ハイエースバンは何人乗り?普通免許で運転可能なモデルやできないモデルを理解しよう
商用車として人気の高いハイエースバンですが、乗車定員や運転に必要な免許について知りたい方もいるでしょう。ハイエースシリーズでは、グレードやタイプによって乗車定員が異なり、普通免許で運転できるモデルとそうでないモデルがあります。
自身の用途に合わせて最適なハイエースバンを選ぶためには、これらの情報を知っておくことが重要です。
そこでこの記事では、ハイエースバンやその他のモデルに何人乗りがあるのか紹介しつつ、その魅力や運転免許との関連性について解説します。ぜひ参考にしてください。
※目次※
2.何人乗りかで決まるハイエースバンやコミューターの免許の条件
4.ハイエースバンのライバル車「日産 キャラバン」は何人乗り?
・ハイエースには、バンタイプとワゴンタイプ、マイクロバスの3種類が展開されている。
・積載性に優れたハイエースバンには、乗車定員が2人/5人乗り~9人乗りまでラインアップ。
・ハイエースバンの競合車種である「日産 キャラバン」には、特別モデルが豊富にそろっている。
何人乗りか気になるハイエースバンの基本情報
ハイエースバンは、トヨタの代表的な商用車で、乗車定員は2人から9人まで多様です。主に貨物運搬や業務用途に使用され、乗車定員はモデルやグレードにより異なります。
まずは、ハイエースシリーズの種類と乗車定員など、基本情報について見ていきましょう。
ハイエースバンとは
ハイエースバンは、トヨタ自動車が製造・販売する商用車の代表格です。この車両は、主に貨物の運搬や業務用途に特化した設計が特徴で、多くの事業者から支持を得ています。
ハイエースバンの外装は、滑らかな面にシャープな直線と柔らかな曲線を組み合わせた一体感のあるデザインが特徴です。内装では、多彩な収納スペースや便利な装備を効率的に配置し、操作性を重視した運転席周りの設計により、快適な運転環境と作業環境を提供しています。
またToyota Safety Senseを搭載し、衝突回避支援システムや静止物検知機能など、先進の安全技術が標準装備です。これらの特徴により、ハイエースバンは効率的な業務遂行と安全性を両立させた、信頼性の高い商用車として広く認知されています。
ハイエースバンの乗車定員
ハイエースバンの乗車定員は、モデルによって異なります。標準的なロングボディでは、2人/5人乗り・3人乗り・3人/6人乗り・3人/6人/9人乗りと種類が豊富です。
グレードは大きく分けて「スーパーGL」と「DX」の2種類で、ボディ幅(標準・ワイド)やルーフ形状(標準・ミドルルーフ・ハイルーフ)が細かく設定されています。これらの選択肢により、用途に応じて最適な車両を選ぶことが可能です。
積載のための車内スペースを重視する場合は、2人/5人乗りや3人乗りモデルが適しています。一方、作業員の移動も兼ねる場合は、3人/6人乗りや3列シートの3人/6人/9人乗りモデルが便利でしょう。
ハイエースシリーズの種類と乗車定員の違い
ハイエースシリーズには、ハイエースバン、ハイエースワゴン、ハイエースコミューターの3種類があり、それぞれ特徴と乗車定員が異なります。ハイエースバンは、乗車定員は最大9名です。標準フロアとジャストローの2種類から選べます。
ハイエースワゴンは4列シートを備えた、10名まで乗車可能な大型ワゴンです。広々とした室内空間が特徴で、多人数の送迎や家族・グループでの移動に適しています。ハイエースコミューターは乗車定員14名のマイクロバスで、ビジネス用途の送迎車として多く利用されています。
何人乗りかで決まるハイエースバンやコミューターの免許の条件
ハイエースバンの乗車定員と運転に必要な免許について見ていきましょう。ハイエースバンは、2人乗りから9人乗りまでのバリエーションがあり、用途に応じて選択可能です。
