スペーシアギアを後悔するポイントとは?評価して見えた真の魅力
スペーシアギアはスズキが販売するスーパーハイト軽ワゴンで、車両名の通りスペーシアがベースとなっています。スペーシアはシンプルな見た目が特徴ですが、スペーシアギアは専用のパーツによって個性的なデザインをまとっています。
SUVチックな見た目から、アウトドアやキャンプ好きな人からも人気です。本稿ではスペーシアの基本情報から、デザインや利便性についてまで深掘りしていきます。またデメリットも紹介しますので、購入を検討している際には参考にしてください。
※目次※
・スペーシアギアは車内空間が広く、乗り降りもしやすいなど、利便性が高い1台となる。
・シンプルな見た目なスペーシアとは反対に、SUV的でユニークな見た目が特徴。
・ジムニーのような本格的なオフロード走行は難しいが、アウトドアやレジャーを楽しめる。
スペーシアギアを評価してみよう
2018年に登場したスペーシアのSUVモデル
スペーシアギアは、同じくスズキが販売する軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」をベースとした車です。
スペーシアは「広くて便利、軽くて低燃費の軽ハイトワゴン」をコンセプトに開発が行われました。スズキが軽ワゴンで培った乗り降りしやすいパッケージングを採用し、2013年3月に初代モデルの販売を始めます。
過去にスペーシアは、日本カー・オブ・ザ・イヤーにて「新たなスモールモビリティーの見本になる車」として評価されたこともありました。ベーシックなスペーシアとは違った、タフでアクティブな使い方をしたいユーザー向けに、2018年12月スペーシアギアを販売します。
また、スペーシアギアは2021年に仕様変更が行われているのですが、その際に「マイスタイル」というホワイトのパーツやメッキが組み合わされたグリルなどが特徴の特別仕様車が販売されています。
現行モデルのスペーシアギアは生産終了
人気の高かったスペーシアギアですが、スペーシアのフルモデルチェンジに伴い、2023年に現行モデルの販売が終了してしまいました。
ですが、2024年に新型のスペーシアギアの販売が決まっています。そのため、すぐにスペーシアギアが欲しいという場合は中古車を購入する必要がありますが、新型の販売開始を待つのも良いでしょう。
スペーシアギアの評価【デザイン性】
車の第一印象を決める要素であるエクステリアデザイン、快適性にもつながるインテリアデザインは、車を選ぶ際にチェックしたいポイントです。スペーシアギアにはどのようなデザインが用いられているのでしょうか。ここでは、デザインの特徴を解説します。
個性的なコーディネートが楽しめる
ベース車のスペーシアとは違った印象を与えるために、さまざまな工夫が施されています。例えば、ルーフ・足回り・フロントフェイスなどのガンメタリック塗装です。全グレードにルーフレールを標準装備するなど、アクティブな印象への統一感も感じられます。
ヘッドランプ形状も特徴です。四角いデザインのヘッドランプを装着したスペーシアと比べ、スペーシアギアは丸いヘッドランプが採用されています。同じスズキから販売されるSUV「ジムニー」「ハスラー」を思わせるエクステリアデザインです。
ボディカラーは、ピュアホワイトパール・スチールシルバーメタリックなどの他、アクティブイエローガンメタリック2トーンルーフなど個性的なカラーがあります。
秘密基地のような室内空間
エクステリアデザインのみならず、インテリア面でもベースとなったスペーシアと差別化が図られています。例えば、エアコンの吹き出し口パネルです。スペーシアには暗めのレッドカラーが採用されていますが、スペーシアギアは遊び心を感じさせるオレンジカラーが用いられています。
大きな違いとはいえませんが、アクセントカラーから得られるインテリアの印象は変わるでしょう。インストルメントパネルのアッパーボックスも、デザインの差別化が行われています。
乗るだけでガレージや秘密基地にいるような感覚を味わえる室内空間は、他車にない魅力です。
スペーシアギアの評価【利便性】
「スペーシアギアは軽自動車だから、狭くて利便性が悪いのでは」と、思う方もいるのではないでしょうか。スペーシアギアは、利便性も兼ね備えた軽自動車です。ここでは、収納スペース、荷室の特徴など、利便性に関するポイントを紹介します。
