ヴェルファイアのサイズはどれくらい?旧モデルやライバル車との比較も!
迫力あるスタイリングと高級感のある快適な移動空間を併せ持ち、高級ミニバンの中でも高い人気を集めているヴェルファイアは、2023年にフルモデルチェンジを果たしました。
安全性も快適性も大きく進化しているため、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。ただ、兄弟車となるアルファードと同様に、大柄なボディサイズが気になることがあるかもしれません。
本稿では、新型ヴェルファイアのボディサイズや室内サイズ、特徴やライバル車との比較を紹介します。
※目次※
・ヴェルファイアは大人7人が乗車しても、ゆとりあるラグジュアリーな室内空間を持っているだけでなく、シートアレンジ次第でさまざまな状況に対応できる。
・トヨタ車初となる「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」の採用で利便性が向上しただけでなく、最新のToyota Safety Sense搭載で安全性も高い。
・新車販売価格は650万円超の高級車だが、中古車であれば手が届く価格帯になっている。
ヴェルファイアのサイズはどれくらい?旧モデルと比較
トヨタの高級ミニバンとして高い人気を集めているヴェルファイアは、2023年6月に8年ぶりとなるフルモデルチェンジが行われました。スポーティーかつ高級感のあるスタイルに、ラグジュアリーな室内空間を持つヴェルファイアですが、購入する際にサイズ感を気にする方が多いのではないでしょうか。
ここでは、ヴェルファイアのボディと室内のサイズを紹介します。
全長・全幅・全高
ヴェルファイアは2023年6月にフルモデルチェンジし、3代目が登場しています。先代モデル同様にガソリンモデルとハイブリッドモデルがラインアップされていますが、3代目からはどちらのモデルでもボディサイズは同じになりました。
新型と先代モデルのボディサイズは、以下のようになっています。
|
2代目 |
3代目 |
全長 |
4,935mm |
4,995mm |
全幅 |
1,850mm |
1,850mm |
全高 |
1,935mm~1,950mm |
1,935mm~1,945mm |
室内のサイズ
フルモデルチェンジしたヴェルファイアは、室内がより広くラグジュアリーな空間へと進化しました。
室内のサイズは室内長が205mm短く、室内高は同じか40mm低くなっているものの、室内幅は70mm広げられています。数字だけ見ると狭くなったような印象を受けますが、フロントシートの移動距離やセカンドシートの骨格を工夫し、先代以上の前後席間距離を確保しています。
新型と先代モデルの室内サイズは、以下のようになっています。
|
2代目 |
3代目 |
室内長 |
3,210mm |
3,005mm |
室内幅 |
1,590mm |
1,660mm |
室内高 |
1,360mm~1,400mm |
1,360mm |
ヴェルファイアはLLサイズが魅力のミニバン
ミニバンの購入を検討していたら、ヴェルファイアを見つけたという人もいるかもしれません。
トヨタを代表する車種としても知られていますが、どのような特徴を持った車なのでしょうか。ヴェルファイアのことをさらに知っていくためにも、その歴史や最新情報を耳に入れておくことが大切です。
2008年に初代モデルが登場
トヨタを代表するミニバンとして成長を遂げたヴェルファイアは、2008年より販売を開始しています。名前の由来は英語で「物静かな」という意味を表す「Velvet」と、英語で「炎」を意味する「Fire」を組み合わせた造語です。
その名前の通り、クールな情熱を持つ車という印象があります。また、大きくて力強さを感じさせるデザインが特徴的で、従来の車好きだけでなく、車離れが著しい若い年齢層にも人気がある車種です。
さらに、かなり大胆なエアロパーツを施したモデルとしても知られており、少しやんちゃな印象を持つ人もいるでしょう。それでも、洗練されたエクステリアと室内空間は大人のための高級ミニバンといっても過言ではありません。
アルファードの姉妹車
ヴェルファイアの兄弟車であるアルファードは、2002年に初代モデルが登場しました。ヴェルファイアがラインアップに追加されたのは、アルファードのフルモデルチェンジが行われた2008年になります。
車の基礎となるプラットフォームやパワートレインは共通ですが、エクステリアやインテリアのデザインは大きく異なるのが特徴です。アルファードは「上品、洗練」がデザインテーマとなっていますが、ヴェルファイアは「力強さ、先進性」がデザインテーマとなっています。
現行モデルは2つのグレード設定
現行モデルのヴェルファイアには、「Z Premier」と「Executive Lounge」という2種類のグレードが展開されています。
2つのグレードによる大きな違いを挙げると、エクステリアでは「Z Premier」はフロントグリルやドアフレームモールなどに黒を基調とした金属加飾が施され、全体的に引き締まったデザインです。
「Executive Lounge」ではメッキやガンメタ塗装が採用され、より高級感のあるデザインとなっています。インテリアに関しては、「Executive Lounge」のほうが2列目シートに座る人に向けた快適装備が充実しているといえるでしょう。
グレードやオプションによって異なるタイヤ・ホイールサイズ
