代車を借りられるケースとは?費用の目安や利用時のポイントを解説
代車を利用するケースとしては、車検を受けるために車を数日間預けるときや、新車に買い替えて納車されるまでの期間などが挙げられます。代車を借りられれば一時的に車がない状態への不安を解消できますが、業者やタイミングによっては借りられない場合もあるでしょう。
本項では、代車を借りられるケースや借りる際のポイント、代車の利用前と返却時に確認する点について紹介します。注意点などをしっかり理解し、トラブルを未然に防ぎましょう。
※目次※
・代車は車検や修理、買い替えの際に利用でき、場合によっては無料で利用できる。
・代車を借りる際は、利用前に「車の状態」「ガソリンの残量」「保険の内容」「洗車や清掃状態」を確認しておくことが重要。
・返却時も新たな傷や凹みができていないかなどを確認し、利用後のトラブルを未然に防ぐことが大切。
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このようなケースのときは代車を利用できる
代車を利用するシーンは、「何かの事情で手元に車がないため、代わりの車が必要になる」場合です。例えば、車の点検や修理の期間中に車が必要であれば、代車の利用となるでしょう。
新しい車に乗り換える際には、売却から納車まで時間を要することがあります。その空白期間に代車を利用するケースもあるでしょう。
車を乗り換えるとき
車を乗り換える場合には、乗っていた車を「売却」し、新しい車を「納車」するというプロセスが必要です。「売却」と「納車」の間には一定の空白期間が発生するため、車なしで過ごさなければならなくなります。
新しい車が数週間ほどで納車されれば良いですが、パーツなどにこだわれば、納車に数か月かかるかもしれません。その期間中に車が利用できないと不便なので、代車を利用するケースも多く見られます。
修理をするとき
修理の期間中も「車が手元にない状態」になるため、代車を利用します。代車の無料貸し出しはディーラーの好意によるものですから、依頼のタイミングによっては有料になったり、代車を貸し出せなかったりする場合があることを覚えておきましょう。
車を乗り換えるケース(計画的に代車を申し込める場合)とは異なり、修理による代車は突然の依頼となってしまうことがほとんどのため注意が必要です。
車検を受けるとき
車検時に代車を借りるケースもあります。車検にかかる時間は業者によって異なりますが、2日から3日ほどが一般的です。複数の整備士を配置するなどして30分~60分ほどで終わる車検は、「スピード車検」と呼ばれます。
代車を依頼するタイミングとしては、「車検の事前見積りを依頼するとき」が良いでしょう。
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代車はいくらで借りられる?
車検や修理など、代車を利用する理由はさまざまですが、気になるのは代車を借りる際にかかる費用です。代車の貸し出しにかかる費用については決まったルールがないため、貸し出しを依頼する場所やタイミングによって、費用が発生する場合もあれば無料で借りられるケースもあります。
使用する日数によって大きく変わる
代車を借りる際にかかる費用は、依頼する業者や使用する日数、車種によって変わってきます。代車の一般的な相場は1日あたり5,000円~1万円程度です。仮に日額5,000円の代車を1週間利用するとなると、車両代金だけで3万5,000円かかることになります。
また保険料などは、車両代とは別途に発生する場合もあるので、利用前に確認しておきましょう。
無料で借りられるケースもある
自動車ディーラーで車検や点検のために車を預ける場合や、新車への買い替えで納車されるまでの間などは、無料で代車を借りられるケースがあります。この場合の貸し出しは、車検や購入に対するサービスとして代車費用が無料になることもあるでしょう。
ただし、店舗によっては代車の用意がない場合や、台数が少なくタイミングによっては借りられない場合もあります。あらかじめ代車の有無を確認し、早めにスケジュールを確定させて予約しましょう。
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代車を利用するときのポイント
車検を受ける間や、買い替えで納車までの間に代車を利用する際に気をつけたいポイントがいくつかあります。例えば代車のある店舗でも、貸し出せる台数や期間には定めがあるでしょう。
利用するタイミングによっては、代車を利用できない場合や希望する期間借りられない場合もあります。その場になって焦らないように、なるべく早い段階で確認しておきましょう。
