マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の違いは?内外装や中古車相場を比較
マツダでは2019年にそれまでのペットネームと呼ばれる車名を改め、全ての車種を数字に統一しました。この改称に伴いデミオはMAZDA2となり、アクセラの後継としてMAZDA3、アテンザはMAZDA6に改められました。
新たな車種として販売されることになったMAZDA2ですが、デミオとはまったく異なるモデルなのか、それとも継承されている部分はあるのか、特徴をひも解いていきましょう。
マツダがラインアップする普通自動車ではエントリーモデルとなるのがMAZDA2で、価格や維持費などが手ごろともいえます。また中古車の在庫も豊富なので、相場も含めて紹介していきます。
※目次※
2. マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」のスペックを比較
3. マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の中古車価格
4. マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」のおすすめモデル
5. マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の維持費を比較
6. デミオやMAZDA2の中古車を探すならネクステージへ!
・MAZDA2はデミオの後継で、内外装の質感は上がっていて性能差はない
・MAZDA2は先進安全装備が標準で採用され、「サポカーS・ワイド」に該当している
・中古車市場ではデミオの方が出回っている!手ごろな価格で購入可能
マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の違いは?
MAZDA2とデミオはどう違うのでしょうか。ここでは進化したといわれている、その具体的なポイントをまとめました。もともと、2014年に発売した4代目のデミオを商品改良しているので、車の性能自体には大きな違いは見受けられません。
しかしインテリアやエクステリア、乗り心地など走行性能以外の面でMAZDA2とデミオには差があります。まずは、内装と外装、乗り心地について見ていきましょう。
内装は高級感のあるシックな作りになった
まずは内装に注目してみます。デミオからMAZDA2への移行にあたって、大きな変更はないと述べました。しかしそんな中にもMAZDA2の内装はデミオと比べていくつかの変更点が見られます。
MAZDA2ではデミオのときよりも高級感のあるデザインを重視しています。むやみやたらに飾り付けるような派手な装飾ではなく、すっきりとしたデザインの中に大人の優雅さを漂わせる落ち着いた内装といえるでしょう。
一部のグレードで運転席には電動パワーシートもついており、デミオと比較してワンランク上の高級車というイメージを持たせることに成功しています。
外装はスタイリッシュになった
内装に加えて外装にも変化が見られます。MAZDA2はデミオと比較してフロントマスクに変更が加えられました。高輝度のメッキモールの追加はデミオのころにはなかったものであり、これによってさらにMAZDA2の高級感は高められています。
このような仕様はマツダの上位モデルの車によく見られるものです。内装、外装ともにデミオのころよりも高級車であることをユーザー側に強く意識させる仕様といえるでしょう。
MAZDA2の方が後発のモデルのため、デミオと比較した場合、MAZDA2の方に軍配が上がる要素はもちろん見られます。内装や外装はモデルチェンジによる恩恵の最たるものといえるでしょう。
デミオよりも快適な乗り心地になった
デミオ時代から進化したMAZDA2の最後の特徴はその乗り心地です。乗り心地の良さは好評だったデミオのころからさらに進化しています。
よく言及されているのは足回りのよさです。デミオのころよりもスポーティな仕様になっているため、パワフルかつ安定感のある走りを実現できているのがMAZDA2の大きなメリットといえるでしょう。
ガソリン車は全車1,500ccとなったことも追い風となり、MAZDA2の走行性能は向上しています。燃費はデミオと同じく非常にコスパがよく、遠出の際には特に顕著です。
> デミオとMAZDA2の違いについてさらに知りたい方はこちら!
マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」のスペックを比較
根強い人気を誇ったデミオと、その後継車であるMAZDA2の大きな違いはないとはいえ、それぞれに魅力があります。
ここではベーシックなグレードのデミオ 15C、後継となったMAZDA2の15C(4WD)、軽油仕様のMAZDA2 4WDクリーンディーゼル車の3車種のスペックを見てみましょう。
デミオ 15C
デミオ 15Cのエンジンは直4 1.5ℓDOHCで、6速ATとなっています。駆動方式はFFです。車両重量は1050kgで、定員は5名までとなります。ボディサイズは4,060x1,695x1、525(全長x全幅x全高mm)と5ナンバー車のサイズです。
ブレーキは他のコンパクト車にもよく採用されている、前輪はベンチレーテッドディスク、後輪はドラム式となっています。インテリアはマニュアルエアコンを装備しており、カーナビやCDプレイヤーは後付けの設定です。手堅い設計のコンパクトハッチバック車といえるでしょう。
【ガソリン車】MAZDA2 15C(4WD)
SKYACTIV-G 1.5ℓガソリンエンジンを採用しています。軽快かつ高燃費性能のエンジンです。FFと4WDをそろえていますが、ここでは4WDを取り上げます。6速ATで、ボディサイズは4,080x1,695x1,525(全長x全幅x全高mm)とデミオと全長で20mmの違いです。
安全装置はアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートやハイビーム・コントロールシステムを搭載しています。またペダルの踏み間違い誤発進制御、車線逸脱警告装置も採用済みです。さらにリアフォクランプ、ヘッドランプウォッシャー、ヒーテッドドアミラーも4WD車の専用装備となっています。寒冷地でも安心の仕様といえるでしょう。
【ディーゼル車】MAZDA2 XD(4WD)
ここでも4WD車です。エンジンはSKYACTIV-D 1.5のディーゼル直噴ターボ仕様です。ディーゼルターボの力強さを心地よく味わえます。
SKYACTIV-Dは高品質クリーンディーゼルのため、その静粛性やエコロジーも特筆ものです。エコカー減税により環境性能割が非課税、重量税も免税となります。適用期間が有るので事前に調べておく必要があります。
タイヤとホイールサイズはMAZDA2 15Cと同様の185/65R15でスチールのホイールを装着しています。安全装置についてはMAZDA2 15Cと同じ仕様です。
> MAZDA2の基本スペックについて関連する記事はこちら!
マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の中古車価格
ここからは中古の価格についてのまとめです。デミオもMAZDA2も中古車として購入することで出費を抑えられるでしょう。ここで気になってくるのは特に年式の新しいMAZDA2の値段ではないでしょうか。
デミオは販売開始されてから年月がたっており、中古車の流通も十分あると予想できます。一方でMAZDA2は年式が新しく中古車の流通している数も少ない傾向です。
デミオの中古車価格
デミオはMAZDA2の中古車と比較するとバリエーションに富んでいます。実質的なモデルチェンジ後であるMAZDA2と比べて古い年式のものばかりあるように感じるかもしれませんが、実際はそんなこともありません。
中古車台数も多く、走行距離が短いものも多く見付けられます。これはデミオのもともとの流通量の多いことが関係しているといえるでしょう。
ネクステージの中古車価格は34万9,000円~140万9,000円です。選べるバリエーションの豊富さや在庫台数からいえばMAZDA2よりもデミオの方が有利といえるかもしれません。
(2023年6月時点での情報です)
MAZDA2の中古車価格
デミオに続いてMAZDA2も見てみましょう。MAZDA2はデミオに比べて年式が新しく、どの中古車であっても走行距離が短い傾向にあります。中古車であってもできるだけきれいな車がいい方や、パーツにガタがきていないか気になるという方にはこちらがおすすめです。
中古車の台数はデミオと比べて少なく、価格は95万9,000円~189万9,000円です。デミオよりも50万円~60万円ほど高い金額を見積もっておけば問題ないでしょう。MAZDA2に移行してからまだそれほど年月がたっていないことから、デミオよりも高値がつくのもうなずけます。
(2023年6月時点での情報です)
同じ2019年製ではどちらがおすすめ?
同じ2019年度製造のものを比較した場合、デミオとMAZDA2はどちらが狙い目なのでしょうか。時期的にも比較対象としてちょうどよく、かつ1番どちらがよいか迷いやすい年式ともいえるかもしれません。
MAZDA2には運転支援システムが搭載されており、前述のインテリアやエクステリア、走り心地のよさからも好評です。車の性能から見ればMAZDA2の方が上をいっているため、性能を重視する人にはMAZDA2がおすすめといえます。
一方でデミオは価格の安さが魅力です。それほど性能に差がないモデルでも後続のMAZDA2が出ていることから数十万の差がついているケースもよくあります。
> デミオとMAZDA2の中古価格についてさらに知りたい方はこちら!
マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」のおすすめモデル
マツダではエントリーモデルでも先進安全装備が標準で採用されています。そのためグレードによって安全性は変わらず、エンジンや内外装などの好みでグレードを選ぶことになります。
ここではMAZDA2にどのような先進安全装備が備わっているのか、そしておすすめのグレードをピックアップしました。
「i-ACTIVSENSE」搭載かつ「サポカーS・ワイド」該当モデル
マツダの先進安全装備の総称が「i-ACTIVSENSE」です。マツダでラインアップしている車種では基本的に全てのグレードで標準装備されています。
衝突軽減ブレーキと前後の誤発進抑制、車線逸脱警報、先進ライトが全ての車に標準で装備されていて、国が推奨している新しい自動車安全コンセプトの「サポカーS・ワイド」にコンパクトカーながらも認定されているのです。このように安心の先進安全装備が付帯しているのもMAZDA2の特徴です。
燃費の良さと力強い走りが魅力の「XD」
コンパクトカーは低価格を実現させるためにガソリンエンジンやハイブリッドを搭載している場合が多いですが、MAZDA2ではディーゼルエンジンも選択できます。
ディーゼルエンジンはトルクフルなことが特徴で、高速道路などを使って遠出するときには頼もしい性能です。ガソリンエンジンよりも省燃費性に優れていて、高速道路だけならハイブリッドに勝ることもあります。
MAZDA2のXDが付いたグレードは全てディーゼルエンジンが搭載されたモデルになります。
マツダ デミオと後継モデル「MAZDA2」の維持費を比較
ここでは、デミオとMAZDA2の維持費についてまとめました。維持費は車にとって避けられないものだからこそ、できるだけ賢く安く済ませたいものといえます。
デミオとMAZDA2は両方とも燃費のよい車として知られていますが、それ以外にも自動車税や車検費用などかかる出費は数多くあります。
デミオの燃費
まずはデミオの燃費についてです。WLTCモードといわれるカタログ燃費では19.8km/Lで、中でも高速道路モードでは22.0km/Lとなっています。実燃費では15.4.km/Lくらいといわれているため、カタログ燃費よりはもちろん落ちてしまいますがそれでも十分な燃費です。
MAZDA2が発売されたことにより、何かと比較されて評価が下がってしまうこともあるデミオですが依然として高いパフォーマンスを持っていることがうかがえます。
MAZDA2ガソリン車の燃費
次にMAZDA2のガソリン車の燃費についてです。WLTCモードのカタログ燃費では18.1~20.3km/Lとなっています。モデルによって差はありますが、デミオとほぼ同じ燃費といえます。
実燃費もほぼ変わらず、15.0km/Lくらいです。市街地を走る分には1リッターあたり15km走ると考えてデミオもMAZDA2も差し支えありません。高速道路で走った場合は同じく20.0km/Lを超えることもあるため、こちらのケースでも燃費に差はないと言えるでしょう。
MAZDA2ディーゼル車の燃費
MAZDA2にはディーゼル車もあります。ディーゼル車の燃費についても確認しておきましょう。ディーゼル車の燃費はガソリン車よりもよく、WLTCモードのカタログ燃費では19.2~25.2km/Lです。デミオ、MAZDA2のガソリン車よりも高燃費であることが分かります。
実燃費は17.2km/Lほどでこちらもカタログ燃費が高い分、デミオやMAZDA2を上回る燃費性能といえるでしょう。ディーゼル車の中でも1番燃費がよいXD SPORT+(2WD)はカタログ燃費で25.2km/Lです。
デミオの自動車税
車を乗る上でガソリンのようなエネルギーへの出費は避けられませんが、同じく自動車税にも目を向ける必要があります。自動車税も車種によって納めるべき金額が変わってくるため、購入前に確認しておくことが大切です。
自動車税は車の用途と排気量によって変わってきます。また消費税増税のタイミングである2019年10月1日以降に初年度登録が済んでいる場合減税の対象となるためここにも注意です。
デミオの排気量は1,500CCのため、通常自動車税が適用されることとなります。2019年9月までに登録された場合、自動車税は3万4,500円です。それ以降の場合は3万500円と安くなります。
(2023年6月時点での情報です)
MAZDA2の自動車税
同じくMAZDA2の自動車税もチェックしておきましょう。MAZDA2の自動車税は3万4.500円とデミオ同じです。
