新型レクサスLXの魅力は?サイズやグレード展開、燃費を紹介
LXは、レクサスが販売するラグジュアリーSUVです。オフロード、オンロードを問わず、上質な乗り心地が特徴です。2022年1月より、新型モデルの販売が始まりました。旧型モデルと比べてどのように変わったのでしょうか。
この記事では、新しく販売されたLX600の特徴、スペックを解説します。また、比較される競合車についても紹介しますので、車選びの参考にしてください。
※目次※
4.レクサス新型LXの登場で旧型 LXの中古車相場はどう変わる?
・レクサスのLX570は生産を終え、2022年より新型LX600として販売されている。
・新型LXには新たなエンジンが採用され、旧型モデルよりも燃費が向上している。
・新型LXのグレードは5つある。装備などの違いはあるが、燃費性能は変わらない。
最上級SUV!新型レクサスLXとは
レクサスLX570は、2015年9月に販売を開始しています。先進の空調システムや高性能のエンジンを搭載し、優雅な走りを感じられるSUVとして注目を集めてきました。
2021年10月にレクサスLX570は販売を終了し、2022年1月発表のLX600へとモデルチェンジしています。まずは、レクサスLXの特徴を押さえておきましょう
レクサスLXとは
レクサスLXは、1996年に北米で誕生した高級クロスカントリーSUVです。力強さと高級感を融合させた車として、これまでにLX450とLX470を販売しました。
旧型モデルのLX570は3代目です。インテリアでは「レクサス クライメイト コンシェルジュ」と呼ばれる先進の空調システムを搭載し、シーズンや天候を問わずいつでも快適な車内空間を実現します。
パフォーマンスにおいては、V型8気筒5.7Lエンジンを搭載することで力強い走りを楽しめるようになりました。エンジンの最大トルクは534N・mで、2,000rpmで90%を発揮します。トルクバンドが広いため、オンロードでは伸びのある加速、オフロードではパワフルな走りが可能です。
国内にはさまざまなSUVが販売されていますが、LX570であれば本格的な力強い走りと高級感のあるインテリアを感じられるでしょう。
レクサス新型「LX600」の魅力
2015年9月に誕生したLX570は生産を終え、2022年1月より4代目となるLX600へとモデルチェンジしました。
歴代モデルと同様の悪路走破性・信頼性・耐久性を実現するため、新開発プラットフォームの採用、200kgの軽量化が行われています。さらなる上質な走りを追求し、3.5LのV型6気筒ガソリンエンジンも初採用されました。
最大48度リクライニング可能なリアシートを備えたグレード、前後に専用デフロックを備えたグレードなど、多様化するユーザーニーズにも応えるグレードラインアップです。
新型レクサスLXのグレード展開とスペック
レクサスの新型LXは、全5つのグレードが展開されています。下記はグレード別のスペック、新車価格の一覧です。
グレード |
EXECUTIVE |
ベースグレード |
OFFROAD |
||
乗車定員 |
4人 |
5人 |
7人 |
5人 |
7人 |
車体寸法 (全長×全幅×全高) |
5,100mm×1,990mm×1,895mm |
5,100mm×1,990mm×1,88 mm |
|||
ホイールベース |
2,850mm |
||||
最小回転半径 |
6.0m |
||||
車両重量 |
2,600kg |
2,550kg |
2,590kg |
2,540kg |
2,580kg |
エンジン最高出力
|
305kW |
||||
エンジン最大トルク
|
650N・m |
||||
排気量 |
3.444L |
||||
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
||||
トランスミッション |
Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック) |
||||
新車価格(税込み) |
1,800万円 |
1,250万円 |
1,290万円 |
(2023年10月時点の情報です)
旧型LX570の基本スペックもチェック
LX570の基本スペックは以下の通りです。購入の際には、サイズやエンジン最大出力などを確認することをおすすめします。
車体寸法(全長×全幅×全高) |
5,080mm×1,980mm×1,910mm |
ホイールベース |
2,850mm |
最小回転半径 |
5.9m |
車両重量 |
2,680kg~2,730kg |
エンジン最高出力 |
277kW |
エンジン最大トルク |
534N・m |
排気量 |
5,662L |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
トランスミッション |
8 Super ECT(スーパーインテリジェント8速オートマチック) |
販売当時の新車価格(税込み) |
1,115万円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『LX(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサス新型LX600の燃費はどのくらい?
