プリウスの税金はモデルで異なる!年間維持費はいくら必要?
トヨタ プリウスは、1997年に誕生した世界初の量産ハイブリッド乗用車です。現行モデルの5代目プリウスに至るまでに、さまざまなモデルが誕生しています。プリウスは優れた燃費性能が魅力ですが、どれくらいの税金がかかるのでしょうか。
この記事では、プリウスの税金や年間維持費を紹介します。排気量の異なる歴代モデルごとの税金も解説しますので、維持費の安いプリウスを探している方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・プリウスの排気量は2,000cc・1,800cc・1,500ccの3種類。1,500ccモデルは自動車税が安くなる
・燃費性能の高いプリウスはエコカー減税の対象車。ただし2020年7月以降発売のモデルに限られる
・燃料費や駐車場代など税金以外にも費用がかかる。中古車を購入すれば購入費用の節約が可能!
モデルで異なるプリウスの税金
プリウスにかかる主な税金として、排気量によって決まる「自動車税」があります。プリウスは数々のモデルチェンジを経て、排気量が増加してきました。
歴代モデルを排気量で分類すると、2,000ccモデル、1,800ccモデル、1,500ccの3種類があります。ここでは、それぞれの自動車税と発売時期を確認しましょう。
排気量2,000ccモデルの税金
排気量2,000ccモデルには、2023年1月から販売されている5代目プリウスの「G」と「Z」の2グレードが該当します。排気量が大きいことから、走りのパワーに優れたモデルです。高速道路走行や長距離ドライブで力を発揮するでしょう。
一般的に排気量が多いほど燃費は低下しますが、最新のモデルのため燃費性能にも優れています。2,000ccモデルの自動車税は、年間3万6,000円(2019年10月1日以降に新規登録した場合)です。
排気量1,800ccモデルの税金
プリウスの排気量1,800ccモデルは、3代目が誕生した2009年5月から5代目が誕生する2023年1月まで販売されていました。5代目の「U」グレードも1,800ccモデルです。燃費とパワーを両立させているため、街乗りや通勤に適しています。
自動車税は500ccごとに金額が変わるため、1,800ccモデルは2,000ccモデルと同じ「1,500cc超~2,000cc」の枠組みです。しかし、自動車税は同じ排気量でも新規登録が2019年10月より前か後かで税額が異なります。排気量1,800ccモデルの自動車税は以下の通りです。
・2019年9月30日以前に新規登録した場合:年間3万9,500円
・2019年10月1日以降に新規登録した場合:年間3万6,000円
排気量1,500ccモデルの税金
排気量1,500ccモデルは、1997年12月発売の初代プリウスから3代目が誕生した2009年5まで販売されていました。2代目の継続販売として2009年6月に誕生したプリウス「EX」も1,500ccモデルです。
1,500ccモデルは燃費性能や取り回しに優れているため、日常使いに適しています。1,500ccモデルの自動車税は、3万500円(2019年10月1日以降に新規登録した場合)です。
プリウスはエコカー減税対象で税金が安い?
車の税金は、自動車税の他に重量税もあります。自動車重量税の税額を把握するときに重要なのがエコカー減税です。エコカー減税対象の車は、自動車重量税が安くなります。
プリウスはエコカー減税の対象なのでしょうか。ここでは、エコカー減税の概要と対象のプリウスを紹介します。
エコカー減税とは?
エコカー減税は、排出ガス性能と燃費性能に優れた自動車に対する自動車重量税の免税・減税措置です。エコカー減税制度は、環境負荷の低い車への乗り換えを促進する目的で設けられました。主に以下の車がエコカー減税の対象です。
・電気自動車(EV)
・燃料電池自動車(FCV)
・天然ガス自動車(NGV)
・ハイブリッド車(HEV)
・プラグインハイブリッド車(PHEV)
・クリーンディーゼル車(CDV)
エコカー減税の有無と内容は、2030年度燃費基準をどれだけ満たしているかによって決まります。一定の基準を満たした場合は、ガソリン車でも減税の対象です。
エコカー減税対象のプリウス
プリウスは、トヨタの技術を駆使したハイブリッドシステムにより、圧倒的な燃費性能を誇ります。そのため、近年のモデルはエコカー減税の対象です。
以下の表のモデルは、いずれも2030年度燃費基準を120%または90%の割合で達成しています。初回車検と2回目車検の重量税を免税、または初回車検の重量税を免税+2回目車検の重量税を1万5,000円に減税されます。
発売時期 |
グレード |
2020年7月 |
E |
S |
|
SセーフティプラスII |
|
Sツーリングセレクション |
|
Sツーリングセレクション・ブラックエディション |
|
A |
|
Aツーリングセレクション |
|
Aツーリングセレクション・ブラックエディション |
|
Aプレミアム |
|
Aプレミアム ツーリングセレクション |
|
2021年6月 |
S |
SセーフティプラスII |
|
Sツーリングセレクション |
|
Sツーリングセレクション・ブラックエディション |
|
A |
|
Aツーリングセレクション |
|
Aツーリングセレクション・ブラックエディション |
|
Aプレミアム |
|
Aプレミアム ツーリングセレクション |
|
2023年1月 |
G |
Z |
|
U |
(2024年2月時点の情報です)
税金以外のプリウスの維持費はいくら?
車の所有・使用には、税金以外にもさまざまな費用が必要です。プリウスの場合、いくらの維持費がかかるのでしょうか。