防汚仕様の荷室空間
荷室空間は、荷物を積む機会の多い方にとって、大切な確認要素のひとつです。スペーシアギアは低床設計であること、荷室開口部が大きいことから荷物の積み降ろししやすい特徴があります。
リアシート背面および荷室フロアは、防汚仕様です。濡れたレジャーグッズ、自転車を積んでも汚れを気にする必要もありません。付いた汚れも簡単に拭き取れるため、思う存分アウトドアやレジャーを楽しめます。
リアシートはワンタッチ操作で折り畳める構造です。リアシートを折り畳んだ状態では、27インチの自転車を載せられる荷室容量を確保できます。
便利な収納スペース
荷室容量がしっかりと確保されていることに加え、収納スペースが豊富な点も魅力です。インストルメントパネルの左右には、ドリンクホルダーが備わっています。
助手席側にあるアッパーボックスは、ツールボックスをモチーフとしたデザインが特徴です。財布やタブレット端末も収納できるほどのスペースがあります。
リアシートに座ると、折り畳み式テーブル、メッシュタイプの2段ポケットが使用可能です。USB電源付近には、充電中のスマートフォンなどを置く際に便利なスペースが設けられています。
乗り降りしやすい低床フロア設計
スペーシアギアには、両側パワースライドドアが採用されています。ボタン操作のみで開閉できる上に開口幅が大きいことから、両手に荷物を抱えていても楽に乗り降りが可能です。
予約ロック機能を使うことで、スライドドアが閉まり切る前にロックできます。雨の日など、車から降りたらすぐに移動したい場合などに重宝する機能です。
スペーシアギアは低床設計のため、乗り降りのしやすさに優れています。乗り込むと室内空間の広さを感じられるでしょう。
フロントシート後方には、スリムサーキュレーターが備わっています。室内の空気を循環することで、リアシートに座る人も快適に過ごせるでしょう。
スペーシアギアの評価【性能面】
スペーシアギアは、マイルドハイブリッドシステムを搭載するなど環境にも配慮した車です。エンジンはNAエンジンとターボ付きエンジンがあり、それぞれ乗り味や燃費が異なります。ここでは、走行性能と安全性能の特徴をチェックしましょう。
スムーズな走りと低燃費を実現する走行性能
スペーシアギアは、マイルドハイブリッドシステムを全車に採用しています。マイルドハイブリッドシステムは、減速時に発生するエネルギーを活用して発電を行い、専用バッテリーへと充電するものです。
充電で蓄えられた電力は、クリープ走行時、走行中のエンジンアシスト、電装品に利用されます。クリープ走行時もモーターで走行するため、燃料を節約可能です。
スペーシアギアには、NAエンジンとターボ付きエンジンがあります。燃費(WLTCモード)はNAエンジン搭載モデルが20.2km/L~21.2km/L、ターボ付きエンジン搭載モデルが19.2km/L~19.8km/Lです。
気楽に運転できる小回りが利く操作性
スペーシアはショートホイールベースのため小回りが効き、運転に自信がないという人にもおすすめです。小回りが効くため、細い道でも楽々運転できますし、ストレスも少ないです。
また、運転席の座面が高く車幅感覚も掴みやすいですし、見晴らしが良いため気持ちよくドライブできます。車内のスペースも十分広く車中泊も可能なため、日常のクオリティを上げてくれるような1台です。
スズキの安全技術でドライブをサポート
スペーシアギアは、グレードごとに安全性能の差がないのが特徴です。例えばスズキの予防安全技術である「スズキ セーフティ サポート」は、全車に標準装備されています。
「スズキ セーフティ サポート」とは、誤発進抑制機能、衝突被害軽減ブレーキなどにより事故を未然に防ぐ技術です。初代モデルから標準装備され、一部改良や仕様変更が行われるたびに安全性能がアップしています。
ドアミラー位置、Aピラー断面などを最適化することで、高い視認性が確保されているのも評価できるポイントです。全方位モニター用カメラ装着車を選ぶと、車両周辺の状況をナビゲーション画面で確認でき、安全確認に役立ちます。
スペーシアギアの評価【注意点】
スペーシアギアは車内の利便性も高く運転もしやすい車ということを説明しましたが、完璧という訳ではありません。レベルの高い1台であることは間違いないのですが、いくつか注意しなければならない点もあります。
