プリウスαの標準タイヤサイズとは？インチアップのメリットと注意点も解説
プリウスαのタイヤを交換する際、標準サイズのタイヤを購入するか、もしくはインチアップすべきか悩んでいる方もいるでしょう。タイヤ選びは燃費や乗り心地、安全性に大きく影響するため慎重な判断が必要です。
そこでこの記事では、プリウスαの標準タイヤサイズを紹介しつつ、インチアップのメリット・デメリットについて解説します。また、タイヤ選びのコツやメンテナンス方法などにも触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
2.プリウスαのタイヤをインチアップするメリットとデメリット
・プリウスαの標準タイヤサイズは、グレードや年式によって異なる。
・インチアップは運動性能や外観がスポーティーになるが、燃費が悪くなるなどのデメリットもある。
・タイヤは安全性に深く関わるため、日頃の点検やメンテナンスが重要。
プリウスαの標準タイヤサイズと特徴
プリウスαの標準タイヤサイズは、グレードや年式によって異なります。また、スペアタイヤの有無やパンク時の対応方法も重要なポイントです。ここでは、プリウスαの標準タイヤサイズを紹介しつつ、スペアタイヤに関する情報を解説します。
プリウスαの標準タイヤサイズ
プリウスαの標準タイヤサイズは、グレードや年式によって異なります。2020年8月以降のモデルでは、Sグレード（GR SPORT）が225/45R18、Gグレードが205/60R16です。そして、ツーリングセレクションの場合は215/50R17、Lセレクションでは205/60R16となっています。
これらの違いは、車両の特性や用途に合わせて最適化されているためです。例えば、大きめのサイズは走行安定性に優れ、小さめのサイズは燃費性能に貢献します。タイヤサイズの選択は、車の性能に大きく影響するため、慎重に検討する必要があります。
スペアタイヤの有無とパンク時の対応
プリウスαのスペアタイヤは標準装備ではなく、メーカーオプションとして用意されています。スペアタイヤを選択すると、デッキアンダートレイ下に装着され、パンク修理キットは非装着です。一方、スペアタイヤを選択しない場合は、パンク修理キットが標準装備されます。
パンク時の対応は、スペアタイヤ装着車ではスペアタイヤに交換して走行可能ですが、非装着車では標準装備のパンク修理キットを使用します。なお、スペアタイヤは応急用タイヤ（T135/70D17）であり、使用には速度や距離の制限があるので注意しましょう。
プリウスαのタイヤをインチアップするメリットとデメリット
プリウスαのタイヤをインチアップすると、走行性能や外観に大きな変化が生じます。標準サイズからの変更は、メリットとデメリットの両面があり、慎重な検討が必要です。ここでは、インチアップが車両に与える影響を解説します。
インチアップのメリット
プリウスαのタイヤをインチアップすることで、走行性能が向上します。まるでスポーツカーのような俊敏な操作感が得られるでしょう。具体的には、ステアリング操作に対する反応が鋭くなり、コーナリング時の安定性が増します。これは、タイヤのサイドウォールが薄くなることで、路面からの情報がより直接的に伝わるためです。
また、ブレーキング性能も向上し、制動距離が短くなります。タイヤの接地面積が増えることで、路面とのグリップ力が高まるためです。さらに、見た目のかっこよさも魅力のひとつと言えます。大径ホイールが車体全体の印象を引き締め、スポーティーな雰囲気が強まるでしょう。
インチアップのデメリットと注意点
インチアップには注意すべき点があり、まず乗り心地の変化が挙げられます。タイヤの側面の厚みが薄くなるため、路面の凹凸を吸収しにくくなり、乗り心地が硬くなる傾向があるのです。また、タイヤとホイールの重量が増えることで、燃費が悪化する可能性も考えられます。
さらに、車体との干渉や法規制の問題にも注意が必要です。タイヤがフェンダーから一定以上はみ出すと違法となるため、適切なサイズ選びが重要になります。それに加えて、コストの面でも大径タイヤは高価になりがちです。これらのデメリットを踏まえつつ、自分のニーズに合わせてインチアップを検討しましょう。
プリウスαのタイヤメンテナンス
プリウスαの性能を最大限に引き出し、安全性と経済性を維持するためには、適切なタイヤメンテナンスが欠かせません。ここでは、プリウスαのタイヤサイズに関わらず重要なメンテナンスとして、タイヤローテーションと適正空気圧の維持の重要性について解説します。
タイヤローテーションの重要性と方法
タイヤローテーションは、プリウスαに限らず、安全性と経済性を維持する上で欠かせません。タイヤは同じ位置で使い続けると、偏って摩耗しがちです。定期的にローテーションすることで、タイヤの寿命を延ばし、均一な摩耗を促進できます。
実施の目安は5,000km走行ごとですが、運転スタイルや車種の特性によって適切なタイミングを見極めることが大切です。
FF車であるプリウスαは、前輪の負担が大きいため、より頻繁なローテーションが推奨されます。正しい方法は車種によって異なるため、取扱説明書を参照するか、専門店に相談することをおすすめします。
適正空気圧の維持と調整方法
