スマートキーの電池交換しても反応しない場合は?原因や対策方法まとめ
近年では車の装備も進化しており、さまざまな便利機能が備わるようになりました。スマートキーも多くの車種に採用される便利装備のひとつですが、電池が切れると施錠・解錠だけでなく、エンジンの始動にも支障があります。
また、電池交換しても反応しないことがあるでしょう。そこでこの記事では、スマートキーの電池の交換方法や、反応しない場合の対処法について解説します。
スマートキーに使用されている電池の種類や、本体が故障した場合の費用の目安についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
9.電池切れではないスマートキーの不調は乗り換えも検討しよう!
10.中古車でもスマートキーが搭載されているおすすめ車種5選
・スマートキーは電池により電波を送受信しているが、時間がたつと電池切れで機能しなくなる。
・スマートキーが電池切れしてもドアの開錠やエンジンの始動は可能。
・電池交換しても反応しないときは、電池の向きが逆になっていたり、スマートキー本体や車側の不具合が原因であったりする可能性も考えられる。
スマートキーは電池切れするもの?
スマートキーは、キーに触れずに車の操作ができる便利な機能ですが、動力が内蔵電池であるため、電池が切れるというデメリットもあります。まずはスマートキーにどのような特徴があるのか、メリットやデメリットを把握しておきましょう。
スマートキーは鍵を差し込まずに使えるアイテム
スマートキーは、カバンやポケットなどに入れておくと自動で車の開錠・施錠をしてくれて、エンジン始動もできる車用の鍵です。手がふさがっている状況でも、簡単に開錠や施錠ができます。
キーレスシステムとの違いは、キーに付いているボタンを押す必要がないことや、エンジン始動時にキーシリンダーに物理キーを差し込む必要がないことです。鍵を取り出さなくても車を操作できるシステムがあるかどうかが、決定的な違いといえるでしょう。
電池が入っている
スマートキーは内蔵電池で作動するため、電池切れが起こる場合があります。電池の寿命を気にしながら使用しなければならないのはデメリットといえるでしょう。電池切れを起こしたら、電池を交換する手間もかかります。
また、車の鍵を手に取る機会が減るため置き場所に関して無頓着になりやすく、車内に置き忘れるトラブルが起こりやすくなるのも気になる点です。
スマートキーの電池交換しても反応しない場合とは?
電池を交換してもスマートキーが反応しないときは、電池切れ以外の問題が起こっている可能性が高いでしょう。電池交換してもスマートキーが使えないときは、まず下記の5点を疑って問題点の洗い出しを行うのがおすすめです。
スマートキー本体や車が原因となっている
電池を交換してもスマートキーが反応しない場合は、スマートキー本体か車側に問題がある可能性が高いといえるでしょう。サブのスマートキーで動作する場合はスマートキー本体が、サブキーでも反応しない場合は車が故障している可能性があります。
車に問題があるときは、コンピューターのシステムの故障や補機バッテリー上がりといった原因が考えられます。個人では対処できないケースが多いので、専門家に相談するのがおすすめです。
電波の影響を受けている
スマートキーは電波で車と交信するため、強い電波を発するものがあると影響を受けて正常に動作しない場合があります。車の保管場所の近くに送電線や放送施設などがあるとスマートキーが動作しにくくなるため、場所を変えてから再度試してみるとよいでしょう。
スマートキーや車に異常があると思っていても、実際は強い電波の影響を受けて動作していないケースも考えられます。原因を決めつけずに、さまざまな可能性を探るのが問題解決のポイントです。
電池の向きが逆になっている
スマートキーの内部の電池を交換した後に、ボタンを押しても車が反応しない場合は、一度電池の向きを確認しましょう。スマートキーに使用されているボタン電池には、+極と-極があり、正しい向きで取り付けなければなりません。
また、ボタン電池の保管方法などが不適切で、放電してしまっている可能性もあります。交換時にショートするケースもあるでしょう。電池を交換する場合は、できるだけ購入したばかりの新品を使用し、向きや入れ方に注意することが大切です。