そのため、デミオとMAZDA2の比較をするときに自動車税を気にする必要はないといえるでしょう。新車はもちろんのこと、中古車でもMAZDA2は新しい年式のものが多いです。
(2023年6月時点での情報です)
車検費用
車検費用についてはデミオもMAZDA2も大きな違いはありません。車検費用は基本料金と法定費用の2本柱によって成り立っています。車検費用は基本料金と法定費用を全てを含めておおよそ5万9,850円です。
基本料金は車検を受ける場所によって料金が若干変動します。車検基本料金や検査料が含まれており、ここは平均2万円です。法定費用はどこで車検を受けたかに関わらず、常に一定の金額です。
法定費用の中には自賠責保険料や重量税、印紙代などが含まれており、こちらが合計で4万円ほどです。車検費用にいくらかかるかも出費を計算する上では重要といえるでしょう。
(2023年6月時点での情報です)
その他の必要諸費用
上記でまとめてきた内容の他にもガソリン代や駐車場代など、車を利用する環境によって変わってくる費用も存在します。ガソリン代や駐車場代は普段車を使う上でも目に見えて分かりやすい出費でしょう。
またガソリン代は燃費とも関係しており、信号の多い市街地では停止と発進が繰り返されるため燃費が悪くなりがちです。購入した後自分がどのような環境下で車を使うか事前にシミュレーションしてから買うと良いでしょう。
> デミオとMAZDA2の維持費について関連する記事はこちら!
デミオやMAZDA2の中古車を探すならネクステージへ!
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デミオもMAZDA2も人気のモデルなので数多くの在庫車を保有しています。車の品質管理も徹底しており、無料保証や有料保証など保証制度も充実しています。
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PRマツダ コンパクトカーの中古車
※価格は支払総額
まとめ
デミオの実質的な後継モデルとなったMAZDA2は、コンパクトカーに求められる省燃費性能はもちろん、内外装の質感の高い点が特徴です。
4代目デミオの登場から数えると10年目となりますが、細かい商品改良によって乗り味や質感はより磨きがかかっています。特徴があるコンパクトカーに乗ってみたいという方にぴったりのモデルではないでしょうか。
ネクステージは求めやすい中古車を多数そろえております。まずはWebサイトから気になる車種の在庫をチェックしてみてはいかがでしょうか。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
よくある質問
Q.デミオがMAZDA2に変わったのはいつから?
A.マツダのコンパクトカーのデミオは、2019年9月にグローバルネーミングの一環としてMAZDA2へと車名を変更しました。これはマツダブランドの世界統一戦略の一部として実施されたものです。 デミオ以外にもアクセラがMAZDA3に、アテンザがMAZDA6に改称されるなど、全世界でマツダ車の呼称が統一されました。
Q.デミオはなぜなくなりましたか?
A.デミオという車名は、スペイン語「de Mio」から生まれた日本独自の造語で、1996年の登場から23年もの長きにわたり親しまれてきました。 走行性能とデザインの両面で高い評価を得て、多くのファンを魅了してきたモデルでしたが、マツダのグローバル展開に伴い、2019年にデミオの歴史に幕を下ろします。ブランドの進化の象徴として名称の変更が行われたのです。
Q.MAZDA2とデミオの燃費は?
A.MAZDA2とデミオは、実質的に同じ車両をベースとしているため、燃費性能に大きな違いはありません。 WLTCモードでの公式カタログ燃費も同等の数値を示しています。実際の走行では、市街地走行で約15km/L、高速道路走行では20km/Lを超える場合もあり、どちらの車名の時期でも安定した燃費性能を発揮できるでしょう。燃費を比較検討する際の判断材料にする必要はありません。
Q.マツダのデミオは今何という名前ですか?
A.マツダのデミオは現在、「MAZDA 2(マツダ2)」という名前で販売されています。2019年9月の車名変更は、車両の基本設計や性能を変えるフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジのタイミングで実施されました。 そのため、以前のデミオと現在のMAZDA2は、実質的に同じ車両モデルを指しており、車名のみの変更として捉えられます。