ヴェゼル ガソリン車の魅力とは?ハイブリッド車の特徴とともに解説
SUVの人気が高まる中、ホンダのヴェゼルは注目の的です。ガソリンモデルとハイブリッドモデル、どちらを選ぶべきなのか迷っているという方もいるでしょう。性能、燃費、価格など、それぞれに特徴があります。
ライフスタイルや予算に合った最適なモデルを選ぶためには、両者の違いを理解することが重要です。
この記事では、ヴェゼルのガソリンモデルとハイブリッドモデルの特徴の違いを解説します。価格やスペック、ライバル車についても把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・ヴェゼルのガソリンモデルは1.5Lエンジンを搭載した「G」グレードのみを設定している。
・ヴェゼルのハイブリッドモデルには4つのバリエーションがあり、2つのパッケージの専用装備が魅力的。
・ガソリンモデルでも十分な性能を持っているが、多目的に使用するならハイブリッド車も要検討!
ヴェゼルのガソリンモデルを含めたグレード構成
ヴェゼルのグレード構成は、ガソリン車とハイブリッド車で大きく異なります。ガソリンモデルは1.5Lエンジンを搭載した「G」グレードのみですが、ハイブリッドモデルは4つのグレードがあり選択肢は豊富です。ここでは、各グレードの特徴や性能、価格差について紹介します。
ハイブリッド車とガソリン車を用意
ホンダのヴェゼルは、ガソリン車とハイブリッド車の2つのパワートレインを用意しています。ガソリン車に搭載されるのは排気量が1.5Lのガソリンエンジンです。一方、ハイブリッド車は2モーターシステムを採用し、優れた燃費性能を誇ります。
グレード構成は、ガソリン車が「G」のみの1種類で、ハイブリッド車が「e:HEV Z」「e:HEV X」「e:HEV X・HuNTパッケージ」「e:HEV Z・PLaYパッケージ」の4タイプです。
各グレードのスペック
ヴェゼルの各グレードは、個性豊かなスペックを誇ります。ガソリン車「G」は1.5Lエンジンを搭載し、最高出力は87kW(118PS)、最大トルクは142Nm(14.5kgf・m)です。燃費はWLTCモードで15.0km/Lと、コンパクトSUVとしては十分な性能といえます。
一方、ハイブリッド車の「e:HEV」は、2モーターシステムにより、モーター単体で96kW(131PS)の出力を発揮します。エンジンとの協調で、スムーズな加速と最大26.0km/Lの優れた燃費性能を両立させています。(2024年10月時点の情報です)
車両重量は、ガソリン車が1,320kg、ハイブリッド車が1,400kg前後と、パワートレインの違いによる差が特徴的です。
ガソリン車とハイブリッド車の価格の違い
ヴェゼルのガソリン車とハイブリッド車の価格差は、約30万円から80万円程度です。例えば、ガソリン車の「G」グレードが約265万円、ハイブリッド車の「e:HEV X」グレードが300万円前後となっています。
この価格差は、ハイブリッドシステムの搭載コストを反映しています。ただし長期的に見ると、ハイブリッド車の優れた燃費性能により、燃料代の節約が可能です。
ネクステージにおける中古車相場については、ガソリン車が139万9,000円~299万9,000円で、ハイブリッド車は89万9,000円~359万9,000円です。
(2024年10月時点の情報です)
ヴェゼルのガソリンモデルの特徴
ヴェゼルのガソリンモデルは、コストパフォーマンスと走行性能の両面で特徴的です。価格面での魅力や、エンジン出力に関する考慮点など、ガソリンモデルならではの特性があります。ここでは、ヴェゼルのガソリンモデルが持つ2つの主要な特徴について解説します。
必要十分な装備で価格が安い
ヴェゼルのガソリンモデルは、必要十分な装備を備えながら、価格面で魅力的な選択肢となっています。
新車価格は最も安価ですが、予防安全パッケージのHonda SENSINGは標準装備です。ハイブリッド車の廉価グレード「e:HEV X(4WD)」と比べると、同様の装備(アイドリングストップシステム・車両接近通報装置除く)で264万8,800円と約46万円安い価格設定です。
