新型プリウスのトランクルーム(荷室)を徹底解剖!グレードや旧モデルの違いは?
プリウスの最大の特徴は燃費性能ですが、そこに関しては多くの方がご存じでしょう。プリウスの燃費性能に魅力を感じ購入を検討する際、さらに気になるところは快適性です。車は人だけでなく、荷物を載せることもあるため、トランクルームの広さもチェックしておきたいポイントでしょう。
そこでこの記事では、5代目プリウスのトランクルームの容量や広さ、そして使い勝手について解説します。また、トランクに設置された便利機能やメーカーオプションにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・プリウスのトランクルームの容量は、搭載されているパワートレーンによって異なる。
・プリウスはリアシートバックを前方に倒すことで、荷室容量を拡大できる。
・トランクルームの左側に設置されたアクセサリーコンセントにより電気製品が使用可能!
新型プリウスのトランクルームは?具体的な容量や寸法
2023年1月に販売開始した5代目となるプリウスは、高い燃費性能だけでなく走りも進化させました。クーペのようなスタイルでスポーティーですが、使い勝手はどの程度なのでしょうか。まずは、プリウスのトランクの広さについてチェックしていきましょう。
トランク容量(荷室容量)
5代目プリウスのトランク容量は、搭載されているパワートレーンの種類によって異なります。1.8Lエンジンを搭載したハイブリッドは422Lで、2.0Lエンジンの場合は410Lです。そしてプラグインハイブリッドモデルは342Lとなっています。
これは、搭載されているバッテリーのサイズが影響しているためで、特にプラグインハイブリッドモデルのトランク容量は顕著に少ないといえます。
トランクの高さ
植木鉢など、高さのある荷物を積み込むケースもあるでしょう。その際に重要となるのが荷室の高さです。5代目プリウスの荷室のデッキボードからトノカバーまでの高さは、ハイブリッドモデルでスペアタイヤなしの仕様だと435mm確保されています。デッキボードからルーフまでの高さ680mmです。
スペアタイヤを搭載したハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルの場合は、デッキボードからトノカバーまで340mmで、ルーフまでの高さは588mmです。
トランクの幅
トランクの幅を押さえておくと、ゴルフバッグやスーツケースが置けるかどうかが分かります。5代目プリウスのトランクにおいては、ホイールハウス間の幅が最も小さく、スペアタイヤなしのハイブリッドモデルで930mmです。それ以外のモデルは940 mmとなっています。
ちなみに最大幅は、1.8Lのスペアタイヤなしが1,170mm、スペアタイヤありとプラグインハイブリッドモデルは1,190mmです。
トランクの奥行き
幅や高さだけでなく、奥行きもチェックしておきましょう。5代目プリウスのトランクの奥行きは、スペアタイヤなしのハイブリッドモデルが800mmで、それ以外のモデルは815mmです。
そして、リヤシートの背もたれを前方に倒した場合、荷室スペースの奥行きは685mm延長されます。そのため、1,500mm程度の長さのある荷物を積み込むことが可能です。
新型プリウスのトランクルームは使い勝手抜群
トランクルームは、広さや容量だけでなく、使いやすさも重要です。ここでは、5代目プリウスのトランクにおいて、使い勝手に関わる3つのポイントについて解説します。自身のライフスタイルからトランクを利用するシーンを想定しつつ、ご覧ください。
柔軟な6:4分割可倒式リヤシート
5代目プリウスでは、多くの車種に採用されている6:4分割式のリアシートバックを備えています。荷室を少し拡大したい場合は、左側のシートバックを前方に倒すとよいでしょう。この状態だと、4人乗車できます。
乗車できるのが3人までとはなりますが、右側のリアシートバックを倒すことで荷室をさらに拡大可能です。また、後部座席に人を乗せない場合、左右のシートバックを倒すと1,100L前後の荷室容量を確保できます。
荷物を出し入れしやすい開口部
5代目プリウスのトランクは、テールレンズからリヤシート付近まで開口部が広く設計されています。また、開口部が直線的な形状のため、スーツケースなどの大きな荷物でも簡単に積み込むことが可能です。
さらにバックドアは2,130mmの高さまで上がるので、背が高い人も荷物の載せ下ろしがしやすいでしょう。新型プリウスは、積載性の良さを兼ね備えています。
パワーバックドアによる自動開閉
5代目プリウスのプラグインハイブリッドと、通常のハイブリッドのZグレードには、パワーバックドアが装備されています。電動でバックドアが開閉できるので、小柄な方は特に重宝するでしょう。
バックドアを開ける場合は、トヨタのエンブレムの下側にあるスイッチを押すだけです。また、閉める場合はバックドアの下部に設置されたボタンを押します。他にも、リモコンキーやステアリングの横側にあるスイッチで開閉が可能です。
新型プリウスのトランクはレジャーシーンでも大活躍
アウトドアや釣りなど、レジャーを楽しむ方が増えてきています。プリウスには、レジャーに役立つ機能が搭載されていることをご存じでしょうか。
ここでは、車中泊や緊急時に役立つアクセサリーコンセントと、トランク周りのメーカーオプションについて解説します。
車中泊にも便利なアクセサリーコンセント
自動車では基本的に、電圧が異なるため家庭で使用するような電気製品は使用できません。一方でプリウスにはアクセサリーコンセントが装備されており、サーキュレーターや電気毛布など、さまざまな電気製品を使用できます。
