スペーシアの旧型モデルの特徴は?新型との違いや選び方を解説
スペーシアは2013年に登場したスズキのハイトワゴンタイプの軽自動車で、居住性が高く乗り降りもしやすいことが特徴です。2017年には現行モデルである2代目が登場し、さらに質感高くなりました。現行モデルと旧型モデルの違いや特徴について興味をお持ちの方もいるでしょう。
本記事では、主に現行モデルと旧型モデルの違いや特徴について解説します。また、現行モデルの価格やスペックもまとめているので、購入を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・現行スペーシアは全高が低くなっているが車内の広さは変わらず、広々過ごせる
・スーペシアには見た目にこだわったモデルやアウトドア向けモデルなど展開が幅広い
・過去のモデルも含めてシリーズが多いスペーシアを購入するなら中古車がおすすめ
歴代のスペーシアにはどんな種類があるの?
歴代のスペーシアは、「初代スペーシア」「2代目スペーシア」「スペーシアカスタム」「スペーシアカスタムZ」「スペーシアギア」「スペーシアベース」「パレット」です。ここからは、それぞれの車種にどのような特徴があるのかについて解説します。
2013年3月に発売した「初代スペーシア」の特徴
初代のスペーシアとスペーシアカスタムは、室内の広さや乗り降りしやすいパッケージングが特徴です。原則エネグリー回生機構の「エネチャージ」や、停車前の減速時にエンジンを停止する「新アイドリングストップシステム」などの技術も採用しています。スペーシアカスタムは、よりシャープでメンズライクな印象を演出したモデルになります。
2017年12月に発売した「2代目スペーシア」の特徴
2代目スペーシアはデザインが大きく変更されました。スペーシアはポップさを感じるデザインになり、スペーシアカスタムは黒とシルバーを基調としたスタイリッシュなデザインに変更されます。
また、初代スペーシアは全高の低さを改良し床を低くして室内高を上げることで、市場ニーズに合うように調整されています。さらに、2代目モデルからスズキセーフティサポートが採用され、車線逸脱警報機能やふらつき警報機能など各種安全装備が増えた点も特徴です。
質感を向上させた「スペーシアカスタム」の特徴
スペーシアカスタムは、大型のメッキフロントグリルを搭載してボンネットを水平基調にすることでフロントマスクが強調されたデザインです。室内の広さは従来のスペーシアと同じものの、ブラックを貴重としたインテリアや、随所に施されたチタンシルバーの装飾が質感の良さを感じさせます。
初代モデルから人気を誇ったスペーシアカスタムは2代目モデルでも設定されたため、現在も新車で購入することができます。
力強さを感じられる「スペーシアカスタムZ」の特徴
スペーシアカスタムZはこれまでのスペーシアをベースに、迫力のあるデザインへと変更されたモデルです。
ボンネットフードが従来のモデルより高くなり、さらにフロントグリルも大口径になったことで迫力を感じられます。また、ブラックメッキ加飾やLEDフォグランプを採用し、ブラック基調の内装は引き締まった印象です。パワーユニットはCVTで自然吸気とターボが展開され、それぞれ2WDと4WDを選択できます。
遊び心をくすぐる「スペーシアギア」の特徴
スペーシアギアは、従来のスペーシアにSUVの要素を追加しています。外装に丸形のヘッドライトや大型のバンパーなどが、休日のアウトドアにピッタリのデザインです。
内装のシートは全席撥水加工仕様になっており、アウトドアを楽しんだ後でも汚れが付きにくくなっています。また、荷室も広くシート背面と荷室が防汚仕様になっているなど、アウトドアを楽しむ方にとってうれしいポイントが数多くある車です。スペーシアギアは現在も販売されているため、新車で購入することができます。
マルチボードを活用できる「スペーシアベース」の特徴
スペーシアベースは、ラゲッジを仕切るためのマルチボードが搭載されていることが特徴です。このマルチボードは4段階のモードで車内をアレンジすることができ、デスク変わりになる上段モードや荷物を効率よく積み込むことのできる中段モード、車中泊のできる下段モードや前後分割モードがあります。
ラゲッジルームをマルチにアレンジすることが可能なので、アウトドアが好きな方や車内で長く過ごすことが多い方におすすめです。
スペーシアよりも前に発売されていた先代モデルの「パレット」
初代スペーシアが登場したのは2013年のことですが、実は先代モデルとなる「パレット」という車種が存在していました。
パレットは2008年に販売が開始されましたが、ライバル車種であるN-BOXとタントに及ぶことができずスペーシアに名前を変え、改めてトップを目指し始めたという背景があります。
パレットは車内で快適に過ごせる工夫がたくさんなされており、後席は両側にスライドドアが採用され、低床プラットフォームと合わせることで誰でも乗り降りがしやすくなっています。
また軽自動車として初の冷却機能付きアッパーボックスが導入されており、快適機能がとことん追求されていることが特徴のモデルです。
旧型モデルである初代スペーシアの特徴は?
