エクストレイルの値段を徹底解説!グレード別だけでなくライバル車とも比較
SUVの人気が高まる中、日産のエクストレイルが注目を集めています。2024年6月にマイナーチェンジを行い、安全性の強化や使い勝手の向上を図ったエクストレイルですが、全モデルがハイブリッド化したこともあり、新車価格は少々強気気味という意見もあります。
そこでこの記事では、新型エクストレイルの価格帯を紹介するとともに、グレード別の特徴やライバル車との比較を行います。エクストレイルの購入を検討するにあたり、値段に関して抱いている疑問をこの記事で解消しましょう。
※目次※
・エクストレイルの値段のレンジは、グレードや駆動方式の違いによって幅広い設定。
・エクストレイルのミドルグレードである「X」は、コストパフォーマンスの高いグレード!
・ライバル車と比較すると、エクストレイルは初期投資から維持費まで、総合的に見て魅力的な選択肢といえる。
エクストレイルの値段を確認
まずは、エクストレイルの基本情報と値段について確認していきましょう。2022年7月にフルモデルチェンジを果たした4代目エクストレイルは、グレードや駆動方式によって価格が大きく異なります。
さらに、90周年記念車やエクストリーマーX、AUTECHなどの特別仕様車も用意されており、選択肢も豊富です。グレード選びは快適なカーライフにおいて重要なポイントです。価格と比較し、自分に合ったグレードを選べるよう、各グレードの詳細や特別仕様車の価格についてチェックしておきましょう。
エクストレイルの概要
人気SUVの日産 エクストレイルは、2022年7月にフルモデルチェンジを果たしました。4代目となる新型エクストレイルは、タフさと使い勝手の良さを継承しつつ、走りや内装の質感を大幅に向上させています。
全長4,660mm×全幅1,840mm×全高1,720mmのボディサイズで、マツダ CX-5やスバル フォレスターに近い大きさです。特筆すべきは、全グレードで3列シート・7人乗り仕様が選択可能な点でしょう。
さらに、広々とした車内空間や使いやすさを追求した作り込み、上質感のあるインテリアなど、ファミリーカーとしての魅力が満載です。価格帯は先代より上がったものの、全モデルがハイブリッド化されるなど大きな進化を遂げています。
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エクストレイルの基本価格帯
新型エクストレイルの価格帯は、グレードや駆動方式によって大きく異なります。エントリーグレードの「S」は2WDで約360万円、4WDは約385万円という設定です。
中間グレードの「X」は2WDで約384万円、4WDは約414万円からと、比較的手の届きやすい価格になっています。最上級グレードの「G」は2WDで約445万円、4WDは約475万円という価格で、高級感に満ちた仕様です。
さらに特別仕様車として、アウトドア仕様の「エクストリーマーX」やプレミアム感を追求した「AUTECH」、日産自動車創立90周年記念車と、豊富な選択肢が用意されています。
全車にe-POWERが搭載され、電動化による燃費向上が図られていますが、価格は先代より上昇しました。
駆動方式 |
グレード |
メーカー希望小売価格(税込) |
2WD |
S |
360万1,400円 |
X |
384万100円 |
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G |
445万1,700円 |
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X 90周年記念車 |
404万3,600円 |
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AUTECH |
457万9,300円 |
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AUTECH Advanced Package |
503万2,500円 |
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4WD |
S e-4ORCE |
385万1,100円 |
X e-4ORCE |
2列:414万400円 3列:427万1,300円 |
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G e-4ORCE |
475万2,000円 |
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X e-4ORCE 90周年記念車 |
2列:434万3,900円 3列:447万4,800円 |
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X e-4ORCEエクストリーマーX |
2列:449万2,400円 3列:462万3,300円 |
|
AUTECH e-4ORCE |
2列:484万1,100円 3列:497万2,000円 |
|
AUTECH e-4ORCE Advanced Package |
533万2,800円 |
特別仕様車の特徴
エクストレイルの特別仕様車として、90周年記念車やエクストリーマーX、AUTECHが用意されています。90周年記念車は特別な内外装が特徴で、目を引くのがカッパーカラーをアクセントにした装備です。
エクストリーマーXは、SUVらしい力強さや精悍さを強調したスタイルが魅力といえるでしょう。AUTECHは20インチアルミホイールをはじめ、エクステリア・インテリアの随所に専用の装備があしらわれた、高級感にこだわったモデルです。
これらの特別仕様車はベースグレードにはない装備や質感の向上が図られており、個性的な選択肢といえるでしょう。
エクストレイルのグレード別に値段を比較
エクストレイルの値段は、グレードによって大きく異なります。ここからは、エントリーグレードからハイエンドグレードまで、各グレードの価格や2WDと4WDの価格差、主要装備を確認しましょう。
予算や求める装備に応じた最適なグレードを選ぶ際には、各モデルの特徴を把握することが重要です。
