2023年にフルモデルチェンジした5代目プリウスの進化と歴代モデルの特徴
トヨタのハイブリッド車の象徴として進化を続けてきたプリウスが、2023年に5代目へとフルモデルチェンジを遂げました。従来のエコカーイメージを覆す斬新なデザインと、走る楽しさを追求した点が大きな特徴です。
この記事では、2023年に5代目へとフルモデルチェンジしたプリウスのデザインから性能まで、その魅力を紹介します。また、歴代モデルのフルモデルチェンジ時期や主な特徴にも触れるので、ぜひ最後までご覧ください
※目次※
1.2023年にフルモデルチェンジした5代目プリウスのデザイン
2.5代目へとフルモデルチェンジしたプリウスの走りと安全性能
・2023年にフルモデルチェンジして登場した現行型の5代目プリウスは、よりスポーティーなデザインに生まれ変わった。
・5代目プリウスは、第5世代のハイブリッドシステムやプラットフォームの進化により、走る楽しさを実現している。
・初代プリウスは1997年に登場しており、約6年ごとにフルモデルチェンジしている。
2023年にフルモデルチェンジした5代目プリウスのデザイン
2023年にフルモデルチェンジを遂げた5代目プリウスは、デザイン面で大きな進化を遂げました。
「Hybrid Reborn」をコンセプトに、エクステリアは従来の特徴を継承しつつ大胆な変更を加え、インテリアは快適性と機能性を追求しています。ここでは、5代目プリウスの内外装の特徴について見ていきましょう。
エクステリアデザインの大胆な変更
新型プリウスは、「Hybrid Reborn」をコンセプトに、従来のモノフォルムシルエットを継承しつつ、大胆な変更を加えました。低重心かつスタイリッシュなプロポーションへと進化し、シンプルながら抑揚のあるボディ造形で、普遍的な美しさと感性に訴えかけるエモーションを表現しています。
フロントはハンマーヘッドをモチーフに、機能性とデザイン性を両立させており、先進的な印象です。リヤには薄型一文字のリヤコンビネーションランプを採用し、ワイド&ローなスタンスと相まって、スポーティーさを際立たせています。19インチの大径タイヤの採用している点も特徴的です。
快適性と機能性を追求したインテリア
新型プリウスの内装は、快適性と機能性を追求し、心地良い空間を提供しています。「アイランドアーキテクチャー」コンセプトに基づき、開放的な空間と運転に集中しやすいコックピットを両立させた点が注目ポイントです。黒基調で、スポーティーかつ上質な空間となっています。
トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」は、車内を彩るだけでなくトヨタセーフティセンスと連動し、アラーム音の前にイルミネーション点滅でドライバーへ注意喚起を行います。
同乗者のための快適装備も充実しており、ナノイーXや後席のドアオープンスイッチなど、細やかな配慮が魅力的です。
内外装のカラーバリエーション
5代目プリウスは、当初8色のカラーバリエーションで展開されていました。スポーティーなグレー系の「アッシュ」と黄色の「マスタード」は、新開発のボディカラーです。
2025年1月時点のカラーバリエーションは6色で、真珠のような光沢感が特徴の「プラチナホワイトパールマイカ」や落ち着いた「ダークブルー」、高級感のある「アティチュードブラックマイカ」などが用意されています。
内装色は、黒を基調とした「グラディエントブラック」、スポーティーな印象の「マチュアレッド」があり、KINTOのみ明るいグレーがアクセントの「アクティブグレー」を選択可能です。カラー選びは、新型プリウスの魅力をさらに引き立てる重要な要素となっています。
5代目へとフルモデルチェンジしたプリウスの走りと安全性能
2023年のフルモデルチェンジで、プリウスは走りと安全性能を大幅に進化させました。第5世代ハイブリッドシステムの採用により、環境性能と走行性能を高次元で両立しています。ここでは、5代目プリウスの走行に関わる要素を紹介します。
第5世代ハイブリッドシステム
新型プリウスに搭載された第5世代ハイブリッドシステムは、環境性能と走行性能を高次元で両立させています。2.0Lと1.8Lの2種類のエンジンが用意され、2.0L車ではシステム最高出力が144kW(196PS)に向上し、従来型の1.6倍の動力性能を獲得しました。これにより、胸のすくような加速感とドライバーの意図に忠実なレスポンスを実現しています。
一方、1.8L車では全ての電動モジュールを刷新することで、優れた燃費性能を維持しつつダイレクトな走りを味わえます。さらに、両モデルとも「ドライブモードセレクト」を搭載し、走行状況や好みに合わせてモードを変更可能です。
走りを重視したプラットフォーム
5代目プリウスでは、第2世代のTNGAプラットフォームを採用し、走りを進化させました。このプラットフォームは、低重心化だけでなく大径タイヤの採用を可能にし、スタイリッシュなプロポーションと高い操縦安定性を両立させています。ボディ剛性の向上により、乗り心地や静粛性を改良している点も特筆すべきポイントです。
