に合った車が見つかりやすいでしょう。
ここでは、ヤリスクロスの中古車を選択肢に含めるメリットとチェックしたいライバル車種を紹介します。
ヤリスクロスの中古車を選択肢に入れる
ヤリスクロスが欲しくても、都合によって納期を待てない方もいるでしょう。新車購入の場合は納期が延びても待つ覚悟が必要ですが、中古車購入であれば短い納期で済みます。
新車を検討する方の中には「いくら納期が短くても、使用感がある中古車は苦手」という方もいるかもしれません。その場合は「登録済未使用車」がおすすめです。これは、既に登録済みで車検期間が短いものの、誰も使用していない未使用の車を指します。
中古車の扱いとなるため、納期が短く新車購入よりもリーズナブルです。
他の車種を選択肢に入れる
ヤリスクロスにこだわりがないのであれば、思い切って他の車種を検討するのも良いでしょう。
トヨタであれば「C-HR」や「カローラクロス」など、機能性やサイズが近いSUVがあります。他メーカーであれば、日産「キックス」、マツダ「CX-3」、ホンダ「ヴェゼル」などもヤリスクロスが好きな方におすすめです。
ヤリスクロスの納期が長いと感じる場合は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ヤリスクロスの納期は、おおよそガソリン車3か月以内、ハイブリッド車6か月以内が目安といえます。販売店によっても異なるため、購入を検討しているディーラーに購入車種の希望を伝えて納期の目安を聞くのも良いでしょう。
また、納期を延ばさない車選びも有効です。人気のグレードやボディカラーを選び、オプション装備を付けないことで早く納車される可能性があります。少しでも早くヤリスクロスが手元に届くよう、試してみてはいかがでしょうか。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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