エントリーグレード「S」の価格と装備
エクストレイルのエントリーグレード「S」は、2WDモデルで360万1,400円、4WDモデルで385万1,100円と手を出しやすい価格設定といえます。上級グレードとの主な違いは、NissanConnect専用車載通信ユニットが非搭載で、コネクテッド機能が使えない点です。
しかし「e-Pedal Step」や電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドなど、走行性能や快適性に関わる重要装備は標準搭載されています。インテリジェントキーも付いているため、日常使用で不便を感じる可能性は低いといえます。
コストパフォーマンスの高さが魅力で、予算を抑えながらエクストレイルの基本性能を楽しみたい場合におすすめのグレードです。
ミドルグレード「X」の価格と装備
エクストレイルのミドルグレード「X」は、2WDモデルで384万100円、4WDモデルは2列シート仕様が414万400円、3列シート仕様が427万1,300円です。最大の特徴は、高速道路での運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」が標準装備されている点でしょう。
またNissanConnect専用車載通信ユニットをオプションで追加すれば、さまざまなコネクテッドサービスを利用できます。さらに、「ホットプラスパッケージ」をオプションで追加すると、セカンドシート左右席のシートヒーターとステアリングヒーターの追加も可能です。
エントリーグレードとの価格差は25万円~40万円ですが、充実した装備と快適性の向上を考えると、コストパフォーマンスの高いグレードといえるでしょう。
ハイエンドグレード「G」の価格と装備
エクストレイルのハイエンドグレード「G」は、2WDモデルで445万1,700円、4WDモデルは475万2,000円という設定です。最大の特徴は充実した運転支援技術と予防安全技術で、「プロパイロット パーキング」が標準装備され、駐車時の安全性が向上しました。
またNissanConnectナビゲーションシステムも標準搭載で、利便性を格段に高めた仕様です。さらに、19インチアルミホイールやシーケンシャルターン機能付きポジションランプなど、よりスタイリッシュな装備が施されています。
価格は高めではあるものの、最新の技術と高級感を求める場合には魅力的な選択肢です。
エクストレイルの値段をライバル車種と比較
ここからは、エクストレイルの値段を、同じSUVカテゴリーの人気モデルと比較してみましょう。ハリアー、RAV4、CX-5、フォレスター、ZR-Vと、各メーカーの代表的なSUVとエクストレイルの価格帯や特徴を比べます。
同等グレード間での比較やそれぞれの車種の強みを分析することで、エクストレイルの位置づけがより明確になるでしょう。各モデルの特徴や価格差を把握すれば、ニーズに合った1台を見つける参考になります。
トヨタ ハリアーとの比較
エクストレイルとハリアーは、高級SUVの人気車種として知られています。全モデルにe-POWERを搭載したエクストレイルは360万1,400円~533万2,800円、ハリアーのハイブリッドモデルは411万9,000円~514万8,000円と、エントリーグレードはエクストレイルのほうが手ごろです。
エクストレイルには7人乗り仕様も用意されており、実用性の高い点が特徴といえるでしょう。一方ハリアーは、スタイリッシュなデザインと高級感あふれるインテリアが魅力です。
燃費性能はハリアーが優れていますが、エクストレイルはEVに近い走行フィーリングが楽しめます。選択の際は、自分のライフスタイルや好みに合わせて検討しましょう。
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エクストレイル |
ハリアー(HV車) |
価格帯 |
360万1,400円~533万2,800円 |
411万9,000円~514万8,000円 |
(参考:『ハリアー(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ RAV4との比較
エクストレイルとRAV4のハイブリッドモデルは、互いに競合する価格帯です。RAV4は385万9,900円~453万2,000円と、どちらも幅広い選択肢が用意されています。
エクストレイルの強みは3列シート仕様が選べる点と、上位グレードで充実した運転支援装備を備えている点です。一方RAV4は、多彩なパワートレインと価格面にメリットがあるでしょう。ガソリン車であれば約324万円~と割安です。
居住性を重視するならエクストレイル、パワートレインの選択肢や価格を重視するならRAV4が適しているでしょう。
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エクストレイル |
RAV4(HV車) |
価格帯 |
360万1,400円~533万2,800円 |
385万9,900円~453万2,000円 |
(参考:『RAV4(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
マツダ CX-5との比較
エクストレイルとCX-5の価格を比較すると、エクストレイルが360万1,400円~533万2,800円、CX-5が290万9,500円~422万5,100円と、CX-5のほうがガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルの設定しかないという事情もあり、リーズナブルです。性能面では両車とも高い評価を得ていますが、特徴に違いがあります。
エクストレイルはe-POWER搭載モデルでEV感覚の走りを楽しめ、7人乗り仕様も選択可能です。一方CX-5は、スポーティーな走りと上質なインテリアが魅力といえます。燃費はエクストレイルが優位ですが、CX-5もディーゼルエンジンモデルが好評です。
選ぶ際には、家族構成や使用目的を考慮し、試乗で乗り心地を確認することをおすすめします。どちらも実力派SUVなので、好みに合わせて選びましょう。
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エクストレイル |
