GRヤリスは魅力満載の車!誕生からの歴史、最新の売買価格など徹底解説
GRヤリスは、トヨタのスポーツカーブランド「TOYOTA GAZOO Racing」が手がけるホットハッチです。人気コンパクトカー「ヤリス」をベースとしていますが、特徴はもちろん、車両のキャラクターも大きく異なります。
スポーツカーを愛する多くの人から注目を浴びているGRヤリスには、どのような魅力があるのでしょうか。
この記事では、GRヤリスの魅力とスペックに加え、誕生から現在までの歴史を解説します。最新の新車・中古車価格も紹介しますので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
※目次※
・GRヤリスは「TOYOTA GAZOO Racing」が手がけるGRシリーズのひとつで、トヨタの強い思いによって誕生した。
・グレード構成は3種類とシンプルだが、グレードごとに個性があるため目的に合わせたチョイスが大切。
・GRヤリスは中古車市場にも多く流通しているため、予算や納期を重視するのであれば中古車もおすすめ。
GRヤリスの歴史
GRヤリスのベースとなる「ヤリス」は、ヴィッツ時代を含めると長い歴史があります。一方のGRヤリスは2020年デビューのため、車両そのものの歴史は4年ほどしかありません。
しかし、誕生の裏には「スポーツカーを取り戻したい」というトヨタの熱い思いが詰まっています。まずは、GRヤリスが誕生した理由とともに歴史を見てみましょう。
GRヤリスの「GR」とは
GRヤリスの「GR」は、GAZOO racingの頭文字を由来としており、走行性能を追求したブランドです。3代目ハリアーや初代プリウス、2代目マークXに設定されていたコンプリートカー「G’s」を前身とし、2017年より展開されています。
トヨタにはGR以外にもスポーツカーブランドがあり、最上級クラスが「GRMN」、中間クラスが「GR」、エントリークラスが「GR SPORT」です。
GAZOO racingは2007年に発足し、世界一過酷なコースといわれる「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」への参戦とともに、レースを通じたより良い車づくりを目指しています。
現トヨタ自動車会長の豊田章男氏は、マスタードライバー「モリゾウ」としてGRヤリスの開発に深く携わりました。
2020年:GRヤリスの誕生
GRヤリスは、当時トヨタ自動車社長だった豊田章男氏の「スポーツカーを取り戻したい」という思いの下、モータースポーツ用の車両を市販化するという通常とは真逆の考えから誕生しました。
2020年にGRブランド初のグローバルモデルとして「GRスープラ」が登場し、GRヤリスはその第2弾です。GRスープラとGR86はBMWやスバルが開発に携わっていますが、GRヤリスはトヨタオンリーで開発されました。
新開発のハイパワーエンジン、同じく新開発のスポーツ4WDシステムを搭載し、市販車でありながら本格的なスポーツ走行を楽しめます。
2024年:マイナーチェンジ
2024年4月8日に、マイナーチェンジにより進化したGRヤリスが発売されました。主な変更点は、新開発の8速AT「GR-DAT」の採用とコックピットの仕様変更、ドライブモードセレクトの標準設定、サーキットモードの追加です。
また、グレード編成も見直しが行われました。デビュー当時は「RS」「RC」「RZ」「RZ “High performance”」の4グレードでしたが、ベースグレードである「RS」が廃止となり、3グレード展開に変わっています。
「RC」については、メーカーオプションでパーキングブレーキの配置変更が可能となりました。変更することでステアリングとサイドブレーキの位置が近づくため、これまで以上に素早い操作を実現します。
(参考:『新型GRヤリスは最大304馬力!2024年マイナーチェンジを経た実力とは|新車・中古車の【ネクステージ】』)
GRヤリスの魅力とは
GRヤリスの魅力は、何といってもモータースポーツに打ち勝つために鍛え上げられた走行性能です。
スポーツカーとして楽しむだけでなく、一般道でも快適に運転できる性能を持ち合わせているため、普段使いの車としても活躍します。ここでは、GRヤリスが持つ5つの魅力を見てみましょう。
レースの現場で進化したエクステリア
GRヤリスのエクステリアは、実際にレースへ参戦したドライバーやメカニックの声を反映させています。モータースポーツにおいて、エンジンの冷却は非常に大切なポイントです。
効率良くエンジンを冷却できるようロアグリルの開口面積を大きくし、サイドロアグリルには冷却性能を確保するための開口部を設置しています。バンパーサイドに設置されたアウトレットにより、サブラジエーターやATFクーラーの熱も効率良く排出可能です。
リアにおいては、飛び石や排気管の熱によるリアランプの破損を考慮して、従来よりも上にバックランプやリアフォグランプが設置されました。また、リアバンパーロアに開口を設け、効率的な排熱に加え操縦安定性の向上を実現します。
機能的で快適な室内空間
コックピットは、運転に集中できる環境を目指した「ドライバーズファースト」を基にデザインされています。
大きな特徴は、6点シートベルトを着けた状態でも全てのスイッチが押せる操作系の配置です。ハザードやVSC OFFなどのスイッチ類も運転姿勢のまま届く位置にまとめられ、センターディスプレーは運転席側に向けられています。
また、運転中の視界を確保できるようにフラット化されたインストルメントパネルも特徴です。インストルメントパネル上面に塗装処理を施し、窓映りを低減させています。
