セレナはフルモデルチェンジでどこが変わった?歴代モデルも紹介
日産が展開しているミニバンの代名詞といえば、1991年から販売が続いているセレナです。2022年11月のフルモデルチェンジにより進化したセレナの購入を検討する方は多いのではないでしょうか。
本記事では、セレナのフルモデルチェンジに関する情報を詳しく解説しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
※目次※
3.フルモデルチェンジでどう進化したのか歴代セレナの特徴を比較
4.中古車のセレナを買うならフルモデルチェンジ前後どちらが狙い目?
・日産セレナは2022年12月のフルモデルチェンジにより6代目を販売中。
・セレナは1991年の発売から計5回のフルモデルチェンジを実施している。
・中古車のセレナを購入するならフルモデルチェンジ後が狙い目。
セレナのフルモデルチェンジ歴
2022年は日産セレナのライバル車種であるノアやヴォクシー、ステップワゴンのフルモデルチェンジが実施されました。その流れに日産セレナも続いています。まずは、日産セレナのフルモデルチェンジ歴を確認しましょう。
初代(C23型) |
1991年6月発売 |
2代目(C24型) |
1999年6月発売 |
3代目(C25型) |
2005年5月発売 |
4代目(C26型) |
2010年11月発売 |
5代目(C27型) |
2016年8月発売 |
6代目(C28型) |
2022年12月発売 |
セレナは、これまで計5回のフルモデルチェンジを実施し、6代目を販売しています。
(参考:『セレナ(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
フルモデルチェンジでセレナはどこが変わった?
ファミリーカーとして根強い人気のあるセレナですが、なぜこれほどまでに注目されているのか疑問をお持ちの方もいるでしょう。フルモデルチェンジを重ね、進化を遂げてきたセレナには、たくさんの魅力が詰まっています。
ここでは、フルモデルチェンジの変更点を交えつつ、現行型セレナの魅力について解説しますのでぜひ車選びの参考にしてください。
セレナはミドルクラストップの広さを誇るミニバン
日産のセレナは、クラストップの広さを誇るミドルクラスミニバンです。(全高1.8m以上の1.2L~2.0Lクラス 7人乗り/8人乗りミニバン 2024年10月時点 日産調べ)ライバル車種のヴォクシーやステップワゴンよりも広い設計となっています。
セレナはファミリーカーとして十分な機能を備えながら、新車価格は271万9,200円~448万6,900円と購入しやすい価格設定です(2024年11月時点)。
静かな車内と低燃費を実現
日産セレナの特徴でもある「e-POWER」は100%モータードライブのため、静粛性に優れています。今回のフルモデルチェンジでは専用エンジンが新開発され、第2世代「e-POWER」へと進化しました。
発電用の小排気量エンジンを搭載していますが、車速に応じてエンジン回転を制御するため車内は静かです。ボディには防音対策が施されているため、走行中の風切り音やロードノイズも抑えられています。
長時間の運転もアシスト「プロパイロット」/h3>
日産セレナには、高速道路などの単調な走行環境もアシストしてくれる「プロパイロット」が搭載されています。これは、ドライバーが設定した速度を上限に、先行車を追尾する機能です。一定の車間距離を保ち、車線の中央を走行するようアシストします。
先代ではグレード別設定やメーカーオプションでしたが、現行型では全車標準装備です。また、最上位グレードのルキシオンには「プロパイロット2.0」が標準装備されています。ステアリング操作のアシストや一度駐車した場所を記録する機能が付きました。
加えて、ルキシオンはリモコン操作で車を動かすこともできます。「プロパイロット リモート パーキング」と呼ばれる機能で、狭い駐車スペースでも乗り降りや荷物の積み降ろしに困りません。
広々快適な車内空間
日産のセレナは、同クラスミニバントップの車内空間が確保されています。運転席の足の通過スペースが先代よりも120mm拡大されたことで、助手席間との移動がしやすくなりました。3列目にもシートスライド機構が標準装備となったため、フル乗車でも快適です。
また、従来から8人乗り仕様車に採用されている「マルチセンターシート」が進化しました。1列目と2列目間でシートを移動できることで、シートアレンジが自由自在です。先代のe-POWER車は7人乗りのみでしたが、e-POWER車にも8人乗りが実現しています。
フルモデルチェンジでどう進化したのか歴代セレナの特徴を比較
日産のセレナは初代モデルの発売以降、5回のフルモデルチェンジを実施しています。初代のC23型~現行のC28型まで連番型式です。ここでは、これまでのセレナの特徴、どのような進化を遂げているのか、歴代モデルについて解説します。
初代セレナ(1991~1999)
日産セレナの初代モデルは、1991年に発売が開始された「C23型」のバネットセレナです。前輪と後輪の間にエンジンを配置するミッドシップレイアウトを採用し、快適な乗り心地や走行安定性を実現しました。
ワンボックス車としては初となる4輪操舵システム「スーパーハイキャス」の採用、リアサスペンションにマルチリンク式を採用するなど、今までのワンボックスの概念をくつがえす車となっています。
2代目セレナ(1999~2005)
