ヴェゼルとハリアーの特徴や性能を徹底比較!違いを比べてみよう
現在、自動車のボディタイプの中でSUVに注目が集まっています。自動車メーカー各社がさまざまな車種を販売していますが、その中でホンダ車のヴェゼルとトヨタ車のハリアーが気になっている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、ヴェゼルとハリアーを比較しつつ、その特徴を項目別に解説します。両車とも人気のSUVではありますが、個性が異なるため自身のニーズと照らし合わせながらご覧ください。
※目次※
・ヴェゼルはコンパクトSUVで、スタイリッシュでおしゃれなデザインや使い勝手の良さが特徴。
・ハリアーはミドルサイズのSUVで、エレガントなスタイルと居心地の良い室内空間が魅力。
・ヴェゼルとハリアーの購入費用を抑えたい場合は中古車が狙い目で、どちらも市場に多く出回っている。
ヴェゼルとハリアーの比較【発売の歴史】
ヴェゼルとハリアーはどちらも人気のSUVです。ハリアーのほうが歴史は長く、ヴェゼルは比較的新しめの車種ではありますが、一度フルモデルチェンジを実施しています。ここでは、両車の発売の歴史について紹介するので、中古車を狙っている場合などは参考になるでしょう。
2013年に登場し2代目モデルを発売しているヴェゼル
コンパクトSUVのヴェゼルは、初代モデルが2013年12月に登場しました。クーペスタイルが印象的で、ガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意され、電子制御パーキングブレーキやブレーキホールド機能を装備した点が特徴です。そして、2021年4月にフルモデルチェンジし、現行モデルの2代目へと進化しました。
ヴェゼルの車名には、「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という意味が込められており、それを見事に体現していると言えます。
1997年に登場し4代目モデルへ進化を続けるハリアー
ハリアーは、1997年にトヨタから登場したSUVの高級モデルです。高級車の機能性とSUVの機動性を融合しており、ラグジュアリーSUVとして強い存在感を放ちます。2003年に2代目が発売され、ハンドリング性能を向上させた他、初代の強みに磨きをかけた点が特徴です。
また、2013年に2度目のフルモデルチェンジを果たした3代目ハリアーは、プリクラッシュセーフティなど当時最新の安全装備を搭載しました。そして2020年6月にこれまでの特徴を継承しつつ、より洗練された4代目へと進化しています。
ヴェゼルとハリアーの比較【スペック】
ヴェゼルとハリアーは同じくSUVですが、ボディサイズが大きく異なります。コンパクトSUVのヴェゼルは街中でも扱いやすいでしょう。一方ハリアーは車体が大きめですが、強い存在感を放ちます。ここでは、それぞれのサイズに関するスペックを紹介するので、参考にしてください。
全長4,340mmのヴェゼル
コンパクトSUVのヴェゼルは全長が抑えられています。具体的なボディサイズなどのスペックは以下をご覧ください。
全長【mm】 |
4,340 |
全幅【mm】 |
1,790 |
全高【mm】 |
1,580~1,590 |
ホイールベース【mm】 |
2,610 |
車両重量【kg】 |
1,320~1,450 |
最低地上高【mm】 |
170~195 |
最小回転半径【m】 |
5.3~5.5 |
(2024年5月時点の情報です)
ヴェゼルは、全長がハリアーよりも400mm短くなっています。全幅は1,700mmを超えるので、5ナンバーの枠を超え3ナンバーサイズです。そして全高も比較的低めであることから、女性でも扱いやすいでしょう。車両重量は1,500kg以下のため、軽快なハンドリングが味わえます。
全長4,740mmのハリアー
ミドルサイズSUVのハリアーは、ヴェゼルよりも一回り大きいボディサイズです。具体的な寸法に関しては、以下をご覧ください。
全長【mm】 |
4,740 |
全幅【mm】 |
1,855 |
全高【mm】 |
1,660 |
ホイールベース【mm】 |
2,690 |
車両重量【kg】 |
1,530~1,950 |
最低地上高【mm】 |
190~195 |
最小回転半径【m】 |
5.5~5.7 |
(2024年5月時点の情報です)
ハリアーは、全長が長く幅も大きいため、堂々とした印象です。ヴェゼルと並べると、その大きさの違いがよく分かるでしょう。全高が高めで乗降性が良いとは言えませんが、SUV特有の高い視点で運転できる点が特徴です。ただ、車両重量が重いため、軽快感はヴェゼルよりも劣るかもしれません。最小回転半径は、グレードによってヴェゼルよりも少し大きめです。
ヴェゼルとハリアーの比較【外観デザイン】
ヴェゼルとハリアーの外観デザインは、どちらも個性的であり、好みが分かれるでしょう。人によってはデザインを重視するため、その特徴的な部分を押さえておくことが大切です。ここでは、両車の現行モデルのデザインについて紹介します。
力強く美しいデザインのヴェゼル
2代目のホンダ ヴェゼルは、シンプルですっきりとしたクーペスタイルのデザインとなっており、薄いヘッドライト形状がワイドかつ低重心に感じさせます。また、ボディと同色のグリルが印象的で、力強さと美しさを両立している点が特徴です。
