スカイライン史上最高「400R」のエンジンパワーとは?新型は2024年夏!
スカイラインの歴史は長く、初代はプリンス自動車の車両として1957年に販売が始まりました。高性能なエンジンと、高級感のある内装を併せ持つセダンとして、現行の13代目まで高い人気を集めています。現行モデルで新たに追加されたグレードである「400R」は、スカイライン史上最強のエンジンを搭載した注目のモデルです。
この記事では、400Rの特徴や他グレードと比較した際の違い、ライバル車や中古車情報を紹介します。
※目次※
1. 400Rはスカイライン史上最強のエンジンを搭載している!
6. 400Rと比較したいスカイライン以外のライバル車とは?
7. 2024年新型登場?スカイライン400Rの購入は中古がおすすめ!
・400Rは、1957年から続くスカイラインの歴史上最強のエンジンを搭載している。
・現在はハイブリッドモデルの販売が終了しており、全グレードがガソリンエンジンモデルとなっている。
・さまざまな税金が優遇や免除されるハイブリッドモデルの購入を検討している場合、新車で購入はできないが、中古車であれば手に入れられる。
400Rはスカイライン史上最強のエンジンを搭載している!
日産スカイラインの中でも、特に人気の高いモデルがスカイライン400Rです。400Rとは、一体どのような車なのでしょうか。
こちらの項目では、スカイライン400Rの概要を解説していきます。また、車両サイズや重量などのスペック情報も記載しておりますので、ぜひ車選びの参考にしてみてください。
日産の特別なイニシャル「R」
スカイライン400Rは、日産から発売されているセダンタイプの自動車です。日産スカイラインは人気の車種であり、さまざまなモデルが販売されていますが、その中でも400Rは高い人気を誇っています。
特徴的なのは、スカイライン史上最強といわれる、3.0L V6ツインターボエンジンです。ターボの性能を極限まで高めており、従来のエンジンと比較しても圧倒的なパフォーマンスを実現しています。スポーティーな機能性に、上質なインテリアと、魅力たっぷりのモデルとなっていることが特徴です。
魅力は歴代スカイライン最高のエンジン出力
スカイプ400RのVR30DDTTエンジンは、日産V6エンジンのDNAを生かしつつ開発されました。水冷式インタークーラーや電動VTCシステム(可変動弁システム)の採用により、シャープなレスポンスと優れた燃費性能、静粛性能を実現しています。
さらに400R専用装備であるターボ回転センサーにより、ターボを限界まで使い切ることが可能です。結果、歴代スカイラインの中でトップクラスの出力を実現しています。
現行車はガソリンモデルのみ
現行車が登場した2014年は、主に3.5L V6自然吸気エンジンをモーターでアシストするハイブリッドモデルが販売されていました。ここで採用されていたハイブリッドシステムは、近年の日産車に多く採用されている「e-POWER」とは異なり、プリウスなどに搭載されているパラレル方式のハイブリッドシステムが採用されていました。
2022年にハイブリッドモデルの販売は終了し、同年10月に登場した改良モデルからは全グレードがガソリンモデルのみとなりました。
スカイライン400Rの特徴
スカイライン400Rに憧れている方は、どのような特徴を持った車なのか気になる方もいるのではないでしょうか。外観は標準モデルのスカイラインとほぼ変わらないので、具体的にどのような違いがあるのか説明していきます。
まずは400Rの基本的な特徴についてご紹介します。他のモデルとの選択を迷っている方は、きちんと違いを確認しておきましょう。
スペック早見表
スカイライン400Rのスペック(車両サイズや重量など)は、以下のとおりです。低回転域から大トルクを発生するため、力強く加速します。5200rpm以降もパワーは大きく下がりません。ツーシーターではなく5人乗り仕様であるため、スポーツカーならではの圧倒的な走りを複数人で楽しめます。
項目 |
数値 |
全長 |
4,810mm |
全幅 |
1,820mm |
全高 |
1,440mm |
室内寸法 長 |
2,000mm |
室内寸法 幅 |
1,480mm |
室内寸法 高(サンルーフ装着時) |
1,180(1,160)mm |
車両重量 |
1,760kg |
車両総重量 |
2,035kg |
定員 |
5名 |
最高出力 |
298kW(405PS)/6,400rpm |
最大トルク |