主な維持費として、印紙代・自賠責保険料・燃料費・駐車場代・洗車費用・車検代があります。それぞれの費用の概要と金額の目安を確認しましょう。各項目の金額は、2024年2月時点の情報です。
印紙代
印紙代は、車検時に国に支払う法定手数料を指します。車検の実施場所が「認証工場」か「指定工場」かによって金額は異なりますが、プリウスの印紙代は900円です。車の持込検査を省略できる指定工場のほうが、費用を抑えられます。
自賠責保険料
自賠責保険は、交通事故による加害者の経済的負担を補填(ほてん)するための保険です。全ての自動車に加入が義務付けられています。
自賠責保険料は契約期間によって金額が異なりますが、重量税や印紙代と同様に車検時に有効期間分の金額を支払うのが一般的です。継続車検で2年分を支払った場合の保険料は、1年当たり8,825円です。車種や保険の加入先によって金額は変わりません。
燃料費
燃料費は、グレードや使用頻度によって異なります。「2.0L ハイブリッド車(2WD、WLTCモード燃費:28.6km/L)」「年間走行距離:1万km」「レギュラーガソリン代:175円/L」と仮定すると、プリウスの燃料費は年間6万1,188円です。なお、カタログ燃費は実燃費とは異なり、実燃費のほうが低くなるのが一般的です。
駐車場代
駐車場代は、駐車場のタイプや地域によってさまざまです。所有する土地に駐車する場合は、駐車場代がかかりません。
月決め駐車場を利用する場合を想定すると、駐車場代は月額約1万円、年間で約12万円です。東京都23区をはじめとした都市部や、屋根付きの駐車場は料金が高い傾向にあります。
洗車費用
頻度によって異なりますが、1か月に1回の洗車をするなら年間1万円程度の費用がかかります。ブラックカラーは特に汚れや傷が目立ちやすいため、きれいな状態で乗り続けるなら小まめな洗車が必要です。
プリウスにもブラック系のボディカラーが設定されています。選択する場合は、他のボディカラーよりも洗車費用がかかる可能性を理解しておきましょう。
車検代
車検代には「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」といった3つの法定費用の他に「車検基本料金」「部品交換費用」などが含まれます。
車検の依頼先や車両状態によりますが、法定費用を除くプリウスの車検代は6万円が目安です。継続車検は2年ごとのため、1年当たり3万円を想定しましょう。
【早見表】プリウスの年間維持費
多くの人が車を購入するときに初期費用を意識しますが、長く使用することを考えると維持費も重要です。
プリウスは優れた燃費性能・環境性能を実現しているため、他の車種よりは維持費を抑えられます。しかし、少ないながらも費用はかかるため、購入する前に年間維持費を確認しましょう。以下は、プリウスの年間維持費の早見表(2.0L ハイブリッド車の場合)です。
自動税 |
3万6,000円 |
自動車重量税 ※初回継続車検時(2回目車検時) |
7,500円 |
印紙代 |
900円 |
自賠責保険料 |
8,825円 |
車検代(法定費用を除く) |
3万円 |
燃料費 |
6万1,188円 |
駐車場代 |
12万円 |
年間維持費 |
26万4,413円 |
(2024年2月時点の情報です)
人によってはこれ以外もメンテナンス費や任意保険料がかかり、車検代も高くなります。上記は、おおよその金額として把握しておきましょう。
プリウスにかかる費用を抑えるポイントは?
税金などの法定費用は決まった金額を支払う必要がありますが、それ以外の費用は工夫次第で節約が可能です。
法定費用も押さえたい場合は、排気量が小さいモデルを選ぶ必要があります。ここでは、プリウスにかかる費用を抑える3つのポイントを確認しましょう。
定期的にメンテナンスをする
車のパーツが故障すると、高額な修理費用・交換費用がかかる場合があります。故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。主に以下のような項目を意識するとよいでしょう。
・洗車:1か月ごと
・タイヤの空気圧チェック:1か月ごと
・ウィンドウォッシャー液の補充:1か月ごと
・エアコンフィルターの交換:1年ごと
・ワイパーの交換:1年ごと
・冷却水の補充・交換:2年ごと
任意保険の見直しをする
任意保険は、補償内容によって保険料が異なります。必要以上のプランに加入している可能性もあるため、一度見直してみることが大切です。
他の保険会社への乗り換えやプランの変更によって、任意保険料を安く抑えられる可能性があります。ただし、補償内容は万一の事故に対応できるレベルを維持しましょう。
中古車を購入する
排気量が小さいほど、自動車税が安くなります。プリウスの中で最も排気量が小さい1,500ccモデルは、中古車でしか購入できません。
また、中古車は新しいモデルや上級グレードも安く購入できるため、購入費用を抑える目的でもおすすめです。ネクステージでは、2024年2月時点でプリウスを47万9,000円~467万9,000円で販売しています。
まとめ
プリウスは、現行モデルに至るまでに排気量がアップしているため、モデルによって税金が異なります。自動車税を抑えるのであれば年式の古い1,500ccモデルが適していますが、エコカー減税は2020年7月発売以降のモデルが対象です。
車を所有するには、税金以外にもさまざまな維持費がかかります。定期的なメンテナンスや任意保険を見直すことで維持費は抑えられますが、中古車で購入費用を抑えることも視野に入れてみましょう。
PR新旧プリウスの中古車を比較
170.3 万円