スマートキーが故障している
電池を正しく取り付けても車側が反応しない場合は、スマートキー本体が故障している可能性があります。スマートキーはカバンやポケットに入れておくだけで使用できるため、扱いが乱雑になりがちです。
ぶつけたり落としたりすると、内部の基盤の電子回路にダメージを負うことがあります。また、水没などで水分が内部に侵入して故障するケースもあるので、取り扱いには注意しましょう。
車が半ドアになっている
ほとんどの自動車は、ドアが閉まりきらず半ドアになっていると、施錠できません。施錠時にスマートキーのボタンを押しても反応しない場合は、全てのドアがしっかりと閉まっているか確認しましょう。
また、メーターに半ドア警告のランプが点灯しているかどうかでも判断できます。ドアとボディの間に異物が挟まっている場合は、取り除いておきましょう。全てのドアを閉じた後、再度施錠を試してみてください。
スマートキーが反応しない場合の対処法
スマートキーの電池が切れると自動エントリーができず、普段のように車を使えなくなくなります。
しかし、電池切れの状態でも車を動かすことは可能です。出先で焦らないためにも、スマートキーの電池が切れたときの対処法を押さえておきましょう。
スマートキーに付いている鍵を使って開錠する
スマートキーが電池切れしてドアが開かなくなった場合でも、ほとんどの車種では付属のメカニカルキーで開錠できます。メカニカルキーはスマートキーに内蔵されている予備用の鍵で、鍵穴に差し込んで開錠と施錠が可能です。
多くの場合、スマートキーにはメカニカルキーを取り出すための解除ボタンがあります。解除ボタンを押してキーを取り出し、車のドアの鍵穴に差し込んでひねれば開錠できるでしょう。
メカニカルキーの取り出し方および使用方法は、メーカーや車種によって異なります。いざというときに困らないように、所有している車のメカニカルキーの扱い方をあらかじめ把握しておきましょう。
スマートキーをボタンに近づけてエンジンをかける
電池切れのスマートキーでも、エンジンの始動は可能です。スマートキーをカバンに入れたまま遠隔操作はできませんが、決められた手順で操作すれば、車を動かせるので焦る必要はありません。
TOYOTAのスマートキーを例にエンジン始動の手順を解説します。
1.スマートキーのTOYOTAエンブレムがある面をエンジンスイッチに接触させる
2.ブレーキペダルを踏み、そのまま維持する
3.インフォメーションディスプレイにキーマークが表示される
4.エンジンスイッチを押す
車種によってはスマートキーを接触させるタイミングが違ったり、エンジンがかかるようになった合図としてブザーが鳴ったりする場合もあります。あらかじめ自分の車の手順をチェックしておくとよいでしょう。
スマートキーの電池の種類と交換方法
ここでは、スマートキーに使用する電池の種類と、その特徴について解説します。また、電池の交換方法の主な流れも紹介するので、自分自身で交換したい方にとって参考になるでしょう。
ただし、キー自体をなるべく傷つけたくない場合は、プロに任せることをおすすめします。
スマートキーの電池の種類
スマートキーに使用されているのは、ボタン形もしくはコイン形と呼ばれるリチウムイオン電池です。規格によってサイズが決まっており、どの電池が当てはまるかは自動車メーカーや車種によって異なります。
分解して品番をチェックし、家電量販店やコンビニ、100円ショップなどで購入するとよいでしょう。
ただし、一部のメーカーでは充電式を採用しているケースがあります。電池が交換可能かどうか、取扱説明書などで確認してみてください。
スマートキーの交換方法
電池切れでも車を動かすことはできますが、帰宅後はできるだけ早めに電池を交換しましょう。スマートキーの構造は単純なので、専門知識や特別な道具がなくても交換できる場合がほとんどです。スマートキーの電池の交換手順は、下記の4ステップで行います。
1.メカニカルキーを取り出す
2.カバーを外す
3.電池を交換する
4.カバーを戻す
メカニカルキーを取り出したら、本体キーの合わせ目にマイナスドライバーなどを当ててカバーを外し、中の電池を新しいものと交換してカバーを戻せば交換作業は終了です。きちんと動作するか確認テストをして、問題がなければテクニカルキーを戻しておきましょう。
スマートキーの電池切れは確認できるの?
