フェアレディZは日産が誇るスポーツカー!歴代から新型まで魅力を詳しく解説
フェアレディZは、1969年から販売されている日産のスポーツカーです。古くは日本のテレビドラマ、近年では漫画・アニメ、海外映画にも登場し、時代と国を超えて愛されています。
有名なスポーツカーであることは知っていても、どのような魅力があるのか、どのような歴史をたどって来たのか知らない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、フェアレディZの歴史、現行モデルの魅力と特徴を紹介します。新車価格と中古車価格を知ることで、自分に合った購入方法を見つけられるでしょう。
※目次※
・フェアレディZは1969年に誕生し、高性能と手頃な価格から「世界一売れたスポーツカー」といわれている。
・現行モデルの特徴は3.0L V6エンジンによる力強い走行性能、歴代フェアレディZをオマージュしたデザイン。
・フェアレディZの中古車は、全国の在庫を簡単に検索できるネクステージで探そう。
フェアレディZは日本を代表するスポーツカー
トヨタ スープラやマツダ ロードスター、トヨタ 86など、日本にはさまざまなスポーツカーがあります。その中でもひときわ目立つのが、世界一売れたスポーツカーともいわれる「日産 フェアレディZ」です。
ここでは、フェアレディZの概要と、2024年モデルの特徴や新車価格を紹介します。
走る楽しさと使いやすさを両立させたスポーツカー
スポーツカーの魅力として最初に思い付くのは、優れた運動性能とスタイリッシュなデザインです。しかし、さまざまな技術を取り入れることから金額が高く、購入しづらいという側面もあります。
フェアレディZは、高性能ながらも購入しやすいスポーツカーを目指し、エンジニアの紆余曲折を経て誕生しました。クーペスタイルの美しいデザイン、405PSを発揮するV6エンジンにより、誕生から50周年を迎えた現在も多くの人に愛されています。
フェアレディZという名は、美しい女性を指す「フェアレディ」と、未知への可能性・夢を意味する「Z」を組み合わせた造語です。
2024年モデルの内容
現行モデルは2022年に発売された7代目です。2023年8月、仕様変更を行った2024年モデルが発売されました。
仕様変更の内容は、全グレードへのAmazon Alexa標準搭載、初代フェアレディZ(S30型フェアレディZ 432)をイメージしたボディカラー「432オレンジ」の追加です。Version TとVersion STには、特別内装色としてブルーが追加されました。
この他、2種類のパッケージが選べるカスタムモデル「フェアレディZ Customized Edition」、NISMOによる専用チューニングが施された「フェアレディZ NISMO」を追加しています。
2024年モデルの新車価格とスペック
フェアレディZの2024年モデルには5つのグレードがあり、NISMO以外はスペックに大きな差はありません。
しかし、グレードによってトランスミッションの設定が異なり、フェアレディZ・ Version STはMT車とAT車、Version SはMT車のみ、Version T・NISMOはAT車のみです。
グレードごとのスペックは、以下の表を参考にしてください。
|
フェアレディZ |
Version S |
Version T |
Version ST |
NISMO |
||
トランスミッション |
6MT |
9AT |
6MT |
9AT |
6MT |
9AT |
|
駆動方式 |
後輪駆動 |
||||||
全長 |
4,380mm |
4,410mm |
|||||
全幅 |
1,845mm |
1,870mm |
|||||
全高 |
1,315mm |
||||||
総排気量 |
2,997cc |
||||||
最高出力 |
298kW(405PS)/6,400rpm |
309kW(420PS)/6,400rpm |
|||||
ホイールベース |
2,550mm |
|
|||||
最低地上高 |
120mmm |
125mm |
|||||
車両重量 |
1,570kg |
1,600kg |
1,580kg |
1,620kg |
1,590kg |
1,620kg |
1,680kg |
室内長 |
975mm |
990mm |
945mm |
||||
室内幅 |
1,495mm |
||||||
室内高 |
1,065mm |
以下は、グレード別の新車価格です。
グレード名 |
トランスミッション |
新車価格(税込み) |
フェアレディZ |
6MT |
539万8,800円 |
9AT |
||
Version S |
6MT |
624万5,800円 |
Version T |
9AT |
585万8,600円 |
Version ST |
6MT |
665万7,200円 |
9AT |
665万7,200円 |
|
NISMO |
920万400円 |
(2024年10月時点の情報です)
(参考:『フェアレディZ(日産)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
歴代フェアレディZの50年を振り返る
フェアレディZが誕生したのは、高度成長期真っただ中の1969年です。誕生当時から日本スポーツカーの第一線を走り続け、2024年で55周年を迎えました。歴史の長いフェアレディZは、過去モデルをオマージュした仕様変更が行われています。
モデル選びをより楽しめるように、これまでの歴史を振り返ってみましょう。
【初代】S30型(1969~1978年)
初代フェアレディZは、オープンスポーツカーとして販売されていた「ダットサン フェアレディ」の後継車として、1969年10月より販売が開始されました。
