キャラバンの車中泊仕様の魅力とは?車中泊で役立つポイントを解説
日産から販売されているキャラバンは、人の送迎や荷物の積載など幅広い用途で使用できる車です。広々とした室内空間を有しており、車中泊に向いているかどうか気になる方もいるでしょう。充実したカスタマイズオプションで、あなたの理想の車中泊環境を実現できるかもしれません。
この記事では、ライバル車種との比較も交えながら、キャラバンの車中泊仕様の魅力と、快適な車中泊を実現するためのポイントを解説します。車中泊する上で押さえておきたいポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・キャラバンには、車中泊に適した「MYROOM」と「マルチベッド」の2つのモデルが用意されている。
・キャラバンには、車中泊やアウトドアで有効活用できるアクセサリーが豊富。
・キャラバン以外にも、ハイエースやNV200 バネットなど、車中泊に向いているモデルもチェックしよう!
キャラバンの車中泊仕様車とは?
キャラバンの車中泊仕様は、快適な旅の空間を提供します。広々とした車内を生かし、さまざまなカスタマイズが可能です。ここでは、キャラバンの基本的な特徴と、車中泊に特化した「MYROOM」「マルチベッド」の2つの仕様について解説します。
キャラバンの特徴
キャラバンは、日産が誇る多目的バンで、その使い勝手が魅力です。大きく分けて、バン・ワゴン・マイクロバスの3タイプがあり、用途に応じて選択できます。バンは荷物運搬に適し、ワゴンは乗用車としての快適性を重視したモデルです。マイクロバスは多人数での移動に最適でしょう。
車内空間が広いキャラバンは、まるで動く部屋といえるほどの快適さです。この特性を生かし、車中泊仕様にカスタマイズする人も多いようです。荷室のフラット化や収納スペースの確保など、工夫次第で快適な寝室に早変わりします。
車中泊仕様「MYROOM」
日産キャラバンの車中泊仕様「MYROOM」は、洗練された空間設計が特徴です。まるでデザイナーズホテルのような内装で、木目調の化粧板や直線的なデザインが上質な雰囲気を演出します。
プライバシーを重視し、フロントシートとの間仕切りやカーテン、調光可能なLED照明を採用した点が特徴です。ベッドは跳ね上げ式と折りたたみ式の2種類から選べます。
さらに、「2 in 1シート」をセカンドシートに採用しています。走行時とくつろぎ時で座面の硬さが違う点が特徴的です。5人乗車定員を維持しつつ、後方スペースを有効活用した設計は、旅の楽しみ方を広げてくれるでしょう。
車中泊仕様「マルチベッド」
キャラバンの車中泊仕様「マルチベッド」は、アウトドア愛好家の心をくすぐる魅力的な選択肢です。その名の通り、多様なベッドアレンジが可能で、車内空間を自在に活用できます。
左右跳ね上げ式のベッドは、荷室全体に展開したり、左右独立で使用したりと、柔軟性が抜群です。跳ね上げ式ベッドのサイズはベッド長(シート部分含む)2,192mm×ベッド幅スペース1,204mm、折りたたみベッドのサイズはベッド長(シート部分含む)2,228mm×ベッド幅スペース1,204mmで、大人2人が快適に就寝できます。
さらに、ベッド下のスペースも有効活用可能。最小限の荷物の移動で車中泊を楽しめるのは、大きな魅力です。プライバシーシェードやカーテンなど、快適性を高めるオプションも充実しています。釣具やサーフボードなど、趣味の道具も積載できるので、車中泊とアウトドアアクティビティを両立させたい方にぴったりでしょう。
キャラバン車中泊仕様車のカスタマイズオプション
キャラバンの車中泊仕様車には、快適性と利便性を高めるためのカスタマイズオプションが用意されています。
純正オプションでは、プライバシーシェードや車内カーテン、マルチベッド用の脱着式テーブルなど、車内空間を効果的に活用するアイテムが豊富です。ここでは代表的な純正オプションをいくつかピックアップしました。車内泊を快適にすべくアイテムがそろっています。
純正オプションで実現する快適な車中泊空間