代車に空きがなければ借りられない
代車のある店舗でも、いつでも使えるとは限りません。かなりの数の代車を用意している店舗なら余裕があるかもしれませんが、台数が少なくタイミングが悪いと借りられないという店舗もあります。
車を手放す際の見積もり査定が出た段階で、代車の予約が可能なのかを担当スタッフに相談しておくと良いでしょう。
借りられる期間は多くの場合1か月以内
代車の貸出期間は、2週間~1か月までが一般的です。代車は車の買い替えだけでなく車検の際にも使用されており、長期間の貸し出しになると、他の方が代車を使えなくなってしまうのが期間に定めがある理由でしょう。
そのため、多くの取扱店では代車の貸出期間を1か月以内に設定することが多く、その期間を超える場合は、追加料金の支払いが必要になることもあります。また、繁忙期など代車の貸出予約が入っているときは、延長ができないこともあるので注意が必要です。
中古車の購入は現物が店舗にあれば手続きのみで代車は必要ないかもしれませんが、新車となると車種によっては納車日が数か月後になるパターンもあります。事前に代車を使用できる日数と料金について詳しく担当者に聞いておくと良いでしょう。
チャイルドシートは自分で用意する
代車であっても、6歳未満の子どもを乗せて運転する場合には、チャイルドシートの使用が必須です。通常、チャイルドシートの貸し出しはありませんので、自分の車から付け替えなければなりません。チャイルドシートはかさばるため、返却時にはどのタイミングで取り外すかを考えておきましょう。
代車の返却と同時に自分の車が受け取れる場合には返却時に取り外し、返却後は徒歩で帰宅という事情であれば、自宅で忘れずに取り外しておく必要があります。
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代車に乗り始める前に確認する4つの項目
代車を利用する際には、利用中や返却後にトラブルがないように、代車を貸し出されたタイミングでチェックしておきたい項目がいくつかあります。事前に注意したい項目を把握して、トラブルを未然に防ぎましょう。
今回は特にトラブルになりやすい項目である「車の状態」「ガソリンの残量」「加入している保険の内容」「洗車や清掃の必要性」の4つについて紹介します。
車の状態
最もトラブルになりやすいのが、「傷」や「塗装はげ」です。代車を返却した後に「傷が付いている」と言われ、修理費用を払わなければならなくなるというケースがあります。まったく身に覚えがなかったとしても、事前にチェックをしていなければ、「傷を付けていない」ことを証明するのは難しいでしょう。
代車を借りるときは、使用を開始する前に車の状態を確認しておくようにしましょう。すでに傷や塗装はげなどが認められた場合には、チェックした内容を相手と共有しておくことが大切です。
ガソリンの残量
代車使用時の燃料代は、自己負担するのが一般的です。そのため、多くの取扱店は燃料を満タンにした代車を貸し出しています。借りた代車の燃料が満タンになっている場合には、燃料を満タンにして返却しましょう。
中には、燃料が満タンではない代車が貸し出される場合もあります。この場合には、満タンにして返却する必要はありません。自分が使った分の燃料を補充しておけば十分です。きちんと計算できるよう、使用を開始する前に代車に残っている燃料の量は写真やメモに記録しておきましょう。
加入している保険の内容
代車には保険がかけてあるだろうと思いがちですが、実は取扱店によって対応が異なります。保険がかけられていない場合もあれば、かけられていても最低の補償内容であるというケースも少なくありません。この状態で事故を起こしてしまうと、最悪の場合、全額自己負担になってしまいます。
代車を借りる場合には、乗り始める前に、代車の保険内容と万が一事故を起こしてしまった場合の負担について確認しておくことが必要です。
洗車や清掃の必要性
代車を長期間にわたって使うと、ボディが汚れてしまったり、車内にごみが散乱してしまうことも珍しくありません。代車は借り物なので、気持ちよく返却するためにも、汚してしまった部分をきれいにするのがマナーです。
ボディがわずかに汚れている、ごみが散乱しているといった軽微なものであれば、なるべく掃除をしておきましょう。ただし借り物とはいえ、洗車にまで出す必要はありません。多少汚れてしまった部分を清掃するだけで十分です。
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代車の返却時に確認することとは?
