車は通常の買取と鉄くずのどちらが高値で売れるの?売る時のコツや手続き方法
「車を売るなら、買取と鉄くず、どちらが高く売れるのか?」
結論から言うと、「可能な限り買取に出した方が高値がつくケースが多い」 です。たとえ年式が10年以上の古い車や、走行距離が長い車でも、買取業者によっては値段がつく可能性があります。
一方で、「事故歴がある」「大きな損傷がある」「走行不能」 といった場合は、鉄くずとしてリサイクルする方が現実的 です。しかし、スクラップにする際は、鉄の市場価格や解体費用を考慮する必要があります。
また、「パーツごとに売る」「海外市場向けの買取業者を探す」 など、通常の買取が難しい場合でも高値を狙う方法はあります。
この記事では、買取と鉄くずのどちらが高値で売れるのか、どのような車が買取に向いているのか、売却時のコツや手続き方法 を詳しく解説します。「自分の車はどの方法で売るのがベストなのか?」 を見極めるために、ぜひ最後までチェックしてみてください!
※目次※
・中古車としてまだ利用できるのであれば買取、事故車や大きな傷・へこみがある場合は鉄くずとしてリサイクルすることも検討しよう。
・買取ができない車は、鉄くず以外にパーツを売ることや海外へ輸出するなど方法はいくらでもある。
・買取か鉄くずか迷っているのであれば、ネクステージへ無料査定を実施しよう。スタッフが車の状態を見て適切にアドバイスをしてくれる。
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車は鉄くずとしても買取できる!
年式が新しく走行距離が短いものや、純正オプションがついている車であれば中古車販売店などで売却の依頼ができますが、年式が古い車や故障していて動かない場合はどのような利用方法があるのでしょうか。
ここでは車の材料でもある鉄くずについて紹介しますので、どのような活用方法があるのか見ていきましょう。
資源としての価値がある
車に使用されている鉄は、鉄くずにしたからといって価値がなくなるというわけではなく、資源として価値があります。もともと日本では鉱物資源が乏しく鉄スクラップを輸入していた時代がありました。
しかし、2012年頃から多くの鉄スクラップが海外へ輸出されるなど、資源として世界でトップクラスの鉄スクラップ供給国として現在でも注目を集めています。もし家に眠っている車があるとすれば、その車も資源としての価値があるということです。
リサイクルができる
車から回収できる鉄くずの鉄資源やパーツなどは、リサイクルとして再利用が可能だということをご存知でしょうか。一般的に、鉄くずはいったん電気炉製鋼法(電炉)で溶かした後に新たに鉄製品の生産に使われます。
鉄製品は再度車の生産時にリサイクル原料となり建設現場や鉄道などに役立てられているため、天然資源を守る意味でも鉄くずのリサイクルは重要な役割を担っていると言えるでしょう。
> 車をスクラップにする判断基準や方法についてさらに知りたい方はこちら!
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車は通常の買取と鉄くずのどちらが高いの?