サスペンションにも手が加えられ、フロントにはマクファーソンストラット式、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用しています。これにより、車との一体感を感じられるでしょう。
先進運転支援システム(ADAS)
現行型の5代目プリウスには、先進的な運転支援システムが搭載されています。Toyota Safety Senseは、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いて周囲の状況を認識し、衝突回避や被害軽減をサポートする予防安全パッケージのことです。
プリクラッシュセーフティは、車両や歩行者、自転車運転者を検知し、衝突の可能性がある場合に警報やブレーキ制御を行います。
そして、レーントレーシングアシストやレーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロールなど、さまざまな状況でドライバーをサポートする機能が充実しています。
プリウスのフルモデルチェンジ時期と歴代モデルの特徴
プリウスは、1997年の初代モデル登場以来、約5年~6年ごとにフルモデルチェンジを重ね、環境性能と走行性能を進化させてきました。ここでは、初代から4代目までのプリウスの特徴と進化の歴史を振り返り、各モデルの開発コンセプトや主要な特徴を紹介します。
1997年|初代モデル登場
1997年、トヨタは世界初の量産ハイブリッド車として初代プリウスを発表しました。この革新的な車は、環境への配慮と燃費効率の向上を目指して開発されたモデルです。
初代プリウスは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、当時としては画期的な低燃費を実現しました。
また、排出ガスも大幅に削減され、環境性能の高さが特徴です。デザイン面では、空力性能を重視したスムーズなボディラインが特徴的です。
2003年|2代目モデル
2003年、トヨタは2代目プリウスを発売し、ハイブリッド技術をより進化させています。エコとパワーを進化させる「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」というコンセプトのもと、環境性能と走行性能の両立を目指しました。新開発のハイブリッドシステム「THSII」を搭載し、世界最高レベルの低燃費35.5km/Lを実現しています。
同時に、モーター出力を約1.5倍に向上させ、2.0Lエンジン搭載車並みの加速性能を確保しました。さらに、当時世界初の技術として、インテリジェントパーキングアシストやEVドライブモードを搭載しています。
2009年|3代目モデル
2009年に登場した3代目プリウスは、「圧倒的な環境性能」と「走る楽しさ」の両立を目指して開発されました。新開発のハイブリッドシステム「リダクション機構付のTHS II」を搭載し、燃費性能38.0km/L(10・15モード走行燃費)という燃費性能を実現しています。
空力性能も大幅に向上させ、CD値は0.25となっています。また、パワートレーンの高効率化や電動ウォーターポンプの採用など、細部にわたる改良も施されました。
2015年|4代目モデル
2015年に登場した4代目プリウスは、Toyota New Global Architecture(TNGA)の第1号車として開発され、低燃費性能と走行性能を高次元で両立させました。
「E」グレードではJC08モード走行燃費40.8km/Lを達成しています。エンジンの最大熱効率を40%まで向上させ、ハイブリッドシステム全体の小型・軽量化も図りました。
走行性能面では、TNGAによる低重心パッケージとボディ剛性の向上により、乗り心地や走りを大幅に改善しています。
5代目プリウスのグレード展開と中古車相場
2023年にフルモデルチェンジした5代目プリウスは、主に2つのグレードで展開されています。各グレードの特徴や価格差を理解し、自身に最適なモデルを選ぶことが重要です。ここでは、新型プリウスのグレード構成と新車価格、そして中古車相場について紹介します。
プリウスのグレードと新車価格
新型プリウスは、主に2つのグレードで展開されています。まず、通常のハイブリッドモデルと外部から充電可能なプラグインハイブリッドモデルがあり、それぞれ「G」と「Z」から選択可能です。
Gがエントリーグレードで、Zが上級グレードとなっています。新車の価格帯は、320万円~460万円です。他にも、ビジネスモデルの「X」や、KINTO専用グレードの「U」が用意されています。
プリウスの中古車価格
プリウスの中古車価格は、年式や走行距離、グレードによって大きく異なります。中古車販売店のネクステージにおけるプリウスの中古車相場は、48万7,000円~439万6,000円です。
5代目だけでなく、3代目や4代目プリウスなども多く出回っているので、チェックしてみてください。(2025年1月時点の情報です)
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PR5代目プリウスの中古車
385.9 万円

