日産のe-POWERはどのようなシステム?仕組みや搭載モデルが分かる
エンジンとモーターを併用するハイブリッド車は、燃費性能に優れておりエコカーとして注目されています。各社さまざまなハイブリッドシステムを開発していますが、日産が誇るe-POWERがどのようなシステムなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日産のe-POWERの仕組みや特徴、メリットについて詳しく解説します。搭載車が気になっている方は、仕組みを正しく知ることで自分の好みにマッチした車か判断しやすくなるでしょう。
※目次※
・日産のe-POWERはエンジンを発電目的で使用し、電気で動くモーターのみを動力とするハイブリッドシステム
・日産のコンパクトカーやSUV、ミニバンに搭載されていて燃費性能が高く静かな走りを実現
・e-POWER搭載車をリーズナブルな価格で購入したい方は、ネクステージで中古車を探そう
日産のe-POWERの仕組みとは?
日産が開発したe-POWERは、通常のハイブリッドシステムとは仕組みが異なります。動力を供給する仕組みだけではなく運転操作にも異なる部分があるため、購入してから後悔しないためにも事前に細かくチェックしておくとよいでしょう。
ここでは、日産 e-POWERの仕組みや運転操作について詳しく解説します。
エンジンが発電用に特化したハイブリッドシステム
通常のハイブリッドシステムは、エンジンとモーターの両方から動力を供給します。エンジンで生み出した動力で車を走らせ、モーターはエンジンの補助の役目です。EVモードのようにモーターのみで走行する方法もありますが、基本はエンジンとモーターを併用します。
一方でe-POWERでは、エンジンを発電専用として使用するのが特徴です。エンジンの動力で発電機を動かし、発生した電力をバッテリーに充電します。
バッテリーに充電した電力をモーターに供給し、モーターのパワーのみで走行する仕組みです。車を走らせる部分だけを見ると、EVに近い仕組みと言えるでしょう。
ワンペダルドライブを実現
e-POWER搭載車の運転操作は特徴的で、加減速をアクセルペダルひとつでコントロールできます。加速するときは一般的な車と同様にアクセルペダルを踏みますが、アクセルペダルを放すだけでブレーキを踏んだ時のような減速力を得られるのが特徴です。
渋滞や信号待ちなどで加減速を繰り返すときには、ペダルを踏み換える手間がなくなるため運転操作にかかる負荷を軽減できます。
なお、2020年以前に登場した車はアクセルペダルを放すだけで停止し、停止状態を維持できますが、2020年以降の新型車は別途ブレーキペダルを踏まなければ停止できません。
車によってワンペダルドライブの挙動に差があるため、事故を防ぐためにも正しく理解しておきましょう。
3種類のドライブモードを搭載
一般的なハイブリッド車でもドライブモードを選択できますが、e-POWERも路面状況や好みに応じてドライブモードを選べます。用意されているドライブモードは以下の3種類です。
・e-Pedal Step SPORT:走行性能と燃費を両立、加速性能とレスポンスのよさを高めている
・e-Pedal Step ECO:燃費性能を重視したモードで、緩やかに加速するのが特徴
・NORMAL:通常のガソリン車と似たような走行性能を実現している
上記のうち、ワンペダルドライブに対応しているのは「e-Pedal Step SPORT」「e-Pedal Step ECO」の2つです。
日産のe-POWER搭載車の強み
e-POWERの仕組みについて詳しく知ると、他のハイブリッド車と比較してどのような強みがあるのか気になるのではないでしょうか。ここでは、e-POWER搭載車のメリットを4つ紹介します。
燃費性能や走行性能の面でいくつかメリットがあるため、これらに魅力を感じるのであればe-POWER搭載車を検討してみてもよいでしょう。
低燃費
走行するための動力のすべてをモーターから供給する仕組みのため、発電が不要なときはエンジンを稼働させる必要がありません。そのため、エンジンの稼働時間を減らして燃料の消費を抑えられるのがメリットです。
ブレーキング時のエネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリーに供給する回生ブレーキも搭載しています。これらを組み合わせることによって、高い燃費性能を実現しているのは大きなメリットと言えるでしょう。
静粛性が高い
