セレナの年式ごとの違いは?歴代モデルの特徴を徹底解説
日産セレナはミニバン市場で長らく愛され続けている一台です。その時代のニーズに応じて進化を遂げてきました。そのため年式によってデザインや性能が大きく異なり、セレナの購入を考えているときにはどの年式を選ぶか判断に迷ってしまうかもしれません。
この記事では、初代から最新モデルまでのセレナの年式ごとの違いを詳しく解説し、その特徴を探っていきます。セレナの歴史を辿りながら、お気に入りのモデルを探してみましょう。
※目次※
・シエンタは1991年に登場した5ナンバーが存在するMサイズミニバン。
・シエンタは2022年のフルモデルチェンジによって、6代目へと進化している。
・シエンタと近いミニバンには5ナンバーのコンパクトミニバンやMサイズミニバンがある。
セレナは年式によってデザインも性能も大きく異なる
セレナは2024年11月現在までに5回のフルモデルチェンジが行われており、現行モデルは2022年に登場した6代目モデルです。まずはセレナとはどのようなミニバンなのかについて見てみましょう。
(参考:『セレナ(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
セレナが登場したのは1991年のこと
セレナの初代モデルが登場したのは1991年で、日本国内におけるミニバン市場の拡大に合わせたモデルとして開発されました。
当時は家庭用車としての需要が増加しており、多人数乗車が可能でありながら乗用車並みの快適さを持つ車が求められていたため、セレナはこれらのニーズに応えるために広い室内空間と多様なシートアレンジを特長としています。
日産の他モデルとは一線を画すデザインと機能性、利便性を追求した結果、多くの家族に支持される車種へと成長していくことになりました。
6代目の発売が行われている
セレナは登場から30年以上も発売が続いており、2022年には現行モデルである6代目が登場しました。コンセプトは初代から受け継がれている「BIG・EASY・FUN」を維持し続けています。
これにより、室内の広さや利便性を保ちながら、より快適で充実した機能を持つミニバンへと進化を遂げました。
セレナの年式ごとの違い
歴代セレナはそれぞれ以下の年式で発売されています。それでは、セレナの進化の歴史を見ていきましょう。
初代モデル |
1991年~1999年 |
2代目モデル |
1999年~2005年 |
3代目モデル |
2005年~2010年 |
4代目モデル |
2010年~2016年 |
5代目モデル |
2016年~2022年 |
6代目モデル |
2022年~ |
初代(1991年~1999年)
1991年から1999年にかけて製造された初代セレナは、「バネットコーチ」から引き継いだモデルで「バネットセレナ」の名で発売されました。1994年のマイナーチェンジではインパネのデザイン変更などを実施し、車名が「セレナ」になっています。
1997年のマイナーチェンジでは、全車にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が標準装備として設定されました。日本の路上で運転しやすいサイズや走行性能などにより販売は好調で、8年にわたるロングセラーです。
2代目(1999年~2005年)
8年ぶりにモデルチェンジが行われた2代目セレナは、駆動方式がFRからFFに変わりました。先代は後席用のドアが左側しかない4ドアでしたが、2代目で設定されているのは両側にスライドドアを装備した5ドアです。
加えて低床設計となり、乗り降りが行いやすくなりました。カーゴのラインアップを廃止して、乗用ワゴン専用モデルになったところも大きな特徴です。
3代目(2005年~2010年)
3代目は先代の基本コンセプトを引き継ぎつつ、プラットフォームを刷新して居住空間が広がりました。居住性を改善することにより、燃費性能が向上しています。全長が大きくなりましたが全幅は変わらず、5ナンバーのままです。
2006年に行われたモデルチェンジにより、専用パーツが使われているハイウェイスターが復活しています。このハイウェイスターは全幅が1,725mmとなり、3ナンバーとなりました。
4代目(2010年~2016年)
4代目はフロントウィンドウの面積が拡大し、開放感が向上しました。ボディサイズも先代より若干大きくなっていますが、車両重量はベースモデルを見ると1,600kgほどに抑えられています。
エンジンを刷新し、燃費が向上したのも特徴です。2012年に改良が実施され、「S-ハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)」が登場しています。ECOモーターの出力や、サブバッテリーを追加することにより燃費性能を向上させることが可能となりました。
5代目(2016年~2022年)
6年ぶり4度目のフルモデルチェンジが行われた5代目の特徴は「プロパイロット」を導入したところが大きな変化です。プロパイロットは、単眼カメラにより自動運転が可能になるシステムです。これにより、国産の市販車では初の運転アシスト機能を採用した車となっています。
2018年にはe-POWERが投入されました。e-POWERは、100%のモーター駆動により力強い走りや高い燃費性能を実現しているのが特徴です。
6代目(2022年~)
6代目セレナは2022年に登場し、デザインと機能性が大きく進化しています。前モデルからの変更点として、特に注目されたのが運転支援技術の充実です。5代目モデルに採用されていたプロパイロットは全車標準装備となり、6代目では最上位グレード「e-POWER LUXION」にプロパイロット2.0を標準装備しています。
さらに、インテリアデザインも刷新され、シートは高級感と機能性にこだわった仕様です。うっかり飲み物をこぼすこともありますが、6代目セレナのシートはふき取りやすくなっています。
セレナの年式ごとの価格帯
セレナを購入したいと思ったとき、どれくらいの価格で販売されているのか気になるのではないでしょうか。車を購入する際は、価格も大きな決め手のひとつです。ここでは歴代セレナの中古車相場と、6代目モデルの新車価格や中古車相場を紹介します。
3代目~5代目モデルの中古車相場
