スマートキーが壊れた際にも慌てない!確認ポイントや修理の依頼について解説
近年発売されている多くの車には、普通車・軽自動車を問わず、スマートキーが搭載されています。スマートキーは、鍵穴にキーを差し込まなくても、持っているだけでドアの開閉やエンジン始動を行えるため非常に便利です。
重宝する機能である反面、突然反応しなくなり壊れたと焦ってしまうケースが多数報告されています。どのような原因で反応しなくなるのでしょうか。主な原因や確認すべきポイントについてご紹介します。突然壊れた際に慌てずに対処できるよう、対処法を把握しておきましょう。
※目次※
6.スマートキーの他にも壊れた装備があるなら乗り換えも検討しよう!
・スマートキーが壊れた場合でも、内蔵されているメカニカルキーでドアの開閉が可能
・スマートキーが壊れたと思ったときは「電池切れ」「電波障害」「半ドア」「バッテリー上がり」を確認しよう
・壊れたスマートキーは、ディーラーまたは鍵専門店に修理や作成を依頼しよう
スマートキーが壊れた場合でも解錠やエンジン始動は可能!
ドライブを楽しんでいるときに、思わぬ事故やトラブルに巻き込まれてしまうと、せっかくの楽しさも半減してしまいます。スマートキーが反応しなくなり、エンジンがかからないというケースもそのひとつです。
スマートキーが突然壊れてしまうことはあるのでしょうか。壊れた場合の原因や対処法について予備知識があれば慌てずに済みます。主なポイントを押さえておきましょう。
スマートキーにはメカニカルキーが内蔵されている
利便性の良いスマートキーが壊れた場合、ドアの解錠・施錠やエンジンがかからなくて非常に困ります。そのような場合でも、落ち着いて対処すればドアの解錠・施錠やエンジン始動が可能なため、慌てずに行動しましょう。
その方法は、スマートキーに内蔵されているメカニカルキーを用いる方法です。自動車メーカーにより、メカニカルキーの取り外し方が異なるものの、基本的にはボタンやスライドロックを操作して簡単に取り外せます。取り外したメカニカルキーを鍵穴に差し込めば、ドアの解錠・施錠が可能です。
壊れたスマートーキーでエンジンを始動する方法
スマートキーがいつものように反応しない場合のエンジン始動方法は簡単です。まず、通常通りシフトポジションを「P」にします。ブレーキペダルを踏み、スマートキーをプッシュ式エンジンスタートスイッチに接触させましょう。接触させたまま、エンジンスタートスイッチを押すとエンジン始動またはシステムが起動します。
車種により、ステアリング位置などを指定している場合があるため注意が必要です。車両取扱説明書に記載されている、スマートキートラブルについての注意事項を確認しておきましょう。
警報音が鳴った場合の対処法
車種によっては、スマートキーからメカニカルキーを取り出す段階で警報音が鳴る場合があります。また、壊れたスマートキーをエンジンスタートスイッチに接触させ、車両がスマートキーを認識した段階で警報音が鳴る場合がありますが、慌てないようにしましょう。
防犯用イモビライザーの警報音は、エンジンを始動すると鳴りやみます。落ち着いて、速やかにエンジンスタートスイッチを押して、エンジンを始動させましょう。
スマートキーが壊れたと思ったら確認すべき4つのポイント
スマートキーが突然反応しなくなった場合、壊れたと思い込んで焦ってしまいます。また、すぐにロードサービスなどに連絡してしまいたい気持ちになるのではないでしょうか。
しかし、壊れたと思った場合、金銭面で損しないためにも冷静に対処する必要があります。大抵の場合、反応しない原因は故障ではありません。確認したい4つのポイントを解説します。
電池切れ
よくある原因のひとつは、電池切れです。車種によっては、インパネのモニターに電池切れの表示がされます。スマートキーを押したときに、ランプがついていない場合も電池切れのサインです。
その場合は、新しい電池に交換しましょう。スマートキーのボタンやスライドロックを操作して、メカニカルキーを引き抜きます。ツメの部分を引いてカバーを開け、中に入っているボタン電池を取り出して新しい電池と交換し、元に戻すと完了です。