鉄くずは大切な資源であり、古い年式や廃車を行った場合に関しても価値があります。ここまで見ると自宅に利用していない車があれば、買い取ってもらうか鉄くずとして利用価値があるのではないかと思う方もいるのではないでしょうか。
ここからは、通常の買取と鉄くずにした場合どちらが高く売れるのかについて解説します。より良い方法で売却できるよう、自身の車がどちらにあてはまるのかご確認ください。
可能な限り買取がお得
所有している車がまだ中古車としての価値があるのであれば、買取を依頼することをおすすめします。たとえ年式が古く動かない車に関しても、まずは相談してはいかがでしょうか。
その理由は、鉄スクラップにするのは最終手段であり、業者によっては買取価格をつけてくれる場合も考えられるからです。
また、販売店によっては廃車にして鉄くずにする場合もありますが、条件については一概に言えません。鉄スクラップの輸出ルートや、日本ではなく海外に販路を持っていることも考えられるため、買取業者へ判断をゆだねることも一つの方法です。
買取不可の場合は鉄くずに
業者から買取は難しいと言われた場合は、スクラップにすることも検討しましょう。スクラップにする方法は、自身で工場に持っていくほか、専門業車へ依頼する方法となります。
車が動くのであれば自身で行うこともできますが、動かない場合は業者へ依頼する方法が一般的です。鉄くずは資源として再利用が可能であるため、なるべく費用をかけずに自分に合った方法で現金を手元に残すことを意識すると良いでしょう。
鉄くずの価値は鉄の市場価値や業者で変わる
最近は鉄くずの価値は増加傾向にあり、地域によっても価格変動があることをご存知でしょうか。また、異形棒鋼や厚板などの形状や性質によっても価格相場が異なり、実際買取を行う際も相場価格と重さを踏まえて計算します。
ひとつ押さえておきたいこととして、鉄くずの価値はいつも同じだとは言えないことです。さらに、業者によっても相場価格が変動することが考えられるため、買取を希望する場合はあらかじめ業者へ相場価格を確認しておくと良いでしょう。
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鉄くずでの買取が向いている車の特徴
中古車の価値がまだ残っているのであれば買取の方がおすすめですが、鉄くずでの買取の方が向いている車も中には存在します。しかし、鉄くずでの買取を行う場合は、何を基準にしたら良いのか分からないと言う方もいるのではないでしょうか。
ここでは鉄くずで買取をした方が良い車の特徴について紹介しますので、自身の車があてはまるのかどうかチェックしてください。
車の年式や走行距離の問題で値段が付かない
年式が10年以上経過している古い車や走行距離が長い、ボディの劣化が激しい場合など基本的に中古車としての取引が難しいものに関しては、鉄スクラップにすることをおすすめします。
このような車の場合は販売店側から買取ができない、査定価格がつかないと言われることが大半です。査定を受けて買取が難しいとの判断を受けた場合は、次のステップとして鉄スクラップにすることを視野に入れておきましょう。
事故歴や修復歴が多く車として価値がない
事故歴や修復歴のある車は骨格がゆがんでいたり部品に欠損があったりする場合、いくら見た目はきれいだとしても中古車としての役目を果たせないことが予想されます。
また、販売店側としても安全性の面からこのような車を販売するケースは少ない傾向にあると考えて良いでしょう。そのため、事故歴や修復歴が多い車に関しては鉄くずとして再利用することも視野に入れておくことをおすすめします。
既に酷い傷やへこみが多い
すでにボディにひどい傷や多くのへこみがある場合に関しても、鉄くずになることが考えられます。もちろん修理することも可能ですが、傷の範囲が広い場合修理代金が思いの外かかるほか、修理してから買取を依頼する場合も元が取れない場合の方が大半です。
また、業者側としても傷やへこみが多い車を修理してから販売するまでにかかるコストを考えると、手間をかけずにはじめから鉄くずにする選択肢を取ります。
このような場合に関しても、はじめから鉄くずになることを踏まえて業者選びを行った方が良い結果が生まれるでしょう。
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買取できない車はパーツ売りの選択肢もある
買取ができない車は、鉄以外のパーツなどほかの部分を売ることもできます。車が使用できない状態になったとしても、鉄を再利用したりパーツ部分を取り外して再販したりすることで資源の再利用が可能です。
ここでは買取ができない車は、鉄くず以外にどのような活用方法があるのか紹介しますので参考にしてください。
車のパーツごとの買取も可能な場合がある
業者によってはカーナビやスピーカー、ハンドルなどのパーツごとに買取を行う業者もいます。このような場合はパーツに対してひとつずつ基準を設けて金額を割り出してくれるため、思いの外高値で取引を行うことも考えられるでしょう。
ボディは傷やへこみがあるものの、室内のオプションに純正オプションを使用している場合なども同様です。劣化していないパーツに関しては、買取業者へ査定してもらうことを忘れずに行うようにしましょう。
海外で中古車として販売できる場合がある
買取業者の中には海外への販売ルートを確保しているところもあり、日本車は質が高く壊れにくいと人気があります。さらに、アフリカなどの地域によっては新車ではなく中古車市場の方が売買が盛んに行われていることも事実です。
このように、日本では販売できないような傷やへこみがある車に関しても、海外では受け入れられる傾向にあります。そのため、海外に販路を持つ業者は中古車として買取を行ってくれることがあることについても押さえておくと良いでしょう。
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買取できない車を鉄くずにする流れとは?
