目次
車売却時の流れ
まずは、車を売却するまでの簡単な流れを確認していきましょう。
全体的な流れとしては、以下の7ステップです。
- 査定相場を調べる
- 売却方法を決める
- 買取業者を選ぶ
- 買取査定を受ける
- 必要書類や契約手続きの準備
- 車両の引き渡し
- 売却金額の入金確認
面倒な手続きが多いと、早めに済ませてしまいたいと思ってしまうことでしょう。しかし、愛車をできるだけ高く買い取ってもらうためには、一つひとつのステップを焦らずに進めていくことが大切です。
また、車を売却するほとんどの人が買取査定に満足したら、残りの手続きを中途半端にしてしまいます。売却金額の入金が確認できるまでは気を抜かずに、スムーズに進めていってください。
より詳しく車の流れに関して知りたい方は、以下で詳細に説明しているので、ぜひごらんください。
車売却に必要な書類
中古車の買取店も少なくないため、車の売却は気軽にできるものだと考えているかもしれません。しかし、車を売却するためにはさまざまな書類を用意する必要があります。一見、複雑に感じるかもしれませんが、どれも簡単に準備できるものばかりです。具体的にどのようなものが必要になってくるのか、一つずつ確認していきましょう。
より書類に関して詳細に知りたいという方は、以下でも詳細に説明しているので、ぜひごらんください。
自動車検査証(車検証)
車に関する様々な情報が記載されているのが車検証です。人間でいう戸籍謄本のようなもので、道路運送車両法により携帯が義務付けられています。車のダッシュボードなどに保管しているはずなので、しっかりと確認しておきましょう。
自動車税納税証明書
毎年4月1日の時点で、車の所有者に対して一定の自動車税が課されます。これを納付していることを証明するための書類が、自動車納税証明書です。車検を受けるときに必要な書類になるので、車の売却時には用意しておく必要があります。
実印
実印とは、市区町村で登録の手続きをした印鑑ことで、法的な効力を持っています。車の売却時には、委任状や譲渡証明書といった公的な書類を提出する必要があり、これらに捺印するための印鑑として実印が使われることになります。
印鑑証明書
委任状や譲渡証明書に捺印された実印が市区町村で登録されたものであるかどうかを証明するための書類が、印鑑証明書です。印鑑証明書には有効期限が設けられており、車売却時の場合は発行から3ヶ月以内と定められています。
リサイクル券
資源を無駄遣いしないために、「自動車リサイクル法」が定められています。決められたリサイクル料金が正しく収められているかを確認するための証明書がリサイクル券です。中古車として売った場合は、リサイクル料金が戻ってきます。
自賠責保険証
対人の損害を補償するために、車の所有者は自賠責保険へ強制的に加入する必要があります。期限が切れている場合は、車を売却することができません。また、車検証と同様に、自賠責保険証も法律によって携帯が義務付けられています。
委任状
車を売却する際に、名義変更を行わなければいけません。個人で運輸支局に出向いて手続きを行うこともできますが、買取店に任せることもできます。その際に必要なのが委任状であり、捺印をする際に実印が必要になってきます。
譲渡証明書
譲渡証明書とは、新しい所有者へと中古車を譲渡することを証明するための書類です。運輸支局や自動車検査登録事務所などで、車の名義変更を行う際に必要となってきます。また、委任状と同様に、譲渡証明書も実印での捺印が必要です。
住民票
基本的に、車を売却するために住民票は必要ありません。しかし、人によっては車検証に記載されている住所と印鑑証明書に記載されている住所が異なっている場合もあるでしょう。このようなケースに限っては、住民票の提出を求められます。
【売却】普通車と軽自動車で必要な書類は違う!