キャラバンの車中泊仕様には、快適な空間を実現する純正オプションが豊富に用意されています。まるで自宅のベッドルームを車内に持ち込んだかのような快適さを追求できるのです。
前席用のプライバシーシェードや後席用の車内カーテンは、プライバシーを確保しながら、着替えや休憩時の安心感を高めます。マルチベッドに設定された脱着式テーブルは、高さ調整が可能で、飲食や作業台として便利です。
電源確保も重要なポイントです。日産リーフのバッテリーを再利用したポータブルバッテリーは、厳しい環境下でも安定した電力供給を実現します。他にも多くのオプションが用意されているので、購入時に確認してみてください。
アウトドアに適したオプションも用意
キャラバンの魅力は、車内だけでなく車外でも存分に発揮されます。カーサイドタープは、車体に取り付けることで日差しや雨を避けられるスペースを確保可能です。また、バックドアを活用したテントやタープも用意されています。
車外取付タイプのサンシェードも、車内の温度上昇を抑え、快適な車中泊をサポートします。さらに、ヘビーデューティーラックを装着すれば、大型の荷物も安全に運搬可能です。このように、キャラバンは車内外を問わず、アウトドア愛好家の理想的なパートナーとなるのです。
快適・安全な車中泊のためのポイント
キャラバンでの車中泊をより快適で安全なものにするためにも、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。ここでは、快適な睡眠環境を整えるための暑さ・寒さ対策、便利な電化製品の活用方法、そしてプライバシーの確保と防犯対策について解説します。
暑さや寒さ対策
車中泊では、快適な睡眠環境を整えることが重要です。特に暑さや寒さへの対策は、寝心地に直結する重要な要素と言えます。夏場は、窓を開けられないため車内が蒸し暑くなりがちです。そこで、小型扇風機や網戸の活用が効果的です。網戸があれば、虫を防ぎつつ風通しを確保できます。
一方、冬場は保温が課題となります。厚手のマットや高性能な寝袋を用意し、体温を保ちましょう。湯たんぽや電気毛布も心強い味方になります。これらの対策を組み合わせることで、四季を通じて快適な車中泊を楽しむことが可能です。
電源や電化製品の準備
車中泊の快適性を高める上で、電源確保は欠かせません。ポータブル電源を活用すれば、さまざまな電化製品を使用できます。例えば、小型冷蔵庫で食材を新鮮に保ったり、電気ケトルでお湯を沸かしてインスタント食品を食べたりするなどが可能です。また、IHコンロがあれば、安全に調理ができるでしょう。
これらの電化製品を効率的に使用するには、バッテリー容量や定格出力を考慮してポータブル電源を選ぶことが大切です。さらに、車内での電力消費を抑えるため、LEDライトの使用や、小まめな電源オフを心がけましょう。
プライバシー確保と防犯対策
車中泊時のプライバシー確保と防犯対策は、安心して過ごすための重要なポイントです。まず、目隠しカーテンやサンシェードを活用し、外部からの視線を遮断しましょう。これは、プライバシーを守るだけでなく、日差しを遮り車内温度の上昇も抑えます。
防犯面では、全てのドアの施錠を確実に行い、車の周辺を十分に確認することが大切です。また、すぐに発進できるよう、進行方向に向けて駐車するのも有効な対策といえます。緊急時に備え、スマートフォンは常に手元に置きましょう。
防犯グッズとしては、ホイッスルや防犯ブザーが役立ちます。さらに、駐車監視機能付きのドライブレコーダーを設置すれば、証拠を残すことが可能です。
キャラバンのライバルとなる車中泊に適した車種
キャラバンの車中泊仕様は魅力的ですが、他のメーカーも車中泊に適した車種を展開しています。
ここでは、キャラバンと同様に車中泊を楽しめる代表的な車種を紹介します。それぞれの車両の特徴や、車中泊に適した理由を解説するので、ぜひ車選びのヒントにしてください。
【トヨタ】ハイエース ワゴン
トヨタのハイエース ワゴンは、車中泊のベース車として高いポテンシャルを秘めています。乗車定員を選べることはもちろん、フラットで広々としているため、快適な就寝スペースの確保が可能です。