(参考:『GRヤリスの後部座席は広い?特徴や使い勝手を徹底解説!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スポーティーな走り
マイナーチェンジ後の現行モデルには、新開発の8速AT「GR-DTA」が採用されています。
GR-DTAの大きな特徴は、MT車と同じような感覚で走行できる点です。AT制御ソフトウエアをスポーツ走行用に最適化することで、ブレーキ操作やアクセル操作を感知し、車両挙動が変化する前に最適なギアを選択します。
現行モデルには「SPORT」「NORMAL」「ECO」の3つのモードを備えた「ドライブモードセレクト」が装備されており、SPORTモード時はDレンジの状態でもプロドライバー同等のギア選択が可能です。
4WDシステムには、レースで培った知見を反映させたスポーツ4WD「GR-FOUR」が搭載されています。強烈なGがかかるコーナリングであっても、4輪で路面をしっかりグリップするため、最適なトルクでの旋回が可能です。
先進の安全性能
GRヤリスには、トヨタの先進予防パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載されています(RCのみメーカーパッケージオプション)。
Toyota Safety Senseの主な機能は「プリクラッシュセーフティ」「レーントレーシングアシスト」「レーダークルーズコントロール」「ロードサインアシスト」です。
プリクラッシュセーフティは、ミリ波レーダーと単眼カメラにより直進車や歩行者、自転車などを検知し、ブレーキを補助しながら衝突を回避します。
レーントレーシングアシストは、高速道路走行時に白線と前方車両を検知してハンドル操作、およびステアリング制御を行う機能です。
一般道はもちろん、高速道路で起こる万が一の事故を未然に防ぎ、衝突の衝撃を軽減する機能が多数採用されています。
GRヤリスのグレードとスペック
2024年に行われたマイナーチェンジ以降のモデルは3グレードとなり、それぞれ異なる特性を持っています。どのような走行を楽しみたいかによって選択肢が変わるため、グレードごとの違いを明確にしておきましょう。
ここでは、GRヤリスのグレードラインアップと、それぞれの特徴・スペックを紹介します。
(参考:『GRヤリス(トヨタ)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
RZ”High performance”
「RZ”High performance”」は、走行性能・デザインともに高めた最上級モデルです。BBS製の18インチ鍛造アルミホイールやレッドキャリパー(GRロゴ付き)、合成皮革のプレミアムスポーツシートが標準装備されます。
メカニズムの面では、トルセンLSDとインタークーラースプレーが全グレードで唯一標準装備されているのが特徴です。安定したコーナリング、過酷な環境下でのハイパフォーマンスを実現します。
|
GR-DAT(8AT) |
iMT(6MT) |
全長×全幅×全高 |
3,995×1,805×1,455 |
|
室内長×室内幅×室内高 |
1,785×1,430×1,175 |
|
車両重量 |
1,300 |
1,280 |
最小回転半径 |
5.3 |
|
ホイールベース |
2,560 |
|
最低地上高 |
130 |
|
エンジン種類 |
1.6L 直列3気筒インタークーラーターボ |
|
駆動方式 |
GR-FOUR(4WD) |
|
WLTCモード燃費 |
10.8 |
12.4 |
RZ
「RZ」は、スポーツ走行に適した装備を備える現在のベースグレードです。ENKEI製の18インチ鍛造アルミホイール、ファブリックのスポーツシートが標準装備されます。
RZ”High performance”に比べメカニズム面では劣るものの、GR-DATやGR-FOUR、ドライブモードは標準搭載されるため、意のままのスポーツ走行が可能です。
RZ”High performance”に標準装備されるインタークーラースプレーとブレーキダクトは、メーカーオプションとして装備できます。
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GR-DAT(8AT) |
iMT(6MT) |
全長×全幅×全高 |
3,995×1,805×1,455 |
|
室内長×室内幅×室内高 |
1,785×1,430×1,175 |
|
車両重量 |
1,300 |
1,280 |
最小回転半径 |
5.3 |
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ホイールベース |
2,560 |
|
最低地上高 |
130 |
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エンジン種類 |
1.6L 直列3気筒インタークーラーターボ |
|
駆動方式 |
GR-FOUR(4WD) |
|
WLTCモード燃費 |
10.8 |
12.4 |
RC
「RC」は、モータースポーツ参戦用車両です。競技利用がベースとなっているため、標準装備の内容がRZ”High performance”とRZとは大きく異なります。
足回りで変わるのは、ホイールとブレーキです。RZ”High performance”とRZは18インチホイールが装着されますが、RCには17インチの鍛造アルミホイールが装着されます。ブレーキに関しては、RCのみ16インチ4ポッドキャリパーです。
また、Toyota Safety Senseやエアコンもオプション装備となり、スマートキーはオプションでも利用できません。
