ヤリスのMT車に乗る魅力とは?グレードごとの装備やAT車との違いを解説
ヤリスは、スタイリッシュで使い勝手の良いコンパクトカーです。燃費性能に優れているAT車やハイブリッド車を選ぶ方も多いでしょう。しかし、MT車は車と一体感のある操作性が味わえ、スポーティーな走りも思いのままです。
この記事では、ヤリスのMTモデルについて、その魅力的なポイントを解説します。グレード構成や装備の違い、AT車との比較などについても必見です。ヤリスと同様にMT車の設定があるライバル車も紹介するので、ぜひご覧ください。
※目次※
・ヤリスのMTモデルは、運転の醍醐味を存分に味わえる特別な一台。
・MTモデルが選べるヤリスの外観デザインは、スポーティーさと躍動感が凝縮されている。
・ヤリスのMTモデルは、ATモデルよりも7万円~10万円ほど価格が安く設定されている。
ヤリスMTモデルの特徴と魅力
ヤリスのMTモデルは、運転の醍醐味を存分に味わえる特別な一台です。走行フィーリングから燃費性能、外観デザイン、そしてコックピットまで、随所にこだわりが感じられます。ここでは、MTならではの魅力が詰まったヤリスの特徴を、4つの観点から詳しく見ていきましょう。
MTモデルならではの走行フィーリング
ヤリスのMTモデルは、運転の醍醐味を存分に味わえる特別なモデルです。シフトレバーを操作する度に、車との一体感が高まり、まるで自分の手足を動かすかのような感覚を味わえるでしょう。AT車では難しい、エンジンの鼓動を直に感じられるのがMTの魅力です。
ショートストロークのシフトフィーリングは、特に心地よく仕上げられています。クラッチペダルの踏み込みも適度な重さで、初心者でも扱いやすい設計です。
また、コーナリング時の安定感も秀逸で、ドライバーの意思に忠実に応える走りを実現しています。スポーティーな走りを求めるユーザーにとって、ヤリスMTは理想的な選択肢となるでしょう。
燃費性能
ヤリスMTモデルの燃費性能は、走る楽しさと経済性を両立させています。WLTCモードで19.0km/Lという数値は、同クラスの車種と比較しても遜色ありません。実際の走行では、ドライバーの運転スタイルなどによって燃費が変動します。アクセルを踏みすぎると、その分燃料を使用するので、燃費は悪化するのです。
MTモデルならではの特徴として、エンジンブレーキを効果的に使用することで、さらなる燃費向上も期待できます。ドライバーの技量次第で、カタログ値以上の燃費を実現できる可能性も秘めていると言えるでしょう。
スポーティーな外観デザイン
MTモデルが選べるヤリスの外観デザインは、スポーティーさと躍動感を強調しています。特に目を引くのは、Zグレードにオプション設定されている16インチアルミホイールです。エッジの効いたデザインが、力強い走りを表現し、ヤリスの魅力を引き立てていると言えるでしょう。
ラジエーターグリルも洗練された印象を与え、従来のデザインから一新されました。より躍動感を覚える表情が特徴です。ボディラインは、コンパクトながら低重心で安定感のあるフォルムを実現しています。外観からもドライバーの意思を反映したスポーティーな走りを感じ取れるでしょう。
ドライバーに優しいコックピット
ヤリスのコックピットは、ドライバーの快適性と操作性を追求しています。視認性に優れたメーター類や、フロントガラスに情報を投影するヘッドアップディスプレイにより、運転に集中しやすい設計です。
ステアリングスイッチを使えば、ハンドルから手を離さずにさまざまな操作が行えます。シートは自然な姿勢で疲れにくい設計で、長距離ドライブでも快適にこなせるでしょう。寒い日には、シートヒーターやステアリングヒーターが心地よさを提供します。まさに、ドライバーを包み込むような優しさを感じられるコックピットです。
ヤリスMTモデルの価格とグレード別装備
ここでは、ヤリスMTモデルの価格帯と各グレードの装備について見ていきましょう。新車価格の比較やグレード別の主要装備、さらにはオプション装備の選択肢まで、幅広く解説します。MTモデルならではの特徴や、AT車との価格差にも触れるので、ぜひ参考にしてください。
新車価格の比較
ヤリスMTモデルの新車価格はグレードによって異なり、最もお求めやすいXグレードは157万9,000円、上級モデルのZグレードは205万円となっています。ほぼ同じ仕様のAT車と比較すると、MTモデルは7万円~10万円ほど安価です。これは単純に、トランスミッションの違いによるものと推測できます。(2024年9月時点の情報です)
ヤリスMTの魅力は、手頃な価格でスポーティーな走りを楽しめる点です。AT車との価格差を考えると、MTの操作を楽しみたいドライバーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
グレード別の主要装備
ヤリスMTモデルのグレード別主要装備は、所有後の満足度に関わる重要な要素です。Xグレードは、14インチスチールホイールやプロジェクター式ハロゲンヘッドランプなど、基本的な装備を備えています。
Gグレードでは、装備が若干異なります。空調がオートエアコンになる他、バックガイドモニターが標準装備です。また、LEDヘッドランプがメーカーオプションで選択可能となります。
最上級のZグレードは、スチールホイールのリム径が1インチアップし、3灯式フルLEDヘッドランプが標準装備です。その他、インテリアはシートに合成皮革が使用されるなど、ワンランク上の装備となります。
オプション装備の選択肢
ヤリスMTモデルでは、多彩なオプション装備が用意されています。外装では、16インチアルミホイールやLEDヘッドランプが選択可能で、よりスタイリッシュな印象へ変更可能です。内装では、カラーヘッドアップディスプレイがZグレードのみオプション設定されています。