電池の型式や交換方法については、車種で異なるケースがあります。車両取り扱い説明書を確認しましょう。また、一部の輸入車などでは、ユーザーによる電池交換を推奨していないケースもあります。不安であればまずは販売店に確認するようにしましょう。
電波障害
電池交換ではない場合、他に考えられる原因は電波障害です。スマートキーは、ドアの解錠・施錠・エンジン始動などの際に、電波を通して行います。スマートキーから発する電波がきちんと車に届かないケースが電波障害です。
テレビ塔・発電所・放送局など、強い電波を発生する施設や設備がないか、周りを確認してみましょう。移動できない場合は、メカニカルキーを使用して対処できます。スマートフォンやパソコンなどのデバイスから離して、保管したり操作したりすることも大切です。
ドアが閉まりきっていない
スマートキーでドアの施錠がうまくいかない場合は、ドアが完全に閉まりきっていないケースが考えられます。車は、半ドアの状態ではロックしません。運転席・助手席・後席に加えて、バックドアも忘れずに確認することが必要です。
アラームが鳴る車種もあるものの、鳴らない車種もあります。閉まっているように思えても、再度全てのドアを開閉し直してみましょう。
バッテリー上がり
上記の項目を確認しても原因が不明な場合は、バッテリー上がりが考えられます。バッテリーが上がってると、車の電気系統すべてが使用できません。メカニカルキーを使用して車内に入り、どのランプもついていなければ、バッテリーの問題である可能性が高いといえます。
家族や友達に助けを求められる場合は、他の車からブースターケーブルを使用してバッテリーを充電するジャンピングスタートにより、ある程度の距離を走ることが可能です。エンジンがかかったら、ディーラーや修理工場などに行き、新しいバッテリーに交換しましょう。
スマートキーが壊れたと慌てないためにできること
外出前や出先でスマートキーが壊れた場合、その後の予定が狂ってしまい困るのではないでしょうか。できるだけトラブルを避けるためにも、日頃から注意できる幾つかのポイントがあります。簡単にできる3つのポイントをご紹介しますので、参考にしてください。
定期的に電池交換する
スマートキーの電池は、リモコンキーとは異なり、電池の消耗が早いといわれています。車両搭載のコンピューターと認証を行うために、常に受信動作をしている状態のためです。
電池残量は目に見えないものの、電池が少なくなると受信動作が鈍くなります。少し反応が弱くなったように感じられたら交換時期です。さほど違いが分からない場合は、前もって定期的に交換しておくと安心できます。目安は、1~2年ごとです。各自動車メーカーにより若干差があります。
強い電波の近くに置かない
スマートキーを保管する際は、同じく電波を発生しているスマートフォンやパソコン、テレビのリモコンなどの近くに置かないようにしましょう。すぐに電波障害を起こさないとしても、電池の減りが早くなります。
加えて、外出先での駐車場所にも注意が必要です。テレビ塔・軍用基地・空港・発電所などに行く必要がある場合は、できるだけ施設から離れた場所に駐車したほうが無難とされています。強い電波やノイズを発生する場所がどこかを常日頃からチェックしておきましょう。
予備電池やスペアキーを持ち歩く
スマートキーに使用されているボタン電池は、最近ではコンビニでも購入可能です。すぐに手に入るため、さほど心配いりません。ただし、遠出する際など購入箇所を把握していない場合に備えて、予備電池を持っておくと安心です。
また、スペアキーを作成して持ち歩くことも安心につながります。スペアキーの作成にかかる費用の目安は下記を参照してください。
依頼先 |
国産車 |
国産車(イモビライザー付) |
輸入車 |
鍵専門店 |
2~5万円 |
5~10万円 |
10万円~ |
ディーラー |
5,000~3万円 |
2~4万円 |
問い合わせ |
壊れたスマートキーの修理はどこに依頼できる?