475N・m(48.4kgf・m)/1,600~5,200rpm |
エクステリア
エクステリアデザインは、初代のセダンタイプを継承しています。「正統派のセダン」でありながらも、疾走感を表現したエクステリアデザインがスカイライン400Rの特徴だといえるでしょう。伝統のスタイルを守ることによって、走行時の安定感を実現しています。
歴代のスカイラインに採用されてきた「丸目4灯ランプ」のリアコンビネーションランプは、400Rにも採用されており、スカイラインらしさを感じることでしょう。
インテリア
スカイラインの中でもスポーティーなモデルである400Rのインテリアには、ダッシュボードやセンターコンソール、ドア内側パネルに赤いステッチがあしらわれたスポーツセダンにふさわしいデザインとなっています。
ベースとなっている車両が登場したのが2014年のため、各所に懐かしさを感じる設計も見られますが、400Rには専用設計された本革スポーツシートやパドルシフトが採用され、より質感の高い仕上がりとなっています。
エンジン・フットワーク
スカイライン400Rに搭載される3.0L V6ツインターボエンジンは、400R専用にチューニングが施され、スカイライン史上最強となる405PSを発揮します。高出力エンジンとなると、エンジンノイズや排気音が気になりますが、エンジンから不快なこもり音が発生する状況になるとオーディオスピーカーから制御音を出力し、不快な音の音圧レベルを低減することで静粛性を確保する「アクティブノイズコントロール」が採用され、車内で不快さを感じることはありません。
ハイパワースポーツセダンでありながら、燃費性能はWLTCモードで10.0km/Lと実用性も兼ね備えています。
ボディカラー
好きな車であるからこそ、ボディカラーにもこだわりたい方もいるでしょう。400Rのボディカラーは全部で7色展開されています。スーパーブラックやダークメタルグレー、カーマインレッドなど定番の6色が展開されています。2022年からはスレートグレーが廃止され、400R専用ボディカラーとして新たに「ミッドナイトパープル」が追加されました。
400Rだけの特別感を求める方は、限定カラーを選ぶとよいでしょう。
スカイライン400Rのふたつの魅力
400Rの魅力を知る上で、ふたつのテクノロジーを押さえておきましょう。それぞれ日産の技術を集めた先進のシステムで、ハンドリングや車の操舵性に大きな影響を与えています。これらのシステムが、スポーツカーであるスカイラインらしい走りを実現しているといっても過言ではありません。
ここでは、400Rに搭載されている先進のシステムについてご紹介します。
DASの標準装備
DASとは「ダイレクトアダプティブステアリング」のことです。世界で初めて、ステアリングの動きを電気信号へと変換してタイヤを操るシステムを、標準装備で搭載しています。電動油圧のアシストが不要となり、ハンドリング操作だけで直接タイヤを操れるようになりました。
安定したハンドリングとシャープで正確なレスポンスを、さまざまなドライブシーンで実感できるでしょう。レスポンスのレベルをドライブモードセレクターによって選択できるので、車との一体感を感じられる走りが楽しめます。
インテリジェントダイナミックサスペンションの標準搭載
走行シーンにあわせて車を最適に制御する「インテリジェントダイナミックサスペンション」を標準装備しました。タイヤの回転数や横G、ドライブモードなどさまざまな車両情報を瞬時に集約するのが特徴です。日産独自のアルゴリズムによって、車の挙動に約100分の1秒の速度で対応を実現しています。
道路の起伏にあわせた減衰力を制御し、安定した乗り心地です。コーナリングでは、ロールを制御して車体をフラットな姿勢にキープする安定性なども実現しています。
スカイラインの400RとGTの特徴の違い
スカイラインのどのモデルを購入しようか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。同じモデルでもグレードによって違いがあります。スカイラインの標準モデルと比較することで、購入する際の参考になるでしょう。そこでここからは、標準モデル(GT)と400Rではどのような違いや特徴があるのかを詳しくご紹介します。
エクステリアの違い
標準モデルと400Rのボディサイズに違いはありません。エクステリアデザインも標準モデルとほとんど同じですが、異なる点がいくつかあります。
