自動車税未納でも車は売却可能?自動車税未納の影響と対策を紹介
自動車税を支払わずに、車を売却したいと考える人もいるかもしれません。果たして、自動車税が未納の状態でも、車の売却は可能なのでしょうか。
この記事では、自動車税未納時の車の売却に関する重要なポイントを詳しく解説します。査定額への影響やリスクなど、自動車税未納の車の売却についての理解を深めましょう。
※目次※
・自動車税が未納では、基本的に車の売却はできない。
・自動車税未納でも車の買取をする業者もあるが、不利な条件になることも少なくない。
・車を適正価格で売却したいなら、分割払いなども活用して自動車税を納付するのが最善策である。
自動車税未納と車の売却についての基本知識
自動車税が未納の場合、車の売却は可能なのでしょうか。まずは、自動車税未納が車の売却に与える影響や納税証明書の重要性、未納のリスクと対処法について解説します。自動車税未納の状態で車を売却しようと考える人は、以下の情報をしっかり確認しましょう。
自動車税未納では車の売却は原則できない
原則として、自動車税を滞納したままでは、車の売却はできません。車の売却時に必要な名義変更手続きに、自動車税納税証明書が不可欠だからです。未納状態では、この証明書を取得できないため、売却手続きが進められません。
しかし、一部の買取業者では、自動車税未納車の買取に対応しています。ただ、その数は限られており、仮に売却できたとしても、査定額が大幅に下がる可能性が高いでしょう。基本的に、車を適切に売却したい場合は、まず自動車税を納付することが必要です。
車売却時には自動車税納税証明書が必要
自動車税納税証明書は、車の売却において重要な役割を果たします。この証明書は、車が適切に自動車税を納付していることを示す公的書類です。
車を売却する際、ほとんどの買取業者は納税証明書を確認します。未納の自動車税は、新しい所有者に引き継がれる可能性があるためです。納税証明書がない場合、買取を拒否されることもあります。
また、自動車税を滞納したままでは名義変更ができないため、実質的に売却は不可能です。従って、車を売却するなら自動車税を納付し、納税証明書を用意することが欠かせません。
車売却に関係する自動車税の未納のリスク
自動車税の未納は、単なる支払い忘れでは済まされない重大なリスクを伴います。まず、延滞金が日々増加し、本来の税額に上乗せされていくでしょう。
また、車検が受けられなくなり、車を使用できなくなるリスクも生じます。最悪の場合、財産の差し押さえという厳しい措置を受ける可能性もあるでしょう。
しかし、中には自動車税の納付書を紛失して支払えないという人もいるかもしれません。その場合、納付書の再発行を税事務所に依頼しましょう。経済的な理由から支払いが困難な場合も、まず税事務所に相談することをおすすめします。
重要なのは、自動車税を未納のまま放置せず、早めに納付することです。自動車税は車を所有している限り発生する義務であり、使用頻度に関係なく納税が必要となります。
自動車税未納の車の売却方法
自動車税未納の車を売却する方法には、いくつかの選択肢があります。未納分を支払ってから売却する正攻法と、未納でも買取可能な業者を探す方法が主な手段です。
また、オンライン査定を活用して、効率的に売却を進める方法もあります。これらの方法について、それぞれのメリットやデメリット、注意点を詳しく見ていきましょう。
未納の自動車税を支払ってから売却する
自動車税を支払ってから車を売却するのが、最も賢明な選択です。まず、税事務所に連絡し、未納分の自動車税を確認しましょう。支払い方法は、金融機関での現金納付やクレジットカード決済など、複数の選択肢があります。
納税が完了すると、納税証明書が発行される流れです。納税証明書を持って、中古車買取業者に査定を依頼することで、スムーズな売却が可能になります。
納税を済ませてから売却すれば、名義変更がスムーズに行えるだけでなく、売却後のトラブルも回避できるでしょう。また、査定額が減額されるリスクも低くなります。もし納税証明書を紛失した場合は、税事務所で再発行の手続きが可能です。
自動車税未納でも車の売却が可能な業者を見つける
どうしても自動車税を未納のまま車を売却したいなら、買取に応じてくれる業者を探す方法もあります。ただし、そのような業者は存在はするものの、数が限られているだけでなく、必ずしも良い業者であるとは限りません。
また、自動車税未納車の買取に応じる業者は、未納分の税金を自社で負担するリスクを考慮し、通常よりも低い査定額を提示するケースがほとんどです。
選択肢が狭まることで、不利な条件を受け入れざるを得ない状況に陥る可能性もあります。特に、契約内容には注意が必要です。未納分の支払い責任が誰にあるのかを、明確にしておくことは忘れてはいけません。
中には、売却前に所有者に支払いを求める業者もあります。自動車税を納付してから買取業者に売却したほうが、結果的に高値で売却できたということになるケースもあるでしょう。
自動車税未納時の車売却にオンライン査定を活用する