スマートキーがいつも通り動作しないとき、電池が切れているのか他に原因があるのか分からずに困った経験がある方もいるのではないでしょうか。速やかに原因を特定するためにも、スマートキーが電池切れしているか確認する方法をチェックしておきましょう。
電池切れかを確認する方法
トラブル解決のためには原因の切り分けが重要です。スマートキーでドアを開錠できないときは、まずは電池が切れていないかを確認しましょう。
多くのスマートキーにはボタンを押したときに連動して点灯するランプが付いているので、試しに何かボタンを押して反応を確認します。
ランプが点灯しない場合は、電池が切れている可能性が高いでしょう。ランプが点灯しても鍵が開かない場合は、別の原因を検討する必要があります。
電池の寿命の目安
スマートキーに使用する電池の寿命の目安は、1年~2年程度といわれています。スマートキーは、操作をしなくても常に電波を放出しているため、あまりキーを使用していない場合も電池は消耗します。
全く車に乗っていなかったとしても、電池交換は必要なので注意しましょう。電池交換を忘れそうな場合は、車検や12か月点検のタイミングに合わせて交換するのがおすすめです。
前に交換したのがいつか気にする必要がなく一定期間で交換できるので、電池切れの心配はなくなります。
スマートキーの電池切れが早いときにおすすめの対策
スマートキーを利用している方の中には、電池切れが頻繁に起こることに悩んでいる方もいるかもしれません。
スマートキーの電池は通常通りなら1年~2年は持ちますが、場合によっては消耗が激しくなることがあります。電池切れが早いときのおすすめの対策を2つ紹介します。
保管場所に気を付ける
スマートキーを電子レンジやパソコンなどの電磁波を発する機器の近くで保管していると、電磁波に反応して誤作動が起こるので気を付けましょう。スマートキーを使っていないときも頻繁に電波を発することになるため、電池切れが早くなります。
スマートキーは電子レンジ、パソコン、テレビ、スマートフォンなどの電磁波を発する電子機器の近くには置かず、他の電化製品の影響を受けない場所に保管しましょう。
節電モードを試す
多くのスマートキーには、節電モードという電波の受信待機を停止する機能があり、節電モードにすることで電池の消耗を軽減できます。普段は節電モードにしておき、スマートキーを使用するときだけ解除すれば電池の寿命を延ばせるでしょう。
通常モードのスマートキーは電波を出しているため、この電波を利用して車を盗難するリレーアタックという手口に利用されるリスクがあります。節電モードは電波を出さないため、リレーアタックの対策としても効果的です。
スマートキーが壊れたら?交換はできる?
スマートキー本体が壊れた場合、どのように対処すればよいのか気になる方もいるでしょう。スマートキーは高機能のため、交換によって新品を用意する場合は、メカニカルキーよりも高額な費用がかかります。
スマートキーの交換費用の目安としては、5万円~10万円程度です。ただし、高級車や輸入車などはさらに高価な場合があります。新品のスマートキーは、基本的にディーラーで注文することになるでしょう。
電池切れ以外にも要注意!スマートキーのよくあるトラブル
ここでは、スマートキーにおける電池切れ以外のトラブルを4つ紹介します。紛失しやすい点や車両盗難のリスクなど、よくあるトラブルについて把握しておくことが大切です。知っておいて損はないので、ぜひ参考にしてみてください。
紛失
スマートキーは、車を便利に使用できるアイテムです。鍵をカバンなどの手荷物に入れておくだけで使用できます。ただし、鍵への意識が弱くなるため、紛失した際に見つけることが難しいでしょう。
紛失した場合、悪意を持った者が簡単に車を特定できるため、盗難につながるリスクが高いといえます。このような重大なトラブルにならないよう、落としたり盗まれたりされにくい場所に保管しておきましょう。
リレーアタックのリスク
スマートキーは微弱な電波を車両側と送受信することにより、車の施錠や解錠をしやすくしています。この電波を利用して自動車が盗難されるリレーアタックについてご存じでしょうか。
電波を特殊な機械で中継し、車を動かせる状態にする手口で、対策することが重要となってきます。
スマートキーを持ち運ぶ場合は、電波を遮断するケースに入れることや、保管する際に玄関の近くには置かないなどが主な対策方法です。他にもリレーアタック防止装置を取り付ける方法もあるため、コストを考慮しつつ対策方法について検討することをおすすめします。
車内に入れたままロック
メカニカルキーの車で、車内に鍵がある状態で施錠してしまうインロックを経験した方もいるでしょう。スマートキーの場合は、基本的に車内にある状態を認識してインロックを防いでいます。
ただし、電池が切れかかっているなどが原因でインロックする可能性がある点に注意が必要です。スマートキーの所在をしっかりと把握しておきましょう。
警告音が鳴る
自動車には、シートベルトを装着しないで走行した場合やライトをつけっぱなしでドアを開けた場合など、条件に応じて警告音を発する機能があります。スマートキーを使用する上でも、警告音が鳴るケースがあるため、押さえておきましょう。
エンジンもしくはハイブリッドシステムが作動中に、スマートキーを車外へ持ち出してドアを閉めると、警告音が鳴るよう設定されている車種がほとんどです。エンジンの切り忘れを防止しているので、知っておくと焦らないでしょう。
電池切れではないスマートキーの不調は乗り換えも検討しよう!