ガソリンモデルを選ぶことで、初期投資を抑えつつ、ヴェゼルの魅力的なデザインや快適な乗り心地を楽しめます。ただし、燃費性能や環境性能を重視する場合は、ハイブリッドモデルも検討する価値があるでしょう。
購入を検討する際は、長期的な維持費や燃料代も考慮に入れることが大切です。ガソリンモデルは、メンテナンス面でシンプルな構造を持つため、整備費用が比較的抑えられる可能性があります。
パワー不足に感じる可能性も
ヴェゼルのガソリンモデルは、車両重量に対するエンジン出力の関係で、状況によってはパワー不足を感じる可能性があります。1.5Lのガソリンエンジンは最高出力87Nmを発揮しますが、モーターが搭載されたハイブリッド車と比べると、加速力が全く異なるでしょう。
これは、大型の荷物を積んだ状態や急な坂道、高速道路での追い越しなど、パワーを必要とする場面で顕著になるかもしれません。ガソリンモデルを選ぶ際は、自身の使用環境や走行スタイルを考慮することが重要です。
パワフルな走りを求める方や、頻繁に長距離を走行する方は、ハイブリッドモデルも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
ヴェゼルのハイブリッド車も要注目
ヴェゼルのハイブリッドモデルは、ガソリン車とは異なる魅力的な特徴を備えています。先進的な2モーターハイブリッドシステムやドライブモードなどの機能性、さらには個性豊かな2つのパッケージオプションなど多彩な魅力が詰まっています。
ここでは、ヴェゼルのハイブリッドモデルならではの特徴を見ていきましょう。
2モーターハイブリッドシステムを採用
ヴェゼルのハイブリッドモデルは、ホンダの先進技術「e:HEV」を搭載しています。この2モーターハイブリッドシステムは、電気自動車のような滑らかな走りが体感可能です。
システムの特徴は、モーター駆動を主体とし、エンジンは主に発電機として機能することです。これにより、低速域での力強い加速と高速域での安定した走行を実現しています。
さらに、このシステムは静粛性も高く、市街地走行時にはほとんどエンジン音を感じることなく走行できます。快適な乗り心地を求める方にもおすすめです。
ドライブモードスイッチと減速セレクターを装備
ヴェゼルのハイブリッドモデルには、ドライバーの好みや走行シーンに合わせて選択できる「ドライブモードスイッチ」が搭載されています。
NORMALモードは日常走行に適した設定で、SPORTモードはワインディングロードなどでスポーティーな走りを楽しめます。一方、ECONモードは燃費重視の穏やかな加速特性です。
さらに、アクセルオフ時の減速感を4段階で調整できる「減速セレクター」も装備しています。強めの減速設定にすれば、ブレーキペダルをあまり踏まずに減速できるでしょう。
2つのパッケージが選択可能
ヴェゼルのハイブリッドモデルには、個性豊かな2つのパッケージが用意されています。
まず「PLaYパッケージ」は、洗練された都会的なスタイルが特徴です。ブラック塗装のバンパーガーニッシュやライトブルー加飾のドアガーニッシュが、スタイリッシュな印象を演出します。インテリアも爽やかなグレージュとライトブルーの配色です。
一方、「HuNTパッケージ」は、アクティブなスタイルを好む方におすすめです。カッパー・メタリック塗装のバンパーガーニッシュやルーフレールが、タフで冒険心をくすぐるデザインを実現しています。シート表皮には撥水・撥油加工を施したFABTECTを採用し、アウトドアでの使用も想定した機能性が魅力的なポイントです。
ガソリン車は減少傾向│ヴェゼルのライバル車とは?
ヴェゼルのガソリンモデルは、コストパフォーマンスに優れた選択肢ですが、他のメーカーも魅力的な車種を展開しています。ここでは、ヴェゼルのライバル車として注目される4つのモデルを紹介するので、ぜひ車選びの参考にしてください。
【トヨタ】ヤリスクロス
トヨタのヤリスクロスは、都市部でもアウトドアでも映える洗練されたデザインが特徴的なコンパクトSUVです。
ヴェゼルはハイブリッド車がメインとなっていますが、ヤリスクロスは全グレードにガソリン車が設定されています。これにより、ユーザーは幅広い選択肢の中から自分のニーズに合った車を選ぶことが可能です。
