旧型ジムニーがお買い得なの?注目される理由や新型との違いを詳しく解説
スズキ ジムニーの購入を検討していて、新型か旧型のどちらを購入すべきか悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、ジムニーのモデルチェンジの歴史や、新旧ジムニーを比較しながらそれぞれの魅力を紹介します。
新型ジムニーは2021年2月時点で新車の納車までに10か月程度待つケースもあり、すぐに購入できません。新型ジムニーと旧型ジムニーを比較し、それぞれの特徴を把握することでどちらを選べばよいか判断しやすくなります。さまざまな観点から新旧ジムニーを理解して、お気に入りの1台を手に入れましょう。
※目次※
・新型ジムニーは数々の先進機能を搭載し、オフロードもオンロードも楽しめる。旧型ジムニーはアクセルの応答性がよく、オフロードが好きな方におすすめ
・新型ジムニーは納車まで10か月前後かかることも。お得に購入できる中古車も検討してみよう!
・ネクステージでは旧型ジムニーだけでなく新型ジムニーの在庫も豊富。走行距離1万km以下の新型も手に入る
旧型ジムニーが注目されているのはなぜ?
新型ジムニーがフルモデルチェンジで登場したのにもかかわらず、旧型ジムニーが注目を集めています。せっかくフルモデルチェンジをしたなら、新しい型が欲しいという方も多いイメージがありますよね。ここにきて旧型が注目を集めているのは、どのような理由があるのでしょうか。まずは旧型ジムニーが注目される理由を解説します。
新型ジムニーは納車までに時間がかかる
スズキ ジムニー4代目(JB64)となる新型は、フルモデルチェンジで2018年7月に登場しました。フルモデルチェンジは1998年に発売された3代目(JB23)から、20年ぶりとなります。
ジムニーに限らず、人気の高い車種は納期が数か月先になることも珍しくありません。しかし、予想以上の人気を集め、発売開始から生産が追いついていない状況です。発売から3年経った2021年2月でも、納車まで10か月前後かかります。
旧型ならお手頃価格で手に入る場合がある
【ジムニーの新型価格※価格はすべて税込】
グレード |
4WD・5MT |
4WD・4AT |
XC |
177万6,500円 |
190万3,000円 |
XL |
161万1,500円 |
173万8,000円 |
XG |
148万5,000円 |
161万1,500円 |
XCは、ピュアホワイトパール塗装車はプラス2万2,000円、ブラック2トーンルーフ仕様車はプラス4万4,000円、ブラックトップ2トーン仕様車はプラス6万6,000円(いずれも税込価格)となります。リサイクル料のほか、オプションをつければオプション料金も発生します。
ジムニーの新型価格はグレードにもよりますが、148万5,000円~です。旧型であれば100万円以下で購入できる車両もあり、お手頃価格で手に入れられるかもしれません。
旧型とは?ジムニーのモデルチェンジの歴史
ジムニーは1970年の誕生から50年にも及ぶ歴史があり、軽自動車規格に収まる本格4輪駆動車として高い人気を維持し続けています。
2018年7月発売の4代目ジムニーに至るまで、初代ジムニーからモデルチェンジの歴史を押さえておきましょう。なお、ここでは軽自動車規格に収まるジムニーの歴史を紹介し、小型車(ジムニーシエラ)の歴史は除きます。
初代
初代ジムニー(LJ10)は1970年に誕生し、複数回のマイナーチェンジを重ねて1981年まで販売されました。ラダーフレーム構造のLJ10は軽自動車規格に収まる本格的4輪駆動車で、山間地での商品運搬やパトロールなどに活躍し、プロだけではなく一般ユーザーからも好評を得たモデルです。
LJ10はホロ車のみの設定でしたが、1972年発売のLJ20ではスチール製ルーフのバンタイプもラインアップされました。1976年に登場したSJ10は0.55Lエンジンを搭載したオフロード車で、ジムニー55の愛称で呼ばれています。
2代目
2代目ジムニー(SJ30)は1981年に登場し、複数回のマイナーチェンジを重ねて1998年まで販売されました。SJ30は当時の軽自動車規格にぎりぎり収まるボリューム感で、初代ジムニーの実用車のイメージを一変させた人気モデルです。
1986年発売のJA71では4サイクルターボエンジンを搭載し、オフロード性能に加えてオンロードでの加速性能も向上しています。
1990年発売のJA11は、軽自動車の規格変更を受けて0.66Lエンジンを搭載したモデルです。1995年発売のJA12/22ではオールアルミ製ツインカムターボエンジンを搭載して、軽量化と走破性の向上を図りました。