中古車の買取を依頼する際は査定や見積もりを経て契約、引き渡しとなりますが、買取できない車を鉄くずにするにはどのような流れとなるのでしょうか。ここでは5つのステップで鉄くずにするまでの手順をご紹介します。
「一時抹消登録・永久抹消登録」と「還付請求」については大事なポイントであるため、予備知識として押さえておきましょう。
スクラップ工場へ持ち込む
まず自身で鉄くずにする場合は、運輸局で一時抹消登録を終えてから個人でも受け入れ可能な工場へ持ち込む必要があります。
どの程度の値段がつくかはその時の鉄の相場価格によって異なりますが、軽自動車を普通自動車では普通自動車の方が多くの鉄を使用してため、価値としても高く付くことが考えられるでしょう。
なお、スクラップ工場で車を売却すると場合によっては税の還付が受けられます。還付が受けられるものの種類としては後から説明する重量税です。
運輸局で一時抹消登録
車をすぐにスクラップ工場へ持ち込んでもすぐに解体することはできません。必要書類を揃えて運輸局(運輸支局)へ手続きを行う必要があります。
一時抹消登録とは、海外出張や長期入院など車に乗らない期間が長い場合、一時的に公道を走れないようにする手続きです。必要書類としては車検証と印鑑登録証明書(1通300円)、ナンバープレート2枚、印鑑、そして検査登録印紙代として350円が必要となります。
なお、車検証に記載されている住所や氏名が異なる場合、記載された日から現在にいたるまでの内容が確認できる住民票や戸籍の附票などが必要となるため、あわせて確認しておきましょう。
手続き終了後に解体
運輸局で一時抹消登録が済んだら、スクラップ工場へ解体を依頼します。工場によってかかる時間は異なりますが、おおよそ1~2週間を目安として考えておきましょう。解体後は解体通知として「移動報告番号」と「解体報告記録日」が届きます。
永久抹消登録を行う際に必要となるため、手続きまで大切に保管しておいてください。
解体後に永久抹消登録
解体が完了し解体通知が届いたら、再度運輸局へ行き「永久抹消登録」を行います。永久抹消登録とは、すでに車を解体した場合や災害などによって車が使用できない状態にある場合に行う手続きです。
永久抹消登録で必要となる書類は、車検証と印鑑登録証明書(1通300円)、ナンバープレート2枚、印鑑、解体通知となります。一時抹消登録の場合は手数料として350円かかりますが、永久抹消登録の場合費用はかかりません。
(2021年6月時点での情報です)
重量税の還付請求はお早めに
解体を行った車を永久抹消登録した場合は、あわせて重量税の還付手続きを行いましょう。この手続きは車検の残り期間が1ヶ月以上ある場合に適用となり、永久抹消登録と還付申請を同じタイミングで行うことが大切です。
重量税還付制度は、道路運送両法により「解体を事由とする永久抹消登録申請または解体届出と同時に還付申請が行われた場合」と定められています。いつでも還付申請ができるわけではないため、事前に振込先口座が分かるものをあわせて用意しておくと良いでしょう。
なお、重量税の還付制度については各地方運輸支局ホームページにて詳細が記されています。
(参考:『使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について|国税庁』)
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買取できない車を鉄くずにする際の注意事項
たとえ中古車としての価値がなくても、鉄スクラップとしての利用価値があるならば有意義だと感じるでしょう。車を鉄くずにする際は手順をそれぞれ確認し手続きを行うことが大切ですが、いくつか注意点もあります。
ここでは解体業者へ依頼する場合の注意すべきポイントについて紹介しますので、参考にしてください。
帰る手段を確保しておく
ナンバープレートを外してしまった時点で車に乗ることはできず、もちろん解体が行われると移動手段として利用できません。
スクラップ工場へ向かう際は車を利用できますが、帰りはそうもいきません。公共機関の利用や家族の車と一緒に向かうなど、別の手段を考えておくようにしましょう。
スクラップ工場の場所によっては周囲に何もないことが予想されるため、1人で向かう場合はあらかじめ場所や移動手段について確認しておくことをおすすめします。
個人依頼を受け付けてくれる業者が少ない
スクラップ工場は、ディーラーや整備工場から仕事を受けることが一般的です。そのため、一般ユーザーが工場へ直接持ち込んでも受け入れてもらえない場合があり、トラブルが起きることも考えられます。
自分でスクラップ工場へ持ち込んで手続きを行う場合は、事前に一般ユーザーの受け入れ可否について電話確認をしておきましょう。
さらに、動かない車を所有している場合はレッカーの手配が可能であるかも重要です。状況に合わせた対処法を調べておきましょう。
税金の還付は永久抹消登録が必須
スクラップ工場で解体作業を行うと手続きは完了したように感じますが、解体通知が届いた後に永久抹消登録をしてはじめて廃車の手続きが完了します。永久抹消登録が完了しないと重量税の還付手続きを行うことができません。
さらに、永久抹消登録と還付手続きは同時に行う必要があり、口座番号が分かるものなどを用意して運輸局へ向かうことをおすすめします。
なお、還付は月割り計算となり振り込みまでに2ヶ月半程度かかる場合もあるため、還付まで時間を要することも覚えておくと良いでしょう。
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まずはネクステージの無料査定で高価買取を目指そう!