ひとつはタイヤとホイールのデザインです。400Rのホイール塗装はガンメタで施してあり、ホイールと標準装備の赤いブレーキキャンパーがついています。ボディの装飾に使われているメッキ装飾も標準モデルと異なり、400Rは輝きを抑えたクロームメッキ装飾です。また、サイドミラーの塗装にも違いがあります。
標準モデルの場合、サイドミラーの塗装はボディカラーと同一です。400Rはボディカラーとは別にブラック塗装が標準装備となっています。リアのデザインは、標準モデルと一緒ですが、専用エンブレムがついているのは400Rのみです。
インテリアの違い
400Rのインテリアは、標準モデルと比較すると、よりスポーツカーらしいスポーティーさが感じられます。よりスポーツカーらしさを感じられるのは、ドアの内側のパネルや、インターコンソールに装飾が加えられている点です。パネルにアルミ素材を使用することで、無機質なメタリック感のある装飾となっています。ブラックが基調となった無機質なメタリック感の映えるインテリアです。
さらに、400Rのメーターは2眼式となっています。コクピットを連想させ、車を操る楽しさを演出するデザインです。ハンドル・ステアリングホイールも400Rだけの特別なデザインであり、赤色のステッチがアクセントとなっています。シフトレバーに赤色のステッチが入っているのも、標準モデルとの違いのひとつです。
走行性能の違い
走行性能の違いを挙げると、加速性能に違いがあるといえるでしょう。加速は400Rのほうが優れているので、高速道路などの走行に向いています。
エンジンパフォーマンスの違いも走行性能に影響を与えるポイントのひとつです。400Rのエンジンは、ターボチャージャーの機能を最大限にまで引き上げられており、過給圧制御が極限まで高められています。
400Rの特徴は、標準搭載のインテリジェントダイナミックサスペンションとDASによる安定した走りです。スポーツセダンである400Rは、街中を走行する場合、そのパワーを持て余してしまうでしょう。
高速道路や長距離ドライブなど、走りを楽しむことに適した車だといえます。スカイラインの使用頻度を考えた際に、普段使いが多く、街中走行がほとんどである場合は標準モデルを購入したほうがよいでしょう。
スカイラインの400Rと他グレードの価格の違い
スポーツセダンとも呼ばれるスカイライン 400Rに憧れて、購入を検討している方もいるのではないでしょうか。車の購入にはまとまった金額の資金が必要です。目標金額を設定するためにもスカイラインの販売価格はチェックしておきましょう。
400Rモデルの価格
スカイライン 400Rの新車販売価格は、589万9,300円です。400Rはスカイラインの中でも上位グレードのスポーツモデルであるため、高額で販売されています。
新車販売価格が500万円を超えているので高級車なイメージが強いですが、欧州メーカーから販売されているハイパワースポーツセダンは、メルセデスAMG C43で1,171万円、BMW M340i xDriveで1,074万円と1,000万円を超えるモデルが多いため、それらと比較すると400Rはコストパフォーマンスの高いモデルであることが分かります。
GTモデルの価格
スカイラインのベースモデルとして、「GT」「GT Type P」「GT Type SP」と3種類のグレードがラインアップされています。各グレードに搭載されるエンジンは共通で、3.0L V6ツインターボエンジンは304PSを発揮します。
各グレードの新車価格と中古車価格は、以下の通りです。
グレード |
新車価格 |
中古車価格 |
GT |
456万9,400円 |
在庫なし |
GT Type P |
486万8,600円 |
337万9,000円 |
GT Type SP |
514万9,100円 |
在庫なし |
(2024年3月現在)
NISMOモデルの価格
スカイライン NISMOはスカイラインの最上位モデルで、NISMOならではのレーシングテクノロジーを活かした空力とシャシー技術を融合させ、より速く、気持ちよく、安心して走れる究極のモデルになります。エクステリアやエンジン以外にも多くの専用パーツが採用された、特別なモデルとなっています。
NISMOの新車価格と中古車価格は、以下の通りです。
グレード |
新車価格 |
中古車価格 |
NISMO |
788万400円~ |
在庫なし |
NISMO Limited |
947万9,800円 |
在庫なし |
(2024年3月現在)
400Rと比較したいスカイライン以外のライバル車とは?