軽自動車と普通車の大きな違いは、委任状と譲渡証明書が不要なことです。
普通自動車の場合は国土交通省への登録が義務付けられています。一方で、軽自動車の場合は軽自動車審査会に必要書類を提出するだけで済みます。
この書類への証明は、実印で捺印する必要がなく、認印もしくは署名で済ませることが可能です。ただし、住所確認ができる印鑑証明書がなくなるため、代わりに住民票を提出することになります。
また、普通自動車では原本で印鑑登録証明書を提出しなければいけません。しかし、軽自動車で住民票を提出する場合は、コピーでも大丈夫だという違いがあることは覚えておくと良いでしょう。
販売店によっては実印を求めるところもありますが、基本的には認印で大丈夫です。
より中古車の売却で必要な書類を知りたいという方は、以下でも詳細に説明しているので、ぜひごらんください。
書類を紛失してしまった場合は?
中古車の売却時には様々な書類を準備しておかなければいけません。しかし、引越しをするタイミングなどで紛失してしまう場合もあるでしょう。または、準備するタイミングで紛失したことに気が付いて焦っている人もいるかもしれません。
ここでは、中古車売却で必要となる書類を紛失してしまった場合の対処法についてご紹介します。
自動車検査証(車検証)
先ほどもご紹介したように、車を運転するために車検証は必須です。
車検証を紛失した時点で、車の運転は禁止されていることは覚えておいてください。紛失した場合は、車の登録を管理している陸運局で再発行の手続きをすることができます。
再発行をするための費用としては、「手数料:300円」と「申請書の用紙代:100円」が必要です。また、再発行には半日程度かかりますので、余裕を持って出向くようにしましょう。
自動車税納税証明書
納税が完了すると、自動車税納税所が送られてきます。
万が一紛失してしまった場合は、陸運局や自動車税管理事務所、都道府県の税事務所で再発行することができます。再発行にかかる費用は無料となっています。
本人が再発行の手続きをする場合は車検証と印鑑、本人確認書類が必要です。また、代理人が手続きを行う場合は委任状を用意しておかなければいけません。
自賠責保険証
自賠責保険証は、契約した保険会社で再発行の手続きが可能です。
ディーラー経由で保険会社と契約した場合は、販売店に問い合わせてみてください。ただし、自賠責保険証の再発行手続きは代理店でできないため、注意が必要です。
再発行するための費用は基本的に無料となっていますが、保険会社によっては手数料が発生するところもあります。詳しくは加入先の保険会社に確認してみましょう。
印鑑証明書
印鑑証明書の発行は市区町村の窓口で手続きをすることができます。
発行の際には1通300円程度が必要です。また、市区町村で印鑑登録を行えば、「印鑑登録カード」または「印鑑登録証を」を発行してもらえます。
ほかにも、住民基本台帳カードやマイナンバーによる取得も可能です。コンビニなどでも受けとれるようになりますので、活用してみてはいかがでしょうか。
リサイクル券
リサイクル券を紛失しても、再発行をすることはできません。
しかし、車売却時にはリサイクル券が必要です。この場合は、預託証明書を提出することになります。自動車リサイクルシステムの「「自動車リサイクル料金の預託状況」が証明の代わりです。
また、こちらのホームページでは、リサイクル料金を検索することができます。車検証に記載されている車体番号や登録番号、または、リサイクル券番号の入力が求められます。
車の購入時と住所を変更している場合
引越しなどで住所が変わった場合は、ただちに住所変更の手続きを行う必要があります。
ただしタイミングによっては準備が間に合わないことあるかもしれません。そういった場合は、住所変更を証明するための住民票が必要です。市区町村の窓口などで発行してもらいましょう。
過去に複数回の住所変更を行っているのであれば、「戸籍の附票」または「住民票の除票」を用意しなければいけません。こちらに関しては、本籍地の市区町村で発行することができます。
書類によっては集めるのに時間がかかる!