多くのモデルは普通免許で運転可能ですが、ハイエースシリーズの中には制限があるモデルも存在します。ここでは、普通免許で運転できるモデルとできないモデルについてチェックしていきましょう。
ハイエースバンとワゴンは普通免許で運転できる
ハイエースバンとワゴンは、普通免許で運転できるモデルです。普通免許においては、取得年月にかかわらず、車両総重量8トン未満・最大積載量5トン未満・乗車定員10人以下の自動車を運転できます。
最大9名乗車のハイエースバンや、10人乗りのワゴンは、これらの条件に該当するため普通免許で運転可能です。また、準中型免許の場合も乗車定員10人以下となっており、問題なく運転できます。
普通免許で運転できないのはハイエースコミューター
ハイエースコミューターは、普通免許では運転できない特殊なモデルです。14人乗りの大型車両であるため、運転には「中型免許(8トン限定解除)」または「大型免許」が必要です。
普通免許はもちろんのこと、準中型免許や8トン限定の中型免許でハイエースコミューターを運転した場合、免許条件違反となります。
この車両は、主に介護施設の送迎車や企業の社用車として利用されることが多く、一般的な個人利用はほとんどありません。外見はハイエースバンやワゴンと似ていますが、乗車定員が多いため、ビジネス利用する場合は免許の条件をチェックしましょう。
ハイエースバンの魅力
ハイエースバンは、多彩な魅力を持つ商用車です。1列シートから3列シートまで多くのモデルがあり、用途に応じて選択できます。
その優れたカスタマイズ性、運転のしやすさ、そして高い中古車価値が特徴です。ここでは、ハイエースバンの3つの魅力について解説します。
カスタマイズ性に優れている
ハイエースバンは、その優れたカスタマイズ性で多くのユーザーから支持されています。さまざまなモデルを用意していますが、内装のアレンジ次第で荷室スペースを柔軟に変更できます。例えば、構造変更手続きを行えば2列目や3列目シートを取り外して、より広い荷室を確保することが可能です。
また、フラットな床面を生かして、仕事用の道具や資材を効率よく積載できるカスタムも人気です。さらに、車中泊やキャンピングカーとしての利用を考えている方向けに、ベッドキットや収納棚を設置するなど、多様なニーズに対応できるのがハイエースバンの魅力です。
大きな車体だが運転しやすい
ハイエースバンは大きな車体ながら、運転のしやすさでも定評があります。高い車高と大きな窓ガラスにより、運転席からの視界が良好で、周囲の状況を把握しやすいのが特徴です。
さらに、収納機能の充実も運転のしやすさに貢献しています。センターコンソールやボトルホルダーなどが適切に配置され、車内空間を効率的に活用できます。
また、トヨタの安全技術「Toyota Safety Sense」が搭載されており、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラートなどの機能が運転をサポートします。これらの機能により、初めてハイエースを運転する方でも安心して操作できるでしょう。
売却時に高額査定が期待できる
ハイエースバンの魅力のひとつに、中古車価値の高さがあります。耐久性と汎用性の高さから、長年にわたり高い人気を誇るこの車両は、売却時に高額査定が期待できるでしょう。
ハイエースバンは、10年以上経過した車両でも適正価格で売却できるケースがあります。これは、商用車としてだけでなく、乗用車としても幅広く利用できる点が評価されているためです。
また、優れたカスタマイズ性により、個々のニーズに合わせた改造が可能なことも中古市場での価値を高めています。さらに、トヨタ車特有の信頼性も、高額査定の要因といえるでしょう。
購入時には初期投資が必要ですが、長期的な視点で見れば、資産価値の高い選択肢となり得ます。
ハイエースバンのライバル車「日産 キャラバン」は何人乗り?