サイドは、ヘッドライト後端からテールランプまでつながるキャラクターラインを採用しており、リアは左右のテールランプが横一線となるトレンドを取り入れたものとなっています。
エレガントなデザインのハリアー
4代目となるハリアーは、歴代モデルの特徴を継承しつつ洗練させています。ハリアーらしさのひとつであるガラスのようなグリルと切れ長のヘッドランプの組み合わせが個性的です。台形のアンダーグリルとフロントバンパー左右に配置されたダクトも、先代と共通しています。
テールランプはヴェゼルと同様に横一文字で、スタイリッシュかつ先進的なデザインです。リアの張り出したフェンダーが力強さを感じさせます。
ヴェゼルとハリアーの比較【室内空間】
インテリアは、カーライフの中でも自分自身が多く触れる要素であるため、車選びで重要視する方もいるでしょう。ここでは、ヴェゼルとハリアーの室内空間の特徴を解説します。それぞれ方向性が異なるので、しっかりとチェックしておきましょう。
爽快感が得られるヴェゼル
現行型のヴェゼルは水平基調デザインにより車両感覚がつかみやすく、SUVとしての力強さを感じさせます。また、居心地にもこだわっており、爽快感のある視界や触れる部分にソフトパッドを採用している点が特徴です。室内寸法については以下の表で確認できます。
室内長 【mm】 |
2,020 |
室内幅【mm】 |
1,445 |
室内高【mm】 |
1,225 |
(2024年5月時点の情報です)
後部座席は広くありませんが、先代よりも足元を拡大しており大人でも十分快適に過ごせるスペースが確保されています。
大人のセンスを感じるハリアー
ハリアーは、ラグジュアリーSUVとしての名に恥じない高級感のあるインテリアに仕上がっています。馬の鞍をモチーフとしたセンターコンソールが個性的であり、派手な装飾はありませんが質感の高さを味わえるでしょう。室内寸法を以下に示すので、ヴェゼルと比べてみてください。
室内長 【mm】 |
1,880 |
室内幅【mm】 |
1,520 |
室内高【mm】 |
1,215 |
(2024年5月時点の情報です)
前席も後席もゆとりがあり、どこに乗車しても快適に過ごせるでしょう。シックな大人の空間が広がっています。
ヴェゼルとハリアーの比較【荷室】
SUVはスポーツ多目的車という意味の頭文字をとった略称であり、レジャーなどでの使用も想定されるため、乗員スペースだけでなく荷室空間についてもチェックしておきたいポイントです。ここでは、ヴェゼルとハリアーの荷室の特徴を解説します。
フラットな荷室空間にできるヴェゼル
コンパクトSUVのヴェゼルですが、荷室空間は十分なスペースが確保されています。後席を前方に倒すことで荷室を拡大可能です。リアのシートバックは6:4分割方式で、荷室の拡大しつつ、乗車スペースを確保できます。
また、ホンダ特有のセンタータンクレイアウトにより、フラットな空間が作り出せます。また、高さのある荷物を乗せたい場合は、リアの座席を上に跳ね上げるチップアップ&ダイブダウン機構を活用することで、室内高を目一杯利用できる点が特徴です。
ハリアーはスライド式のデッキボックスを装備
ハリアーの荷室空間は、全長がヴェゼルよりも長いため広めのスペースが確保されています。後席シートバックはヴェゼルと同様に6:4分割方式で、前方に倒すとこちらもフラットにすることが可能です。
また、デッキボードの下にはスライドが可能なデッキボックスが備わっており、小物を収納するのに便利です。ハリアーは荷室の使い勝手にもこだわりが見えます。
ヴェゼルとハリアーの比較【走行性能】
ヴェゼルとハリアーには、どちらにもガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意されています。それぞれのパワートレーンの違いを知りたい方もおられるでしょう。ここでは、両車の走行性能の特徴を解説します。特徴を把握したうえで試乗すると、比較しやすいでしょう。
ヴェゼルのパワートレーン
ヴェゼルのガソリンモデルは、最高出力87kWで最大トルク142N・mを発揮する1.5Lガソリンエンジンと、パドルシフト付きのCVTを組み合わせたパワートレーンを採用しています。軽い車体も相まって必要十分な走行性能といえるでしょう。
一方でハイブリッドモデルは、ホンダ独自のハイブリッドシステムを採用しており、3つの走行モードを自動的に切り替えて走行する点が特徴です。発進時はEVモードで静かに発信でき、力強く加速したい場合はエンジンとモーターが作動します。また、高速走行時は、エンジンのみで省燃費走行が可能です。
ハリアーのパワートレーン
ミドルサイズSUVのハリアーのガソリンモデルは、高効率の2.0L直噴ガソリンエンジンを搭載しています。レスポンスに優れており、ギヤ機構付きのCVTとの組み合わせによってダイレクト感のある走りが楽しめるでしょう。
また、トヨタが得意とするハイブリッドモデルは、2.5Lエンジンが採用されており、スムーズかつパワフルな加速が味わえます。また、プラグインハイブリッドが用意されているのもハリアーの特徴です。
ヴェゼルとハリアーの比較【燃費】
ガソリン代の高騰などにより、車の維持費は増加する傾向にあります。燃費が良い車であれば、財布に優しいだけでなく、より遠くまで気軽にドライブできるでしょう。ここでは、ヴェゼルとハリアーの燃費性能について解説します。
ヴェゼルの燃費は25.0km/Lを達成