タイヤの適正空気圧を維持することは、プリウスαの性能を最大限に引き出すために不可欠です。空気圧が低すぎると、燃費悪化や偏摩耗の原因となり、高すぎると乗り心地が悪くなります。
プリウスαの適正空気圧は、運転席ドア付近や給油口に記載されています。月に1回程度、冷えた状態でエアゲージを使用してチェックしましょう。
自然な空気漏れにより、1か月で約5％低下するため、定期的な点検が重要です。また、バルブやバルブコアの劣化による空気漏れを防ぐため、タイヤ交換時にはバルブも交換することをおすすめします。適正空気圧を維持することで、安全性の向上と燃費の改善につながるでしょう。
プリウスαでも重要なタイヤの寿命の見分け方
プリウスαのタイヤ寿命を適切に判断することは、安全性と経済性の観点から重要です。タイヤの交換時期を見極めるには、主に3つの要素に注目する必要があります。スリップサインと偏摩耗、使用開始からの経過年数、そしてひび割れや損傷の有無です。ここでは、それぞれの要素について解説します。
スリップサイン
タイヤの摩耗状態を確認する上で重要なのが、スリップサインです。これは、タイヤの溝が1.6mm以下になると現れる突起で、交換時期を知らせてくれます。しかし、タイヤはスリップサインが出る前の交換が推奨されているので、安全のためにも早めに判断することが大切です。
そして、注意すべきなのが偏摩耗です。偏摩耗は、タイヤの一部が異常に早く摩耗する現象で、車の安全性能に影響を与えます。片減り摩耗やセンター摩耗など、さまざまな種類があり、それぞれ原因が異なるため状態に合わせて対処しましょう。偏摩耗を防ぐには、定期的な空気圧チェックとタイヤローテーションが効果的です。
経過年数
タイヤは、時間とともに劣化するゴム製品です。そのため、たとえ溝が残っていても、使用開始から5年以上経過したタイヤは交換を検討する必要があります。これは、ゴムの特性が経時劣化し、柔軟性が失われるからです。
柔軟性の低下は、路面をしっかりとグリップする能力を減少させ、ブレーキ性能やハンドリングに悪影響を及ぼします。特に、製造後10年以上経過したタイヤは、外観上問題がなくても安全性が保証されないため、新品への交換を検討しましょう。
ひび割れや損傷
タイヤのひび割れや損傷は、安全性を脅かす重大な問題です。ゴム製品であるタイヤは、経年劣化によりクラックが発生することがあります。
特に、サイド部に生じるひび割れは要注意です。これは、オゾンや紫外線による劣化が主な原因として挙げられます。タイヤの表面に浅いひび割れが見られる程度であれば、まだ使用可能ですが、深いクラックや複数のひび割れが見られる場合は早急に交換しましょう。
また、くぎやガラスなどの異物による損傷も見逃せません。これらの損傷は、バーストにつながる危険性があるためです。定期的な点検と適切なメンテナンスを心がけましょう。
プリウスαのタイヤ選びのポイント
プリウスαのタイヤ選びは、車両の特性や使用目的に応じて適切に行うことが重要です。燃費性能や乗り心地、静粛性など、さまざまな観点から最適なタイヤを選択することで、プリウスαの性能を最大限に引き出せるでしょう。ここでは、プリウスαのタイヤ選びにおける重要なポイントを紹介します。
燃費性能を重視したタイヤ選び
プリウスαの燃費性能を最大限に引き出すためには、適切なタイヤ選びが重要です。低燃費タイヤは、転がり抵抗を低減させることで燃費向上に貢献します。
JATMA（一般社団法人日本自動車タイヤ協会）が定めるグレーディングシステムでは、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能が「d」以上のタイヤが低燃費タイヤです。転がり抵抗のグレードがひとつ上がるごとに、燃費が約1％改善すると言われています。
ただし、タイヤの空気圧管理も燃費向上に重要な要素となるため、定期的なチェックを忘れずに行いましょう。
乗り心地と静粛性を重視したタイヤ選び
プリウスαの快適な乗り心地と静粛性を求めるなら、コンフォートタイヤがおすすめです。これらのタイヤは、路面からの振動や走行音を効果的に低減し、滑らかな走行感を実現します。特にミニバンやSUVに適しており、車高が高めで揺れやすいプリウスαとも相性が良いでしょう。
コンフォートタイヤは、高荷重でもふらつきを抑え、安定した走行を可能にします。選ぶ際は、乗り心地性能や静粛性に加え、直進安定性や操縦安定性にも注目しましょう。長時間のドライブを快適に過ごしたい方や、車内での会話を楽しみたい方にとって、理想的な選択肢となるでしょう。
まとめ
プリウスαの標準タイヤサイズは、グレードや年式によって異なるため、車両を確認することが大切です。また、スペアタイヤについても標準採用されていないので、一度確認してみることをおすすめします。プリウスαのタイヤをインチアップしたい場合は、メリットだけでなく注意点を押さえておきましょう。
タイヤは、メンテナンスを怠ると早期に寿命を迎えてしまいます。空気圧管理やローテーションを定期的に実施し、日頃から走行前にパンクや損傷の有無をチェックすることが理想です。快適なカーライフを送るためにも、タイヤの状態を良好に保つようにしましょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック！
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。
