スバル クロストレックとマツダ CX-30!コンパクトSUVを徹底比較
スバルとマツダは、車の走行性や操舵性にこだわりがある人から人気のあるメーカーです。それぞれデザインや趣向は異なりますが、運転する楽しさを追求している点は共通しています。
この記事では、両社の人気コンパクトSUV「クロストレック」と「CX-30」のさまざまな点を比較します。ライバルとなるコンパクトSUVも紹介しますので、理想の車を見つけられるでしょう。
※目次※
1.スバル クロストレックとマツダ CX-30ならどちらを選ぶ?
2.スバル クロストレックとマツダ CX-30のエンジンを比べてみよう
・スバル クロストレックの特徴は優れた悪路走破性能、マツダ CX-30の特徴は上質な室内空間
・コンパクトSUVを購入する際は、荷室容量や燃費性能、走行性能をチェックしよう
・スバルとマツダ以外にも魅力的な国産コンパクトSUVがある
スバル クロストレックとマツダ CX-30ならどちらを選ぶ?
スバルとマツダの共通点として挙げられるのは、SUVのラインアップが多いことです。ただ、スバルのSUVはアウトドアに適したモデル、マツダのSUVは都会的で洗練されたモデルと、同じSUVでも特徴は異なります。
はじめに、スバル クロストレックとマツダ CX-30の概要を見てみましょう。
スバル クロストレックとは?
スバル クロストレックは、XVの後継モデルで、2022年9月に世界初公開されました。XVは北米で「クロストレック」として販売されており、モデルチェンジを機にグローバル名へ統一されています。
XVが持つアクティブさとスポーティーさを引き継ぎながらも、デザイン性・安全性・利便性が向上しています。特に、スバルのAWD技術による、優れた悪路走破性能は、クロストレックでも健在です。
クロストレックでは、XVには設定されていなかったFWDモデルが追加されています。また、ガソリンエンジンは廃止され、全モデルがマイルドハイブリッドの「e-BOXER」搭載モデルとなりました。
(参考:『クロストレック(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ CX-30とは?
マツダ CX-30は、2019年9月に新世代商品第2弾として新たに追加設定されたCセグメントのクロスオーバーSUVです。MAZDA3をベースとし、独自のデザインコンセプトが採用されています。
上質でエレガントな雰囲気でありながら、機動性や利便性、快適性が追求されました。燃費性能に優れた2種類のエンジンが用意され、4WDモデルには悪路走行を支える「オフロード・トラクション・アシスト」も装備されています。
また、立体駐車場を利用できる車高もうれしい特徴のひとつです。
(参考:『CX-30(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル クロストレックとマツダ CX-30のエンジンを比べてみよう
走りの質や燃費性能に関係するエンジンスペックは、車を選ぶ上で重要なポイントです。スバル クロストレックとマツダ CX-30は、それぞれ特徴の異なるエンジンを搭載しています。
ここでは、スバル クロストレックとマツダCX-30それぞれのエンジンスペックを解説します。パワーや燃費性能の比較に役立ててください。
スバル クロストレックのラインアップ
スバル クロストレックに搭載されているエンジンは、スバルの代名詞でもある「水平対向エンジン」とモーターを組み合わせた「e-BOXER」です。クロストレックには、2.0L 直噴エンジンが採用されています。
燃費重視のハイブリッドシステムとは違い、e-BOXERが重視しているのは自然なドライビングフィールです。燃料消費量を抑えつつ、レスポンスの良い加速を楽しめます。
エンジン |
2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER) |
最高出力 |
107 kW/145 PS/6,000 rpm |
最大トルク |
188 N・m/4,000 rpm |
使用燃料 |
レギュラーガソリン |
WLTCモード燃費 |
18.8~19.3 km/L |
マツダ CX-30のラインアップ
マツダ CX-30にはマイルドハイブリッドのガソリンエンジンと、ディーゼルエンジンが用意されています。搭載エンジンは、ガソリンモデルが「e-SKYACTIV G 2.0」、ディーゼルエンジンは「SKYACTIV-D 1.8」です。
ガソリンエンジンには、高い燃費・環境性を実現する「M HYBRID」が組み合わされています。ディーゼルエンジンの特徴は、ディーゼルらしい力強い走りと高い静粛性です。
|
e-SKYACTIV G 2.0 |
SKYACTIV-D 1.8 |
エンジン |
水冷直列4気筒 DOHC16バルブ直噴ターボ |
水冷直列4気筒 DOHC16バルブ |
最高出力 |
115 kW/156 PS/6,000 rpm |
95 kW/130 PS/4,000 rpm |
最大トルク |
199N・m/4,000 rpm |
27 N・m/1,600~2,600 rpm |
使用燃料 |
レギュラーガソリン |
軽油 |