3代目
1998年に登場した3代目ジムニー(JB23)は、1型から10型まで9回のマイナーチェンジを重ね、2018年まで販売されていたロングセラーモデルです。
JB23ではハードトップのみとなり、5速MTと4速ATを設定しました。新しい軽自動車規格にぎりぎり収まる大きなボディと室内空間を手に入れ、丸みを帯びたフォルムに変更したことで、2代目までとは見た目も中身も大きく異なります。
軽量衝撃吸収ボディの採用も効果を発揮し、街乗りからオフロードまで快適に走れるモデルです。
PRJB23型ジムニー
※価格は支払総額
4代目
4代目ジムニー(JB64)は、2018年7月に発売された現行モデルです。3代目から20年ぶりのフルモデルチェンジとなり、歴代モデルのデザイン要素を随所に取り入れながら、安全性能や乗り心地なども向上しています。
レトロなデザインと時代に合った機能性を両立し、ジムニーのファンだけではなく一般ユーザーからも人気の高いモデルです。グレードは上級側からXC・XL・XGの3パターンで、装備やカラーバリエーションは異なりますがスペック面はおおむね共通しています。
ジムニーの旧型と新型で違いの少ない部分とは?
フルモデルチェンジで安全性や乗り心地が向上したジムニー。新型になったことで、どのような変化を遂げたのでしょうか。また、旧型と新型で違いの少ない部分はあるのでしょうか。ここからは、基本構造や走行性能、安全装備といったさまざまな視点から、旧型と新型の違いについて比較をしてみます。
基本構造の変化
新型ジムニーは旧型ジムニーと同じく、ジムニーの伝統でもあるラダーフレーム構造を採用しています。新型ではメンバー(架橋部分)を追加して、ねじり剛性を約1.5倍に向上させるなどの変更点はあるものの、基本的には同様の構造です。
サスペンションに関しても、新型ジムニーは旧型ジムニーと同じく3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングを採用しています。新設計のボディマウントゴムを採用するなどの改善点もありますが、車体の基本構造や骨格に大きな違いはないといえるでしょう。
インテリアの変化
インテリアに関しては、例えば新型は高級感が増す、ということはありません。ジムニーは実用的な車で、使いやすさを重視しています。旧型ジムニーのインテリアは、一般的な乗用車のような柔らかい印象ですが、新型ジムニーでは直線的でスマートな印象です。
インテリアの高級化はコスト増大につながるため、質感に違いがあるとしても軽自動車としての価格設定に影響が生じない程度の変化といえるでしょう。
ジムニーの新型と旧型の違いの比較【エクステリア】
旧型(3代目)ジムニーでは2代目ジムニーの角張ったフォルムから丸みを帯びた形状に変更しましたが、4代目ジムニーは2代目を思わせるスクエアなフォルムです。ここからは、新型ジムニーと旧型ジムニーとで大きく異なる、エクステリアについて詳しく解説します。
旧型の方が現代的
新型ジムニーはスクエア形状の角張ったフォルムを採用していますが、旧型ジムニーでは全体的に丸みを帯びたデザインが特徴的でした。
フロントガラスの傾斜や滑らかなフォルムは空力特性を高め、オンロードでの走行を快適にします。これは一般的なSUVのデザインの変化とも共通し、多目的に使える現代的なSUVを目指していたとも考えられるでしょう。
これに対して新型ジムニーは、軍用車由来のクロスカントリー車のような、武骨ともいえるフォルムを採用しています。
新型は2代目と似ている
時代に逆行する変化とも思える新型ジムニーのフォルムですが、3代目ジムニーの変化は2代目ジムニーまでのファンからすれば「ジムニーらしくない」変化でもありました。
新型ジムニーの外観は2代目ジムニーを思わせるスクエアな形状で、従来のジムニーファンにも受け入れやすい変化でしょう。丸型のヘッドランプやウインカーなども2代目や初代を踏襲しています。それでいて5スロットグリルは3代目から引き継ぎ、懐かしくも新しい魅力的なデザインといえます。
ジムニーの新型と旧型の違いの比較【走行性能】
新型ジムニーは垂直方向に柔らかく水平方向に硬い設計を採用しています。時代に合った最新設計を採用した新型では、乗り心地や静粛性が大きく向上していることも特徴です。ただし、オフロードの運転技術に慣れた方であれば、旧型ジムニーのほうが魅力的に感じるかもしれません。ここからは、走行性の違いについて紹介します。
新型は乗り心地アップ
新型ジムニーではボディマウントゴムが8か所に付けられています。また、大型化し衝撃吸収性能が高まったことにより、ラダーフレームから車体に伝わる振動の低減が実現しました。