「車を売却したいが、何から始めて良いのか分からない」「複数の業者へ査定を依頼するのはなんだか面倒だ」と思う方も多いのではないでしょうか。
ネクステージは買取査定に定評があり、車の価値が下がる前の再販に力を注いでいるため、店頭小売価格に近い価格で査定額の提示を実現させています。
廃車にした方が良いのではないかと考えられるような車に関しても、ご相談いただければお客様の要望に沿ったご提案が可能です。無料出張査定も行っておりますので、まずは実績豊富なネクステージの無料査定をお試しください。
まとめ
車の売却には買取のほかに鉄スクラップにする方法がありますが、はじめから廃車にするのではなく、買取査定を依頼することの方がお得です。
鉄くずにする作業を自身で行う場合、スクラップ工場への依頼や運輸局への手続きを自分で行う必要があるほか、工場で解体費用がかかりトータルで見るとマイナスになってしまったということも考えられます。
そのため、車を少しでも高く売りたい場合は純粋な車の価値を評価するネクステージへお問い合わせください。経験豊富なスタッフが最後までサポートいたします。
よくある質問
Q.スクラップで廃車にするにはいくらかかりますか?
A.スクラップで廃車にする場合の費用は、解体・スクラップ業者に直接依頼すると普通自動車で約2万5,000円~4万5,000円、軽自動車では約2万3,000円~4万円です。この金額には車の引き取り作業のみが含まれており、実際の廃車手続きは自分で行う必要があります。 車の状態や地域によって費用は変動するため、複数の業者から見積もりを取ることで最適な選択ができるでしょう。
Q.軽自動車の廃車はどうしたらいいですか?
A.軽自動車の廃車方法は、今後の使用予定によって手続きが異なります。完全に使用しない場合は「解体返納届」を提出しましょう。一方、将来的に再使用する可能性がある場合は「自動車検査証返納届」を提出する必要があります。どちらの手続きも軽自動車検査協会で行いますが、解体返納の場合は事前に解体業者での解体証明が必要です。
Q.軽自動車の鉄くずの価格はいくらですか?
A.軽自動車の鉄くず価格は、状態や市場の相場によって変動しますが、一般的に0円~3万円程度での買取を期待できます。鉄の価格は市場価値や車の重量、形状、性質によって決まるため一概にはいえません。また、地域によっても相場が異なります。廃車にする際の負担を減らしたい場合、専門の廃車買取業者に依頼することで、効率的な処分が可能です。
Q.廃車の買取価格はいくらですか?
A.廃車の買取価格は依頼先によって大きく異なります。ディーラーの場合は普通車・軽自動車ともに買取価格が0円で、逆に廃車費用として1万円~8万円かかることが一般的です。解体業者では普通車で1万円~2万円、軽自動車で3,000円~1万円の買取価格がつく可能性がありますが、廃車手続きは自分で行う必要があります。 最も有利なのは廃車買取業者で、廃車費用も0円、手続きも代行してくれる可能性が高いでしょう。
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