現行モデルのヴェルファイアに装着されているタイヤは、Z PremierグレードとExecutive Loungeグレードのどちらを選んでも、225/50R19のタイヤと19インチホイールの設定です。どちらもホイールのサイズやデザインは同じですが、仕上げが少し異なります。
また、メーカーオプションでは225/65R17のタイヤと17インチホイールが、「モデリスタ」や「GRパーツ」では、235/45R20のタイヤと20インチホイールの選択が可能です。
室内サイズも広々のヴェルファイアは居心地もばっちり
ヴェルファイアは広々とした室内空間を持っているため、2列目や3列目であってもゆとりあるスペースを確保しています。またシートアレンジも多彩なので、さまざまな乗車人数や積載量に対応できる工夫が見つかるでしょう。
ここでは、ヴェルファイアの居住スペースや室内サイズについて紹介します。
グレードごとに異なるセカンドシート
ヴェルファイアのセカンドシートは、Z PremierグレードとExecutive Loungeグレードで本革シート表皮やパワーオットマン、大型アームレストや快適温熱シートは共通しています。
しかしExecutive Loungeグレードのセカンドシートは、パワーオットマンに伸縮機構が搭載され、大型アームレストの収納が増えています。また航空機などに採用されているような回転格納式テーブルや、リフレッシュシート機能が追加され、より快適に過ごせるシートとなっています。
8パターンもあるシートアレンジ
ヴェルファイアはシートアレンジが多彩で、全部で8パターンのアレンジが可能となっています。シートアレンジは以下のようになります。
通常乗車時 |
最大で大人7人が乗車可能なモード。 |
フロント・セカンドフルフラットモード |
フロントシートとセカンドシートを倒し、十分に体を伸ばして休憩することが可能なモード。 |
リアシートフルリクライニングモード |
セカンドシートとサードシートを倒し、後部座席で横になることや大型の荷物を積むことが可能なモード。 |
4人乗車+荷室モード |
サードシートを跳ね上げ、4人がゆったり座れるスペースと荷室を確保したモード。 |
最大積載モード |
サードシートを跳ね上げ、セカンドシートを前方まで移動させることで広々とした荷室スペースを実現するモード。(乗車人数2人) |
リラックス+荷室モード |
セカンドシートを後方へスライドし、リクライニングやパワーオットマンを使用して最大限くつろげるようにし、サードシートを跳ね上げ荷室を確保したモード。 |
スーパーリラックスモード |
セカンドシートを後方へスライドし、リクライニングやパワーオットマンを使用して最大限くつろげるようにしたモード。(サードシートが狭くなる) |
トライアングルモード |
左右どちらかのセカンドシート前方にスライドさせたモードで、セカンドシートとサードシートに座る2人の子どもを同時にケアすることが可能。 |
荷室容量と荷室サイズ
新型ヴェルファイアは薄型のサードシートを採用することで、サードシートを跳ね上げた際の荷室幅を広く確保しています。床下にも大容量の収納スペースがあるため、シートアレンジと合わせてさまざまな荷物を載せることが可能です。
ヴェルファイアの荷室容量とサイズは以下のようになります。
【荷室容量】
シートアレンジ |
容量 |
サードシートまで使用 (7人乗車) |
約110L~575L |
セカンドシートまで使用 (4人乗車) |
約860L~864L |
【荷室サイズ】
長さ |
セカンドシートまで使用(4人乗車):895mm~1,160mm サードシートまで使用(7人乗車):65mm~195mm |
幅 |
880mm~1,410mm |
高さ |
1,190mm~1,330mm |
ヴェルファイアのサイズ以外の魅力をチェック
新型ヴェルファイアのサイズ感に注目してきましたが、トヨタの高級ミニバンであるヴェルファイアの魅力はボディの大きさだけではありません。室内で快適に過ごすための装備や先進の安全装備が搭載されており、サイズ以外にもさまざまな魅力がある車です。
快適性を意識した車内空間
ヴェルファイアには照明や各種スイッチ類、エアコンや収納などを集約した「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」と、後席用パワーサイドサンシェードがトヨタ車として初めて採用されています。
前後左右独立温度コントロールフルオートエアコンやリヤヒーターエアカーテン、14インチのリヤシートディスプレイなど、後席の快適性を意識した装備が多く採用されているのも特徴です。
先進の安全装備を標準搭載
新型ヴェルファイアには、先進の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が採用されました。加えて、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「プリクラッシュセーフティ」、高速道路での走行をアシストしてくれる「レーダークルーズコントロール」や「レーンチェンジアシスト」などが搭載されているのも特徴です。
さらに、駐車時や渋滞時に操作の支援をしてくれる「トヨタ チームメイト」も採用されており、より安全性の高い車となっています。
2種類のパワートレインを設定
新型ヴェルファイアのパワートレインは刷新され、2.5L 直列4気筒エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたモデルと、2.4L 直列4気筒ターボエンジンの2種類が設定されています。
ハイブリッドモデルに搭載される2.5L 直列4気筒エンジンは、「2.5Lダイナミックフォースエンジン」と呼ばれる高い熱効率と高出力を両立したエンジンです。