オンライン査定は、自動車税未納時の車売却において有効な手段です。複数の買取業者に一度に査定を依頼でき、時間と手間を節約できます。また、自宅にいながら査定額の比較が可能で、対面でのやりとりにおけるプレッシャーも軽減されるでしょう。
ただし、オンライン査定でも、自動車税未納の事実を明記することが必要です。正確な情報を提供することで、実際の買取額との乖離を防げます。
一部の業者は、未納分を考慮した査定額を提示してくれるため、より現実的な売却価格の目安が得られるでしょう。
自動車税の未納が車売却時の査定に与える影響
自動車税の未納は、査定額にどのような影響を及ぼすのでしょうか。また、未納期間によって、どう変化するのかも見ていきましょう。
自動車税未納時でも、査定額を最大化するための対策についても解説します。以下の情報をチェックし、車の売却を検討する際の判断材料としましょう。
自動車税未納車の売却は査定額が下がり、取引が難航する原因に
自動車税が未納の場合、未納分の自動車税が査定額から差し引かれるのが一般的です。さらに、買取業者にとって、未納車は手間やリスクを伴うため、追加の費用が発生する可能性もあります。
具体的には、名義変更手続きや車検取得に時間がかかるため、その分のコストが1万円~2万円程度上乗せされることも少なくありません。
また、自動車税未納は、業者との取引を難航させる要因となります。査定額が、市場価格より10%~20%程度低くなるケースも珍しくありません。自動車税未納は査定に大きな影響を与えるため、売却前の納税を強くおすすめします。
自動車未納の期間が長いほど、車売却時の査定額も低くなっていく可能性
自動車税の未納期間が長くなるほど、査定額への影響は深刻化します。未納期間が1年を超えると延滞金が加算され、買取業者の負担が増大するため、査定額が大幅に下がることがほとんどです。
また、長期未納は車両の管理状態への不信感を招き、車両自体の価値評価も下がりやすくなるでしょう。買取を敬遠する業者が増え、売却自体が困難になる可能性も高まります。
自動車税未納と車の売却にまつわる質問
最後に、自動車税と車の売却に関するよくある疑問をまとめました。自動車税の支払いが経済的な理由で難しい場合や、車検が切れているだけの車は売却できるのかなどについて、詳しく見ていきましょう。4月に車を売った場合の、自動車税の取り扱いも要チェックです。
車を売却したいけど自動車税未納分の支払いが難しい場合は?
自動車税未納分の支払いが難しい場合、分割払いで解決する道があります。まず、住んでいる地域の税事務所に連絡し、分割納付の申請を行いましょう。
その際、未納となった理由や毎月の収支状況、車の利用状況などを具体的に説明することが必要です。例えば、「病気で働けなくなり、収入が減少した」といった事情を伝えることで、担当者の理解を得やすくなります。
分割納付が認められると、毎月末までに指定口座への納付が求められるのが一般的です。ただし、分割納付が認められても、延滞金は発生するため注意しましょう。納付が滞ると、財産の差し押さえなどの処分を受ける可能性もあります。
分割納付以外にも、クレジットカードのリボ払いやカードローンの利用など、間接的に分割払いをするのも良い方法です。ただし、これらは利息が発生するため、総支払い額が増える点は留意しておきましょう。
自動車税未納ではないが、車検が切れた車の売却はできる?
自動車税は支払っているものの、車検が切れているという場合は、車検を通さずに売却することが可能です。車検が切れたままの状態で公道を走ることは道路交通法に違反しますが、乗らなければ車検が切れたままの車を保有していること自体は何の問題もありません。
車検を通して売れば査定額は確かに上がりますが、車検にかかる料金と比べると、査定額の上げ幅のほうが低くなる可能性があります。そのため、車検が切れた車を保有している場合には、そのまま車検を通さずに売却したほうがお得だといえるでしょう。
4月に車を売却した場合の自動車税はどうなる?
自動車税は、毎年4月1日時点の車の所有者が1年分をまとめて納付するものです。4月2日以降に移転登録された場合、その年度の自動車税は買取価格に上乗せされたり、業者が納付したりすることがあります。契約時に、税金の扱いについてきちんと確認しましょう。
まとめ
自動車税未納の車を売却する際は、多くの課題に直面するでしょう。原則として、未納の状態では売却が困難なので、きちんと自動車税を支払うのが最善策です。
しかし、未納状態でも買取可能な業者は存在しており、自動車税未納でも車の売却ができることもあります。その場合、査定額の大幅な低下や、買取拒否などのリスクがあることは覚えておきましょう。
未納により生じるリスクを避けるためにも、自動車税は早めに納付することが重要です。必要に応じて再発行の手続きを行ったり、分割払いの相談をしたりすることをおすすめします。スムーズな車の売却を実現するためにも、自動車税の納付は欠かせません。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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