車を走らせるための動力としてモーターのみを使用するため、ガソリン車に比べて静粛性が高いのも魅力です。ガソリン車ではエンジン音が常時発生しますが、e-POWER搭載車は発電用にエンジンを回しているときだけエンジン音が発生します。
エンジンもできるだけロードノイズが大きい状況で稼働する制御になっているため、走行時の騒音に悩むことは少ないでしょう。ファミリーカーとして運用する場合など、静粛性を重視する場合におすすめです。
加速がよく走行性能に優れる
e-POWER採用車に搭載しているモーターは、2.0Lクラスのターボエンジンに相当するトルクを発揮します。ガソリンエンジンとは異なり、低速域から安定して最大トルクを発揮できるのが特徴です。
そのため、市街地の走行でも高速道路の走行でも十分なパワーを発揮してくれるでしょう。走行性能やレスポンスのよさを求める方や、運転を楽しみたい方におすすめです。
4WDは安定性に優れる
4WD車もラインアップされており、独自のモーターアシスト方式である「e-POWER 4WD」が採用されています。これは、路面状況に応じて2WDと4WDモードを自動的に切り替えつつ、4WD走行時は前後輪に適切なトルクを配分する仕組みです。
滑りやすい路面状況のときや急勾配を上るときなど、より細かい制御を必要とする場面で本領を発揮してくれるでしょう。2WD走行時にスリップを検知すると直ちに4WDモードに切り替える仕組みも搭載しており、安定性が高いシステムです。
日産のe-POWER搭載モデルを紹介
e-POWERを搭載している車には、コンパクトカーからSUV、ミニバンまで多種多様です。ここでは、2022年10月時点で販売されているe-POWER搭載車を5車種チェックしていきましょう。
日産のe-POWERを搭載した車を探しており、自分のニーズにマッチした車がどれか知りたい方はぜひ参考にしてください。
ノート
ボディタイプ |
ハッチバック |
ボディサイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,045mm × 1,695mm × 1,505mm |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC |
排気量 |
1.198L |
モーター出力 |
85kW |
新車価格 |
203万3,900円~ |
ノートは日産のコンパクトハッチバックで、2016年からe-POWER搭載車を販売しています。コンパクトカーであるものの、日常利用で求められる積載性はきちんと搭載しています。
一方で、形状によってはスーツケースを積み込めないこともあるため、大きな荷物を積む機会が多い方は注意しましょう。街乗りや近場のドライブをメインとする方におすすめです。
(参考:『日産 ノート』)
オーラ
ボディタイプ |
ハッチバック |
ボディサイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,045mm × 1,735mm × 1,525mm |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC |
排気量 |
1.198L |
モーター出力 |
100kW |
新車価格 |
265万4,300円 |
日産のコンパクトカーには、オーラもラインアップされています。ノートと似たようなデザインの車ですが、全幅や全高がやや拡大しているのが特徴です。しかし、その差はわずかなため、実際に乗っていて大きな差を感じることはないでしょう。
搭載しているエンジンは1.2Lクラスで変化はありませんが、モーターの出力が100kWとややパワーアップしています。より高い走行性能を求める方におすすめです。オーラのe-POWER搭載車は2021年に発売されました。
(参考:『日産 オーラ』)
エクストレイル
ボディタイプ |
SUV |
ボディサイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,660mm × 1,840mm × 1,720mm |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC |
排気量 |
1.497L |
モーター出力 |
150kW |
新車価格 |
319万8,800円~ |
より高い走行性能を求める方や、積載性を重視する方にはエクストレイルがおすすめです。モーターの出力が150kWと高く、e-4ORCEと呼ばれる専用の4WDシステムを搭載していてさまざまな路面状況で安定した走りを見せてくれます。