2.4L 直列4気筒ターボエンジンは、高効率ツインスクロールターボやセンター直噴システムが採用され、先代モデルに搭載されていたV6エンジンを超える力強さを実現しています。
ヴェルファイアのライバル車のサイズと比較
国内ではミニバンタイプの人気が高く、さまざまな自動車メーカーから販売されています。その種類はコンパクトサイズのミニバンからフルサイズミニバンまで多彩な車種が販売されており、ヴェルファイアや兄弟車のアルファードには多くのライバル車が見つかるでしょう。
ここでは、ヴェルファイアとライバル車のサイズを比較して紹介します。
トヨタ・ヴォクシーのサイズと比較
トヨタのミドルサイズミニバンの代表格でもあるヴォクシーは、同社が販売するノアの兄弟車種であり、ノアと比較してスタイリッシュなデザインが特徴です。
ヴォクシーのボディサイズは全長4,695mm・全幅1,730mm・全高1,895mmで、ヴェルファイアとボディサイズを比較すると以下のようになります。
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ヴォクシー |
ヴェルファイア |
全長 |
4,695mm |
4,995mm |
全幅 |
1,730mm |
1,850mm |
全高 |
1,895mm |
1,935mm~1,950mm |
ヴェルファイアと比較すると全長は-300mm、全幅は-120mm、全高は約-50mmほど小さくなっています。
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ・シエンタのサイズと比較
新型シエンタは、2022年に発売されたトヨタのコンパクトサイズミニバンです。全長4,260mm、全幅1,695mm、全高1,695mmと5ナンバーサイズに収まるコンパクトで、ミニバンの利便性を持ちながら、コンパクトカーのような運転のしやすさが最大の魅力となっています。
ヴェルファイアとボディサイズを比較すると以下のようになります。
|
シエンタ |
ヴェルファイア |
全長 |
4,260mm |
4,995mm |
全幅 |
1,695mm |
1,850mm |
全高 |
1,695mm |
1,935mm~1,950mm |
ヴェルファイアと比較すると全長は-735mm、全幅は-155mm、全高は約-250mmほど小さくなっています。
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産・エルグランドのサイズと比較
日産 エルグランドは、ラージサイズ高級ミニバンの先駆けとなった車で、現行モデルは2010年に登場し、14年目を迎えたロングセラーモデルです。
エルグランドの特徴は、低重心のプラットフォームを採用したことによる優れた乗り心地と、走行性能の高さを両立していることです。ボディサイズは全長4,975mm、全幅1,850mm、全高1,815mmとなっています。
ヴェルファイアとボディサイズを比較すると以下のようになります。
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シエンタ |
ヴェルファイア |
全長 |
4,975mm |
4,995mm |
全幅 |
1,850mm |
1,850mm |
全高 |
1,815mm |
1,935mm~1,950mm |
ヴェルファイアと比較すると全長は-20mm、全幅は同じで、全高は約-130mmとなっています。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ヴェルファイアの販売価格も押さえておこう
ヴェルファイアはミニバンの中でも人気が高く、新車販売台数の多い車の1台です。高級ミニバンにカテゴリーされるヴェルファイアの新車価格は高く、なかなか手が出せないという人も多いと思いますが、中古車であれば予算内の価格で購入できる可能性があります。
新型モデルの登場直後は、中古市場の先代モデルの価格が下がる傾向にあるため狙い目です。
ヴェルファイアの新車販売価格
2023年にフルモデルチェンジし、新型モデルが登場しました。3代目となる新型には「Z Premier」と「Executive Lounge」という2種類のグレードが展開され、Z Premierグレードにはターボエンジンモデルとハイブリッドモデルがラインアップされています。
新型ヴェルファイアの新車価格は、以下の通りです。
グレード |
パワートレイン |
新車価格 |
Z Premier |
ターボエンジン |
655万円~ |
ハイブリッド |
690万円~ |
|
Executive Lounge |
ハイブリッド |
870万円~ |
(2024年6月現在の情報です)
ヴェルファイアの中古車販売価格は?
新型モデルが登場した直後は乗り換えが多いため、中古市場に先代モデルの在庫が多くなります。そのため全体的に価格が下がる傾向にあり、中古車を狙っている場合はモデルチェンジ後が最大のチャンスです。
ヴェルファイアの中古車販売価格は以下のようになっています。
|
中古車販売価格 |
初代(20系) |
約60万円~約220万円 |
2代目(30系) |
約170万円~約510万円 |
(2024年6月現在の情報です)
(参考:『ヴェルファイア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
PRヴェルファイアの中古車をチェック
2016(H28)