代車の所有権はあくまでも業者側にあるため、利用中に事故や違反をしてしまった場合は連絡が必要です。報告せずに返却した場合、のちのちトラブルになる可能性があります。利用前の確認と合わせて、返却時のチェックも重要です。
ここでは、代車を返却する際に確認すべきポイントを紹介します。
事故や違反の有無
代車を使用している際に、事故や駐車違反になってしまうケースもあります。代車は貸主である販売店に所有権があるため、違反などがあった場合は、連絡を入れるようにしましょう。
交通違反が起こった際、反則金を振り込む納付書の送付先は、車の所有者となっています。ただし実際の反則金の支払いは、その車の利用者が負担しなければなりません。後でトラブルにならないためにも、何かあった際は連絡を欠かさないようにしましょう。
傷や凹みの有無
代車に傷や凹みがないかどうかも忘れずチェックしましょう。代車でよくありがちなのが、「自分の知らない傷や凹みが付いており、修理費用を請求されてしまった」といったケースです。
本当に自分の過失ではなかったとしても、販売店側にとってみれば、「顧客が代車に傷を付けた」という状況でしかありません。特に代車を利用する前に、店舗のスタッフと車の状態についてチェックをするなど、なるべくトラブルを避けるような立ち回りをするのが無難です。
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代車利用時のもしもに備えられる保険の特約とは?
代車に関係する保険の特約についても、知識を整理しておきましょう。代表的なのは、代車での事故に備えられる「他社運転特約」です(代車・レンタカー費用特約と呼ばれることもあります)。
代車の利用は、他者(販売店)のものを使う都合上、なるべくトラブルに対する準備をしておくのが大切です。ここでは、代車に関係する保険の特約について解説します。
代車での事故に備えられる「他社運転特約」
他車運転特約とは、自分の車以外の車を運転していて事故を起こしてしまった場合、自分の車にかけている自動車保険を適用できるという特約です。自動車保険は本来、車に対してかける保険なので、事故などで補償できる対象車両が限定されています。そこで他車運転特約を付けることによって、他の車を運転する場合の適用も可能です。
他車運転特約は、契約の範囲内でしか補償が受けられません。つまり何らか理由で、代車を家族や友人に運転してもらっている際に起こした事故などには適用されないので注意しましょう。
焦らず修理を待てる「代車・レンタカー費用特約」
「レンタカー費用特約」や「事故・故障時代車費用特約」といった呼び名もある代車費用特約は、代車が必要になった際に発生する費用を補ってくれる特約です。車両保険に付随している特約であるため、車両保険に加入していなければ利用できません。
代車費用特約を付帯しておくと、補償額の範囲内で希望に合った代車をレンタルできます。「家族が多い」「長距離移動が多い」など車の利用状況に適したタイプを選べるので、愛車が戻ってくるまで不便を感じずに済むのがメリットです。
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まとめ
普段から車を使用する頻度が高い人にとっては、車検や車を買い替えて納車までの間でも、車が使えなくなると生活に影響が出るかもしれません。そこで、代車が借りられるかどうかは大きな問題になります。
業者によっては代車の用意がない場合や、あっても台数が少ないことが多いので、事前に使用できるのか、早い段階での予約が必要なのか調べておくと良いでしょう。利用中や返却後のトラブルを回避するためにも、利用前や返却時のチェックが重要になってきます。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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よくある質問
Q. 代車とは何ですか?
A.車の修理や車検、メンテナンスなどの期間中に業者が貸し出してくれる車のことを指します。車を購入後、納車されるまでの間にも提供してもらえます。ただし、業者によって条件や手数料は異なりますので、注意が必要です。
Q. 車の代車は1日いくらですか?
A. 業者によって料金設定は異なります。無料で提供してくれる場合もあれば、レンタカーのように貸し出し期間や距離で料金を請求するケースもあります。
Q. 代車を返す時のマナーはありますか?
A. 代車は借りたときの状態で返却するのがマナーです。一般的には、借りる際に返却時の約束事を確認してから利用しますが、自分のものではないことを自覚して傷をつけないことだけでなく、ゴミやニオイにも気をつけるようにしましょう。燃料も基本的には利用時と同僚に戻して所定の場所に返却します。
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