快適装備は必要最低限となりますが、レース参戦を考えている方や、カスタマイズを楽しみたい方にはおすすめのグレードといえるでしょう。
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GR-DAT(8AT) |
iMT(6MT) |
全長×全幅×全高 |
3,995×1,805×1,455 |
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室内長×室内幅×室内高 |
1,785×1,430×1,175 |
|
車両重量 |
1,260 |
1,240 |
最小回転半径 |
6.0 |
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ホイールベース |
2,560 |
|
最低地上高 |
130 |
|
エンジン種類 |
1.6L 直列3気筒インタークーラーターボ |
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駆動方式 |
GR-FOUR(4WD) |
|
WLTCモード燃費 |
10.8 |
12.4 |
(参考:『トヨタ GRヤリスのグレードによる違いとは?通常モデルとの差や選び方を紹介|新車・中古車の【ネクステージ】』)
GRヤリスの最新売買価格
GRヤリスは2020年デビューのため、新車はもちろん中古車でも購入できます。2024年7月に停止された受注は現在解除されていますが、公式サイトには明確な新車納期が記載されていません。
少しでも早い納車を希望するのであれば、中古車がおすすめです。ここでは、GRヤリスの新車・中古車価格、買取価格を紹介します。
新車価格
以下は、2024年11月現在の新車価格です。
グレード名 |
トランスミッション |
新車価格(税込み) |
RZ |
8AT |
483万円 |
6MT |
448万円 |
|
RZ”High performance” |
8AT |
533万円 |
6MT |
498万円 |
|
RC |
8AT |
384万円 |
6MT |
349万円 |
GRヤリスには5つのボディーカラーが用意されており、RZとRZ”High performance”は全色選択可能です。RCについては、スーパーホワイトの1色のみとなります。カラーラインアップは以下の通りです。
・スーパーホワイト:オプション料金なし
・プラチナパールホワイトマイカ:オプション料金3万3,000円(税込み)
・プレシャスメタル:オプション料金5万5,000円(税込み)
・プレシャスブラックパール:オプション料金5万5,000円(税込み)
・エモーショナルレッドII:オプション料金5万5,000円(税込み)
(参考:『GRヤリス(トヨタ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車価格
2024年11月現在、ネクステージでは15台のGRヤリスを取り扱っています。2024年のマイナーチェンジ以降のモデルはありませんが、廃止となった旧ベースグレード「RS」の購入は可能です。
グレードごとの中古車価格は、以下を参考にしてください。
グレード名 |
中古車価格(税込み) |
RS |
269万9,000円~352万9,000円 |
RZ |
394万9,000円~399万9,000円 |
RZ”High performance” |
399万9,000円~419万9,000円 |
RZ”High performance” ファーストエディション |
382万9,000円~482万9,000円 |
RZ”High performance” ファーストエディションは、2020年1月~6月の期間限定で販売された特別仕様車です。RZ”High performance”をベースとし、高級感のある装備が採用されています。
(参考:『GRヤリス(トヨタ)の中古車一覧 |新車・中古車の【ネクステージ】』)
買取相場
2024年11月現在、ネクステージではGRヤリスの買取実績が118件あります。年式別で見ると2021年式が最も多く、次いで2020年式、2022年式です。
グレード別では、特別仕様車のRZ”High performance” ファーストエディションが最も多く、通常グレードではRSが多く取引されています。
以下は、直近の買取実績の一部です。
グレード名 |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
RZ”High performance” |
2023年式 |
4,424km |
428万9,000円 |
RS |
2023年式 |
6,470km |
219万4,000円 |
RZ |
2023年式 |
1万517km |
319万3,000円 |
RS |
2022年式 |
7,798km |
248万9,000円 |
RC |
2022年式 |
4,221km |
363万9,000円 |
(参考:『GRヤリス(トヨタ車)の買取相場・査定実績一覧 |新車・中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
GRヤリスは全日本ラリー選手権やスーパー耐久シリーズ、WRC世界ラリー選手権など、さまざまなモータースポーツで活躍していることから、日本だけでなく世界中のスポーツカーファンの注目を集めています。
グレードは3種類とシンプルですが、グレードごとの特性が大きく異なるため使い方に合わせた選択が重要です。2024年11月現在、明確な新車納期が公表されていません。
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