ステアリングダンパーにより操縦安定性も高まっているため、高速走行時のコーナリングや車線変更もスムーズです。乗り心地の向上は、旧型ジムニーからの大きな改善点といえるでしょう。
静粛性も新型に軍配
新型ジムニーに搭載されるR06A型ターボエンジンは、旧型ジムニーに搭載されるK6A型エンジンとスペック上は大差がありません。
しかし、ギア比の変更により高速域での回転数に違いがあります。100km/h走行時では新型ジムニーが約3,600回転で、旧型ジムニーの約4,300回転を大きく下回り、新型では旧型ほど大きなエンジン音が発生しません。さらに吸音材・遮音材を適切にレイアウトしており、静粛性に関しては新型の方が優秀といえます。
PRJB64型ジムニー
※価格は支払総額
オフロード好きは旧型の方が運転しやすい?
新型ジムニーではアクセルが電子制御式になるため、オフロード好きの方はアクセルの応答性に物足りなさを感じるかもしれません。
旧型ジムニーはワイヤー式を採用しているため、アクセルを踏み込んだ瞬間に加速が始まり、ドライバーの操作にリンクしたアクセル制御が可能です。一方で、数々の先進機能と連動する電子制御式は、効率のよい状態をコンピューターが維持します。オフロードに慣れていない方が安定感を得られる点は、電子制御式のメリットといえます。
旧型では電子デバイスの介入がないため操作はシンプルで、運転技術が高い方にとってはオフロードを楽しみやすいでしょう。
ジムニーの新型と旧型の違いの比較【居住性・積載量】
新型ジムニーのボディはスクエア形状ですが、これは外観上の変化だけではなく、室内空間の快適性や利便性にも影響しています。新型ジムニーでは室内空間を最大限に広く活用でき、居住性や積載性が向上していることも見逃せないポイントです。
室内空間は新型が広い
新型ジムニーも旧型ジムニーも軽自動車規格内のサイズですが、ボディの形状が異なるため室内空間の広さに差があります。
新型ジムニーはスクエア形状となり、丸みのある形状の旧型ジムニーよりも前後左右方向に室内空間が広い仕様です。新型では室内幅1,300mm、室内長1,795mmで、旧型よりも横に80mm、縦に110mmほど広くなっています。ヘッドルームにも余裕があるため、運転中の圧迫感が少ないことも新型のメリットです。
新型は床がフラットで荷物を積みやすい
旧型ジムニーではタイヤハウスの出っ張りがあるため、荷室空間をフラットに使えないという難点があります。新型ジムニーでは出っ張りがなく、荷室幅1,300mmをフル活用できる積載性が魅力です。
また、新型ジムニーでは座席をフルフラットにできるため、広い室内空間を活用して脚立などの長い荷物も載せられます。また、快適な車中泊も楽しめるでしょう。旧型ジムニーでも座席を調整すれば車中泊は可能ですが、フルフラットにするにはカスタムパーツが必要です。
ジムニーの新型と旧型の違いの比較【安全装備など】
新型ジムニーはスズキの先進安全技術を搭載しているため、旧型ジムニーとは安全性能において大きな差があります。また、ジムニーにとってオフロード性能は不可欠な要素といえますが、新型ジムニーでは電子制御による高度なアシスト機能を搭載していることも魅力です。ここでは、安全性や先進技術といった観点から新旧を比較します。
新型は「スズキ セーフティサポート」を装備
新型ジムニーと旧型ジムニーでは、安全機能の豊富さも大きな違いです。旧型ジムニーは基本設計が1998年であるため、エアバッグやABS程度は装備していますが、先進的な安全装備は搭載していません。
新型ジムニーではデュアルセンサーブレーキサポート・誤発進抑制機能・車線逸脱警報機能・ハイビームアシストなどを搭載し、「セーフティ・サポートカーS ワイド」の基準を満たします。XCグレードはスズキの先進安全技術「スズキセーフティサポート」を標準装備し、XLとXGではメーカーオプションです。
その他の先進装備も多数
新型ジムニーも旧型ジムニーもパートタイム4WDや副変速機を搭載し、いずれも悪路走破性は優秀ですが、新型ではオフロード性能を高める複数の先進機能を装備しています。
具体的にはスタックからの脱出性能を高める「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、急な下り坂などでブレーキを自動的に制御する「ヒルディセントコントロール」坂道発進時の後退を抑制する「ヒルホールドコントロール」です。電子制御を採用した新型ジムニーならではの機能といえるでしょう。
ジムニーは新型と旧型のどちらがおすすめなの?