歴代のスペーシアには、それぞれ特徴がありますが、ここからは初代スペーシアについてさらに深掘りしていきます。初代から完成度の高い車として好評だった理由をひとつずつ見ていきましょう。
開放的なインテリアは使い勝手も良好
初代スペーシアは室内長が2,215mmと広く、左右独立リヤシートやワンアクションパワースライドドアなど実用性の高い装備を搭載していたので使い勝手が良いと好評でした。また、ペンデュラム式エンジンマウントや吸音タイプの天井を採用することで騒音を低減するなど静粛性が高かったことも好評の理由です。
収納スペースも豊富にあり、ボックスティッシュも収納可能なフロントオーバーヘッドコンソールや助手席シートアンダーボックスなど使い勝手の良さも人気の理由として挙げられるでしょう。
工夫が光るエクステリア
シンプルなフロントデザインを採用し、シンプルで親しみやすさを感じる仕上がりになりました。また、ルーフ部分と2トーンにするなどの上品なワンポイントが特徴的です。
実用性を高めるために、良好な視界を確保、ステップ高は乗り降りのしやすさを重視し低めに設定、後部座席に両側スライドドアを採用するなど、いろいろな箇所に工夫が施されています。
軽量化により燃費・走行性能が優れている
車は車両重量が重いほど燃費や走行性能に大きな影響を与えます。そこでスズキは車両全体の軽量化を実施し、車両重量で90kgの軽量化に成功しました。その結果、車両重量が840kgになり燃費性能が向上し29.0km/Lの低燃費を実現したのです。
この燃費性能の向上にはCVTの高効率化や走行抵抗を減らしたことも起因しています。また、2015年5月のマイナーチェンジで「S-エネチャージ」ハイブリッドシステムが搭載され、走行性能と燃費性能が向上しました。
安全装備もマイナーチェンジで進化
初代スペーシアは安全装備である自動ブレーキや横滑り防止機能が標準装備化されていませんでした。しかし、2013年8月に簡易型自動ブレーキや横滑り防止機能がオプションで登場し、2015年5月以降のモデルではデュアルカメラブレーキサポートが搭載され安全性能が一気に向上しました。
このデュアルカメラブレーキサポートは、前方の車や歩行者を検知して対象までの距離に応じて自動でブレーキをかけてくれるシステムです。このシステムがあることで衝突の回避や衝突被害の軽減が期待できるでしょう。
旧型スペーシアのグレード別の特徴や違いは?
居住性が高く、価格もリーズナブルなスペーシアはファミリーカーとしてもおすすめです。新車でも手頃な価格ですが、旧型モデルの中古車だとさらに安く購入することができます。
そこで、本項目では旧型モデルの3つのグレードが持つ特徴とスペックについて細かく紹介します。グレードの選択に迷っている場合は参考にしてみてください。
低燃費技術が標準搭載の「G」
まず紹介するのがエントリーグレードの「G」です。Gグレードは上位グレードに装備されるスライドドアやサンシェードがついておらず、装備がかなり簡略化されていますが、その分価格が安いことがメリットです。
以下のGグレードのスペック表をご覧ください。
寸法 |
全長(mm) |
3,395 |
全幅(mm) |
1,475 |
|
全高(mm) |
1,735 |
|
ホイールベース(mm) |
2,425 |
|
車両重量(kg) |
840 |
|
エンジン |
エンジン種類 |
水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ 吸排気VVT |
総排気量(cc) |
658 |
|
最高出力 |
38kW(52PS)/6,000rpm |
装備が最小限のため他のグレードよりも軽量なことが特徴で、快適装備を重要視しない場合におすすめのグレードです。
2トーンルーフを選べる「X」
XグレードはGグレードの上位モデルで、Gグレードにはなかったパワースライドドアやロールサンシェードが標準装備されます。そして最大の特徴はボディカラーのツートーンが選択可能になり、見た目のバリエーションが増えることです。
以下のXグレードのスペック表をご覧ください。
寸法 |
全長(mm) |
3,395 |
全幅(mm) |
1,475 |
|
全高(mm) |
1,735 |
|
ホイールベース(mm) |
2,425 |
|
車両重量(kg) |
850 |
|
エンジン |
エンジン種類 |
水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ 吸排気VVT |
総排気量(cc) |
658 |
|
最高出力 |
38kW(52PS)/6,000rpm |
スペック表をみてみると装備が加わる分、重量が10kgほど重くなりますが、Xグレードと搭載されているエンジンやパワーは全く変わりません。そのため、快適装備や見た目を重視する場合におすすめのグレードです。
ターボエンジンでパワフルな「T」
Tグレードは、Gグレードの快適装備はそのままにターボエンジンを搭載したモデルです。さらにサイドミラーにはLEDランプが追加されます。
以下のTグレードのスペック表をご覧ください。
寸法 |
全長(mm) |
3,395 |
全幅(mm) |
1,475 |
|
全高(mm) |
1,735 |
|
