タフトのボディサイズを解説!室内空間や燃費性能、ライバル車との比較も
コンパクトなボディに広々とした室内空間、そして高い燃費性能と、ダイハツ タフトは軽自動車の常識を覆す魅力的な1台です。オフロードカーをイメージさせるワイドでスポーティーなイメージがありますが、サイズや性能面について知りたい方もいるでしょう。
そこでこの記事では、タフトのボディサイズや室内空間、燃費性能など、あらゆる角度からタフトを徹底分析しました。軽SUVの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・ダイハツ タフトは軽自動車規格の軽クロスオーバーSUVで、コンパクトなサイズながら高い実用性を誇っている。
・タフトには自然吸気とターボの2種類のエンジンが用意されており、ターボエンジン搭載モデルは力強い走りが期待できる。
・タフトとハスラーはどちらも、軽自動車規格のクロスオーバーSUVとして人気を集めているモデル。サイズも大きな差はなく、デザインの好みで選ぶのがおすすめ。
タフトのボディサイズと基本スペック
ダイハツのタフトは、コンパクトながら高い実用性を持つ軽クロスオーバーSUVです。まずは、ボディサイズや基本スペックを詳しく見ていきましょう。タフトの概要、具体的な寸法、グレード構成と価格帯、そしてエンジン性能と燃費について解説します。
ダイハツ タフトとは
ダイハツが2020年6月に発売した軽クロスオーバーSUV「タフト」は、「Tough & Almighty Fun Tool」というコンセプトのもと、日常からレジャーまで幅広く活躍する相棒として開発されました。
タフトの特徴は、ワイルドでスポーティーなエクステリアデザインと、全車標準装備の大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」による圧倒的な開放感です。
室内は「バックパックスタイル」を採用し、前席の快適性と後席の積載性を両立させています。さらに高い悪路走破性を備えながら、低燃費も実現しました。安全面では予防安全機能「スマートアシスト」を全車に標準装備し、安心して運転できる環境を提供しています。
タフトのボディサイズ
タフトのボディサイズは、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,630mmです。これらの数値は、法律で定められた軽自動車規格に準拠しています。ホイールベースは2,460mmと、同クラスの車両と比べても十分な長さです。
またタフトの特筆すべき点として、最低地上高が190mmある点が挙げられるでしょう。これは一般的なSUVの約200mmに迫る数値で、軽自動車でありながら優れた悪路走破性を備えていることを示しています。
項目 |
寸法 |
全長 |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
全高 |
1,630mm |
ホイールベース |
2,460mm |
最低地上高 |
190mm |
タフトのグレード構成と価格帯
タフトのグレード構成は、「X」「Xターボ」「G」「Gターボ」の4つの基本グレードに、「G」と「Gターボ」には特別仕様車「クロム ベンチャー」「ダーククロム ベンチャー」が加わります。
最もベーシックな「X」グレードでも、フルLEDヘッドランプやキーフリーシステムなどの快適装備が標準搭載です。「G」グレード以上では、LEDフォグランプやオートレベリング機能付きフルLEDヘッドランプが追加されます。
2025年1月時点での価格帯は、「X」の2WDモデルが141万9,000円、最上級の「Gターボ ダーククロム ベンチャー」の4WDモデルが188万6,500円で、各グレードで2WDと4WDを選択可能です。ターボエンジン搭載モデルも展開されており、幅広いニーズに対応しています。
グレード |
駆動方式 |
価格帯(税込) |
X |
2WD |
141万9,000円 |
X |
4WD |
154万5,500円 |
Xターボ |
2WD |
151万2,500円 |
Xターボ |
4WD |
163万9,000円 |
G |
2WD |
160万6,000円 |
G |
4WD |
173万2,500円 |
Gターボ |
2WD |
168万8,500円 |
Gターボ |
4WD |
181万5,000円 |
G クロムベンチャー |
2WD |
167万2,000円 |
G クロムベンチャー |
4WD |
179万8,500円 |
G ダーククロムベンチャー |
2WD |
167万7,500円 |
G ダーククロムベンチャー |
4WD |
180万4,000円 |
Gターボ クロムベンチャー |
2WD |
175万4,500円 |
Gターボ クロムベンチャー |
4WD |
188万1,000円 |
Gターボ ダーククロムベンチャー |
2WD |
176万円 |
Gターボ ダーククロムベンチャー |
4WD |
188万6,500円 |
(2025年1月時点)
タフトのエンジン性能と燃費
タフトのエンジンには、自然吸気とターボの2種類が用意されています。自然吸気エンジンの最高出力は38kW(52PS)、最大トルクは60N・mです。一方ターボエンジンは、最高出力47kW(64PS)、最大トルクは100N・mと、より力強い走りを実現します。