CX-5(ガソリン・ディーゼル車) |
価格帯 |
360万1,400円~533万2,800円 |
290万9,500円~422万5,100円 |
(参考:『CX-5(マツダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スバル フォレスターとの比較
エクストレイルとフォレスターのハイブリッドモデルを比較すると、フォレスターは306万9,000円~337万7,000円と安め価格帯の設定です。電気自動車感覚の走りが特徴のエクストレイルに対して、フォレスターは水平対向エンジンとフルタイムAWDによる高い走破性が魅力といえます。
室内空間はエクストレイルが3列シート仕様も選べる点で優位ですが、フォレスターもアウトドア向けの使い勝手の良さが好評です。燃費はエクストレイルが若干優れているものの、フォレスターもe-BOXERハイブリッドで燃費向上を図っています。
街乗り重視ならエクストレイル、オフロード性能を求めるならフォレスターがおすすめといえるでしょう。
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エクストレイル |
フォレスター(HV車) |
価格帯 |
360万1,400円~533万2,800円 |
306万9,000円~337万7,000円 |
(参考:『フォレスター(スバル)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ZR-Vとの比較
エクストレイルとZR-Vのハイブリッドモデルとの比較では、エクストレイルのほうが価格はやや高めです。ZR-Vのハイブリッドモデルは、355万8,500円~450万6,700円です。エクストレイルのX e-4ORCE(4WD)は2列シートが414万400円、3列シートが427万1,300円、ZR-Vのe:HEV Z(4WD)は437万9,100円と、20万円程度の差があります。
エクストレイルは7人乗り仕様が選択可能で、室内空間も広々としています。ZR-Vは都会的なデザインと軽快な走りが特徴で、燃費性能にも優れた1台です。
エクストレイルはSUVらしい高い視点と安定感のある走りが魅力ですが、ZR-Vはよりスポーティーな走行フィーリングを楽しめます。自分の使用目的や好みのスタイルを考慮して選ぶことが大切です。
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エクストレイル |
ZR-V(HV車) |
価格帯 |
360万1,400円~533万2,800円 |
355万8,500円~450万6,700円 |
(参考:『ZR-V(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エクストレイルとライバル車の燃費を比較
エクストレイルの優れた燃費性能は、SUV選びにおける重要な要素です。ここではエクストレイルの燃費データを詳しく解説し、ライバル車との比較も行います。
WLTCモード燃費の具体的な数値とともに、1年間でライバル車との間にどの程度の燃料費の差が生じるのかも確認しましょう。
エクストレイルの燃費を確認
エクストレイルの燃費性能は、第2世代e-POWERの搭載により大幅に向上しました。WLTCモード燃費は、2WD車で19.7km/L、4WD車で18.4km/L(3列シート車は18.3km/L)と、優れた数値を誇ります。これは旧型モデルと比較しても明らかな進化です。
e-4ORCE仕様でも、燃費への影響は最小限に抑えられています。グレードによる燃費の差はほとんどなく、2WDと4WDの差もわずかです。
燃費向上のコツとしては、「ECO」モードの活用や急発進・急ブレーキの回避、アクセル操作を穏やかにすることなどが効果的でしょう。エクストレイルは、低燃費と優れた走行性能を両立させたSUVといえます。
駆動方式 |
WLTCモード燃費 |
2WD |
19.7km/L |
4WD |
2列:18.4km/L 3列:18.3km/L |
ライバル車と燃費を比較
エクストレイルの燃費性能を他のSUVと比較してみましょう。ハリアーのハイブリッドモデルは、FFで22.3km/L、4WDで21.6km/Lと、エクストレイルよりも優れています。RAV4のハイブリッドモデルも20.3~20.6km/Lと、エクストレイルよりもわずかに優秀です。
CX-5にはハイブリッドの設定がないため、13.0~17.4km/Lとエクストレイルよりも劣る数字ですが、フォレスターは18.6km/Lと健闘しています。ZR-Vのハイブリッドモデルは21.5km/L~22.1km/Lと、ハリアーに次いで良好な燃費です。
ガソリン価格170円/Lで年間1万km走行すると仮定した場合、ハリアーのほうがエクストレイルよりも、約1万円~1万6,000円程度ガソリン代を節約できる計算になります。ただし燃費だけでなく、走行性能や車内の広さなども考慮して選ぶことが大切です。
車種 |
WLTCモード燃費 |
エクストレイル |
18.3km/L~19.7km/L |
ハリアー(HV車) |
21.6km/L~22.3km/L |
RAV4(HV) |
20.3km/L~20.6km/L |
CX-5(ガソリン車・ディーゼル車) |
13.0km/L~17.4km/L |
フォレスター(HV車) |
18.6km/L |
ZR-V(HV車) |
21.5km/L~22.1km/L |
まとめ
エクストレイルの値段のレンジは、グレードや駆動方式の違いによって幅広く展開されています。2WDか4WDか、さらには90周年記念車やエクストリーマーXなどの特別仕様車も含めると、多様な選択肢がある点も魅力的なポイントです。
ハリアーやRAV4などの競合車種と比較すると、価格競争力も高いことが分かります。また、燃費性能の向上により、長期的な維持費の面でもメリットがあるでしょう。エクストレイルは初期投資から維持費まで総合的に見ても、魅力的な選択肢といえそうです。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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