アウトドアに使いたい方や荷物を積む機会が多い方、ドライブを楽しみたい方など、さまざまな利用スタイルに対応できるでしょう。エクストレイルのe-POWER搭載車は2022年に登場したため、中古車を検討している方は年式に注意が必要です。
(参考:『日産 エクストレイル』)
キックス
ボディタイプ |
SUV |
ボディサイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,290mm × 1,760mm × 1,605mm |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC |
排気量 |
1.198L |
モーター出力 |
100kW |
新車価格 |
279万8,400円 |
キックスはエクストレイルよりやや小型のコンパクトSUVで、その分安価に購入できます。一方でモーター出力も100kWと抑えられており、パワーや走行性能よりコストパフォーマンスを重視した車といえるでしょう。
とはいえ、細かい制御に対応したe-POWER 4WDはきちんとラインアップされているため、オフロード走破性能を重視する方にもおすすめです。
安価にe-POWERを搭載したSUVを購入したいと考えている方は、キックスを検討してみてもよいでしょう。キックスのe-POWER搭載車は、2020年に設定されました。
(参考:『日産 キックス』)
セレナ
ボディタイプ |
ミニバン |
ボディサイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,685mm × 1,695mm × 1,865mm |
エンジン |
水冷直列3気筒DOHC |
排気量 |
1.198L |
モーター出力 |
100kW |
新車価格 |
257万6,200円 |
ファミリーカーを探している方や、積載性に優れる車を探している方にはセレナがおすすめです。セレナはミニバンとしてはコンパクトな車ですが、e-POWER搭載車では唯一のミニバンです。
7人乗りと8人乗りを設定してるため、必要に応じて選ぶとよいでしょう。セレナのe-POWER搭載車は2018年から販売されており、ノートに次いで古くから設定している車です。
(参考:『日産 セレナ』)
日産のe-POWER搭載車の中古車はネクステージで
予算の都合や納期の関係で、e-POWERを搭載した中古車を探している方もいるのではないでしょうか。中古車を検討している方は、ぜひネクステージをご利用ください。
ネクステージの公式サイトでは、手軽に全国の中古車在庫を検索していただけます。スムーズに中古車を探せますので、ぜひ検索システムをご活用ください。
多数の日産車を取り扱い
ネクステージは全国各地に多数の店舗を構えており、広大な店舗網を活かして多種多様な車を取りそろえています。日産車の在庫も豊富で、e-POWER搭載車を含めて好みにマッチした1台を見つけやすいでしょう。
車種も豊富で、ミニバンやコンパクトカー、SUVなど多種多様です。SUV専門店をはじめとした各車種に特化した店舗も用意していますので、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
良コンディションの車を多数ラインアップ
販売している車のコンディションにこだわっているのも、ネクステージの魅力です。購入後のトラブルにつながりやすい修復歴車や水没車、メーター改ざん車の取り扱いは一切ありません。
納車前の点検・整備も徹底しており、プロのメカニックが隅々まで整備した上で納車します。購入後には手厚い保証を受けられ、万が一トラブルが発生したときにもスムーズに対応可能です。
中古車の状態は千差万別で、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ネクステージではコンディションがよい車を適正な価格で購入できます。車の品質を重視したい方におすすめです。
まとめ
日産のe-POWERはエンジンを発電用に使用し、モーターのみを動力源とするユニークなハイブリッドシステムです。コンパクトカーやSUV、ミニバンといったいくつかの日産車に搭載されているため、燃費性能を重視する方や静粛性を求める方に向いています。
リーズナブルな価格でe-POWER搭載車を購入したい方は、中古車を含めて検討するのがおすすめです。ネクステージでは日産車の取り扱いも多く、自分好みの1台をお選びいただけます。
コンディションのよい車を多数取りそろえていますので、中古車をお探しの方は、ぜひネクステージをご利用ください。