燃費性能を重視する場合は、ヴェゼルが候補になるでしょう。ヴェゼルのハイブリッドモデルは、ホンダの技術を詰め込んだハイブリッドシステムにより、25.0km/L(WLTCモード)を達成しているためです。以下にガソリンモデルとハイブリッドモデルのカタログ燃費を紹介するので、確認してみてください。
モデル |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
ガソリンエンジン |
15.0(4WD) |
ハイブリッド |
25.2~26.0(2WD) 21.2~21.5(4WD) |
(2024年5月時点の情報です)
上記からも分かるように、ガソリンモデルよりもハイブリッドモデルの2WDは10km/Lほど燃費性能が優れています。
ハリアーの燃費は22.3km/Lを達成
ハリアーの最高燃費は、ヴェゼルには届きませんが、高効率エンジンにより排気量が多く重い車体でもガソリンモデルで15.4km/Lを達成しているのが注目ポイントです。そのため、ガソリンモデルが選びやすいといえるでしょう。具体的な燃費性能については、以下をご覧ください。
モデル |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
ガソリンエンジン |
15.4(2WD) 14.7(4WD) |
ハイブリッド |
22.3(2WD) 21.6(4WD) |
プラグインハイブリッド |
20.5(4WD) |
(2024年5月時点の情報です)
ハイブリッドで特徴的なのは、駆動方式による燃費の差がヴェゼルよりも少ない点です。プラグインハイブリッドに関しても、通常のハイブリッドモデルと同等の性能を有しています。
ヴェゼルとハリアーの比較【安全性能】
現在の自動車は、技術の発展により自動ブレーキが搭載されるなど、より安全性が高まっています。安全性能が高いと万が一のときぶつからなかったり、被害を軽減できたりする可能性が高くなるため、車選びにおいて押さえておきたいポイントのひとつです。
Honda SENSINGを搭載するヴェゼル
エアバックなどの衝突安全も重要ですが、現在は事故を防止する予防安全に注目が集まっています。自動車メーカー各社は予防安全機能をパッケージにして搭載している点が特徴です。ホンダの場合は「Honda SENSING」と名称で、ヴェゼルにも多くの機能を設定しています。
ヴェゼルは、前方カメラと前後のソナーセンサーを使用して周囲の車両や障害物を検知する仕組みを採用している点が特徴です。これにより、衝突被害軽減ブレーキはもちろんのこと、車線逸脱防止機能や誤発進抑制機能などの先進システムを備えています。
Toyota Safety Senseを搭載するハリアー
トヨタの予防安全パッケージは「Toyota Safety Sense」です。ハリアーにもしっかりと搭載されており、ヴェゼルと同様に衝突被害軽減ブレーキや、踏み間違い時に役立つ誤発進抑制機能などが盛り込まれています。
特徴的なのは、後方が確認しやすいデジタルインナーミラーをハイブリッドモデルに標準装備している点です。また、上位グレードには、斜め後方の車両を検知するブラインドスポットモニターを標準で搭載しています。
ヴェゼルとハリアーの比較【グレードと価格】
ヴェゼルとハリアーは、ボディサイズだけでなく価格も大きく異なります。ここでは、2024年5月時点における両車のグレード展開と新車価格を紹介するので、参考にしてください。また、中古車相場についても触れるので、チェックしておきましょう。
ヴェゼルの新車価格と中古車相場
ヴェゼルは、基本グレードとしてガソリンモデルの「G」と、ハイブリッドモデルの「e:HEV Z」「e:HEV X」を用意しています。ガソリンモデルは4WDのみ設定で、ハイブリッドモデルは2WDと4WDから選択可能です。
そしてe:HEV Zには「PLaYパッケージ」が用意されており、より個性を出したい方におすすめです。e:HEV Xには、レジャーに最適な装備を備えた「HuNTパッケージ」が選べます。新車価格と、ネクステージにおける中古車相場については、以下をご覧ください。
|
最高値 |
最安値 |
新車価格 |
377万6,300円 |
264万8,800円 |
中古車相場 |
389万9,000円 |
89万9,000円 |
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※価格は支払総額
ハリアーの新車価格と中古車相場
ハリアーにおいても、基本グレードとして3つ用意されています。ガソリンモデルは、「Z」「G」「S」の3グレード展開で、Sは2WDのみの設定です。一方でハイブリッドモデルは「Z」「G」の2つで、2WDと電子式の4WDから選択できます。そしてプラグインハイブリッドのグレードは、4WDの「Z」のみです。
そして、ガソリンモデルとハイブリッドモデルのZには、シート表皮に本革を採用した「“Leather Package”」が設定されています。新車価格と、ネクステージにおける中古車相場については以下です。
|
最高値 |
最安値 |
新車価格 |
620万円 |
312万8,000円 |
中古車相場 |
485万9,000円 |
75万9,000円 |
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349.9 万円

