クラウン旧型と新型の違いとは!進化のポイントを解説
トヨタの誇る高級セダン「クラウン」は、長年愛され続けてきましたが、2022年から「クラウンシリーズ」として進化を遂げています。旧型と新型の間には、どのような違いがあるのでしょうか。
燃費や外装・内装、性能など、さまざまな観点から両者を徹底比較します。クラウンファンはもちろん、高級車に興味のある人は必見です。新旧クラウンの進化の軌跡を追うとともに、車選びの参考にしましょう。
※目次※
・新型クラウンは旧型に比べて大型化が進み、価格もプレミアム化している。
・新型クラウンの内装は水平基調のデザインと上質な素材を採用し、64色の間接照明や遮熱・遮音効果の高いアルミ材を使用した天井など、旧型に比べて快適性が大幅に向上している。
・新型クラウンには、旧型にはなかった夜間の歩行者・自転車運転者の検知機能が追加され、より高度な運転支援システムが導入されている。
旧型・新型クラウンの基本情報と価格比較
クラウンの新型と旧型を比べると、スペックから燃費性能、デザイン、安全性能まで、多岐にわたる変更点が見られます。新型モデルは大型化と高性能化を実現し、最新技術を搭載しました。
一方、旧型モデルは中古車市場で高い人気を維持し続け、多くのファンを魅了しています。それぞれの魅力を深く理解するため、基本的な情報から比較していきましょう。
(参考:『クラウン(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
旧型・新型クラウンのスペックと新車価格の違い
旧型クラウンは、全長4,910mm・全幅1,800mm・全高1,455mmでしたが、新型は全長5,030mm・全幅1,890mm・全高1,475mmとサイズアップしています。
車両重量は、旧型の1,700kg前後から、新型では2,000kg以上へと増加しました。エンジンラインアップも大きく変更され、旧型では2.0Lターボや2.5L・3.5Lハイブリッドが主力でしたが、新型では2.5Lハイブリッドと燃料電池車が設定されています。
システム最高出力は、新型ハイブリッド車が185PS、燃料電池車が182PSです。燃費性能も進化し、新型ハイブリッド車はWLTCモードで18.0km/Lを実現しています。
価格帯は、旧型の490万円台~740万円台に対し、新型は730万円~830万円とプレミアム化が進んでいるといえるでしょう。
モデルチェンジによる旧型クラウンからの変更点
新型クラウンは「新時代のニューフォーマルセダン」として、シャープな4眼LEDヘッドランプと横一文字のリヤコンビネーションランプを採用し、スポーティーで洗練されたデザインへと進化しています。
2.5Lマルチステージハイブリッドシステムと10段変速制御により、滑らかな加速性能を実現しました。室内は、水平基調のデザインと上質な素材による高級感に加え、最新の予防安全パッケージと先進運転支援システムの搭載で、安全性も大きく向上しています。
旧型クラウンの中古車市場での価値と需要
旧型クラウンは、優れた信頼性と充実した装備を持つ車両として、中古車市場で高い人気を誇ります。特に上位グレードは高級感と快適性を備えた車両として高値で取引されており、整備のしやすさとパーツの入手のしやすさから、長期保有を考える層から人気です。
カスタマイズの幅広さも魅力となっており、実用性と趣味性を兼ね備えた車として支持を集めています。クラシックカーとしての価値も上昇傾向にあり、今後も安定した需要が続くと見込まれるでしょう。
旧型クラウンからの変化とは?新型の外装デザインと内装
新型クラウンは、新時代を象徴するニューフォーマルセダンとして生まれ変わり、内外装が大きな進化を遂げました。外装デザインは伝統を受け継ぎながらも、現代的な要素を取り入れることで、洗練された印象を与えています。
内装の質感と機能性も大幅に向上し、室内空間はより快適になりました。旧型からどのように変わったのか、詳しく見ていきましょう。
旧型クラウンからの外装デザインの変更点と特徴
新型クラウンは、クラウンクロスオーバーより約16mm薄い4眼LEDヘッドランプと横一線のシャープなリヤコンビネーションランプにより、新時代の正統派セダンにふさわしい精悍な表情を実現しています。
標準装備の235/55R19タイヤ&19インチアルミホイールが、品格のあるフォーマルな雰囲気を演出し、メーカーパッケージオプションでは245/45ZR20タイヤ&20インチアルミホイールも選択可能です。さらに、開放感あふれるパノラマルーフもメーカーオプションとして用意されています。
旧型クラウンからの進化ポイント!新型クラウンの内装の質感と機能性
新型クラウンの内装は、水平基調の造形をベースに、杢目調パネルや表皮巻きなど、細部までこだわりが感じられます。インパネやセンターコンソール、リヤドアトリムには64色の間接照明を配置し、気分に合わせた室内空間を演出可能です。
天井には遠赤外線効果と調音効果を持つアルミ材を採用することで、優れた遮熱性・遮音性を実現しました。音を適切に反射する調音天井により、乗員同士が自然に会話を楽しめる空間となっています。
機能面も旧型クラウンから向上!新型クラウンの室内空間と快適性