まずは3代目~5代目モデルの中古車相場を見てみましょう。ここではネクステージで販売中の車両を基に、該当モデルの最安値と最高値を調べてみました。
3代目モデルの中古車相場 |
29万8,000円~82万9,000円 |
4代目モデルの中古車相場 |
39万9,000円~199万9,000円 |
5代目モデルの中古車相場 |
129万9,000円~352万9,000円 |
(2024年11月時点の情報です)
歴代モデルの中古車相場は現行モデルに近くになるにつれて高くなり、5代目モデルは2022年まで発売されていたことから350万円以上のモデルも存在します。一方で登場直後であればもうすぐ20年落ちになる3代目モデルになると、その価格は大きく下がっています。
6代目モデルの新車価格と中古車相場
6代目セレナの新車価格は装備やグレードに応じて異なりますが、2WDであれば271万9,200円から、4WDであれば298万5,400円から販売されています。中古車は古いものでも2022年式であることから、それほど大きな値下がりは見られませんでした。
6代目モデルの新車価格 |
271万9,200円~448万6,900円 |
6代目モデルの中古車相場 |
324万9,000円~429万9,000円 |
(2024年11月時点の情報です)
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※価格は支払総額
セレナと同じ5ナンバーのミニバン
セレナはMサイズミニバンの中で、5ナンバー車が存在する貴重なモデルです。5ナンバーのミニバンを探すと、セレナの他に候補となるのはシエンタやフリードのようなコンパクトミニバンになるでしょう。ここではこの2車種について紹介します。
トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタは、初代モデルは2003年に登場し、現在は3代目の発売が行われているコンパクトミニバンです。この車は小さなサイズながらも7人乗りが可能で、多人数乗車と使い勝手の良さを兼ね備えています。
エクステリアは丸みを帯びたスタイリングと独特なヘッドライトが親しみやすさを感じさせ、インテリアでは多様なシートアレンジが可能で、荷物の積載にも対応しやすい設計です。
全長(mm) |
4,260 |
全幅(mm) |
1,695 |
全高(mm) |
1,695 |
ホイールベース(mm) |
2,750 |
車両重量(kg) |
1,370 |
(2024年11月時点で発売中のZ 7人乗りFFのスペックより)
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フリード
ホンダ フリードは、2008年に初代モデルが登場したコンパクトミニバンです。外観はシンプルで洗練されたデザインで、スライドドアを採用しているため狭い駐車スペースでも乗降がスムーズに行えるでしょう。
パワートレインにはハイブリッドモデルもラインアップされており、安全性能ではホンダの先進安全技術「Honda SENSING」を搭載しています。
全長(mm) |
4,310 |
全幅(mm) |
1,695 |
全高(mm) |
1,755 |
ホイールベース(mm) |
2,740 |
車両重量(kg) |
1,370 |
(2024年11月時点で発売中のフリードAIR FFのスペックより)
(参考:『フリード(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
セレナのライバル車として比較されやすい車種
セレナと同じMサイズのミニバンが欲しいときは、ノア(と兄弟車のヴォクシー)やステップワゴンなどのモデルが候補となるでしょう。ここではセレナのライバル車として比較される機会が多いこの2車種について紹介します。
トヨタ ノア
トヨタ ノアは2001年に初代が登場し、ヴォクシーとエスクァイアと共に3兄弟だったミニバンです。エスクァイアは生産終了を迎え、2024年11月時点ではエクステリアが異なるノアとヴォクシーが販売されています。
ノアは最大8人まで乗車可能であり、パワートレインにはガソリンエンジンとハイブリッドが設定されています。
全長(mm) |
4,695 |
全幅(mm) |
1,730 |
全高(mm) |
1,895 |
ホイールベース(mm) |
2,850 |
車両重量(kg) |
1,640 |
(2024年11月時点で発売中のS-Z FFのスペックより)
(参考:『ノア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ステップワゴン
ホンダ ステップワゴンは1996年に初代が登場してから、複数のモデルチェンジを経て進化を遂げているミニバンです。最大8人の乗車が可能で、開放感に満ちた車内は荷物の量や用途に応じてフレキシブルに対応が行えます。
外観は、あらゆるシーンに溶け込むシンプルかつモダンなデザインです。3列目シートをアレンジするとシートを机のようなワークスペースにできるため、車内にテレワーク空間が作れます。
全長(mm) |
4,800 |
全幅(mm) |
1,750 |
全高(mm) |
1,840 |
ホイールベース(mm) |
2,890 |
車両重量(kg) |
1,710 |
(2024年11月時点で発売中のAIR FFのスペックより)
(参考:『ステップワゴン(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
セレナはフルモデルチェンジを重ね、2022年には6代目モデルが登場しました。時代とともに進化を続けているセレナは、その年式ごとに異なる特徴を持ちます。
6代目セレナは居心地が良い空間を実現したミニバンで、乗り物酔いしにくいように配慮されているのも魅力と言えるでしょう。中古車選びで購入する年式に迷うときは、年式や価格だけでなく、歴代セレナの特徴や性能と比較することが大切です。
▼ライタープロフィール
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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