プリウスSUV登場?トヨタが中国と欧州で発表した2つの新型モデルを徹底解説
近年ではSUVタイプの車が人気を集めていますが、トヨタの人気モデルのひとつであるプリウスにもSUV仕様の登場が期待されています。
2024年・2023年に中国と欧州でプリウスに似た新型SUVが発表されました。プリウスに興味のある方の中には、トヨタが発表したSUVモデルについて詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中国と欧州での発売が予定されている新型SUVの概要について紹介します。また、国内におけるプリウスの販売事情についても解説していますので、プリウスのSUV登場に期待を抱いている方は必見の内容です。
※目次※
2.トヨタがプリウスに似た新型スポーツクロスオーバーSUVを欧州で発表
・トヨタが中国と欧州で新型SUVを発表。プリウスのDNAを受け継ぐ電気自動車として注目を集める。
・新型SUVは先進的なデザインと環境性能が特徴。運転支援システムやスマートコックピットを搭載。
・プリウスの現行モデルは2023年に登場。日本国内でのプリウスSUV発売は未定だが、プリウスのGRモデルとともに発売への期待が高まっている。
トヨタがプリウスSUVと呼ばれる新型モデルを中国で発表
トヨタが中国の北京モーターショーで世界初公開した2つの新型SUVが注目を集めています。BYDとの共同開発によるバッテリーEVモデル「bZ3C」と「bZ3X」は、それぞれ異なる特徴を持つ電気自動車です。
クロスオーバータイプとファミリー向けの2モデルには、最新の運転支援システムとスマートコックピットが搭載されており、安全性と快適性が追求されています。ここでは、中国で発表された新型SUVの概要について見ていきましょう。
中国との合弁会社で開発
2024年4月末、トヨタは中国で開催された北京国際モーターショーにおいて、注目を集める2つの新型電気自動車SUVを世界に向けて初披露しました。
前年の上海モーターショーで発表されたコンセプトカーを基に開発が進められ、市場投入に向けて洗練されたデザインと機能を備えています。
トヨタとBYDの協力関係は、2022年に発表された電気自動車セダン「bZ3」がスタートです。トヨタの純電動サブブランド「bZ」シリーズの第二弾として登場しており、トヨタと中国企業であるBYDの両社の強みを生かして開発が進められました。
今回は、トヨタとBYDとの共同開発の第2弾としてひとつのモデルを発表しています。
2つの新型SUVの特徴
トヨタが北京モーターショーで世界初公開した2つの新型SUVは、「bZ3C」と「bZ3X」です。
bZ3Cは、クーペSUV風のスタイリッシュなデザインが魅力的なクロスオーバーモデルとなっており、トヨタとBYD、一汽トヨタ自動車、IEM by TOYOTAとの共同開発モデルです。
一方、bZ3Xは空間効率を重視したファミリー向けSUVで、トヨタと広州汽車集団、広汽トヨタ自動車、IEM by TOYOTAとの共同開発モデルです。
両モデルとも、運転支援システムとスマートコックピットといった先進の機能が搭載されました。運転支援システムは、高度なセンサーとAI技術を駆使し、車線維持や衝突回避など、より安全な走行をサポートします。
スマートコックピットは、スマートフォンのような直感的な操作が可能です。大型タッチスクリーンを中心に、音声認識や手ぶりジェスチャーによる制御など、さまざまな入力方法に対応しています。
さらに、車両の状態や周囲の交通情報をリアルタイムで表示できるように設計され、さまざまな状況においてドライバーをサポートします。
先進の機能が搭載された新型SUVモデルは、中国市場での需要に応えるだけでなく、トヨタのグローバルなEV戦略の重要な一歩として注目を集めています。
トヨタがプリウスに似た新型スポーツクロスオーバーSUVを欧州で発表
トヨタの欧州法人が発表した「スポーツ クロス オーバーコンセプト」は、欧州市場での電動化戦略を加速させる重要なモデルです。
2023年4月の上海モーターショーで初披露されたコンセプトカーの欧州版で、2025年の市場導入が予定されています。ここでは、トヨタが欧州で発表した新型SUVの概要を紹介します。
トヨタ欧州法人が発表した「スポーツ クロス オーバーコンセプト」とは?