新型クラウンの室内は、水平基調の造形に杢目調パネルや表皮巻きを組み合わせ、全ての乗員に上質なくつろぎを提供する広がりのある空間を実現しています。
3席独立温度コントロールフルオートエアコンやナノイーX、高性能な吸音・遮音材により、静かで快適な室内環境を確保しました。
後席にはリフレッシュシートやリヤパワーシート、電動式リヤサンシェードなど、ショーファーカーとしての機能も充実させており、旧型から一段と上質な移動空間へと進化を遂げています。
旧型から向上!新型クラウンの燃費性能と走行性能
クラウンの新型は、エンジンとトランスミッションの改良により、燃費性能が向上しています。さらに、高剛性ボディの採用とサスペンションの最適化によって、走行性能も進化を遂げました。
乗り心地と操縦安定性も格段に改善され、ドライバーに新たな運転体験を提供します。新旧モデルの性能差について、燃費向上のポイントやエンジン性能の進化と共に見ていきましょう。
旧型・新型クラウンの燃費性能の違い
新型クラウンは、新開発の2.5Lダイナミックフォースエンジンと進化したハイブリッドシステムの採用により、燃費性能が大きく向上しています。旧型の3.5Lハイブリッド車が16.0km/Lだったのに対し、新型は18.0km/Lを達成しました。
高圧縮比やロングストローク化、タンブル流強化などの技術により、高出力と最大熱効率41%を実現しています。さらに、アイドリングストップ機能や充電制御の採用も、燃費向上に貢献している要素です。
旧型クラウンからのエンジンとトランスミッションの進化ポイント
新型クラウンは2.5Lダイナミックフォースエンジンに、FR車向けの電気式無段変速機または4WD車用の8速ATを組み合わせ、スムーズな加速とスポーティーな走りを実現しています。
10段変速制御を採用したハイブリッドシステムは、小型・軽量・高効率化が図られました。ドライブモードセレクトにより走行シーンに合わせた走りのテイストを選択でき、あらゆる速度域で応答性の良い駆動力を発揮します。
優れた動力性能と低燃費を両立させた点が、新型クラウンの大きな魅力です。
旧型クラウンからの走行性能と乗り心地の変化
新型クラウンは、フロントのハイマウントマルチリンク式とリヤのローマウントマルチリンク式サスペンションの採用により、路面の凹凸を滑らかに吸収し、フラットで快適な乗り心地を実現しています。
また、AVSも搭載されており、さまざまなシーンで安定した走行を提供するでしょう。高剛性ボディと最適化された重量配分により自然で滑らかな車両挙動を実現し、徹底的な吸音・遮音・防音対策で静粛性の高い室内空間を確保しました。
これらの進化により、全ての乗員に快適な移動空間を提供する車へと進化しています。
旧型との違いとは?新型クラウンの安全性能と装備
新型クラウンは、最新技術を採用した安全機能により、より高度な運転支援を実現しました。旧型から搭載されていた基本性能をさらに進化させ、ドライバーと同乗者に安心感のある走りを提供します。
新型モデルの安全性能と装備について、具体的な進化のポイントや新機能と併せて見ていきましょう。
旧型クラウンからの安全装備と運転支援システムの進化
新型クラウンは、第3世代へと進化したトヨタセーフティセンスにより、安全性能が大幅に向上しています。
プリクラッシュセーフティの検知対象が夜間の歩行者や自転車運転者にまで拡大され、レーントレーシングアシストもより自然なステアリング操作をサポートするようになりました。
緊急時操舵支援やプロアクティブドライビングアシストなどの新機能に加え、渋滞時支援機能付きアドバンストドライブやリモート操作可能なアドバンストパークといった高度運転支援システムの採用によって、より快適な運転環境を実現しています。
旧型にはなかった機能が充実!新型クラウンの最新テクノロジーと快適装備
新型クラウンには、大型タッチスクリーンによる直感的な操作が可能なディスプレイオーディオが標準装備となり、T-Connectサービスによるスマートフォン連携機能も充実しています。
電動パノラマムーンルーフの採用グレードが拡大され、シートヒーターやベンチレーション機能も進化しました。
デジタルキーやハンズフリーパワートランク、空気清浄機能付きエアコンなど、旧型にはなかった便利な装備も追加され、より快適で先進的な走行体験を提供します。新型クラウンは、現代のプレミアムセダンにふさわしい装備が満載です。
まとめ
新型クラウンは、デザインから性能、安全性に至るまで、大きな進化を遂げています。燃費性能は2.5Lハイブリッド車で18.0km/Lを実現し、走行性能も最新のサスペンションシステムにより一段と向上しました。
先進的な安全装備や快適装備の充実により、現代のプレミアムセダンとしての価値を高めている一方、旧型クラウンも信頼性の高さと落ち着いた雰囲気で、中古車市場での人気を維持しています。
それぞれの魅力は異なりますが、いずれも日本の自動車技術の結晶として、多くのユーザーから支持を集めているといえるでしょう。
【この記事の執筆者】
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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