新型ジムニーは、発売から2年を経過しても納車まで最長1年半かかるといわれる人気モデルです。一般ユーザーからも高い人気を誇る新型ジムニーは、数々の先進機能を搭載し、オフロードもオンロードも楽しみたい方へおすすめの車といえるでしょう。
新型ジムニーの納期を待てない方には、旧型ジムニーを選ぶ方法もあります。ネクステージでは、旧型ジムニーの在庫も豊富です。
新型ジムニーが向いている人
2018年7月に登場した新型ジムニーは、基本設計から大幅に改良されています。先進安全技術や走行中の静粛性を重視する方には新型ジムニーが向いているでしょう。
一般的なSUVとは異なるスクエアな外観や丸型のヘッドランプなども特徴的であるため、2代目ジムニーのファンや、個性的なデザインを求める方にもおすすめです。ただし、2021年2月時点で納車まで10か月前後かかるケースも見られます。そのため、納車を待てる方が向いているでしょう。
旧型ジムニーが向いている人
旧型ジムニーは、新型ジムニーのような電子制御の先進安全技術は搭載していませんが、機能が少ないため操作はシンプルです。スイッチ類の操作が面倒な方や、電子制御のアシストは必要ないという方には旧型ジムニーが向いているでしょう。
また、旧型ジムニーなら中古車市場の在庫も豊富であるため、新型ジムニーの納車が待てない方にもおすすめです。できるだけ早くジムニーに乗りたいという方には旧型ジムニーが向いています。
お得に買える旧型ジムニーを探してみよう
納車まで長い間待てない方やジムニーなら新型・旧型どちらでも良いという方はお得に買える旧型ジムニーを探してみましょう。中古車であればお得に購入できるうえに、豊富な在庫のなかからお気に入りの一台を見つけ出せます。さらに、納車まで長い間待つ必要もありません。ここで、ジムニーの中古車相場を紹介します。
ジムニーの中古車相場
2021年9月23日時点のネクステージでのジムニー中古車相場は、旧型ジムニーで車体本体価格88万5,000円からのラインアップです。フルモデルチェンジ直前の2018年式ですと、139万9,000円のジムニーがあります。
なお、ネクステージでは新型ジムニーでも159万8,000円から豊富に販売しています。ジムニーは人気が高いため、こまめに在庫情報をチェックしてみてください。
ネクステージでとっておきの一台を見つけよう
全国に174店舗を展開しているネクステージでは、全国の在庫からジムニーを選べます。お近くの店舗で気に入ったジムニーが見つからなくても、全国の在庫のなかに気になる一台が見つかるかもしれません。
また、ネクステージでは修復歴車や水害車など、粗悪な車は販売しません。お客様が安心のカーライフを送れるよう、万全の整備も実施しており、車選びを楽しめる環境がそろっています。ネクステージでとっておきの一台を見つけましょう。
まとめ
新型ジムニーはオフロードが好きな方にも一般ユーザーにも魅力的な車ですが、新車での購入を希望する場合は、納車まで10か月前後待たなければならない可能性もあります。
ネクステージでは、旧型ジムニーだけではなく新型ジムニーの在庫も豊富で、状態のよい個体をすぐに手に入れることが可能です。ハードな乗り方をされることが多いジムニーですが、ネクステージでは修復歴車や故障のリスクが高い個体は扱っていません。
新旧いずれかのジムニーをお求めなら、走行距離1万km以下の新型ジムニーも手に入るチャンスがある、ネクステージをご利用ください。