WLTCモード燃費 |
15.1~15.6 km/L |
18.4~19.2 km/L |
スバル クロストレックとマツダ CX-30の比較
スバル クロストレックとマツダ CX-30は、どちらもコンパクトSUVに属しますが、ナンバー区分は3ナンバーです。市街地での取り回しや、立体地駐車場への対応などはしっかり確認しておきましょう。
ここでは、スバル クロストレックとマツダ CX-30のボディサイズに加え、居住性や安全装備などの利便性を比較します。
サイズの違い
以下は、スバル クロストレックとマツダ CX-30のボディサイズです。
モデル名 |
クロストレック |
CX-30 |
全長 |
4,480 mm |
4,395 mm |
全幅 |
1,800 mm |
1,795 mm |
全高 |
1,575 mm |
1,540 mm |
最低地上高 |
200 mm |
175 mm |
クロストレックがわずかに大きくなりますが、サイズ感は両車に大きな差はありません。全長・全幅に関しては、よほど狭い道でなければ問題なく取り回せるでしょう。
全高はどちらも1,500mmを超えているため、1,500mmの制限のある立体駐車場へは駐車できません。雪道などの悪路走行に向いているのは、最低地上高の高いクロストレックです。
居住性の違い
スバル クロストレックの内装は、シンプルながらも機能性を兼ね備えています。フロントシートの特徴は、骨盤を支え頭部の揺れを抑える新開発のシート構造です。また、後席は、足元にゆとりがあるためゆったりと過ごせます。
全席と後席に2箇所のUSB電源を備え、オプションを追加すればワイヤレスチャージャーも装着可能です。
マツダ CX-30の内装は、快適に過ごせる上質な空間です。後席のヒップポイントが低く設計されているため、身長が180cmある人でも天井にゆとりがあります。
前車に装備されている「MAZDA HARMONIC ACOUSTICS」は、居住性を高めるマツダ独自の装備です。人間特性を考慮したスピーカーレイアウトにより、ドライブがより楽しくなるでしょう。
安全装備の違い
スバル クロストレックに装備されているのは、ステレオカメラと超広角の単眼カメラを備えた「新世代アイサイト」です。
衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキ」や「緊急時プリクラッシュステアリング」、車線変更をサポートする「エマージェンシーレーンキープアシスト」など、さまざまな機能が備わっています。
マツダ CX-30の装備は、マツダの安全思想に基づいた先進技術「i-ACTIVSENSE」です。
衝突回避ブレーキの他、後進時に障害物や左右からの接近を検知・警告する機能、車線逸脱を回避するステアリングアシストなどを備えています。
荷室の違い
以下は、スバル クロストレックとマツダ CX-30の荷室サイズ、および荷室容量です(5名乗車時)。
|
クロストレック |
CX-30 |
荷室長 |
814 mm |
810 mm |
荷室開口部最大幅 |
1,042mm |
1,020 mm |
荷室高 |
708 mm |
595mm |
荷室容量 |
315L |
430 mm |
荷室サイズは大きく変わらないものの、より多く荷物を積み込めるのはX-30です。どちらも後席は分割可倒式のため、さまざまなシートアレンジが楽しめます。
コンパクトSUVを選ぶポイント
取り回しが良いコンパクトSUVは、アクティブな雰囲気を味わえることや、街並みにも自然となじむことから、幅広い層の支持を得ています。
国内で販売されているコンパクトSUVの種類はさまざまですが、どのような基準で選べばよいのでしょうか。ここでは、コンパクトSUVを選ぶポイントを紹介します。
荷室や積載量を確認して選ぶ
家族や友人を乗せて出かける機会が多いのであれば、居住性を確認しましょう。座席だけでなく、荷室の広さも重要です。人数が多ければそれだけ荷物が増えることが予想されます。広い荷室スペースがあると、乗車人数が多くても快適なドライブが可能です。
キャンプやアウトドアが好きな方であれば、荷物の大きさや量を確認した上で積載量をチェックしましょう。シートアレンジが多彩であれば、荷物の長さや大きさに合わせて調整できます。
ハイブリッドモデルを検討する
毎月の維持費が気になる方は、燃費性能をチェックしましょう。ハイブリッドモデルは、ガソリンモデルに比べ燃費性能に優れています。AT車かMT車でも燃費性能は異なり、駆動方式でも違いがあるため確認が必要です。
2WDは4WDに比べ低燃費であるものの、坂道などの悪路走行性は若干劣ります。また、燃費性能に優れたハイブリッドモデルは購入費用が割高になることも覚えておきましょう。
オフロード目的なら走破性をチェックする
オフロード走行を楽しみたい場合は、走行性能をチェックしましょう。SUVには快適性やデザイン性を重視したモデルもあり、SUV全てが走破性能に優れているわけではありません。
オフロード走行に向いているのは、ラダーフレームを採用した頑丈な構造のクロスカントリーSUVです。最低地上高が高い車は、障害物がある道やぬかるみ、雪道でも安心して走行できます。
国産コンパクトSUVは他にもある!