燃費性能は、WLTCモードで自然吸気エンジンの2WD車が21.4km/L、ターボエンジン搭載の2WD車が21.3km/Lと優秀です。さらに4WD車でも21km/Lという高燃費を達成しています。
これらの性能は、CVT、ロックアップ機構付トルコン、アイドリングストップ装置などの採用により実現したものです。タフトはパワフルな走りと優れた燃費性能を両立させた、バランスの取れた軽SUVといえるでしょう。
エンジン種類 |
自然吸気 |
ターボ |
||
駆動方式 |
2WD |
4WD |
2WD |
4WD |
最高出力 |
38kW(52PS)/6,900rpm |
38kW(52PS)/ 6,900rpm |
47kW(64PS)/ 6,400rpm |
47kW(64PS)/ 6,400rpm |
最大トルク |
60N・m/3,600 rpm |
60N・m/3,600 rpm |
100N・m/3,600 rpm |
100N・m/3,600 rpm |
WLTCモード燃費 |
21.4km/L |
21.1km/L |
21.3km/L |
21.1km/L |
※特別仕様車を除く
(参考:『タフト(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
タフトの室内空間
タフトの室内空間は、コンパクトな外観とは対照的に広々としており、大人4人がゆったりと過ごせる空間を確保しています。特に高い室内高により開放感あふれる空間を生み出し、長時間のドライブでも快適性を損ないません。
ここからはタフトの室内空間の特徴、シートアレンジと荷室の活用法、さらに便利な収納スペースについて詳しく見ていきましょう。
室内空間の特徴
タフトの室内空間は、コンパクトなボディサイズながら、広々とした快適性があります。室内長2,050mm、室内幅1,305mm、室内高1,270mmと、大人4人がゆったりと過ごせる空間です。特に高い室内高により開放感あふれる空間を実現し、長時間のドライブでも疲れにくい設計になっています。
運転席と助手席は、ゆとりある設計で操作性も考慮されています。後部座席は十分なスペースがあり、大人でも快適に座れるでしょう。
荷室は、日常使いから週末のレジャーまで幅広く対応できる容量です。さらにシートアレンジによって、広い荷室スペースを作り出せます。
項目 |
寸法 |
室内長 |
2,050mm |
室内幅 |
1,305mm |
室内高 |
1,270mm |
シートアレンジと荷室
タフトのシートアレンジは、「フレキシブルスペース」として3つのスタイルに変更可能です。完全フラットスタイルでは、リアシートを倒して広いスペースを確保できます。
下段スタイルは、フレキシブルボードを140mm下げて背の高い荷物に対応可能です。立てかけスタイルでは底面を165mm下げることで、さらに高さのある荷物を積載できます。
荷室は、汚れにくい加工が施されたリアシートバックボードと荷室底部のフレキシブルボードが特徴です。これにより、汚れや水ぬれを気にせず荷物の積み込みが可能です。
収納スペースや便利な装備
タフトの収納スペースと便利な装備は、実用性を重視した設計です。運転席の周囲には、ステアリング横のドリンクホルダーや大型インパネトレイが配置され、使いやすさが追求されています。助手席下のアンダートレイやインパネ内側のごみ袋フックなども、細かな配慮です。
後席は5:5分割でフルフラットになり、広大な荷室スペースを確保できます。アンダーデッキボードを外せばさらに空間が広がり、汚れ物も気にせず収納可能です。このように、タフトは日常からレジャーまで、幅広いシーンで活躍する使い勝手の良さを備えています。
タフトの走行性能
タフトはコンパクトなサイズながら、走行性能は特徴的です。15インチの大径タイヤや小回り性能、駆動方式の選択肢、ターボエンジンの有無による違いなど、さまざまな要素が走行性能に影響を与えます。タフトの走行性能の特徴について詳しく見ていきましょう。
タイヤサイズと最小回転半径
ダイハツ・タフトのタイヤは、15インチの大径のものです。これにより、SUVらしい力強い外観を実現しつつ、最小回転半径4.8mという小回り性能を確保しています。
軽自動車の中では、最小回転半径4.8mというのは大きめとはいえますが、タイヤサイズが大きくなると最小回転半径も増加する理論に当てはまります。これは、軽自動車の車幅は狭いため、大きなタイヤを装着すると切れ角を確保しにくくなるためです。また安全性向上のため、タイヤの切れ角を制限する点も影響しています。
ただし、最小回転半径4.8mという数値は、狭い道路や駐車場でも扱いやすく、初心者でも安心して運転できるといえます。
2WDと4WDの特性の違い
タフトの2WDモデルと4WDモデルには、走行性能や燃費に違いがあります。燃費に関しては、自然吸気エンジン搭載車では2WDのほうがわずかに優れているものの、ターボエンジン搭載車では2WDと4WDに差はありません。
4WDシステムはビスカスカップリング式を採用し、路面状況に応じて自動的に前後輪への駆動力を配分します。発進時や加速時の安定性を向上させ、雪道走行にも適しているシステムです。ただし、高度な4WDシステムと比べると性能面では劣ります。
選択の際は、走行性能と燃費性能のバランス、使用環境を考慮することが重要です。高速道路の利用頻度が高い場合や雪道走行が多い場合は、4WDがおすすめといえるでしょう。