トヨタの欧州法人が発表した「スポーツ クロス オーバーコンセプト」は、2023年4月の上海モーターショーで初披露されたコンセプトカーの欧州版です。
従来のSUVとは一線を画すスタイリッシュなデザインを採用しつつ、実用性も重視されました。5ドアボディの採用により利便性を高め、大容量のトランクスペースや後席の広々とした足元空間を確保することで、日常使いの快適性を高めています。
空力性能に優れたファストバックスタイル
新型SUVの最大の特徴は、洗練された空力性能と独特のファストバックスタイルです。車体のシルエットは、なだらかに傾斜するルーフラインから鋭角的に切り落とされたリアエンドへと続くようにデザインされています。この形状は、「プリウスSUV」を連想させるということで話題を呼びました。
フロントは、ハンマーヘッドと呼ばれるフェイスデザインを採用しています。ヘッドライトとテールランプは「コ」の字型のデザインを取り入れ、統一感のある外観になりました。
サイドビューは、前輪アーチ後方の三角形の面から伸びる独特のラインを採用しています。リアには、C字型のコンビネーションランプを左右につなぐライトバーを配置しており、夜間の視認性と美観が意識されました。
スポーティーで先進的なインテリアデザイン
新型SUVのインテリアは、スポーティーさと先進性を融合させた斬新なデザインが特徴です。車内空間は、電気自動車ならではの長いホイールベースと床下に配置されたバッテリーを活用しており、広々とした快適なキャビンを実現しています。
コックピットには従来の丸型ステアリングではなく、独特な形状のハンドルが採用されました。湾曲したディスプレイを配置し、未来的な雰囲気を醸し出しています。全体的なデザインはシンプルさを追求しつつ、内装に赤色を取り入れることで、スポーティーな印象も演出されました。
機能面については、最新の運転支援システムや自動駐車機能などの先進技術を搭載しています。ソフトウェアアップデートに対応しており、購入後も最新の機能や性能の入手が可能です。
インテリアデザインは、単なる移動手段としての車を超えており、個人の空間として楽しめるでしょう。
欧州では2026年までに6車種を導入予定
トヨタは欧州市場で電動化戦略を加速させており、2026年までに6車種のBEV(バッテリーEV)専用モデルを導入する計画を発表しました。
欧州では特に環境規制が厳しいため、多くの自動車メーカーでBEVの導入が検討されています。トヨタではスポーツ クロス オーバーコンセプトの欧州での発売を2025年に予定しており、欧州での競争力強化と環境への配慮の両立を掲げています。
日本国内におけるプリウスSUVの可能性は?
トヨタでは中国と欧州で新型SUVモデルの販売計画を発表しましたが、日本でもプリウスSUVの発売を多くの人が待っていることでしょう。
環境性能と使い勝手の良さを両立させたSUVへの需要は日本でも高く、都市部での機動性と郊外でのアウトドア活動に対応できる理想的な1台となるかもしれません。ここでは、日本におけるプリウスSUVの可能性について詳しく見ていきます。
プリウスの現行モデルは2023年に登場
新型プリウスの現行モデルは、2023年1月に発売されました。「Hybrid Reborn」をコンセプトに掲げ、環境性能の高さはそのままに、デザインや走行性能に改良を加えています。
現行モデルでは従来の実用的なイメージから、ユーザーの感性に響くようなデザインへと進化しています。運転する楽しさも追求しており、ドライバーが走りに集中できるように設計されている点もポイントです。
プリウスは1997年、世界初の量産型ハイブリッドカーとして誕生して以来、HEVの普及に貢献してきました。カーボンニュートラルへの取り組みが加速する中、プリウスは環境性能と魅力を両立させた魅力的なモデルの販売を続けているのです。
GRプリウス登場の可能性も
GRプリウスの登場も期待されています。GRプリウスは、現行プリウスの洗練されたデザインを基に、スポーティーな外観と高性能な走りを実現するモデルとして登場するでしょう。
エアロダイナミクスの強化やサスペンションやブレーキの最適化により、サーキット走行にも対応できる性能を持つ可能性もあります。また、電気モーターとエンジンの協調制御の最適化により、驚異的な加速性能を実現できるかもしれません。
GRプリウスの登場は、エコカーのイメージが強いプリウスブランドに新たな価値を付加し、より幅広い層のドライバーを魅了する可能性を秘めています。
日本国内におけるプリウスSUV登場の可能性
日本国内でプリウスSUVの正式発表はまだありません。ただし、登場を期待する声は高まっています。
トヨタが中国と欧州で発表した新型SUVモデルは、プリウスの DNA を受け継ぎつつ、SUV の実用性を兼ね備えた魅力的な車です。
日本市場でも環境性能と使い勝手の良さを両立させたSUVへの需要は高く、日本で発売されれば都市部での機動性と郊外でのアウトドア活動に対応できる理想的な1台となるでしょう。
ただし、仮に日本でプリウスSUVが発売される場合、国内の規制や市場特性に合わせた調整が必要になるかもしれません。狭い道路事情を考慮したコンパクトなボディサイズや、排出ガス規制に対応したエンジン調整などが求められます。一方で、トヨタの技術力を考えた場合、発売までの課題を克服できる可能性は高いでしょう。
まとめ
トヨタは中国と欧州で新型SUVを発表しています。プリウスのDNAを受け継ぐモデルとして注目を集めており、日本での発売を待ち望む声も多い傾向です。
両市場向けに開発された電気自動車は、先進的なデザインと優れた環境性能が特徴です。2024年9月時点での日本での展開は未定ですが、今後のトヨタの展開に期待していきましょう。
【この記事の執筆者】
兒島裕和
2018年よりフリーランスのWebライターとして活動。車関係の記事を中心に、これまでに2,000本以上の記事を執筆。日本の普通自動車免許に加えて、EU圏内の自動車免許を2020年に取得。国内に加えて海外の自動車事情にも精通。
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