準備するのに時間がかかる書類もあるため、余裕を持って取り掛かってください。
たとえば、車検証の再発行には半日程度かかります。陸運局に慣れていない人であれば手続きに手間取ってしまうこともありますので、十分に注意が必要です。
特に時間がかかるのが、自賠責保険証の再発行です。手続き自体は加入している保険会社に連絡するだけですが、最短でも依頼した翌日、長くて1週間以上待たされることもあります。
高額査定のために用意しておきたいもの
買取査定を検討している理由のひとつとして、高く買い取ってもらいたいというのがある人も少なくないでしょう。一般的に知られている「走行距離」「年式」「モデル」の3つに意識することはもちろんですが、それ以外にも査定額がアップされるポイントがあります。絶対に揃えておく必要はありませんが、高額査定のために用意しておきたい3つをご紹介します。
整備記録簿
整備記録簿には、過去のメンテナンス情報が記載されています。
別名メンテナンスノートとも呼ばれる書類ですが、いままでどのような点検や整備がされてきたかが記録されています。走行する上で問題ないことを証明するための書類です。
きちんと整備がされていることが証明されれば、中古車としての価値は上がります。また、買取店としても整備記録簿がある車の方が売りやすいため、査定額もアップする可能性は高いです。
純正オプション
メーカーの純正品は信頼性が高く、査定額アップにつながりやすい要素です。
社外品のように見た目も悪くなることがなく、購入者には人気があります。だからと言って、高額査定を狙うために、わざわざメーカーの純正品を購入しておく必要はありません。また、社外品でもプラス査定される場合もあります。たとえば、有名ブランドのアルミや高性能ナビなどです。ただし、純正品よりは高評価される可能性は低いことは覚えておきましょう。
取り扱い説明書
取扱説明書がないと、マイナス査定(約5,000円)になります。
基本的には車のダッシュボードなどで保管しているケースがほとんどですが、なかには紛失してしまった人もいるかもしれません。その場合は、メーカーやディーラーで購入することができます。
あまりにも年式の古い車種に関しては製造を中止していることも考えられますが、3,000円程度で購入が可能です。また、オークションなどでも取引されていますので、確認してみてください。
車庫証明(自動車保管場所証明書)は車の売却時には必要ない
車を購入して、保管場所を証明するための書類が車庫証明です。
しかし、保管場所を変更するために、それまでの原本を提出しなくても大丈夫です。そのため、中古車として買取店に売却するときも車庫証明の原本が求められることはありません。
また、新たな所有者が車庫証明を取得すれば、それまで登録していた車庫証明は無効になります。つまり、新しく車を購入した場合は、新規で車庫証明を取得する必要があります。
車購入時の流れ
次に、新しく車を購入するための流れについてご紹介します。
全体的な流れとしては、以下の8ステップです。
- 車の条件を決める
- 中古車を選ぶ・問い合わせ
- 店舗訪問・現車確認
- 見積もり
- 必要書類や契約手続きの準備
- 任意保険の検討・加入
- 金額の支払い
- 納車
中古車売却のときと同様に、手続きなどが面倒だと感じてしまうかもしれませんが、妥協せずにしっかりと選びましょう。特に中古車選びや見積もりに関しては納得するまで行ってください。
金額の支払い方法は、「現金一括」「中古車ローン」「クレジット支払い」「自社ローン」の4つです。それぞれメリット・デメリットがありますので、しっかりと把握したうえで決めるようにしましょう。
車購入時に必要になる書類
新しく車を購入する際には、どのような書類が必要になるのでしょうか。
基本的には、以下の6点を用意すれば大丈夫です。
- 実印
- 印鑑証明書
- 車庫証明書
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証
- 委任状
車検証・自賠責保険証・委任状に関しては、販売店で用意することになりますので、自分で時間をかけて取得する必要はありません。
また、車庫証明書の取得も代行(手数料15,000円程度)が可能です。印鑑証明書など、平日に市役所に行かなければならないものもあるため、時間に余裕を持って準備しましょう。
ただし、少しでも手数料などを安く抑えたい場合は、個人で取得することをおすすめします。手続き自体はそこまで難しくありませんので、安心してください。
まとめ
車の売却で必要となる書類はたくさんあるものの、どれも簡単に用意できるものばかりです。しかし、紛失した場合など取得に時間がかかってしまうものもあります。
売却の手続きで大切なのは査定と思ってしまいがちですが、スムーズに手続きを済ませるためにも書類に関する知識を持っておくことも大切です。満足する結果とするためにも、事前にしっかりと準備しておきましょう。