ここまでスカイライン400Rの魅力をご紹介してきました。スカイラインを代表するモデルとして、さまざまな機能が充実しています。ところで、400Rのライバルとなる車種にはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらの項目では、同じセダンタイプの自動車であるレクサス ISやBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツのCクラスの概要を解説します。
レクサス:IS
ISは、レクサスから販売されているスポーツセダンです。ドライバーに忠実な操縦性が追求されており、快適なドライビングを実現できます。走行性能はもちろん、大径タイヤが際立つエクステリアデザインや、上質な室内空間も魅力的なポイントでしょう。
レクサス ISの新車価格は、481万円~850万円となっています。中古車市場の相場は、約90万円~900万円です。非常に幅広い価格帯で流通しています。(2024年3月現在)
BMW:3シリーズ
3シリーズは、BMWから販売されているセダンです。BMWらしい洗練されたエレガントなデザインが魅力的な車種となっています。ハンズ・機能付きの渋滞運転支援機能が、国内モデルとして初めて搭載されていることが特徴です。
走行性能やデザインだけでなく、Euro NCAPで総合5つ星を獲得しているなど、安全性能に優れた車としても知られています。
BMW 3シリーズの新車価格は、568万円~1,074万円となっています。中古車市場の相場は、約50万円~465万円です。(2024年3月現在)
メルセデス・ベンツ:Cクラス
Cクラスは、メルセデス・ベンツから販売されているセダンです。エクステリアは、無駄なものを全て削ぎ落としたシンプルなデザインになっており、高い評価を得ています。危険な状況を未然に回避できるインテリジェントドライブや、アクティブエマージェンシーストップアシストのような安全機能が充実していることもポイントです。
メルセデス・ベンツ Cクラスの新車価格は、695万円~1,660万円となっています。中古車市場の相場は、約120万円~460万円です。(2024年3月現在)
2024年新型登場?スカイライン400Rの購入は中古がおすすめ!
現行モデルとなる13代目スカイラインは、発売されてから10年以上経過しているロングセラーモデルです。一般的なモデルチェンジのサイクルは4~6年とされているので、スカイラインも近々フルモデルチェンジすると予想されています。
フルモデルチェンジ前後は、中古車市場に旧モデルの流通が増えるので、中古車を購入するチャンスとなります。
新型発売前後は中古在庫が豊富
車のフルモデルチェンジの発表や新型の発売前後は、古いモデルからの買い替えが多いため、中古車市場へ旧モデルの流通が増える傾向にあります。また、ディーラーなどで展示や試乗に使用されていた登録済未使用車などが市場に出てくるので、新しくきれいな中古車を探している場合はチャンスとなります。
ハイブリッド車は中古だけ
スカイラインにも、2014年~2022年まではハイブリッドを搭載したモデルがラインアップされていました。2022年以降に販売されている現行モデルからは、ハイブリッドモデルは廃止されガソリンモデルのみとなったため、ハイブリッドモデルのスカイラインを購入したい場合は中古車でしか購入できません。
ハイブリッドモデルは環境性能に優れているため、さまざまな税金が優遇や免除されます。
歴代モデルと比較ができる
中古車販売店には、多種多様な車が展示されています。探している車でも年式やグレード、装備品など違いはさまざまあり、それらを直接比較することも可能です。ホームページに掲載されている写真だけでは違いが分かりにくくても、現物を見比べて、スタッフが分かりやすく説明してくれるため、自身に合った車を見つけやすくなります。
またライバル車がある場合は、車種による違いも比較できます。
PRスカイラインの中古車
まとめ
日産を代表するスポーツセダンであるスカイラインは、高い走行性能と実用性を兼ね備えており、多くのユーザーから支持され続けているモデルです。その歴史は1957年に始まり、現在の13代目まで人気を集めるロングセラーモデルになります。
2019年に登場した「400R」は、最高出力405PSというスカイライン史上最強のエンジンを搭載し注目を集めました。最新の「プロパイロット2.0」の採用や高い静粛性など、走行性能以外にも利便性や快適性を併せ持っています。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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