さまざまな路面状況でも上質な乗り心地を与えてくれるLX600ですが、燃費性能はどれぐらいなのでしょうか。燃費性能を重視する方は、しっかりと把握しましょう。ここからは、LX600の燃費性能、旧モデルとの差を解説します。
旧型LX570よりカタログ燃費は良い
LX570の燃費(WLTCモード)は6.5km/Lでしたが、新型のLX600は燃費性能が向上しています。以下はLX600ベースグレードの燃費性能一覧です。
グレード |
5人乗り |
7人乗り |
燃費(WLTCモード) |
8.0km/L |
LX600には燃費性能向上策として、電動ウェイストゲートバルブ、電子制御カップリングファンシステムが採用されました。また、ばね下重量の軽減と転がり抵抗値の最適化を行い、燃費性能向上につなげています。
グレードによる燃費の差は少ない
下記は、ベースグレードを除く燃費性能の一覧です。搭載されるエンジンや燃費改善対策が同じであること、車両重量に大きな差がないことから、グレード間で燃費性能の差はないことが分かります。
グレード |
EXECUTIVE |
OFFROAD (5人乗り) |
OFFROAD (7人乗り) |
燃費(WLTCモード) |
8.0km/L |
8.1km/L |
8.1km/L |
レクサス新型LX600のライバル車と比較しよう
レクサス以外の自動車メーカーでも高級SUVを販売しています。ここで紹介するLX600との競合車を見ることで、自分の条件により近い車が見つかるかもしれません。4つの競合車を比較し、LX600とは違った魅力を見つけてみましょう。
メルセデス GLS 400 d 4MATIC
メルセデス・ベンツが販売するGLS 400 d 4MATICは、オンロードやオフロード問わず快適な乗り心地と走破性を実現できる車です。燃費(WLTCモード)は、10.9km/Lを発揮します。
車体寸法(全長×全幅×全高) |
5,210mm ~5,220mm×1,955mm~2,030mm×1,825mm |
ホイールベース |
3,135mm |
最小回転半径 |
5.8m |
車両重量 |
2,540kg~2,590kg |
エンジン最高出力 |
243kW |
エンジン最大トルク |
700N・m |
排気量(L) |
2.924L |
使用燃料 |
軽油 |
トランスミッション |
電子制御9速AT |
新車価格(税込み) |
1,465万円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『GLS(メルセデス・ベンツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
BMW X7
BMW X7は、高級感のある内装、走行性能の高さから多くの評価を得ているSUVです。各種装備も充実していることから、バランスの取れた車と言えるでしょう。
ディーゼルエンジン搭載モデルの燃費(WLTCモード)は12.4km/Lと、同じディーゼル車のGLS 400 d 4MATICよりも燃費性能に優れているのが特徴です。
車体寸法(全長×全幅×全高) |
5,170mm×2,000mm×1,835mm |
ホイールベース |
3,105mm |
最小回転半径 |
6.2m |
車両重量 |
2,560kg~2,610kg |
エンジン最高出力 |
250kW~390kW |
エンジン最大トルク |
700~750 N・m |
排気量(L) |
2.992~4.394L |
使用燃料 |
軽油/無鉛プレミアムガソリン |
トランスミッション |
8速スポーツAT |
新車価格(税込み) |
1,390万円~1,754万円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『X7(BMW)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アウディ Audi Q7
Audi Q7には、V型6気筒もしくはV型8気筒DOHCターボエンジンが搭載されています。ターボのおかげで、坂道でも力強いパワーを感じられるでしょう。燃費性能(WLTCモード)は7.6km/L~11.6km/Lと、Audi Q7の方が優れています。
車体寸法(全長×全幅×全高) |
5,065mm×1,970mm×1,700mm~1,735mm |
ホイールベース |
2,995mm~3,005mm |
最小回転半径 |
5.3m~5.7m |
車両重量 |
2,200kg~2,310kg |
エンジン最高出力 |
200kW~373kW |
エンジン最大トルク |
500N・m ~770N・m |
排気量 |
2.967L~3.996L |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン/軽油 |
トランスミッション |
電子制御8速ティプトロニックトランスミッション |
新車価格(税込み) |
1,042万円~1,118万円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『Audi Q7(アウディ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
キャデラック エスカレード
キャデラックは、米国の自動車メーカー「GM」が販売する高級ブランドです。キャデラックのフルサイズSUVとして、エスカレードが販売されています。公式サイトにはエスカレードの燃費情報はありません。実燃費は6.4km/Lと、他のSUVと比べると低い値です。
車体寸法(全長×全幅×全高) |
5,400mm×2,065mm×1,930mm |
ホイールベース |
3,060mm |
最小回転半径 |
記載なし |
車両重量 |
2,740kg |
エンジン最高出力 |
306kW |
エンジン最大トルク |
624N・m |
排気量 |
6.156L |
使用燃料 |
無鉛プレミアム推奨(無鉛レギュラー可能) |
トランスミッション |
10速AT |
新車価格(税込み) |
1,740万円~1,800万円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『エスカレード(キャデラック)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
レクサス新型LXの登場で旧型 LXの中古車相場はどう変わる?