デザイン性が高く扱いやすいコンパクトSUVは、多くのメーカーが力を入れるボディタイプです。スバル クロストレックやマツダ CX-30以外にも、独自の魅力を持ったコンパクトSUVがあります。
より自分に合った車を見つけたい方は、スバルとマツダ以外のモデルも検討してみましょう。ここでは、おすすめのコンパクトSUVを3車種紹介します。
トヨタ ヤリスクロス
トヨタ ヤリスクロスは、TNGAプラットフォームを採用した低重心設計のボディが特徴で、軽快な走りを楽しめます。ボディサイズは、全長4,180mm~4,200mm×全幅1,765mm×全高1,580mm~1,590mmです。
1.5L 直列3気筒エンジンを搭載し、ガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意されています。荷室容量は390Lとなり、リアシートは6:4分割可倒式です。リアシートを倒すことで、長尺物も積み込めます。中古車価格は、175万円~329万9,000円です。
(2024年3月現在の情報です)
(参考:『ヤリスクロス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ライズ
トヨタ ライズは、全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmの5ナンバーモデルです。最小回転半径は扱いやすい4.9m~5.0mのため、狭い路地や住宅地でも安心して運転できます。
エンジンタイプは、ガソリンとハイブリッドの2種類です。ガソリンモデルには1.0Lまたは1.2Lエンジン、ハイブリッドモデルには1.2Lエンジンが搭載されています。
荷室容量はクラストップレベルの369Lを誇り、日常からレジャーまで活躍するでしょう。中古車価格は、149万9,000円~279万9,000円です。
(2024年3月現在の情報です)
(参考:『ライズ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは、センタータンクレイアウトによりゆとりある居住空間を確保しています。ボディサイズは全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,580mm~1,590mmですが、室内長が2,010mmあるため見た目よりも広く感じられるでしょう。
1.5Lのエンジンを搭載し、ガソリンモデルとハイブリッドモデルを選べます。フラットになる荷室は、スーツケースが4個、26インチのマウンテンバイクは2台積載可能です。
リアシートはチップアップ&ダイブダウン機構付きの6:4可倒式のため、背の高い荷物も積み込めます。中古車価格は、94万6,000円~379万9,000円です。
(2024年3月現在の情報です)
(参考:『ヴェゼル(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
スバル クロストレックとマツダ CX-30は、どちらも使い勝手の良いコンパクトSUVです。クロストレックはタフなデザインとアウトドア性能を求める方、 CX-30は上質な車内空間と燃費性能を求める方におすすめです。
世界的に人気のあるコンパクトSUVは、SUVの中でも選択肢が豊富です。デザイン性や荷室の使いやすさなど、重要視する条件を明確にして好みのモデルを見つけましょう。
▼ライタープロフィール
中村浩紀 なかむらひろき
クルマ記事に特化したライター
現在4台の車を所有(アルファード・プリウス・レクサスUX・コペン)。クルマ系のメディアでさまざまなジャンルの記事を執筆し、2024年1月までに300記事以上の実績をもっている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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