中古車「スズキ カプチーノ」の賢い購入方法や探し方を徹底解説!
軽自動車でありながら、爽快なドライブが楽しめるスポーツカータイプの車が存在します。その中の1台がスズキ カプチーノです。軽スポーツカーを探している方の中には、カプチーノの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、カプチーノの特徴や魅力を詳しく紹介します。すでに生産終了しているため中古車でしか購入できませんが、カプチーノに魅力を感じている方はぜひチェックしてみてください。
※目次※
1.中古車「スズキ カプチーノ」のおすすめモデルはEA21R
・スズキ カプチーノは1990年代に販売されていたカブリオレタイプの軽スポーツカー
・前期型と後期型でエンジンスペックが異なるため、中古車を探すときは後期型を選ぶのがおすすめ
・カプチーノの流通台数が比較的少ないことを考えると、ライバル車を含めて探したほうが良い
中古車「スズキ カプチーノ」のおすすめモデルはEA21R
カプチーノは約7年で販売終了した軽オープンスポーツカー
スズキ カプチーノは1991年11月から1998年9月まで生産されていた車で、日本国内に数種類存在していたカブリオレタイプの軽スポーツカーです。カプチーノという車名の由来は「シナモン入りエスプレッソコーヒー」で、小さいカップに注いだ飲み物のイメージから命名されました。
軽スポーツカーとしては珍しく、FRレイアウトになっているのもカプチーノの特徴です。ルーフは「ハードトップ」「Tバールーフ」「タルガトップ」「フルオープン」の4種類があり、好みに応じて選べました。
軽自動車であるとはいえ、フロントベンチレーティッド4輪ディスクブレーキや4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションなど、本格的な走行性能を追求した装備を搭載しています。
EA21R(1995年5月~1998年9月)
カプチーノは販売期間中にフルモデルチェンジは実施されていませんが、1995年5月にマイナーチェンジが実施されました。マイナーチェンジ以前の車両を前期型(EA11R)、以降の車両を後期型(EA21R)と呼びます。
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,295mm × 1,395mm × 1,185mm |
車両重量 |
700kg |
エンジン |
水冷4サイクル直列3気筒縦置DOHC12バルブインタークーラーターボ(K6A) |
排気量 |
657cc |
駆動方式 |
2WD(FR) |
後期型のカプチーノはK6Aと呼ばれるエンジンを搭載していて、最大トルクが向上しているのが特徴です。さらに、5速MT車に加えて3速AT車も設定しているため、AT車を購入したい方にも向いています。
全体的に性能がアップしていて年式が新しいことを考えると、中古車を購入するのであれば後期型を選んだほうが満足できるでしょう。
スズキ カプチーノ|その他のおすすめモデル紹介
EA11R ベースグレード
前期型のカプチーノを購入したいと考えている方は、EA11Rのベースグレードを検討してみましょう。EA11Rは1991年11月から1995年5月まで製造されていた車両で、F6Aエンジンを搭載しています。
このエンジンは1990年の軽自動車規格改定に合わせて開発されたエンジンで、同年代の軽自動車に幅広く採用していました。最大トルクが後期型(EA21R)と比較すると劣るというデメリットがあるものの、極端に差があるわけではありません。トランスミッションは5速MTのみの設定です。
EA11R リミテッド
EA11Rのカプチーノには、特別仕様車の「リミテッド」が存在します。リミテッドも搭載エンジンはF6Aで変更はなく、基本的な走行性能やスペック面で違いはありません。
一方でデザイン面はいくつか変更された点が存在します。リミテッドのカラーラインアップには「ディープブルーパール」が設定されており、こちらはベースグレードには存在しません。そのため、ブルー系のカプチーノを見かけたら一目でリミテッドだと分かるでしょう。
インテリアはインパネが木目調のデザインになっているのが大きな違いです。ベースグレードに比べて流通数が少ないものの、気になる車を発見したときは検討しても良いでしょう。
中古車「スズキ カプチーノ」の特徴
前期と後期でエンジンの特徴が異なる
カプチーノの前期型と後期型で大きく異なるのがエンジンです。以下にエンジンの特徴をまとめました。
|
前期型 |
後期型 |
エンジン形式 |
F6A 水冷直列3気筒縦置 |
K6A 水冷直列3気筒縦置 |
種類 |
TWINCAM12バルブインタークーラーターボ |
DOHC12バルブインタークーラーターボ |
排気量 |
657cc |
658cc |
最高出力 |
64ps/6,500rpm |
64ps/6,500rpm |
最大トルク |
8.7kg・m/4,000rpm |
10.5kg・m/3,500rpm |
排気量や最高出力は軽自動車の規格という制限があるため、差はありません。一方で後期型は最大トルクがアップしており、力強い走りが楽しめるでしょう。スポーツカーらしくより高い走行性能を楽しみたい方には後期型がぴったりです。
プロジェクター式フロントライト採用でスポーティなエクステリアを実現
1990年代の軽自動車としては珍しく、プロジェクター式のフロントライトを搭載しているのもカプチーノの魅力です。プロジェクター式とは、ライトから入射した光をレンズで拡大し、前方に照射するタイプのライトを指します。レンズの形状が球形になり、目のように見えるのが特徴です。
このデザインを生かすことでスポーティなエクステリアに仕上がっており、スポーツカーらしいスタイリングを実現しています。近年はLED式プロジェクターフロントライトが一般化しましたが、当時としては大変珍しいフロントライトでした。
落ち着いていて上質なインテリアデザインが魅力
インテリアデザインも軽自動車としては上質です。高価なスポーツカーや高級セダンのようなクオリティではありませんが、1990年代の軽自動車としては質感が高いと言えるでしょう。
インテリアカラーはグレーをベースに仕上げており、落ち着いた室内空間に仕立てられています。リミテッドグレードには、木目調のインパネが装着済みです。ハンドブレーキやシフトレバーには本革製のパーツを使用している部分もあり、こちらも軽自動車としては上質なものに仕上がっています。