以下の注意点をしっかりと理解した上で、スペーシアギアが自分の想定する使い方に合っているのか考えてみてください。
未舗装路の走行は注意が必要
スペーシアギアは専用のルーフレールや、フロントグリルが装着されていることからアウトドアに馴染む風貌に仕上がっています。しかし、走行性についてはベースのスペーシアと同様のため、悪路走破性が決して高いというわけではありません。
最低地上高も高いわけではなく、悪路を想定した剛性の補強や特別な動力性能はないので、オフロードに持っていくことは難しいでしょう。ですが、しっかりと道が舗装されたキャンプ場に行くという場合には問題ありません。
長距離走行に向いていない設計
スペーシアギアはスーパーハイト軽ワゴンなため、全高が1,800mmとなっています。全高が高いことから見晴らしが良いなどのメリットもありますが、横風などに煽られやすいというデメリットもあります。
特に速度域が高く、風の影響を受けやすい高速道路での運転は、ふらつきを感じてしまうなど、ドキッとするシチュエーションもあるかもしれません。そのため、頻繁に長距離運転をする予定の場合は、よく考えましょう。
スペーシアより中古価格が高い
スペーシアギアは軽自動車の中では高い部類です。現行モデルの販売は終了しているため、現在は中古車を購入するしかありませんので、スペーシアとスペーシアギアの中古車価格を比較してみます。
スペーシアは現在ネクステージで約25万円から180万円で用意しています。一方でスペーシアギアは約140万円から200万円と、中古車でもスペーシアギアの価格が高くなっています。この価格ですと、別の軽自動車の新車や、中古のコンパクトカーを購入できる金額です。
スペーシアギアの総合評価は?
スペーシアギアは、ドライバーの心をくすぐるような工夫が施されているだけでなく、どこへでも行けるような力強さを感じさせてくれる個性的な車です。魅力のある車ですが、デメリットもあります。スペーシアギアが自分に合った車なのか、ここでチェックしましょう。
スペーシアの弱点を補っている
スペーシアギアは見た目や走行性能でスペーシアの弱点を補っている点があります。スペーシアは見た目がシンプルでまとまりはありますが、人によっては物足りない、安っぽいと思う人もいるかもしれません。
一方スペーシアギアは、専用のガーニッシュやバンパーが装着されているので、華やかで高級感を得られます。
また、スペーシアにターボ搭載のモデルはありませんが、スペーシアギアはターボ搭載のモデルが選択可能なので、十分な加速感が欲しい場合にはスペーシアギアがおすすめです。
SUVモデルだが期待し過ぎに注意
スペーシアギアは、SUVらしいアクティブスタイルが魅力の車です。アウトドアを楽しめる車ではありますが、ジムニー・ハスラーのような本格的なオフローダーには敵いません。どこへでも行けるような魅力的なスタイルとはいえ、最低地上高はそれほど高くない点を踏まえると未舗装路の走行には注意が必要です。
全高が高く設計されている分、風にあおられやすいデメリットもあります。高速道路やカーブ走行時には、車体のロールを感じやすいでしょう。
スペーシアギアが向いている人
スペーシアギアは「居住性が高く、アウトドアにも使える軽自動車を探している」という方におすすめです。室内空間の広いスペーシアをベースとしているため、居住性に優れています。
また純正オプションが豊富で、自由にカスタマイズしたい方にも最適です。老舗アウトドアブランドとのコラボレーションで生まれたカータープなどもあり、気軽にアウトドアを楽しめるアイテムが用意されています。
まとめ
スペーシアギアはスペーシアをベースに、アウトドア向けの見た目にカスタムされたモデルで、スペーシアにはない豪華な見た目や装備で、日常に彩を与えてくれるような1台です。運転も楽々することができ、特にキャンプが趣味な場合は見た目も利便性も含めピッタリでしょう。
しかし、悪路走破性があまり高くないなどのデメリットもありますので自分の使い方に合っているのかよく考えて選択することをおすすめします。
▼ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。
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