ターボの有無による違い
タフトには、自然吸気エンジン車とターボエンジン車が用意されています。ターボエンジン搭載車は最高出力が47kW(64PS)と、自然吸気エンジン車の38kW(52PS)よりも強力なため、パワフルな走りが可能です。
燃費面ではターボ車は自然吸気車よりやや劣るものの、その差はわずかです。例えば、2WDモデルのWLTCモード燃費は、ターボ車が21.3km/L、自然吸気車が21.4km/Lとなっています。
ターボ車の魅力は、高いトルクによる力強い加速感と、山道や急な坂道での余裕ある走りです。一方で自然吸気車は、若干ではありますが燃費性能に差があり、購入費用が安い点が魅力です。
タフトとハスラーを徹底比較
タフトとハスラーは、軽自動車規格のクロスオーバーSUVとして高い人気を誇ります。両車のボディサイズや室内空間、走行性能などを詳しく比較することで、それぞれの特徴や長所が明確になるでしょう。
ここでは、タフトのコンパクトさと悪路走破性、ハスラーの室内の広さと燃費性能など、両車の魅力を多角的に分析します。
ボディサイズと車両重量の比較
タフトとハスラーはどちらも、軽自動車規格のクロスオーバーSUVとして人気を集めているモデルです。両車のボディサイズを比較すると、全長、全幅、ホイールベースに差はありません。全高はタフトが1,630mm、ハスラーが1,680mmとハスラーのほうが50mm高くなっています。
室内空間の広さに大きな差はありませんが、ハスラーは後席スライド機能を備えており、使い勝手で一歩リードしているでしょう。最小回転半径はタフトが4.8m、ハスラーが4.6mとハスラーのほうが小回りは利きます。車両重量はグレードや駆動方式によって異なるものの、ほぼ同等の値です。
項目 |
タフト |
ハスラー |
全長 |
3,395mm |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
1,475mm |
全高 |
1,630mm |
1,680mm |
ホイールベース |
2,460mm |
2,460mm |
最小回転半径 |
4.8m |
4.6m |
車両重量 |
830~890kg |
820~880kg |
室内空間と荷室を比較
タフトとハスラーの室内空間と荷室を比較すると、居住空間はハスラーのほうがやや広めです。タフトの室内長は2,050mm、ハスラーは2,215mmで、ハスラーのほうが165mm長くなっています。
荷室に関しては、どちらもさまざまなシーンに対応する容量やアレンジを備えているといいえるでしょう。
実用性の観点では、ハスラーは後席スライド機能があり、乗員スペースと荷室容量のバランスを調整できる点が特徴です。タフトは、リアシートを倒した際にドアパネルとの隙間をなくし、完全フラットな空間を作り出せる点が魅力といえます。
両車とも、リアシートバックには汚れにくく拭き取りやすい加工が施されているおり、アウトドアでの使用を想定した設計が特徴です。
項目 |
タフト |
ハスラー |
室内長 |
2,050mm |
2,215mm |
室内幅 |
1,305mm |
1,330mm |
室内高 |
1,270mm |
1,270mm |
走行性能と燃費を比較
タフトとハスラーの走行性能と燃費を比較すると、両車とも軽自動車ながら優れた性能といえます。タフトのWLTCモード燃費は21.1km/L~21.4km/Lで、ハスラーは20.8km/L~25.0km/Lです。ハイブリッドシステムを採用するハスラーが燃費面では優位といえるでしょう。
両車ともターボエンジン搭載モデルが用意されており、最高出力は同等の47kW(64PS)です。走行性能において特筆すべき点はタフトの最低地上高190mmで、悪路走破性に優位性を持ちます。ハスラーは軽快な走りが特徴で、街中での取り回しに強みがあります。
どちらも4WDモデルの選択が可能なため、雪道や悪路を走行する場合でも安定性について不安を抱きにくいでしょう。
項目 |
タフト |
ハスラー |
WLTCモード燃費 |
21.1km/L~21.4km/L |
20.8km/L~25.0km/L |
最高出力(ターボ) |
47kW(64PS)/ 6,400rpm |
47kW(64PS)/ 6,000rpm |
最低地上高 |
190mm |
180mm |
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
タフトはコンパクトな車体サイズながら、効率的な室内空間を実現した軽クロスオーバーSUVです。グレード別の特徴や仕様、タイヤサイズなども確認すると、実用性の高さを実感できるでしょう。
走行性能面では、小回りの利く最小回転半径や、悪路走破性に優れた最低地上高などが特徴的です。ライバル車であるハスラーと比較してみても、サイズや走行性能には大きな違いはありません。
ただし、ハスラーのハイブリッドモデルを選ぶなら、燃費の面ではハスラーのほうが優位といえます。ガソリンモデルで比較するなら、デザイン面や使い勝手で、どちらが自分に合っているかで決めるとよいでしょう。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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