重心の低いロングノーズ・ショートデッキの流麗なスタイリング、最高出力130PSのパワフルな走行性能が特徴です。標準グレードであれば100万円以下で購入できる価格帯から、高嶺の花だったスポーツカーを身近な存在にしました。
上級グレードには、スカイライン2000GT-Rと同じエンジンを搭載した「Z432」、世界ラリーで活躍した「240Z」などのハイパワーモデルも存在します。
(参考:『フェアレディZの歴史に迫る!おすすめの世代や現行モデルの特徴|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【2代目】S130型(1978~1983年)
2代目フェアレディZの特徴は、ボディの大型化による室内スペースの拡大です。また、従来の2シーターモデルに加え、4人乗りの「2by2」もラインアップしています。
搭載エンジンは2.0L 直列6気筒OHC、2.8L 直列6気筒OHCの2種類です。最高出力155PSのL28E型エンジンを搭載した「280Z」は、テレビ朝日系ドラマ『西部警察』に登場する特殊車両のベース車として用いられ、知名度を一気に上げました。
【3代目】Z31型(1983~1989年)
3代目フェアレディZの特徴は、L型エンジンからVG型のV型6気筒エンジンに変更されたことです。エクステリアも大きく変わり、初代からのロングノーズ・ショートデッキを継承しつつも、角ばった尖鋭的なデザインとなりました。
また、これまで丸型だったヘッドライトは四角くなり、パラレルライジングヘッドランプ(セミリトラクタブルヘッドライト)を採用しています。
搭載エンジンは、3.0Lと2.0Lターボチャージャー付きV型6気筒( VG20ET)の2種類です。3.0L ターボチャージャー付きV型6気筒エンジンは、日本ではクラス初搭載となります。
【4代目】Z32型(1989~2000年)
4代目フェアレディZは、力強さと気品を兼ね備えた「90年代をリードする新世代の本格スポーツカー」を目指し開発されました。フロント・リアのオーバーハングを短縮し、ワイド&ローのエレガントなプロポーションに変化しています。
搭載エンジンは、3.0L V型6気筒DOHCツインインタークーラー付きツインターボ、3.0L V型6気筒DOHCの2種類です。
操舵性・直進安定性を向上させるために、4輪マルチリンクサスペンションやSUPER HICAS(電子制御4輪操舵システム)をはじめとした、最新のシャシー技術を採用しています。
【5代目】Z33型(2002~2008年)
4代目フェアレディZの生産終了から2年の空白を開け、2002年に5代目フェアレディZが登場しました。プロトタイプが世界にお披露目されたのは、2001年1月に開かれた『デトロイトモーターショー』です。
ドライビングを意のままに楽しめるスポーツ性能を目指し、新開発の3.5L V6エンジン(VQ35DE)をはじめとしたスポーツユニットを搭載しています。
従来まで設定されていた2by2(4人乗り)の設定はなくなりましたが、手頃な価格も相まって約25万台を生産するヒット商品となりました。
5代目2003年10月には、自動開閉式ソフトトップを採用した「フェアレディZ ロードスター」を追加しています。
(参考:『フェアレディZ ロードスターとは?特徴や生産中止となった理由を考察!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【6代目】Z34型(2008~2021年)
6代目フェアレディZの特徴は、従来モデルを進化させたパフォーマンスと質感です。
走行性能においては、最高出力336PSの3.7L V型6気筒エンジン(VQ37VHR)を搭載し、ホイールベースを100mm短縮してハンドリング性能を高めています。
ダイナミックなエクステリアとは対照的に、インテリアは新合成皮革や新スエードクロスを用いた質感高い空間です。
ゴルフバッグを2個収納できる荷室、助手席側にグローブボックスを設置するなど、機能性も向上しています。
【7代目】Z34型(2022年~)
現行モデルの7代目は2021年に米国市場向けモデルが発表され、2022年に日本仕様車が発売されました。ロングノーズ・ショートデッキ、初代フェアレディZをイメージしたヘッドランプなど、歴代モデルをオマージュしたエクステリアが採用されています。
搭載エンジンは3.0L V6ツインターボエンジンで、最高出力は405PSです。日産が販売する後輪駆動車として初めて「自動制御技術ローンチコントロール」を搭載し、停止状態からの加速タイムを向上させています。
(参考:『7代目フェアレディZのグレードごとの特徴の違いとは?6代目の特徴も紹介|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フェアレディZの魅力
長い歴史の中、フェアレディZはさまざまな変化と進化を遂げてきました。現行モデルは初代から続く「身近なスポーツカー」を受け継ぎながらも、先進技術を取り入れています。
ここからは、現行モデルの魅力を5つのカテゴリーに分けて見ていきましょう。
歴代へのオマージュも取り入れた先進デザイン
現行モデルのデザインテーマは、フェアレディZらしさを継承する「伝統と最新技術の融合」です。
初代から続くロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーらしいシルエットに、エアロダイナミクスや衝突安全をはじめとした最新技術を取り入れています。
歴代フェアレディZを感じさせるのは、ヘッドライトとテールランプです。初代フェアレディZで見られたレンズカバーの反射により浮かび上がる光を表したポジションランプ、4代目フェアレディZを継承した二重リングリアコンビネーションランプが採用されています。