ホイールベース(mm) |
2,425 |
|
車両重量(kg) |
870 |
|
エンジン |
エンジン種類 |
水冷 4サイクル 直列 3気筒 DOHC 12バルブ VVT インタークーラーターボ |
総排気量(cc) |
658 |
|
最高出力 |
47kW(64PS)/6,000rpm |
ターボエンジンが搭載されるため、最高出力が上記のグレードよりも高くなります。装備はGグレードとほとんど変わりないので、パワーを重要視する場合におすすめのグレードです。
初代スペーシアと2代目スペーシアの違い
初代スペーシアもマイナーチェンジを経てさまざまな部分が変化しましたが、2代目スペーシアはさらに進化した車です。ここからは、初代スペーシアと2代目スペーシアの違いについてより具体的に見ていきましょう。
2代目は初代よりも個性的なデザインへ
初代スペーシアは先代のパレットの流れを汲んだデザインでしたが、2代目スペーシアはスーツケースをモチーフにした個性的なデザインです。角の丸いボディと高いベルトラインで、室内の広さと大きさをイメージしやすい見た目をしています。
車内高が35mm高くなったことで、居住空間が広くなり視認性も向上しています。また低床のプラットフォームになったことで、開口部が大きくなりさらに乗り降りがしやすくなりました。
ヘッドランプも初代の鷹目タイプから角が丸い四角形になったのが特徴です。このように2代目スペーシアは、初代よりも個性的かつ親近感を覚えやすいデザインになったと言えるでしょう。
燃費効率が上がっている
初代スペーシアの燃費効率は29.0km/L(JC08モード)で、この数値は当時のスーパーハイトワゴン軽自動車の中でもトップクラスの燃費効率でした。2代目スペーシアはさらに燃費効率が上がってHYBRID G 2WD車は30.0km/L(JC08モード)となっています。
燃費向上の理由は、2代目スペーシアから全ての車にマイルドハイブリッドを搭載し、モーターのみで走行可能になったことで燃費効率が上がったことが挙げられます。
安全装備が充実している
初代スペーシアは、自動ブレーキや横滑り防止機能が標準で付いていないなど、安全装備は充実しているとは言えませんでした。
2代目スペーシアから安全装備が充実したものに更新され、具体的には、事故を未然に防ぐ装備としてデュアルセンサーブレーキサポートや後退時ブレーキサポートなどを含む、予防安全技術の「スズキセーフティサポート」が採用されました。
また、周囲を360度確認できる3Dビューも採用されているので、安全装備以外の安全運転支援機能も充実しています。
PRスズキ スペーシア
※価格は支払総額
スペーシアを購入するなら現行・旧型どっちを選ぶべき?
スペーシアの初代と2代目はさまざまな違いがありますが、ここからはどちらを選ぶべきなのかの指針について解説します。スペーシアの何を重視するかによっておすすめするモデルが変わってくるので、自身が重視するかポイントを確認しながら見ていくと良いでしょう。
購入費用を抑えるなら初代スペーシア
初代スペーシアは、全高を低くしてしまったことから人気があるとは言えません。そのため、中古車の販売価格も低めに設定されていることが多く、全高の低い点が気にならない方なら初代スペーシアを選ぶことで購入費用を抑えられます。
また、2021年12月にスペーシアがマイナーチェンジされたことでさらに初代スペーシアの価格が下がっていくでしょう。このような理由から、購入費用を抑えてスーパーハイトワゴンの軽自動車を選びたい方には初代スペーシアがおすすめです。
装備の充実度や燃費効率で選ぶなら現行スペーシア
現行のスペーシアは、スズキセーフティサポートが搭載されて安全装備が強化されただけでなく、安全運転支援システムも採用されています。
また、燃費効率も初代が29.0km/L(JC08モード)で現行のスペーシアHYBRID G 2WD車は30.0km/L(JC08モード)とわずかながら上がっているのが特徴です。以上の点から、装備の充実度や燃費効率で選ぶなら現行のスペーシアをおすすめします。
歴代のスペーシアをお探しならネクステージで探そう!
旧型モデルも含めスズキのスペーシアをお探しなら、品ぞろえが豊富で購入後の保証も充実しているネクステージをご利用ください。最後に、ネクステージの強みをご紹介いたします。
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※価格は支払総額
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まとめ
旧型モデルも合わせるとスペーシアはさまざまなモデルの展開があり、自分のニーズに合わせて選べることが最大のメリットです。
初代モデルはかなりお手頃な価格で購入でき、2代目モデルは装備や視認性が大幅に向上して運転しやすいというメリットがあります。ネクステージではどちらのモデルも豊富に扱っていますのでぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。気になる一台が見つかったら車両の詳細ページからお問合せいただくとスムーズです。
▼ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。