1999年に実施されたフルモデルチェンジにより、2代目となったのが「C24型」のセレナです。初代モデルで採用したミッドシップエンジン後輪駆動(MR)から、フロントエンジン前輪駆動(FF)へ変更し、ワゴン専用として開発されました。
ワンボックスとしては初めて全車に両側スライドドアを採用し、先代と比べフロア高を70mm低く抑えたことで乗降性が向上しています。リアに新開発のトレーリングアーム式マルチリンクサスペンションを採用し、快適な乗り心地と操縦安定性を高めています。
3代目セレナ(2005~2010)
2005年に実施されたフルモデルチェンジにより、3代目となったのが「C25型」のセレナです。あらゆるシーンに対応したワンボックスカーを目指し、広い居室空間とレジャー用具も大量に積み込める大容量の荷室空間を重視しています。
エクステリアデザインは2通りです。20RX/20RSには都会的で個性的なイメージを採用し、20G/20Sには上質で落ち着きのあるイメージを採用しています。2列目中央部のマルチセンターシートを折りたためばテーブルとして使用でき、前方に移動も可能です。
4代目セレナ(2010~2016)
2010年に実施されたフルモデルチェンジにより、4代目となったのが「C26型」です。これまでの室内空間の広さや実用性に加え、アイドリングストップシステムが新搭載されました。ECOモーター式の採用により、再始動が早く静かであることが特徴です。
また、高トルクと低燃費の両立を叶える2.0Lガソリン直噴エンジンへ変更しています。2012年には、S-HYBRID搭載車も追加されました。
先代よりもスライドドアの開口部がさらに大きくなり、室内長が300mm長くなっています。これにより、乗り降りしやすく快適な車内空間です。サードシートの格納位置が175mm低くなったことで、リヤサイドガラスの視界も広がりました。
5代目セレナ(2016~2022年)
2016年に実施されたフルモデルチェンジにより、5代目となったのが「C27型」です。これまでのセレナのDNAは踏襲しつつ、自動運転技術「プロパイロット」が初搭載されています。2018年にはe-POWER搭載車が発売されました。
2018年には仕様向上による安全装備の充実を図り、安全評価はサポカーSワイドに該当しています。2019年にはマイナーチェンジの実施によりデザインが一新された他、先進安全装備が拡充されました。
先代よりも室内長が180mm拡大し、足先の操作でドアを開閉できる「ハンズフリースライドドア」が新採用されています。この他、2通りの開き方ができる「デュアルバックドア」も注目ポイントです。
6代目セレナ(2022~)
2022年12月に実施されたフルモデルチェンジにより、6代目となったのが現行モデルの「C28型」です。2024年には一部仕様変更とともにボディカラーが追加された他、e-POWER車の4WDモデルも設定されました。
第2世代のe-POWER搭載に加え、「プロパイロット」が全車標準装備です。最上位グレードのルキシオンには「プロパイロット2.0」が搭載されました。
この他、車酔いを抑制する工夫や快適性を高める工夫を盛り込むなど、これまでのセレナのDNAは踏襲しつつ、ブラッシュアップしています。
(参考:『セレナ(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
中古車のセレナを買うならフルモデルチェンジ前後どちらが狙い目?
セレナを中古で購入するなら、少しでも価格を抑えて購入したいものです。そのため、フルモデルチェンジの前と後、購入はいつが良いのか迷う方もいるでしょう。そこで、フルモデルチェンジが相場へ与える影響を解説します。
フルモデルチェンジ後は旧型の価格が落ちやすい
セレナに限らず中古車は、フルモデルチェンジ後のほうが安くなるのが一般的です。その理由には、展示車・試乗車・レンタカーの入れ替えにより中古車が市場に流れること、買い替え需要によって中古車の流通量が増えることが挙げられます。
フルモデルチェンジ後の新車需要が増えることによって、相対的に中古車市場も活発になる仕組みです。
需要によっては価格が上がることもある
中古車価格が下がることを期待してフルモデルチェンジを待っていると「フルモデルチェンジ前のほうが相場が安かった」といったケースもあります。新型モデルの売れ行きが伸び悩んでしまうケースでは、旧型モデルの需要が増すことがあるためです。
このようなイレギュラーなケースでは、中古車相場が上がることがあるため、一概に安くなるとは言い切れません。中古車相場は需要と供給のバランスによって決まることを、頭に入れておきましょう。
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※価格は支払総額
まとめ
日産のセレナは、クラストップの広さを誇るミドルクラスミニバンです。フルモデルチェンジを重ね、今もなお進化を続けています。e-POWER、プロパイロット、マルチセンターシートなど、魅力が詰まったセレナを検討してみてはいかがでしょうか。
中古車なら価格を抑えられるだけでなく、納車が早い、旧型モデルも選択肢に含められるといったメリットがあります。お気に入りの一台を見つけましょう。
▼ライタープロフィール
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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