Z
サンルーフ 12.3型純正ディスプレイオーディオ パノラミックビューモニター ETC 置くだけ充電器 衝突軽減 レーダークルーズコントロール シートヒーター シートベンチレーション
319.9 万円

G
種突軽減 純正8インチナビ 全周囲カメラ ETC ドライブレコーダー Bluetooth レーダークルーズコントロール LEDヘッドライト 前席シートヒーター ブラインドスポットモニター
403.9 万円

Z
モデリスタエアロ 純正12.3インチナビ アラウンドビューモニター レーダークルーズ プリクラッシュセーフティ BSM シートベンチレーション パワーシート LEDヘッド 純正19インチAW ETC
390.8 万円

Z
ガラスルーフ 12.3型純正ディスプレイオーディオ パノラミックビューモニター ETC 置くだけ充電器 衝突軽減 レーダークルーズコントロール シートヒーター シートベンチレーション
417.9 万円

Z
パノラマルーフ モデリスタフルエアロ 禁煙車 純正12.3型DA 全周囲カメラ 衝突軽減 パワーバックドア メモリー機能付パワーシート LEDヘッド フルセグ ETC2.0 モデリスタ19インチAW
285.9 万円

X
禁煙車 トヨタセーフティーセンス 純正8型ディスプレイオーディオ バックカメラ レーダークルーズ ブラインドスポットモニター ETC LEDヘッドオートマチックハイビーム 革巻きハンドル
375.2 万円

Z
ガラスルーフ 純正12.3型ナビ付ディスプレイオーディオ 全周囲カメラ トヨタセーフティセンス 禁煙車 AC100V電源 パワーバックドア シートヒーター・シートエアコン ETC クルーズコントロール
389.9 万円

Z
寒冷地仕様 パノラマルーフ 全周囲カメラ セーフティセンス レーダークルーズ パワーバックドア 合皮シート シートベンチレーション パワーシート コーナーセンサー レーンキープアシスト スマートキ―
もっと見る >
※価格は支払総額
まとめ
トヨタのハイブリッド車の代表格であるプリウスは、2023年に5代目へとフルモデルチェンジを遂げました。新型モデルは、エクステリアデザインを大幅に刷新し、よりスタイリッシュで空力性能に優れた外観となっています。
また、第5世代ハイブリッドシステムや進化させたプラットフォームの採用により、気持ちの良い走りを味わえるでしょう。歴代モデルも魅力的なので、プリウスを購入するときは3代目や4代目もチェックしてみてください。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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