優れたコーナリングを実現するサスペンション
フェアレディZらしいコーナリング性能と直進安定性を発揮するために、足回りにもさまざまな工夫が施されています。まずは、フロントボディ周辺とリアクロスメンバーのねじり剛性強化です。これにより操縦安定性を高め、振動音を低減させています。
次に、フロントハイキャスターサスペンションとモノチューブダンパーの搭載です。この2つを搭載することで直進性の向上、修正舵の低減を実現し、タイヤ接地性を高めています。
圧倒的パワーのV6ツインターボエンジン
現行モデルに搭載されているエンジンは、新開発の3.0L V型6気筒DOHCツインターボエンジン(VR30DDTT)です。
日産の後輪駆動車へ自動制御技術ローンチコントロールを初めて搭載し、加速性能を向上させています。エンジンスペックは最高出力が298kW(405PS)、最大トルクは475N・m(48.4kgf・m)です。
AT車には新開発の9速オートマチック(9M-ATx)を搭載し、最適なギア選択によるダイレクトな走りを楽しめます。シフト機構の最適化と新開発のシンクロナイザーが採用されたMT車は、スムーズなシフトチェンジが可能です。
WLTCモードで約10.2km/Lの燃費性能
大排気量でターボエンジンを搭載しているスポーツカーは、一般的なガソリンエンジン車やハイブリッド車に比べ燃費性能が劣ります。現行モデルのカタログ燃費はWLTCモードで9.5km/L~10.2km/Lとなり、現代の車としては燃費が良いとはいえません。
しかし、6代目最終モデルのWLTCモード燃費が8.5km/L~8.8km/Lであることを考えると、現行モデルはパフォーマンスを維持しながらも低燃費を実現しています。
(参考:『フェアレディZ(日産)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホールド力に優れた2シーター設計
エクステリアだけでなく、インテリアにも歴代フェアレディZの意匠が引き継がれています。最も印象的なのは、初代フェアレディZをオマージュする「3連サブメーター」「エアコン」「オーディオ」を積み上げたセンタークラスターです。
ブースト計・ターボ回転計・電圧計が並ぶ3連サブメーターからは、スポーツカーらしさだけでなく、フェアレディZらしさも感じられます。
運転席のシートはグレードにより仕様が変わり、インテリアカラーもグレード別の設定です。Version STとVersion Tの運転席シートにはランバーサポートが標準装備され、姿勢の維持と長距離運転による疲労を軽減します。
フェアレディZの中古車相場と買取相場
フェアレディZは初代から「購入しやすいスポーツカー」を貫いていますが、現行モデルはベースグレードでも500万円を超えます。予算を抑えながら購入したいという方は、中古車を検討してみましょう。
ここでは、フェアレディZの中古車価格と買取相場を紹介します。
フェアレディ Z 中古車購入価格の相場
ネクステージでは、2024年10月現在18台のフェアレディZを取り扱っています。ネオクラシックカーの部類に入る4代目までの在庫はありませんが、5代目以降であれば購入可能です。
年代別の中古車価格は、以下を参考にしてください。
世代 |
中古車価格(税込み) |
5代目(2002~2008年) |
207万9,000円 |
6代目(2008~2021年) |
199万9,000円~489万9,000円 |
7代目(現行モデル) |
649万9,000円~699万9,000円 |
(2024年10月時点の情報です)
(参考:『フェアレディZ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フェアレディZ 中古車買取価格の相場
2024年10月現在、ネクステージでは168件のフェアレディZを買取しています。買取においては2012年式~2021年式の取り扱いとなり、5代目までと現行モデルの買取実績はありません。
以下は、直近の買取実績の一部です。
グレード名 |
年式 |
走行距離 |
買取金額 |
フェアレディZ |
2021年式 |
2万7,265km |
338万円 |
NISMO |
2020年式 |
1万1,875km |
525万3,000円 |
フェアレディZ |
2018年式 |
3万3,360km |
299万2,000円 |
Version S |
2018年式 |
2万5,435km |
329万2,000円 |
(2024年10月時点の情報です)
(参考:『フェアレディZ(日産車)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フェアレディZの中古車探しはネクステージがおすすめ!
フェアレディZをはじめとするスポーツカーは、一般的な乗用車に比べハードな使われ方をしている傾向があります。そのため、金額だけでなく車の状態を見た上での購入が大切です。
中古車選びで品質とアフターサポートを重視したいという方は、ネクステージをご利用ください。ここでは、ネクステージの特徴を紹介します。
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まとめ
フェアレディZは「身近なスポーツカー」として1969年に誕生し、55周年を迎えた現在も第一線を走り続けています。現行モデルは2022年に誕生した7代目は、3.0L V6エンジンによるハイパフォーマンス、歴代モデルをオマージュしたインテリア・エクステリアが特徴です。
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