ヤリスクロスは、都市での機動性とアウトドアでの活躍を両立させた、多彩な魅力を持つ一台といえるでしょう。
(参考:『ヤリスクロス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【マツダ】CX-30
マツダ CX-30は、洗練されたデザインと高い走行性能を兼ね備えたコンパクトSUVです。特筆すべきは、マイルドハイブリッド車とディーゼル車の2種類のパワートレインが用意されていることです。ガソリン車は設定されていません。
マイルドハイブリッドは、電気モーターがエンジンをアシストし、燃費向上と走行性能の両立を実現します。一方、ディーゼル車は力強いトルクと優れた燃費性能が魅力です。長距離ドライブや高速道路での走行が多い方にとっては、まさに頼もしい相棒となるでしょう。
(参考:『CX-30(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【日産】キックス
日産キックスは、e-POWERと呼ばれる独自のハイブリッドシステムのみを採用した先進的なコンパクトSUVです。このシステムは、エンジンを発電専用として使用し、走行はモーターのみで行うという革新的な仕組みを持っています。
電気自動車のような滑らかな加速と静かな走りを実現しながら、ガソリン車並みの航続距離を確保しているのが特徴です。さらに、本格的な電動4WDシステムを搭載し、雪道や悪路でも安定した走行を可能にしています。
(参考:『キックス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【スバル】クロストレック
スバル クロストレックは、全グレードがマイルドハイブリッド車として設計されたSUVです。2023年JNCAPファイブスター大賞を受賞し、安全性能で高い評価を得ています。強固なボディ構造と歩行者保護エアバッグにより、高い衝突安全性能を有している点が特徴です。
さらに、3つのカメラとレーダーで構成された最新型アイサイトが、第三の目のように周囲を監視し事故回避をサポートします。クロストレックは、安全性と快適性を両立させた、家族全員が安心して楽しめる一台です。
(参考:『クロストレック(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ヴェゼルのガソリンモデルは、ハイブリッド車を中心としたグレード構成です。ハイブリッド車は4つのバリエーションがあるのに対し、ガソリン車は1種類です。ガソリン車は装備が充実しているとはいえませんが、安い価格設定のため、街乗りメインの方にとっては十分かもしれません。
一方で、ハイブリッド車の魅力的な2つのパッケージが選べる他、維持費の面でメリットがあります。普段使いから長距離ドライブまで快適に過ごせる点も魅力的なポイントです。ライバル車ともしっかり比較して、自分のライフスタイルや予算に合ったモデルを選びましょう。
PRホンダ ヴェゼルの中古車
201.2 万円

2018(H30)
3.0万km
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
201.8 万円

2019(R1)
4.3万km
ハイブリッドX・ホンダセンシング
137.5 万円

2015(H27)
9.7万km
ハイブリッドX
214.9 万円

2020(R2)
3.6万km
ハイブリッドRS・ホンダセンシング
206.0 万円

2018(H30)
3.1万km
ハイブリッドZ・ホンダセンシング
118.9 万円

2015(H27)
8.9万km
ハイブリッドZ
199.9 万円

2019(H31)
1.0万km
ハイブリッドX・ホンダセンシング
296.8 万円

2021(R3)
3.9万km
e:HEV Z
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※価格は支払総額
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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