スズキ カプチーノのライバル車種5選
ホンダ S660
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,395mm × 1,475mm × 1,180mm |
車両重量 |
830kg |
エンジン |
水冷直列3気筒横置DOHCターボ |
排気量 |
65cc |
駆動方式 |
2WD(MR) |
ホンダの「S660」も軽スポーツカーとして有名な車です。エンジンにはS07A型と呼ばれる直列3気筒DOHCターボを採用しており、最大トルクは10.6kg・m/2600rpmに達します。後期型のカプチーノと同等のトルクを実現しているため、走行性能に不満を感じることはないでしょう。デザインもスポーツカーらしくスタイリッシュに仕上がっており、デザインを重視する方にもおすすめです。
ただし、S660は2022年3月に生産終了になっています。中古車の台数には限りがあるため、S660を購入したい方は早めに決断しましょう。
(参考:『ホンダ S660の中古車一覧』)
ホンダ ビート
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,295mm × 1,395mm × 1,175mm |
車両重量 |
760kg |
エンジン |
水冷直列3気筒横置SOHC |
排気量 |
656cc |
駆動方式 |
2WD(MR) |
ホンダの「ビート」は、1991年から1996年まで販売されていたカブリオレタイプの軽スポーツカーです。エンジンはE07Aと呼ばれる水冷直列3気筒SOHCを搭載しており、最大トルクは6.1kg・mとカプチーノよりやや劣っています。
生産終了が1996年と古い車であるため、中古車市場に出回っている台数が少ないのはデメリットです。好みの1台を発見したら早めに購入するのが良いでしょう。
ダイハツ コペン
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,395mm × 1,475mm × 1,280mm |
車両重量 |
870kg |
エンジン |
水冷直列3気筒横置きDOHC12バルブインタークーラーターボ |
排気量 |
658cc |
駆動方式 |
2WD(FF) |
「コペン」は2022年8月時点でも新車で購入できるカブリオレです。新車を購入したい方や、中古車でも比較的年式が新しい車を探している方には有力な選択肢になるでしょう。エンジンはKF型と呼ばれる水冷直列3気筒DOHCターボを搭載しており、最大トルクは11.2kg・mです。
コペンはスポーツカーにはあまり存在しないFFレイアウトになっているため、他のレイアウトと比べてトルクステアが起こりやすい点に注意しましょう。FFレイアウトを採用したことによる走行性能への影響が気になる方は、購入前に試乗してステアリングの追従性やレスポンスをチェックすることをおすすめします。
(参考:『ダイハツ コペンの中古車一覧』)
マツダ オートザムAZ-1
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,295mm × 1,395mm × 1,150mm |
車両重量 |
未掲載 |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ |
排気量 |
657cc |
駆動方式 |
2WD(MR) |
「オートザムAZ-1」は、1992年から1995年まで販売されていた軽スポーツカーです。マツダが設計した車ですが、エンジンにはスズキのF6A型を搭載しています。このエンジンはカプチーノと同型のものであるため、似たような走行性能に期待できるでしょう。なお、スズキに対して「キャラ」としてOME供給しています。
オートザムAZ-1も生産終了から時間が経過しており、中古車市場流通台数が少なく探しにくい車です。オートザムAZ-1を含めて中古の軽スポーツカーを検討している方は、購入したい1台を発見したら早めに購入した方が良いでしょう。
CATERHAM SEVEN170S
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
3,100mm × 1,470mm × 1,090mm |
車両重量 |
440kg |
エンジン |
直列3気筒ターボ |
排気量 |
658cc |
駆動方式 |
2WD(FR) |
「SEVEN170S」は、輸入車としては珍しく軽自動車の規格を満たしたカブリオレです。新車価格が500万円台と高価なのがデメリットですが、ユニークな車を購入したいのであれば選択肢に入ります。
スズキ製の直列3気筒ターボエンジンを搭載していますが、最高出力が62.6kWと高いのが特徴です。他の軽自動車は47kWのものが多いことを考えると、大きなメリットといえるでしょう。存在感も抜群で、他のユーザーとかぶらない車を探している方に向いています。小型輸入カブリオレとして唯一無二の存在なので、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
スズキ カプチーノの中古車価格相場
カプチーノの中古車を購入しようと考えている方は、中古車価格の相場が気になるでしょう。2022年8月22日時点において、ネクステージで取り扱っている車両の最低価格および最高価格は以下の通りです。
最低価格 |
- |
最高価格 |
- |
同日時点で、ネクステージにはカプチーノの在庫はありません。軽スポーツカーの購入を検討している方は、S660などをはじめとしたライバル車もセットで検討することをおすすめします。
まとめ
スズキ カプチーノは1990年代に販売されていた軽スポーツカーで、カブリオレが好きな方にとっては見逃せない車です。前期型と後期型が存在しており、中古車を探すのであればエンジンスペックに優れる後期型を購入することをおすすめします。しかし、生産終了から時間が経過していて流通台数が少ないのがデメリットです。軽スポーツカーやカブリオレを探している方は、ライバル車を含めて検討しましょう。
ネクステージには軽自動車専門店も存在しており、軽スポーツカーを探したい方にもおすすめです。中古車の購入を検討中の方は、ぜひこの機会にネクステージをご利用ください。