通常のバンをDIYでカスタマイズするのも醍醐味ですが、車中泊仕様のコンプリートカー「MULTI ROLE TRANSPORTER」もおすすめのモデルといえるでしょう。
ガソリンエンジンの他、2.8Lディーゼルエンジンも選択可能で、パワフルかつ燃費効率の良い走りを実現します。スタイリッシュな外観と機能的な内装で、DIY好きなアウトドア派にとって実用的な一台となるでしょう。
(参考:『ハイエースバン(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【日産】NV200 バネット
日産NV200バネットは、コンパクトながら広々とした室内空間が魅力の商用バンです。まるで小さな移動式オフィスのような実用性を備え、車中泊にも適しています。
2人乗りと5人乗り、7人乗りをラインアップしており、キャラバンと同じく車中泊に適したモデルのMYROOMを選択可能です。
価格は223万円台からとコストパフォーマンスに優れ、グレードやオプションが豊富に用意されています。多目的に使える実用性と、車中泊の楽しさを両立させた魅力的な一台です。
【スズキ】エブリイワゴン
スズキのエブリイワゴンは、コンパクトながら広々とした室内空間が魅力の車です。前席から後席、荷室まで余裕のある空間を確保し、4人乗車でもゆとりあるカーゴスペースを実現しています。
多彩なシートアレンジにより、長尺物の積載やフルフラット化が可能で、車中泊にカスタムするためのベース車としておすすめです。
ハイルーフでは最大1,123Lものラゲッジ容量を確保でき、アウトドア用品も余裕で積載できます。さらに、LEDルームランプや豊富な収納スペースなど、使い勝手の良さも特徴です。2段ベッドセットやリラックスクッションなどのアクセサリーを活用すれば、より快適な車中泊体験が楽しめるでしょう。
(参考:『エブリイワゴン(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ホンダ】N-VAN
ホンダN-VANは、自在な室内空間が魅力の車中泊に向いている軽自動車です。低床・スクエアボディによる大容量空間が特徴で、助手席側センターピラーをなくしたことで、2つの開口部からの自由な動線を実現しました。多彩なシートアレンジにより、長尺物の積載や助手席のテーブルモードの使用が可能です。
さらに、ユーティリティーナットやタイダウンフックなど、使い勝手を高める装備も充実しています。エンジンルームのコンパクト化やセンタータンクレイアウトにより、広大な荷室空間を実現している点が特徴です。
(参考:『N-VAN(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
車中泊を想定した車種選択のポイント
車中泊を快適に楽しむには、適切な車種選びが重要です。まず、広さと高さに注目しましょう。シングルベッドサイズの1,950mm程度の長さがあれば、足を伸ばしてゆったり眠れます。また、天井が高いと開放感が増し、着替えもスムーズです。
フルフラットにできるかどうかは、快適な睡眠に直結します。完全にフラットになるものが理想ですが、多少の段差は車中泊用マットで対応可能です。ボディタイプでは、ワンボックスやミニバンが人気となっています。広い室内空間と実用性を兼ね備えているからです。
最後に、車種専用の社外品の充実度も考慮しましょう。ベッドや窓用シェードなど、快適性を高めるアイテムが豊富な車種を選ぶと、より充実した車中泊が楽しめるでしょう。
まとめ
キャラバンは車中泊に適した車両として注目されています。広い室内空間を生かしたカスタマイズオプションにより、快適な車中泊環境を実現可能です。車中泊では、電源確保や省エネ対策、プライバシー確保など重要なポイントを押さえておきましょう。
車中泊仕様車の選択では、新車・中古車の価格や、ライバル車種との比較も重要な検討事項といえます。家族でのアウトドア旅行を計画する際は、これらの要素を総合的に判断し、最適な車中泊仕様車を選ぶことが大切です。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。