一般的に中古車は、新型モデルが販売されると旧モデルは価格が下がる傾向にあります。乗り換えなどを理由に、旧モデルを手放す人が多いためです。新型のLXが登場した現在、中古車市場ではいくらで購入できるのでしょうか。ここでは、LXを購入するタイミングを紹介します。
レクサス LXの中古相場
新型LXは国内外で多くの人気があり、2023年10月現在受注を停止しています。中古車市場にも新型LXは流通していますが、豊富とは言えません。
値段が落ち始めたころが狙いめ
レクサスLXをお得に購入するには、フルモデルチェンジやマイナーチェンジが行われるタイミングを狙うのがおすすめです。
新しいモデルが発表されると新型への買い替えを検討する人が多くなり、それまで乗っていた旧モデルが下取りとして出されます。中古車市場に旧モデルの車が出回るようになることで需要過多になり、価格が割安になる仕組みです。
価格重視でレクサスLXの購入を検討する場合は、1996年~1997年に発売していたLX450、1998年~2007年に発売していたLX470が良いでしょう。LX570を狙っている方は、LX600が販売開始されたこれからがおすすめです。
中古車は壊れやすい?
中古車=壊れやすいというわけではなく、走行距離が長くなることや、経年劣化により、故障のリスクが高くなることは事実です。しかし、しっかりと整備している中古車であれば、各性能が著しく落ちることはありません。
中古車は基本、走行距離が多いものほど価格は下がる傾向ですが、レクサスは走行距離による価格変動があまりありません。レクサスLXの中古車事情を見ると、比較的走行距離の多いものも流通しています。
走行距離は中古車購入の目安となるポイントですが、レクサスの場合は走行距離よりも「修復履歴」や「保証内容」を重点的に確認しましょう。修復履歴がある車両を避け、車体の状態は自分の目でもよく確認することが大切です。
保証内容は保証の期間や対象部位をしっかりと確認しましょう。店舗によって内容が異なるので、複数店舗の保証内容を比較しておくのがおすすめです。
中古車の維持費について
中古車の維持費は、新車とあまり変わりない金額となるでしょう。新車登録期間の関係上、中古車のレクサスLXは改訂前の自動車税率です。
少しでも維持費を抑えたいのであれば、車検の依頼先や運転の仕方を見直すことをおすすめします。良心的な基本料金の整備工場を探したり、燃費性能の良さを保つ運転の仕方を心掛けたりするだけでも節約になるでしょう。
まとめ
レクサスLXは2022年1月に国内2代目へとモデルチェンジされ、LX600として販売されています。V型6気筒ツインターボエンジンと10速オートマチックトランスミッションにより、レスポンスの良い加速が可能です。
LXのようなラグジュアリーSUVは、他の自動車メーカーでも販売しています。好みの1台に出会うには、競合車として比較されやすいメルセデス・ベンツのGLS、BMWのX7などと乗り比べるのもおすすめです。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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