安全面では、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニターなど、先進的な安全装備を追加できます。オプション選びは、自分だけの特別なヤリスを作り上げる楽しい過程です。予算と優先順位を考慮しながら、理想の一台を組み立てていく醍醐味を味わえます。
ヤリスMTモデルの走行性能と操作性
ヤリスMTの走行性能と操作性は、マニュアル車ならではの魅力を存分に引き出しています。1.5Lダイナミックフォースエンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせが生み出す走りの楽しさや、TNGAプラットフォームがもたらす優れたハンドリング、そしてGRヤリスの圧倒的な性能まで、ヤリスMTの魅力を多角的に解説します。
エンジンスペックとトランスミッションの特徴
ヤリスMTモデルは、1.5Lダイナミックフォースエンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせが特徴です。このエンジンは、TNGAの思想に基づき新開発されました。ロングストローク化などの高速燃焼技術により、低燃費かつ高出力を両立しています。
6速MTは、スムーズな変速操作と適切なギア比の設定により、エンジンの性能を最大限に引き出します。これにより、ドライバーは自在にシフトを操り、走りを楽しむことが可能です。
ハンドリングと乗り心地
ヤリスMTモデルのハンドリングと乗り心地は、TNGAプラットフォームの採用により大きく進化しました。低重心化と高剛性ボディにより、安定感のある走りを実現し、まるでレールの上を走るかのような正確なコーナリングが可能です。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにトーションビーム式(2WD)またはダブルウィッシュボーン式(4WD)を採用しています。これにより、スポーティーな走りと上質な乗り心地を体感できるでしょう。最小回転半径4.8mの小回りの良さも、日常使いでの取り回しやすさに貢献しています。
規格外の速さ「GRヤリス」の走行性能も要チェック
GRヤリスは、WRCで培われた技術が惜しみなく投入されており、圧倒的な走行性能を誇ります。その走りを支えるのが、トヨタ独自のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」です。まるでラリーカーのように、あらゆる路面状況で最大限のトラクションを引き出します。3つの走行モードを備え、ドライバーは状況に応じて選択可能です。
さらに、高剛性ボディと専用チューニングのサスペンションにより、シャープなハンドリングを実現しています。そして圧巻なのが、ハイパワーなエンジンです。1.6Lターボエンジンを搭載し、最高出力224kW(304PS)を発揮します。GRヤリスは、まさにモータースポーツのDNA を受け継いだ、街乗りも楽しめる本格的なスポーツカーと言えるでしょう。
ヤリスMTモデルのライバル車は?
ヤリスMTの魅力を理解するには、同じセグメントのライバル車との比較も重要です。ここでは、ヤリスMTと競合する2つのモデルを紹介します。マツダのMAZDA2とスズキのスイフトスポーツは、それぞれ独自の特徴を持ち、MTモデルを展開している点が特徴です。
これらの車種とヤリスMTを比較することで、各モデルの強みや特徴がより明確になり、購入の参考になるでしょう。
【マツダ】MAZDA2
MAZDA2は、多彩なカスタマイズとモダンなデザインが魅力のモデルです。フロントグリルやホイール、ルーフなど、さまざまなパーツを組み合わせることで、自分だけの個性的な車を作り上げられます。細部までこだわったインテリアは洗練されたデザインに仕上がっており、ほどよい心地よさを演出します。
人を中心にした設計思想により、自然な姿勢で運転できる点が大きな特徴です。6MTモデルでは、ガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンが用意されている点も、MAZDA2の魅力と言えます。
(参考:『MAZDA2(マツダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】スイフトスポーツ
スイフトスポーツは「HEARTECT」という軽量高剛性の新プラットフォームを採用し、走る喜びを追求したモデルです。車両重量は6MT車で970kgと軽量化を実現し、俊敏な走りを可能にしています。
搭載される1.4L直噴ターボエンジンは低回転域から力強いトルクを発生し、最高出力は103kW(140PS)で、最大トルクは230N・m(23.4kg・m)です。
トランスミッションは、エンジンの性能を引き出すクロスレシオの6MTを採用し、専用チューニングを施したサスペンションや大径ベンチレーテッドディスクブレーキなどにより、高い運動性能を実現しています。
(参考:『スイフトスポーツ(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ヤリスMTモデルは、スポーティーな走りを求めるドライバーに適した選択肢です。複数のグレードが用意されており、価格帯や装備が異なるため、ニーズに合わせて選択できます。走行性能と操作性に優れ、MTならではのダイレクトな操作感を味わえるでしょう。
競合車種との比較も重要な検討材料となります。中古車市場での相場やAT車との違いについても考慮すると、選びやすくなるでしょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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