5代目プリウスには、アクセサリーコンセントがトランクルームの左側に設置されている他、センターコンソールの後ろ側にも備わっています。アウトドアや車中泊、非常時など多くのシーンで役立つでしょう。
トランク周りのオプション装備が豊富
5代目プリウスには、トランクルームをより便利に使える純正のオプション装備が用意されています。まず、汚れ物やぬれた物を気にせず積み込めるラゲッジトレイは、ソフトタイプと樹脂タイプの2種類から選択可能です。また、リアのシートバック用のラゲッジソフトトレイも用意されています。
また、荷室を隠したい場合や乗員スペースと隔離したい場合は、トノカバーを装着すると良いでしょう。荷室をフラットにしたい場合は、ツールボックス付きのデッキボードがおすすめです。
新型プリウスのトランクルームを先代モデルと比較
5代目プリウスは、ハイブリッドカーでありつつスポーティーな印象を強めた魅力的な車です。新車ならではの魅力もありますが、費用的、または納車期間の問題で中古車を検討する方もいるでしょう。
ここでは、3代目と4代目プリウスと、派生車種のプリウスαのトランクルームについて紹介します。
3代目(30系)
比較的丸みを帯びたフォルムの3代目プリウスは、トランク容量が5代目よりも多く、446L確保されています。トランクの最小の幅は約950mmで、最大幅は約1,550mmです。また、奥行きはリアシートバックを倒した状態で、フロア長が約1,500mm、ラゲッジ長が約1,700mmとなっています。
ネクステージにおける3代目プリウスの中古車相場は、44万4,000円~149万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
4代目(50系)
4代目プリウスはよりシャープなデザインが採用されました。トランク容量も拡大しており、最大502Lとゴルフバッグ4つ分のスペースを用意しています。3代目や5代目と同様に、リアシートバックを倒すことで荷室を拡大可能です。
2WDでスペアタイヤなしの場合、荷室の最大幅は1,390mmで高さは715mm、奥行きは890mmとなっています。ネクステージにおける4代目プリウスの中古車相場は、89万9,000円~299万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プリウスα
プリウスαは、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りが選べるプリウスの派生車種で、ワゴンのようなスタイルです。
7人乗りは通常時のトランク容量が200Lしかありませんが、3列目のシートバックを倒すと505Lまで拡大します。5人乗りの場合はさらに広く、トランク容量は535Lです。
さらに2列目のシートバックを倒した場合のトランク容量は、7人乗りが1,035L、5人乗りは1,070Lになります。ネクステージの中古車相場は、59万9,000円~229万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『プリウスα(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
新型プリウスと比較される車種のトランクは?
新型の5代目プリウスだけでなく、他の車種が気になる方もいるでしょう。ここでは、シビックやノートなど、プリウスのライバル車といえる3つのモデルを紹介します。トランク容量などにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
ホンダ シビック
シビックはホンダの名車のひとつで、現行モデルにはクーペのようなデザインが採用されています。トランク容量は最大452L確保されているため、5代目プリウスよりも多くの荷物を積み込めるでしょう。また、リヤシートの背もたれを倒すことで、容量を拡大可能です。
(参考:『シビック(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
ノートは、日産独自のパワートレーンであるe-POWERを全グレードに搭載しています。コンパクトカーに属しますが、約330Lと十分なトランク容量を確保している点が特徴です。プリウスやシビックと同じく、リヤシートを倒すことで荷室容量を拡大できます。
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ MAZDA3セダン
MAZDA3セダンはスタイリッシュなスタイルが特徴で、人間中心の設計により適切なドライビングポジションを取れるため、運転がしやすくなっています。ハッチバックタイプのMAZDA3もありますが、どちらもゴルフバッグが2つ入るトランク容量を確保している点が特徴です。
(参考:『MAZDA3(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
5代目となる新型プリウスは、クーペライクのスタイルを採用していますが、しっかりとしたトランク容量を確保しています。トランク容量は342L~422Lで、搭載するパワートレーンによって異なる点が特徴です。積載容量を重視する場合は、1.8Lのハイブリッドモデルを選ぶとよいでしょう。
また、先代のプリウスも購入候補に挙がる場合は、ぜひ中古車をチェックしてみてください。特に4代目プリウスは、多くの積載容量が確保されています。
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【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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