G
純正12.3型ナビ バックカメラ 禁煙車 ドライブレコーダー 衝突被害軽減装置 レーダークルーズコントロール スマートキー&プッシュスタート LEDヘッドライト 電動リアゲート 横滑り防止装置
365.9 万円

Z レザーパッケージ
純正12.3型ナビ JBLプレミアムサウンドシステム トヨタセーフティセンス レーダークルーズ パノラミックビューモニター 本革シート 禁煙車 ETC2.0 Bluetooth フルセグ ドラレコ
184.9 万円

エレガンス
SDナビゲーション バックカメラ スマートキー ETC LEDヘッドライト 運転席パワーシート オートライト 電動格納ドアミラー LEDフロントフォグランプ 横滑り防止装置
414.9 万円

Z レザーパッケージ
モデリスタエアロ プリクラッシュセーフティ 禁煙車 12.3型ディスプレイオーディオ JBLサウンドシステム ブラックレザーシート バックカメラ ETC Bluetooth フルセグ パワーバックドア
285.9 万円

プログレス
メーカーナビ 衝突被害軽減装置 JBLプレミアムサウンド パノラミックビューモニター インテリジェントクリアランスソナー LEDヘッドライト&フォグランプ パワーバックドア パワーシート 禁煙車
414.7 万円

Z レザーパッケージ
12.3型ナビ 全周囲カメラ 禁煙車 デジタルインナーミラー セーフティセンス ブラインドスポットモニター パワーバックドア LEDヘッド フルセグTV シートベンチレーション
235.9 万円

プレミアム
禁煙車 サンルーフ TRDエアロ 9型ナビ フルセグ デジタルインナーミラー 電動リアゲート トヨタセーフティセンス クリアランスソナー レーダークルーズ LEDヘッドライト 純正18インチAW
359.9 万円

G
ディスプレイオーディオ バックカメラ 衝突軽減装置 レーダークルーズ 禁煙車 パワーバックドア ハーフレザーシート パワーシート コーナーセンサー LEDヘッド ETC2.0 デジタルインナーミラー
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※価格は支払総額
まとめ
ヴェゼルとハリアーはそれぞれ個性が異なるため、好みの応じて選ぶのが一般的でしょう。ただ自身のニーズだけでなく、生活スタイルに合わせて選ぶのもひとつの方法です。ボディサイズや走行性能をチェックしたり、室内空間や荷室を見比べたりするなど、迷っている場合は、しっかりと項目ごとに特徴を比較して決断することをおすすめします。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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