2.5Z Aエディション
サンルーフ 純正ナビ フリップダウンモニター プリクラッシュセーフティ レーダークルーズ 両側電動ドア リアオートエアコン 7人乗り バックカメラ スマートキー 禁煙車 ETC
2018(H30)

2.5Z Aエディション
禁煙車 純正10型ナビTV 純正フリップダウンモニター バックモニター ドラレコ ETC 両側電動スライドドア デジタルインナーミラー セーフティセンス ICS レーダークルーズ Bluetooth
2016(H28)

2.5Z Gエディション
禁煙車 アルパインビッグX サンルーフ 両側電動スライドドア フリップダウンモニター バックカメラ Bluetooth接続 電動オットマン パワーシート クリアランスソナー
2012(H24)

2.4Z
フリップダウンモニター アルパイン8型ナビ バックカメラ 両側電動スライドドア HIDヘッドライト スマートキー プッシュスタート Bluetooth パーキングセンサー
2012(H24)

2.4Z
純正8型ナビ 後席モニター 両側電動スライド 禁煙車 バックカメラ ETC スマートキー HIDヘッド フォグランプ オートライト 純正18インチAW オートエアコン フルセグTV Bluetooth
2020(R2)

2.5Z Gエディション
サンルーフ 純正フリップダウンモニター 純正9型ディスプレイオーディオ バックカメラ 両側パワースライドドア パワースライドドア 前席パワーシート 前席シートベンチレーション ETC スマートキー
2016(H28)

2.5Z Aエディション ゴールデンアイズ
4WD BIGーX11型ナビ 後席モニター 両側電動ドア パワーバックドア 100V電源 衝突軽減装置 クルコン フルセグTV CD DVD Bluetooth LEDヘッドライト ETC
2016(H28)

2.5Z Gエディション
4WD モデリスタエアロ フリップダウンモニター BIGX10インチナビ バックカメラ 両側電動スライドドア パワーバックドア 寒冷地仕様 レーダークルーズ ETC LEDヘッドライト パワーシート
もっと見る >
まとめ
2023年にフルモデルチェンジしたヴェルファイアは、圧倒的な存在感とラグジュアリーで広々とした室内空間を併せ持ち、注目を集めています。
広い室内空間は7人乗車時でもそれぞれにゆとりあるスペースを確保できるだけでなく、シートアレンジ次第でさまざまなシチュエーションや積載物に対応することが可能です。
Toyota Safety Senseをはじめとした先進の安全装備も充実しているため、家族や友人たちとのロングドライブも快適に楽しめるでしょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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