ここでは、日産キャラバンの乗車定員について見ていきましょう。キャラバンもハイエースと同様に、用途に応じて選択できる多様な乗車定員を設定して販売しています。
特別仕様車が豊富で、ユニークな機能を備えたモデルを用意している点がキャラバンの特徴です。
日産 キャラバンの種類と乗車定員
キャラバンの乗車定員は、モデルによって3人から14人まで多岐にわたります。ハイエースと同じく、バンタイプ・ワゴンタイプ・マイクロバスタイプの3種類の設定です。主に商用車として使用されるバンタイプは、3人乗りから9人乗りまで展開されています。
具体的には、グレード別に「ルートバン」が3人乗りで、「DX」とEXは3人・6人・9人から選択可能です。
上級グレードの「プレミアムGX」と「GRANDプレミアムGX」は、5人乗り仕様のみとなっています。一方、ワゴンタイプは10人まで乗車可能で、マイクロバスは14人乗りです。
キャラバンは特別仕様車が豊富
キャラバンには、多彩な特別仕様車が用意されています。例えば、車中泊を目的とした「MYROOM」は、業界初の硬さの異なるクッションパッド構造を採用した「2 in 1シート」が特別装備です。これにより、リビングルームモードではソファーのような快適さを、ドライブモードと就寝時には体をしっかりと支える機能性を実現しています。
また、「マルチベッド」は、折りたたみ式ベッドと脱着式テーブルを備え、アウトドアや車中泊を楽しむ方におすすめです。シート生地とベッドマットには同じ素材を使用し、インテリアの統一感を出しています。
さらに、「トランスポーター」は、遊びを満喫するための移動手段として最適です。床には撥水性と耐久性に優れた素材を使用し、広々としたベッドシステム付車も用意しています。
このように、キャラバンは多様なニーズに応える柔軟性と機能性を兼ね備えた車両といえるでしょう。
ハイエースバン&キャラバンの新車価格・中古車相場
ハイエースバンとキャラバンで迷っている方もいるでしょう。両車種とも、グレードや仕様によって価格帯が大きく異なります。
新車価格は、基本モデルからハイグレードなものまで幅広く設定されており、中古車相場も気になるところです。ここでは、両車の新車価格と中古車相場を紹介します。
ハイエースバンの価格帯
ハイエースバンの新車価格は、グレードや仕様によって大きく異なります。ガソリンエンジンを搭載したモデルが比較的安価で、2WDモデルの新車価格は244万9,500円~264万2,000円です。一方でディーゼルエンジンを搭載したモデルは、DXが328万4,600円で、スーパーGLは377万5,500円となっています。
中古車市場では、年式や走行距離によって価格が変動し、中古車販売店のネクステージにおいては、362万9,000円~559万9,000円が相場です。ハイエースバンは人気が高く、比較的高価格で取引される傾向にあります。
(2025年2月時点の情報です)
(参考:『ハイエースバン(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 キャラバンの価格帯
日産キャラバンにおいても、新車価格はグレードや仕様により幅広く設定されています。MYROOMなどの特別モデルを除いたバンタイプのガソリン車(2WD)の場合、258万600円からスタートし、最も高価なのは「GRAND プレミアムGX」の335万1,700円です。
一方、ディーゼル車(2WD)の場合は、324万9,400円~401万9,400円となっています。
(2025年2月時点の情報です)
キャラバンの中古車については、ハイエースよりも数が少ない傾向にあります。そのため、中古車を狙っている場合は根気強く探す必要があるでしょう。
(参考:『キャラバン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ハイエースバンは、主に商用車として使用される2人/5人乗り~9人乗りの車両です。バン、ワゴン、コミューターの各タイプがあり、用途に応じて選択できます。ハイエースバンは、積載量が多くカスタマイズ性に優れているのが魅力です。
ハイエースの多くのモデルは普通免許で運転可能ですが、14人乗りのハイエースコミューターの場合は、8t限定解除の中型免許もしくは大型免許が必要となります。ライバル車の日産キャラバンと比較しつつ、自身のニーズに適したモデルを探してみてください。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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