思い当たるポイントを確認したものの、作動しない場合があります。スマートキー自体が壊れたと考えられる場合は、自力で修理することができません。また、カーショップでは対応してもらえないケースがほとんどです。
ディーラーまたは鍵専門店に修理を依頼できます。それぞれの修理費用相場と必要日数の目安は下記項目のとおりです。
ディーラー
スマートキーが壊れた場合、新たに作成するケースが多くあります。ディーラーでは、正規の高い品質を作成してもらえるため安心です。ただし、スマートキーは、電子部品を多く扱っているため高額になります。イモビライザー付の場合は、システムの再設定・初期化が必要なため、さらに高額になることを予想しておきましょう。
相場費用は、5~10万円とされており、車種によっては10万円を超えるケースも珍しくありません。数日から1週間程度の日数がかかります。故障内容により異なるため、都度確認しましょう。
鍵専門店
費用を少しでも抑えたい場合は、鍵専門店に相談してみましょう。さまざまな鍵に関する豊富な経験や知識がある鍵専門店では、スマートキーの壊れた原因を把握し対処してくれます。
自動車メーカー・車種・年式などの条件により費用が異なるため、相場価格は一概には言えません。一例として、スマートキー作成の場合、即日対応で約3~4万円ほどで対応してくれる業者があります。出張費用がかかるケースもあるため、依頼する前に確認しましょう。
スマートキーとキーレスキーの違いとは?
鍵の修理や作成を依頼する場合は、スマートキーとキーレスキーを混同しないようにしましょう。スマートキーとキーレスキーでは、メカニズムが異なるため、修理・作成費用が異なります。
安い費用と思い依頼したところ、キーレスキーの価格だったというケースもあるため注意が必要です。違いについてチェックしましょう。
キーレスキーとの違い
スマートキーとキーレスキーは、鍵穴に差し込むことなく、ドアを解錠・施錠できる点は共通しています。しかし、キーレスキーの場合は、ボタン操作が必要です。エンジン始動の際は大きく異なります。主な違いは下記表を参照してください。
|
ドア開閉時 |
エンジン始動時 |
キーレスキー |
ボタン操作必要 |
キーシリンダーへキーの挿入必要 |
スマートキー |
操作不要 |
キー操作不要、スタートスイッチ操作のみ |
スマートキーのメカニズム
ボタン操作によるドアの開閉を行うキーレスキーは、リモコンに似ています。一方、スマートキーのメカニズムは、車両搭載コンピューターが発している電波との送受信している点が大きな特徴です。
組み込まれたプログラムによる動作のため、たとえ同車種であったとしても、他の車には反応しません。スマートキーが車の近くにある場合にのみ、電波を発して作動します。
スマートキーの魅力
スマートキーの大きな魅力は、車の乗り降りが楽な点です。加えて、エンジン始動の際も、カバンから鍵を出さずに済みます。手がかかる子どもがいたり、荷物をたくさん持っていたりする場合、非常に便利です。
カバンからキーを取り出す場面が少ないため、どこかに置き忘れる心配もありません。ごく近い範囲で電波を発する仕組みのため、防犯性が高いこともスマートキーの魅力です。
スマートキーの他にも壊れた装備があるなら乗り換えも検討しよう!
利便性が高いスマートキー搭載車は、人気が高く、一度使い始めると壊れた場合不便に感じるのではないでしょうか。壊れたスマートキーの修理や交換には、まとまった費用が必要です。
他にも、壊れた箇所があれば、車の乗り換えを検討するタイミングと考えられます。できるだけ費用を抑えたい場合は、中古車購入を検討してみましょう。
壊れにくくトラブルが起こりにくい車種を厳選してご用意
中古車購入を検討する際には、中古車販売に特化しているネクステージの利用をおすすめします。ネクステージでは、故障やトラブルにつながりかねない車両を一切取り扱っていません。
車両そのものはもちろん、スマートキーの動作を含め、購入いただいた車に満足して乗り続けていただけるよう良質な車のみを販売しています。車に関する知識や経験が豊富なスタッフが在籍しているため、些細な点でもお気軽にご相談ください。
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まとめ
ドライブをストレスフリーで楽しむために、故障やトラブルをできるだけ避けたいと思うのではないでしょうか。スマートキーが突然壊れた、と焦ってしまうことがないように、日頃から注意点を確認しましょう。
注意していても壊れてしまう可能性はあります。修理・交換費用と乗り換えを比較検討してみましょう。良質な中古車をお探しの場合は、信頼できる実績豊富なネクステージをぜひご利用ください。