中古車市場にはさまざまな車が出品されており、スマートキー付きの比較的新しい車も多数流通しています。中古車は新車よりも安く買える傾向があり、購入費用を抑えたい方や予算内でできるだけ高級グレードを購入したいという方に特におすすめです。
中古車はすでに販売終了している車種も流通しており、新車では手に入らない車も入手できる機会があるのもメリットです。現行車種のモデルも購入できるので、ぜひ探してみてください。
中古車でもスマートキーが搭載されているおすすめ車種5選
スマートキーは、現在多くの車種に採用されています。グレードによってはキーレスの場合もありますが、スマートキーはその利便性の高さから主流となっているのです。
ここでは、スマートキーが搭載されている車種を5つ紹介するので、車選びの参考にしてみてください。
トヨタ プリウス
トヨタのハイブリッド車を代表するプリウスは、現行モデルへのフルモデルチェンジで、燃費性能以外の魅力が強化されています。
コの字形のヘッドライトによるハンマーヘッドデザインのフロントマスクが特徴的で、スポーティーかつ先進的です。また、全高が抑えられており、クーペのようなフォルムで強い存在感を与えます。
燃費だけでなくデザイン性に優れたプリウスには、スマートキー以外にさまざまな便利機能が搭載されているので、気になる方はチェックしてみてください。
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ヤリス
ヤリスは、日本では以前「ヴィッツ」の名で親しまれたコンパクトカーです。海外で使用されていた車名に統一され、世界ラリー選手権での活躍が目覚ましいことから、車好きにも高い評価を得ています。
アグレッシブでスポーティーな外観と、実用的なボディサイズにより、普段の運転が楽しめるでしょう。また、ハイブリッドモデルも設定されているため、燃費性能に関しても優れています。
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
少し大きめのコンパクトカーを探している場合は、ノートが候補に挙がるでしょう。ノートのシンプルかつスタイリッシュなデザインも魅力的ですが、モーターによる走行性能を味わえる点が特徴です。
エンジンを搭載していますが、発電用としての役割のみで、走行はモーターだけを使用します。日産が「e-POWER」と名付けたこのハイブリッドシステムは、燃費と走りを高次元で両立しています。
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-BOX
軽自動車は人気のあるジャンルで、各自動車メーカーが力を入れて開発しています。その中でも高い人気を誇るのがN-BOXです。スーパーハイトワゴンに属するボディタイプで、軽自動車とは思えない広い車内空間が大きな魅力といえます。
エクステリアはシンプルですが、親しみを感じさせるデザインです。日頃の買い物でも開放感を味わえるでしょう。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ スペーシア
スペーシアは、N-BOXと並ぶ人気の軽自動車です。同じくスーパーハイトワゴンのため、直接的なライバルといえるでしょう。広い室内空間が特徴で、サーキュレーターを天井部分に搭載するなど、快適性にも優れています。
エクステリアデザインは愛嬌があるため、女性の方でも選びやすいでしょう。マイルドハイブリッドを採用し、燃費性能にこだわっている点もスペーシアの魅力のひとつです。
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
スマートキーは便利なアイテムで、ドアの施錠・解錠はもちろんのこと、エンジンやハイブリッドシステムなどの起動がボタン操作で完結します。ただし、電波を送受信しているため、電池切れが発生する点に注意が必要です。
電池交換しても車が反応しない場合は、キーの故障や電池の向きが逆などいくつか要因があるので、ひとつひとつチェックして特定しましょう。リレーアタックなどの盗難にも注意しつつ、使用することが大切です。
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▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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