2016(H28)
Aツーリングセレクション
モデリスタエアロ 禁煙車 純正9型ナビTV バックモニター ドラレコ ETC セーフティセンス ICS BSM レーダークルーズ レーンキープ 黒合皮シート 前席シートヒーター Bluetooth
199.9 万円

2020(R2)
S
禁煙車 SDナビ Bluetooth ETC 衝突軽減 レーダークルーズコントロール オートハイビーム LEDヘッドライト プッシュスタート
209.9 万円

2021(R3)
SセーフティプラスII
純正ナビ 衝突軽減 ブラインドスポットモニター バックカメラ レーダークルーズコントロール LEDヘッドライト スマートキー オートエアコン フルセグTV ドライブレコーダー クリアランスソナー
385.9 万円

2023(R5)
Z
ガラスルーフ 12.3型純正ディスプレイオーディオ パノラミックビューモニター ETC 置くだけ充電器 衝突軽減 レーダークルーズコントロール シートヒーター シートベンチレーション
199.9 万円

2017(H29)
A
モデリスタエアロ 9型BIG-X バックカメラ トヨタセーフティセンス レーダークルーズ 禁煙車 ドラレコ スマートキー LEDヘッド オートライト オートエアコン Bluetooth再生
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2022(R4)
SセーフティプラスII
純正ナビ バックカメラ レーダークルーズコントロール 禁煙車 衝突被害軽減システム クリアランスソナー LEDヘッドライト オートマチックハイビーム ETC オートエアコン ドライブレコーダー
214.9 万円

2021(R3)
S
純正ナビ バックカメラ レーダークルーズコントロール 禁煙車 衝突被害軽減システム クリアランスソナー LEDヘッドライト オートマチックハイビーム ETC ドライブレコーダー スマートキー
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※価格は支払総額
【この記事の執筆者】
中村浩紀 なかむらひろき
クルマ記事に特化したライター
現在4台の車を所有(アルファード・プリウス・レクサスUX・コペン)。クルマ系のメディアでさまざまなジャンルの記事を執筆し、2024年1月までに300記事以上の実績をもっている。
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